ばか、ばか!!
主に恥をかかせるつもりか、無礼者めっ!!
[真っ赤になりながらばかばかと繰り返し、
目の前にある男の胸板をぽかぽか殴る。
どうせこんな事をしたって、ノーダメージだ。すぐに手を止めて]
……てっきり、さっきはあのまま抱かれると思ってた、ぞ
期待したのに……
[いや、体を気遣う気持ちは本物か?
だったら、キスをする前に聞かないか?
えっ、それともあのキスでその気になったわたしが悪いのか?
目元を赤く染めながら、恨みがましい視線を向ける。
その表情を見つめて、男の意図を何となく察した。
そうか、昨夜もこのように、言葉を引き出されようとした。
どれだったか]