54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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[そんなこともあろうかと。
どこからともなくもち包みアイスをとりだした。
流石にこれは食べさせるのは難しかろうと
紙の蓋をペリペリ剥がしてはいどうぞしておいた
2/4の確率でラ神が出してくれたよ。
おたべ。]
[
ゆびをあぐあぐされた仕返しに
歯科検診宜しく歯をいじり倒してやろうとしたり
抱きついて眠るきみを元祖お布団に運ぼうとしたり
しようとした名残が残っている。
眠ってしまった相手に劣情を催すほど理性は死んでいないが
無防備に身体を預けてくれるこの状況に
何も感じないわけでもない。
若い頃ならこの体勢は何かと問題があっただろうなぁと
無意識に考えて悲しくなったのでやめた。
いや、うん、気が長すぎるだけで
枯れているわけではないんだ。
なんだかそういう心配をされている気がしなくもないが。
若々しくもないが衰えているわけでは、たぶん…]
!!
アイスだ!食べていいのかい?
[差し出されたもち包みアイスを見て、それから君を見て目を輝かせた。ピックをアイスに刺して大きく口を開けてひと口。伸びるお餅とバニラアイスのハーモニーに思わず頬を抑えた。
ふたつあるよ、君は食べないかい?]
[ピックがひとつなんだよなぁ。
気にせずおたべとよしよししておいた。
餌付け、かわいい。
アザレア は あじを しめた]
── 中秋の名月 ──
[春はお花見、夏は花火。それから秋は、すすきを見ようと、約束して。
秋の日の夜、部室にお団子を差し入れた帰り、先輩を如月川に誘った。]
日が落ちるの、大分早くなってきましたよねぇ。
[そんなことを言いながら、のんびり歩いて。
川のほとりには、ふわふわとすすきが揺れている。
春に約束して以来、時折先輩を散歩に誘ったりしてたから。すすきの揺れる川原を歩くのは、初めてではなかったけれど。
日が落ちるような時間にこうして誘うのは、初めてだった。
何時も遅い時間は、真っすぐ駅まで送り届けてくれてたから。]
今日は中秋の名月らしいから。
せっかくだから、お月見しましょう?
[にこにこと、機嫌良く。
先輩と並んで川原を歩いて。
お団子は部室で食べたけど、温かいお茶は持ってきてる。
理由は本当はなんだって良くて……
先輩と一緒の時間を、過ごしたかったんだ。*]
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