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【人】 天ヶ瀬 青葉 一週間もすれば身体に変化が現れだした。 まだ微々たるものだったからか、最初の診断は様子見。 一ヶ月経った頃には 大学病院で精密検査を受けていた。 僕としては" 願い "のおかげだと理解していたけど 当然、両親はそうじゃなかった。 原因不明の奇病と診断され ──── 父も母も驚き、悲しんだ。 毎日、僕の身体の心配をするようになった。 大丈夫だよと笑いながら返しても 両親の不安は 顔に見てとれた。 (854) 2022/10/24(Mon) 23:26:56 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 それでも僕は" 願い "の事を両親に話せなかった。 もう女の子の服なんかに興味が無い ──── 家では、そんな顔をして過ごしていたから。 両親に心配される度、 僕は心の中で" ごめんね "って呟くばかり。 やっぱりね、奇跡のチカラなんかで願いを叶えると どこかで つじつま合わせのしわ寄せが来る。 きっとこれを" 代償 "と呼ぶんだろう。 せめて、大人になったら せいいっぱい親孝行しようと心に誓った。 (855) 2022/10/24(Mon) 23:26:59 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 原因も不明、対処法も不明。 女性の身体へ変化していく以外は、至って健康。 そんな状態だから、僕は入院する事も無く 普段通りの学生生活を続けた。 季節は味方をしてくれて。 制服の上からセーターを着こめば、 身体のラインはそれとなく隠すことが出来た。 バスケも厚めのジャージを着て参加していたんだけど。 ちょうど二ヶ月目 ───── 男としての筋力が減ったのだろう。 今まで片手で放っていた3Pシュートが ゴールに届かなくなった。 それを機に、僕は冬休みを挟む形で 一ヶ月間 学校を休むことにした。 どうせ ここから先は セーターでも誤魔化せそうにないから。 (856) 2022/10/24(Mon) 23:27:01 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 もうほとんど女性の身体になっていた僕は この一ヶ月の間に色んな手続きをとった。 ちゃんとした性別の変更は 成人してからでないと出来ないらしいけど 診断書を元に、学校と内密に連絡をとって 女子生徒として在学できないか打診したり、とか。 ここら辺の細かな手続きは、 ほとんど両親が主導でやってくれて。 僕は申し訳なさで、願いが叶いつつあるのに それを喜ぶ暇さえなかった。 ようやく、嬉し涙が零れたのは 女子用の制服が届き、鏡に映る自分の姿を見た時。 もう三学期も始まる直前の事だった。 (857) 2022/10/24(Mon) 23:27:03 |
【人】 天ヶ瀬 青葉3ヶ月間を振り返り、はぁと息を吐く。 これだけ猶予があったのに 慌ただしかった。 だから正直、心の余裕はあまりない。 いつもの椅子にスカートで座る ──── そんな真新しい感触にも気付かないまま。 周りから視線を受けるたび、愛想も笑みも減っていく。 無意識に、ゆっくりと顔を振り向かせ 細かな内情を知る 親友の顔をちらりと。 他に内情を伝えたのは、 秋緒ちゃんと叶冬ちゃんだったかな ? 2ーCの2人はスラム街だから内緒にしてたかも (858) 2022/10/24(Mon) 23:27:05 |
【人】 天ヶ瀬 青葉授業が終わった後の休み時間。 僕の前には、人だかりがぶわっと押し寄せて。 「 うん、色々大変だった ! 」 「 これからは女の子扱いでよろしくね ! 」 飛び交う質問に、 僕は僕らしく笑って答えていく。 此処は" 夢の向こう " ───── 僕が望んだ世界じゃないか (860) 2022/10/24(Mon) 23:27:09 |
【人】 天ヶ瀬 青葉そして僕は、ついに女子だけになった料理部で せっせとお菓子を作っている。 いつかの フリルのついたエプロンを身に着けて。 バスケ部には マネージャーとして在籍出来る事になった。 時々、こっちにもお菓子を差し入れしよう。 (861) 2022/10/24(Mon) 23:27:12 |
【人】 天ヶ瀬 青葉" 夢の向こう "にだって 後悔や苦しみは きっと待ち受けているんだろう だけど ──── " 本当の自分 "なら きっと乗り越えられる 乗り越えてみせる だから僕は、まだまだ僕の目指す先へ ───── (862) 2022/10/24(Mon) 23:27:14 |
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