【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光─それは、初めての宿泊の時─ [それは、私に手を伸ばしながら 触れることは出来ずにいたようだった。>>@1 薄らぼんやりしたその姿。 若しかしたら人ではないものかのかもしれない。 けれど、思うよりも近くにあるその姿に驚いて ぞく、としてしまったのは むしろ霊魂のそれよりも自室にいた 男の姿に、だったのかもしれないけれど。] ……あなた、だれ? あ、まっ、て? [ふうわりと出ていこうとする姿。>>@2 もし呼び止めることが叶ったなら 私に触れることができるのか尋ねたでしょう。 出来るなら良かったけれども 出来なくてもそこにいて欲しいと願ったでしょう。 そこで見ていて欲しいのだと。 ……1人で散らすのは。寂しい、でしょう? だれも散らしてくれないなら、せめて、 だれかに見届けて欲しいと願った事は 叶ったの、でしょうか。]** (-96) 2020/08/11(Tue) 6:49:45 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 思い起こせば大層驚いたことに、去ろうとする 己の背中に鈴の音のように小さな音が触れたのでした。 それが此の女子の出した声だと、 おまけに己を引き止めているのだと解するには いくらか時が必要でございました。 歩を止めて肩越しに振り返り、 まぁなんとその眼がすうと真直ぐに こちらの姿を捉えていることに気づけば 我が耳を疑いつつ、目はぱちくりと見開いて。 亡魂であると言うのに心の臓が止まるかと、 まさに"魂消る"思いが致しました。 重ねて彼女が間違いなく己に向かって 問いかけるのです、 身体が震えるような、なんとも表現に難い感情が 湧き上がりました。 このままついと去っていくことも出来たはずですが、 何故か此の時はゆうくりとその女子に向き直り ] (-241) 2020/08/12(Wed) 20:11:52 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 続けて彼女の品の良い唇から紡がれる言葉は、 かける言葉に詰まる程には哀しいものでした。 ] ……なんと、そのような。 [ 痛々しさを含む告白に眉根はきゅうと寄ります。 そもそも己が声は届いているのでしょうか。 それでも、この彼女の哀しい様が。 此のような淫蕩な場にはあまりにそぐわぬ、 まるで小さな迷い子のようで。 ] (-243) 2020/08/12(Wed) 20:14:13 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ すうと体を動かして、彼女の隣に寄り添って。 立ったままだったか、座り込んでいたか、 どちらにしても己もその肩の高さに 合わせるようにしたでしょう。 …それから恐る恐る己の手を伸ばし、 女子にしては短い御髪の頭に触れてみました。 指先には、確かに懐かしい髪の毛との感触が残ります。 どうか冷たい思いをしていませぬようにと 都合よく祈りながら。 彼女が怖がったり嫌がったり しないようでありましたなら、 ぎこちない手付きでその髪を撫でていたでしょう。 あまりにも哀しい彼女のその願いを 叶えてやれることが、ほんの少しでも 救いになるのであれば、と思いながら。]** (-244) 2020/08/12(Wed) 20:17:06 |
宮野忠左衛門利光は、メモを貼った。 (t1) 2020/08/12(Wed) 20:36:02 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光[その人は透けて見えていて。 きっと幽霊だとか霊魂だとか、そうした類い。 どうして呼び止めたのか? ……どうしても、寂しくて。 彼がこの世のものでなくても構わない、 そばにいて、と懇願にも似た祈りを向けた。 耳をすませば遠くにまだ聞こえる艶やかな声。 けれどいま、わたしは部屋に一人きり。 勇気も足りなかったのだろう。 仕事着のままだから性別もわかりにくかったのだろう。 そして何より自信がなく、自身の姿も努力せず。 女らしくないわたしは、 女になれず、男にもなりきれないまま。] (-247) 2020/08/12(Wed) 21:32:04 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光分からなくても。 ……そばに居てください。 私が、女になる様を、 [見ていて欲しいと懇願する。 まさか処女が足かせになるとは思わず、 ここに来てまで男娼の代わりになるとは思わず。 彼が近づいてきたならそのまま頭を撫でられて。 嗚呼、触れることが出来るのだと知っても それ以上に触れて欲しい、 女にして欲しいと願わなかったのは、 女としての自信を失っていたから。 女として喜びを得る術を知っているのに。 彼に私の女としての部分を見せても、 滾る事は無いのだと信じ込んでいたから。] (-248) 2020/08/12(Wed) 21:32:29 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光………有難う。 優しいのですね、幽霊さん。 [こちらから彼の肩へと 頭をすり寄せることはできただろうか。 私はほんの少し、涙を流して。 布団の上へと座り込んでも、彼は 私の頭を撫でてくれていただろうか? 荷物から取り出した張子は紐がつき いつもいつも自分が母に請われて 母を犯していたときのもの。 まさかこれでね、なんて皮肉。 それを傍に引き寄せて、 わたしはスーツを脱いでワイシャツをはだけて 自分の胸をやわり、やわり。] (-249) 2020/08/12(Wed) 21:33:01 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光……ぁ、 [胸の先をクリ、と摘んで指先でこすり合わせる。 弾く、捏ねる、そうすれば じんわりとした快感が湧いてくる。 小さく吐息を漏らしながら視線を伏せて わたしは自分の両脚の合間にも手を伸ばした。 ズボンの留め具を外してずらしただけのそこ。 下着の中へと手を差し入れれば 和宮さんにそこの喜びを教えてもらっていたから まだ十分に潤ったそこは、 指先を添えれば粘着質な音を立てながら そのまま指先を受け入れ呑み込んでいく。 そのまま指先を、奥へ、奥へ。 大した抵抗もないまま指先は根元まで埋められ、 私はその泥濘をゆっくりとかき混ぜていく。 性感はまだ淡い。 けれど、彼に見られている、見守られている事で 一人きりではないのだと わたしは少しばかり、羞恥と安堵を覚えていた。] (-250) 2020/08/12(Wed) 21:33:28 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光あっ、ア、ん………。 わた、しは、女、なの、に……ンッ、 女として、愛されたい……は、アッ……。 [こうして。 男の代わりではなく女として。 愛され、愛でられ、果てたかった。 出来れば男の人にそうされたかった。 男の代わりは、父の代わりは、 嫌だったのに。 花弁に突き立てる指を二本に増やして 膣壁を撫でるようにかき混ぜれば 果物をつぶしたときのような音が響く。 指先を引きぬけばそこには透明な蜜が絡んで、 もう、準備は万全な気がしたから。] (-252) 2020/08/12(Wed) 21:33:54 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光お願い、見ていてください。 ……わたしになんて女を感じないでしょう? だから、奪ってとは言いません。 …見届けて欲しい。わたしの、本当の形を。 [スーツを脱ぎ捨て、ショーツも脱ぎ捨て。 下半身を露わにして 張子を片手に膝を折って入り口へと添えて。 もう片方の手は入り口を指先で広げて。] ……ツ、ぁ……。 [凶悪な形のそれを、その先端を ぬぷ、と潜り込ませれば 今までそんなに太いものを挿れたことの無かったそこが 遺物感を覚え、つい顔を顰めて手を止めてしまった。 ク、と更に進めようとしても手が震えて。 大きく息を吸って、 ……嗚呼、やっぱり、寂しい。辛い。] (-253) 2020/08/12(Wed) 21:34:25 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光ちあき、と。 ……お願い、わたしの名前を、呼んで……? [そんな追加の願いは叶えられたのだろうか。 ボロボロと大粒の涙をこぼしながら 半端に張子を咥えこむわたしの姿は きっと、この宿において異質だった。 幽霊である彼よりも。]* (-254) 2020/08/12(Wed) 21:35:02 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 側に居て欲しい、と言う言葉を耳にしたのは 一体、どのくらいぶりのことでしたか。] 嗚呼、これは 亡魂が幻を見るとは滑稽な [ ぞくり、と背中を何かが伝います。 彼女の髪に触れる指が、徐々に確かな感覚を 伴っていく様に目を閉じてほうと息を吐きました。 "幽霊さん"と投げられる言葉に、 彼女は己が生身の人間ではないと悟っているのだと 改めて解します。 それでも構わずに礼の言葉をくれる其の女子は きっと常人とはかけ離れた何かを 宿しているのではなかろうかとそう思いました。 そして恐らくその"なにか"は、とてもとても哀しく、 また寂しいもののようだと 古ぼけた頭ですら窺い知れてしまうのです。] (-321) 2020/08/13(Thu) 21:11:23 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 少しずつ、少しずつ。 小さな桶に水が溜まってゆくように 身体に血が廻り来るのが感じて取れます。 肩へすり寄せられる彼女の頭の重みが 懐かしく、また妙に愛おしく。 形の良い頬をほんの少うし伝う涙を、 今度こそは拇指で拭いとることが 出来たことでしょう。 上等な白が眩しい布団の上に座り込んだ彼女の隣に、 同じようにどっかりと脚を組んで腰を下ろしました。 肩に凭れ掛かる頭を、抱くように撫でる手は 止められぬままに。 するとまた驚くことに、彼女は荷から 男の物を象った張子を取り出すのです。 それがどういうことなのかわからぬ程 野暮な男では無いと自負しておりますが、それでも ] [ と思わず唸ってしまうのは 仕方の無いことでしょう。 ] (-322) 2020/08/13(Thu) 21:13:37 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 女になる様を見ていて欲しい、と言う この端麗な容姿の女子はおぼこだと、 そしてその大切な初めてを(時が移ってもその事に 変わりはないと思うておりますが) このような宿に来て尚、 血の通わぬ張子でたったひとり行うと 言う事なのだと 愕然とする思いで、着ている服を脱ぎ、 肌蹴た胸元から覗くそれは美しい双丘を ひとりやわやわと触れゆく彼女から 目を離せずに居りました。 ] (-323) 2020/08/13(Thu) 21:15:38 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 先端の突起を自ら摘み刺激していれば 漏れ出た彼女の小さな吐息に、 もう亡くしたと思っていた己の中心に 熱が走るのがわかりぎくりと致します。 頭で考えるより身体が先に動き、 するりと彼女の背後にまわっては後ろから 抱き抱えるように支えてみました。 下に履いた物を脱ぐこともせずに、 彼女のその指が秘所へと伝うのが 肩越しに見られまたぞくりと背中を震えが走ります。 …溢れ出すような彼女の嬌声は、只好いのではなく 悲嘆が混じり合っているようで 後ろから支えている自分にかかる重みが 増す毎になんとも堪らない気持ちが致しました。 蠢く指が増えたのでしょう、艶かしい水音が響きます。 ぬちゃりとしたその音が聞こえれば、 頭に血がカッと上るのを感じ 思わず彼女の身体を離し、前に回り込みました。 ] (-324) 2020/08/13(Thu) 21:18:38 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ 布団に両の手をついて身を起こし、 覆いかぶさるように吐息が触れる程に 己の顔を寄せていました。 紅をさしてはいないようではありますが それでも仄かに紅い唇を吸うてしまいたい、 そんな思いに駆られて。 そうして彼女は下半身を露わにして、 片手でその秘裂を割きながら、膝を立てて 張子を入り口へと導いていきました。 …しかしやはり生娘なのでしょう、 先端だけはなんとか咥えこみましたが その表情は歪み、手は震えて先には進みませぬ。 ふうと息を吐き出して、彼女をそっと布団に 横たえるように動きましょう。 上手くいきましたのなら大粒の涙が、 彼女の硝子玉のような瞳から ほたりほたりと溢れ落ちるのが見えたでしょう。 ] (-326) 2020/08/13(Thu) 21:24:07 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋…ちあき。 [ 告げられた名を口の中で転がして、 そのままそっと、唇を合わせて。 拒まれることがないのならその合わせをそっと舌で撫で。 頬に流れ行く涙を唇でまた拭いましょう。 耳朶を喰んで、そっと囁いて。 ] これ、そのように乱暴に 無理矢理割いてはなりませぬ… 傷が出来てしまえば大変ですから。 [ 首筋から唇を這わせ、手は髪を撫で、頬に触れ、 そっとその双丘へ。 おぼこと交じるのはずいぶんと… 其方の覚悟はしかと受け取ってございます。 しかしそれでも大事にして頂きたいと願うのは いつの世も、生身の人間も幽霊も、 さほど変わらぬものだと思うておるのです。 [ 布団に腕をついて身体を起こして、 彼女を見下ろしながらくすりと小さく微笑いました。] (-327) 2020/08/13(Thu) 21:32:32 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋もし、貴方が望むのであれば… せめてなにか助けてやりたいと思うております。 その…最後までという訳にはいかぬでしょうが。 何分古来から、幽霊には下半身がないものと 相場が決まっているものですから。 [ そう言ってまたひとつ、にぃと笑います。 なにやら己が中心に滾るものがあるように 感じてやまぬのですけれども。 彼女の反応はどのようなものだったのでしょう。 ] (-328) 2020/08/13(Thu) 21:34:55 |
【秘】 宮野忠左衛門利光 → 空閑 千秋[ それは異様な光景であったかもしれません。 血の通わぬ張子を、この世のものですらない己が 助けて破瓜を迎えようと告げるのですから。 それでも咎められることがないのであれば、 彼女の苦痛が少しでも和らげば良いと 尤もな理由をつけて胸の突起を口に含むでしょう。 丹念に舌で愛でて、時折唇で強く挟んで。 好い反応が見られたりすれば今度は 軽く歯を立ててみたりしたかもしれませぬ。 彼女の抱えるものの大きさや、 心の奥底など計り知る由もないけれど、それでも。 あるのですから。 (-329) 2020/08/13(Thu) 21:38:18 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光[ハラリと落ちた涙を拭う指先はひんやりとして 私の目にはやっぱり、半透明に透けて見える。 それでも確かにそこにいて、 密かな涙を拭ってくれる存在に 心が救われていたのは確かだった。 いつもならきっと、見ても恐れる。 夢幻と気味悪がってさっさとお酒を飲んで寝てしまう。 そんな光景だったのに、今は、どうしても 一人きりになるのが嫌だったのだ。 これからする事を、一人でする。 それなら現実も変わらない。日常と変わらない。 せっかくこの宿に来て自分を変えようと思ったのだ。 普段なら可愛らしくない女子だと男扱いされて 誰かと恋に落ちるなんて、肌を重ねるなんて 考えられない事だったけれど ここなら、歪んだその認識を変えられるとおもった。 そう、期待したのが、間違いだった。 結局私は女にはなりきれない。 帰って一人で破るのは悲しすぎる。 それならここで、せめて誰かに見守られて。 それが彼岸の存在だとしても それによりさらに私が歪んだのだとしても。] (-337) 2020/08/13(Thu) 22:26:21 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光[隣に座ってくれた彼に寄り添った。 矢張りどこかひんやりとして、 けれど不思議と存在感があってまた涙が溢れてくる。 けれど、誰かの手に委ねようとして 他者の判断に任せようとして それで、想いが果たされなければどうしようもない。 愛なんていらない、責任なんて求めない。 そんな淫蕩な場だと知って来たはずなのに 与えられたのは男としての形。 男としての、受け身の。 ……もっと女らしくとは、どうすれば良い? 髪を伸ばして化粧をして? そんな自分をどこか気持ち悪い、似合わない、と蔑むのは 自分の姿が男のようだと思っていたからだ。 ……母がそう常に言っていた。 千明さん、と。 同じ響きで、違う人の名で。 背後から抱きしめてもらえるとは思わずに 私はその瞬間、驚いて動きを止めていた。 けれど、包まれたその感覚に安堵して 背中の存在に背を預けながら、体を拓く。 貴方の状態は、わからないまま。] (-338) 2020/08/13(Thu) 22:26:52 |
【秘】 空閑 千秋 → 宮野忠左衛門利光お上手、なんですね。 私は父の生写しなんだそうですよ。 母がそう言っていました。 母は、ずっと、私を父と重ねていました。 そうして、男として、育てて。 ……だから、そんな事、言わなくても。 [分かっているから、と私は淡く笑う。 けれど決して分かってはいない。 母の目が父を失った悲しみの余りに曇って 私の女としての成長も、女としての嗜好も、 その細かな男女差も見ないようにしていたことを 私は理解していない。今は知ることもできない。 だから彼の言葉をやんわりと否定しながら 指先を蠢かせて行為に集中しようとする。 けれど、思わぬ力が働いていた。 抱き抱えられるようにして動かされて、 驚いてその手も指先も止まってしまう。 丸く目を見開いてされるがままになっていれば、 目の前には半透明のはずの彼の顔。 それが、少しずつ 実体を持っていったように見えたかとおもうと それが近づいて、唇が重なった。] (-339) 2020/08/13(Thu) 22:27:18 |