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リーディエは、重い体をようやく起こし、僅かにふらつきながらも立ち上がる。 (a23) 2022/07/21(Thu) 10:49:14 |
リーディエは、枯れた涙のあとを拭い、クローディオを見下ろしている。 (a24) 2022/07/21(Thu) 10:50:48 |
【独】 ガラクタ モノオキ自分の部屋へと戻る。ハグベリーに言われたように戸締まりはちゃんとした。 自分の部屋はあんまり掃除できていない。もちろん、全てが掃除し終わったら自分の部屋も掃除することはあるが、モノオキは自分の部屋は掃除がいらない間のだと思っている。前の部屋は掃除するものではなかったから。 部屋はみんなが平穏になるためにするものだ。みんなが自分を好いてくれるために、信頼してくれるためにするものだ。 みんなが自分を嫌いにならないように、殴らないように、殺さないようにするものだ。 でも流石に、迷い込んできた蠅には対処する必要がある。あれはうるさいし、ほかの人の部屋に行くのも迷惑だ。 捕まえるのは簡単だ、バケツをずらして髪に生き物を見せてあげればいいのだ。 あとは石ころをゴミ箱に捨てるだけ。 落ちた衝撃で軽く砕けた石を箒で掃いてゴミ箱へと入れた。 (-77) 2022/07/21(Thu) 10:53:10 |
【人】 無線通信 ユングフラウ〔⿻▫__ ぁ…………〕 大広間が静まり返って、随分な時間が経って。 ふら、と亡霊のように立ち上がる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ……兄…………〕ふら、ふら、と近寄って、ぺしゃ、と貴方のすぐ側、血溜まりの中にまた座り込んで。 〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ兄……こんな、顔、だったんだね…………。〕袖口で、顕になった顔に付着した血液を何度もなんども拭う。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 運……ばなきゃ……〕このまま、ここに、寝かせたままでいる訳にはいかないと。 いつだって現実的に、目の前のやることを見据えていた貴方のように、抱き上げて移動させようとする。 だって、今ここにいる子たちの中で、貴方の次に力があるのは僕だから。 〔⿻▫__ どこ、へ……?〕 (26) 2022/07/21(Thu) 11:55:48 |
ユングフラウは、多分、座り込んだのは、結晶の散らかっていた場所。今は綺麗に片付いている。 (a25) 2022/07/21(Thu) 12:31:33 |
ユングフラウは、拭ったのは、塵のように細かい破片だったかもしれない。 (a26) 2022/07/21(Thu) 12:32:12 |
【人】 命灯癒光 リーディエクローディオを見つめる視線はいまだに逸らされず。 ユングフラウ(>>26)を映しているようで、そうでないような。 「都合が、いい。…こんな時は動けるんですね」 どうせ思考は届く。だからこそ呟くように声にして。 「ユンが誰かのためになんて言って、クロに狂気を向けて。 そのくせ、逃げるようにユンをおいてどこかへ行く」 言葉を止めない。止まらない。例え何を言われようとも。 感情が溢れて 止められない 。結晶を握りこんだまま徐々に握る力は増し。 絶望と嘆きと、 「………… 秋は来ないわ 」吐き捨てるように告げた後、何処かへ向けて歩き出した。 体を引き摺るようにあるから、歩く速度は決して速くないが。 庭へと向かおうとしていると、気づけるものもいるかもしれない。 (27) 2022/07/21(Thu) 12:50:53 |
リーディエは、壁伝いに廊下を歩く。…考えていることが必要となるかは、分からない。 (a27) 2022/07/21(Thu) 12:53:36 |
【独】 命灯癒光 リーディエ……痛い、体が 酷く 力を使うといつもこう。 主を食い殺そうとするような。 それでも。 止められなかった。 私の命に代えても、クロを救いたかった。 私よりもきっと、生きるべき存在だから。 それはクロだけではなくて……私以外の、 (-78) 2022/07/21(Thu) 13:04:24 |
【秘】 手探り ノル → 電球 フィラメント「……コウモリみたいだね?そっか、そんなに便利なんだったら」 透明な手で足のあたりをとんとん、と叩く。見えはしない。服が少し揺れるだけ。 「早めに選んでよかった」 ノルの協力者はネズミだ。ノル本人にも姿は見えないネズミ。 それぞれは弱い力しか持たないけれど、合図とともに君に群がれば……君の体は椅子に縫い留められる。 見えない何か、が体の上を走り回ったように思えるだろう。 「フィー、血がいっぱい出るのってどこだと思う」 君が動けないようになったら小さな工作ナイフを出して近づき、服をめくって首の周りを探る。 ……首も電球だったっけ?普通の首だといいんだけど。 (-79) 2022/07/21(Thu) 14:19:02 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔 ▙ ▜▓▗ _ えへへ……〕貴方のやわらかな笑顔に引かれるようにして、張り詰めていた表情が少し緩む。 きっと、そんな風に笑い合えた、最後の時間。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 言葉もね、少しずつだけど、覚えて上手になってるから。そのうち、リディとワルゴと三人で、女の子同士の話で華が咲く日も……来たりしてね?〕 〔⿻▫__ リディがキャッキャウフフなのは……あんまり想像できないなぁ。〕 くすくす、とは声が出ないのだけど。 ワルゴとモノはともかく、物静かな貴方も混ざれば案外賑やかになれるのかな、なんて想像して。 そんな未来が、守りたくて。 そんな未来は、守れなかった。 (-80) 2022/07/21(Thu) 15:08:27 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>27 リーディエ 何も言い返せなくて、ただ俯く。だって、全てその通りだから。 制止することもなく、自分の手を汚すことも無く、何も しなかった 自分が一番浅ましい。〔⿻▫__ ごめんなさい……〕 謝罪すら、赦されることではないと思うのに、また声が零れ落ちる。 クロをそっと横抱きにしたまま、貴方を見送ろうとして。 その方角が庭であることに気がつく。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 待って…………っ!〕〔⿻▫__ ちがう、伝えなきゃ〕 貴方が足を止めなかったとしても、来るなと言われたとしても、勝手についていく。 その歩調に合わせながら、抱きかかえたクロと一緒に。 (28) 2022/07/21(Thu) 15:20:06 |
【秘】 電球 フィラメント → 手探り ノル「ああ、そこでは駄目ですよ 見ての通り、電球ですから」 「背中を一突きするのがオススメですかね〜」 *まるで今から殺されるような態度ではありません。 *普段、会話をするような。日常からまるで外れない、そんな声色です。 「ああ、でもそうですね。刺されたりしてしまう前にひとつだけ」 「――どうして、此のようなことを?」 (-81) 2022/07/21(Thu) 16:33:21 |
【秘】 骨頭 クローディオ → ガラクタ モノオキ死んだクローディオには何を止めることもできない。 でも、もしかしたら生前でも、このくらいは怒りそうにないと思うかもしれない。 生前に君を部屋に入れたことはなかったけど、掃除も。 自分からしてとお願いする質ではないから、喋れない君が自ら掃除しにきたことがない、それだけかもしれない。 結晶は流れ落ちたもの。零れ落ちたもの。 だから人の形に治すことは到底不可能だ。 ともあれ、君が寝かせた結晶は、当たり前だけど、寝返りも身じろぎもせずに布団をかけられて。 おやすみ。 返す言葉も、勿論ないけど。 (-82) 2022/07/21(Thu) 17:24:42 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → ガラクタ モノオキ振り返る貴方に微笑みかける。 その笑顔に含まれるものが何か、明確な答えは告げず。 「……私ね、ここにいる皆が好きです」 それはきっと、他の子達も同じ。 「『お父様』も……主様も、」 好きでした。 目を伏せ、何かを思うように僅かに黙し。 「…………少しだけ、触れてもいいですか?」 それは、ここへ来て初めて貴方へお願いするかもしれない。 誰かに触れることを避け、触れられることも避けていたから。 今までは耐えていたのに、今は凄く苦しくて。 壊れてしまう前に、温もりを欲しがった。 (-83) 2022/07/21(Thu) 19:08:19 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 骨頭 クローディオ現実的で効率的。それこそが貴方の素敵なところ。 リディはそんな貴方が好きだった。大切だった。 …その言葉に含まれる他の意味も含めて。 間違いなく思いやりと呼べるものだ。絶対に。 「……えぇ、」 気をつけるようにします。と最後までは言わずにいたが。 ここへ来て取り繕うことなく、本当の意味で微笑んだ。 それから、…それから。 「ねぇ、クロ。……ひとつだけ、お願いをしてもいいですか?」 普段はあまり我儘を言わないリディからの、貴方への。 全てが壊れてしまう前に、欲しがったのは……。 (-84) 2022/07/21(Thu) 19:14:18 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 鳥籠 ワルゴクローディオが物言わぬ死体となり、暫く後の事。 もしかすると既にフィラメントもそうである頃。 リディは貴方の部屋を訪ね、コンコンコン、と3度のノック。 今の状況では誰かわからないことは警戒を得るかもしれないと。 「ワルゴ、いますか?」と、問いかけもひとつ。 その声はいつも通りのようで、そうではなくて。 扉を開けば、土で汚れたリディがドアから少し離れた場所で立っていることだろう。 断りがあるまでは、一定の距離を保ち続けるつもりだ。 /* ありがとうございますですわ〜!それではよろしくお願致します! お返事はPL様のお手隙の時で!無理はなさらず!! (-85) 2022/07/21(Thu) 19:21:33 |
【秘】 鳥籠 ワルゴ → 命灯癒光 リーディエワルゴは部屋に居て、ノックの音に振り向いてか 扉越しにもカシャンという金属の揺れる音が聴こえる。 すぐに返事が無いのは、誰なのかと警戒をして。 「………」 暫くの沈黙の後、小さな足音 扉の前に来たのだろうが、開かないまま。 「誰?」 警戒と疑心の篭った少女の声は、扉越し。 (-86) 2022/07/21(Thu) 19:38:31 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ貴方の表情の和らぎにほっと息をひとつ吐き出した。 心配だったの。私以上に動揺していた貴方が。 「えぇ、えぇ……そうですね。いつか、いつの日か。 ……そんな日が来ればいいなと、そう思います」 キャッキャウフフは、どうだろう。 話の内容によるかもしれないなんて。 その時はきっと、皆が驚くのでしょうね。 その想像が本物になる日も 未来に有り得た、はずだった。 いつの間にか暗い雰囲気は僅かながらも緩やかになり。 貴方と話す時間を心から楽しんで。 ──この日は、そうして過ごしたのだろう。 全てが壊れてしまうことを、知らずに笑って。 (-87) 2022/07/21(Thu) 19:44:55 |
【秘】 骨頭 クローディオ → 命灯癒光 リーディエ君がちゃんと微笑んだことに少し安心した。 肩の力が抜けたようにも見えたかもしれない。 クローディオはあんまり自分のことを気にしてない。 だから、他人にどう見えようが素っ気なかったし、みんながいいならそれでいいかなって思ってる。 思ってた。 「お願い?何」 だから、滅多に我儘言わない君のお願いにも、二つ返事。 出来ることしか自分には出来ないから、一旦は確認する姿勢ではあるけど。 (-88) 2022/07/21(Thu) 19:46:01 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ──そして、現在。リディの表情に笑みはない。(>>28) ただひとつの目的のために、重い体を動かし続けている。 貴方には伝わるはずだ。悲しみや怒りの中に痛みがあること。 それは心だけでなく、不自然に引き摺るようにある体も。 貴方が俯き、黙り、謝罪を零していたことへの反応も返さず。 でもきっと、伝わってしまう。分かっている。 誰のための謝罪なの? 責めるように呟くのではなく、本当にただの疑問のように。 謝ったところで今は覆らない。 意味の無い言葉。 移動の間。何も話さないようであれば、暫くして庭へと辿り着く。 視線は……そこにあるであろうスコップに。 見つけることが叶えばまた歩きだし、その道具を手にするだろう。 大きなスコップは多分きっと、リディには似合わないけれど。 (-89) 2022/07/21(Thu) 19:47:13 |
【墓】 骨頭 クローディオーーー気が付いたら、庭にいた。 いつもいた、畑の前にいた。 ……サクッとあっさり逝けないくらい未練があったのか。笑えてしまう。 割れてしまったはずの骨の頭も戻っているから、表情なんて見えやしないけど。 どうせ誰も見ないだろうけど。 そんなに未練があったのに、抵抗もせず一言以外何も言わなかったのは。無意味としたのもあったけど。 「……アイツら、気に病んでないかなぁ……」 加害者二人が、先に害意を示してしまったから。 クローディオを殴ってしまったから。 何か言って、彼らがその場で間違いに気付いたら? 殴った事実も狂気も、消えやしないのに? だから最後に間違いを指摘して咎めて、その中に俺は許すよって気持ちだけ込めて。 それだけが精一杯だった。 (+4) 2022/07/21(Thu) 19:53:28 |
【墓】 骨頭 クローディオ青々と、野菜が育っている。 葉が、茎が、風にそよいでいる。 でもそれに触れることもできない。 「なんにもなくなっちゃったな」 (+5) 2022/07/21(Thu) 19:54:36 |
【秘】 手探り ノル → 命灯癒光 リーディエ「……妖精さんにしたら?箱庭の人よりセリフ多いよ」 まずおすすめの理由は適当なんだけど。 「あと、落ち着いたキャラじゃないから面白そう」 読む様子が面白そう。明るめのキャラだよね。 そして頷き。 「ね。楽しみ。どんな感じにできるかな?また相談、しないと」 このときは確かに楽しみにしていた。 本当にできたらいいなって思っていたら、自然とにこにこできる。 その未来には手が届かないこと、忘れていられるの。 (-90) 2022/07/21(Thu) 19:56:37 |
【秘】 手探り ノル → 電球 フィラメント「ほんとだ……だめそう。背中……届くかな」 首ならともかく、この刃の長さですぐ死なせられるか心配だった。 でも、そういうリクエストだし……背もたれがあったら少し背中を浮かせて、刃を背中に当てる。この辺に刺そうかな、と場所を吟味。 でも質問が来たら動きは止めた。 「…………」 秘密、じゃだめかな。みんなが知らないままでいてほしいからこんなやり方してるのに。 でも……君があんまりにもいつも通りに喋るから。 「……ずっと一緒にいたいから」 ほんのちょっと素直に喋ってしまった。意味は分かんないだろうけど。 (-91) 2022/07/21(Thu) 20:13:21 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 鳥籠 ワルゴ警戒しているであろうことは理解出来た。 だから、足音が聞こえるまで静かに待ち続け。 扉の近くから声がすれば、少し迷うように近付いた。 「リディ……リーディエ、です。 ……扉は、開けずとも構いません」 ゆったりとしたペースで名を告げ。 「………クロ、クローディオが……亡くなりました」 ひとつの事実を、貴方に送る。 扉越しであることに僅かな安心を得た。 歪む表情を見られずに済んだから。 (-92) 2022/07/21(Thu) 20:34:16 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 骨頭 クローディオその安心を僅かなりとも理解出来たならきっと。 きっと、リディはその笑みを深くする。 貴方のことも、心配でしたから。 貴方がそうであることは皆が理解していたはずだ。 それでも、だからこそ……なんて、言いたくない。 ユンに向ける優しさを、どうしてクロには。 どうして、……嘆いたところで、もう。意味は無い。 「……少しだけ、触れてもいいですか?」 人との接触を拒んでいたリディからの、ひとつの我儘。 それは、貴方に触れること。 消えた命を見た。だからこそ、全てが壊れ行く前に。 …後悔を、しないように。 (-93) 2022/07/21(Thu) 20:45:37 |
【独】 包帯 タンジー「ノルは、クロを見たって……だから、」 だから、やったのはクロだって だから、ノルは殴ったはずで だから、邪魔されたら困るって だから、僕もクロを殴って ──だけど、本当に犯人はクロだったの? ひとごろしと言いながら、最後まで笑っていたクロの顔がずっと離れない。 それは頭を殴られ横たわっていた、主人の姿と時折重なって。 『許されなくていい』 あの時はそう思ったはずなのに、手の震えが止まらない。 リディの様に『許さない』と声を上げて 憎しみの目を向けて貰えていたら、ここまで苦しくならなかったのだろうか。 「ノル……どうしてる、かな……」 赤い欠片はずっと握ったままベッドで蹲る。 その夜も、ろくに眠ることが出来なかった。 (-94) 2022/07/21(Thu) 20:53:30 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 手探り ノル「…ふふ、それではそうしましょうか」 適当な理由でも貴方が選ぶならとその提案に乗る。 陽気な妖精の感情を掴むのは難しそうだ。 練習をすれば上手くやれる……といいが。 貴方の頷きに、自然と緩やかな笑みが浮かぶ。 「沢山相談しましょう。…いい思い出になるように」 今の状況では都合のいい夢のような未来だとしても。 信じていた、またやり直せると。 欠けた歯車を戻す方法なんて、そんなものがある訳ないのに。 (-95) 2022/07/21(Thu) 20:58:56 |
【秘】 電球 フィラメント → 手探り ノル「ずっと一緒に、ですか」 *ふむ、ふむ。 *その言葉を噛み砕くように、息を漏らします。 「そう、ですか」 「……私には、分からない領域の話のようですね」 「残念ですよ、ノル」 「 さようなら 、お別れですね」「一緒には、居られないようです」 (-96) 2022/07/21(Thu) 21:05:38 |
【秘】 包帯 タンジー → 命灯癒光 リーディエ「……僕も。みんなと一緒で、楽しかった。 ずっと、そうだったら……良かったな。 」全て過去形、もう戻れない。 だって、ここに居る子たちの中に、『許せない事』をした子が居ると思ってしまっているから。 「リディ……、 話し掛けてくれて、ありがとう。」 このまま此処で別れたなら、きっと次に会うのはあの大広間だ。 /* 秘話返信、飛びましてすみません。こちらスルーOKです! (-97) 2022/07/21(Thu) 21:25:32 |
【秘】 鳥籠 ワルゴ → 命灯癒光 リーディエ「──ッ!」 扉が、勢いよく開く。 頭に布を掛けて居ない籠の少女は、 表情の無い籠であなたを見上げて。 困ったように、怖がるように、惑うように、 暫く頭の向きを迷わせた後。 「なんで」 「どうして」 「誰が?!」 声に篭るのは、憤り。 あなたの服を掴んで、縋るように問い詰める。 (-98) 2022/07/21(Thu) 21:26:12 |
【秘】 骨頭 クローディオ → 命灯癒光 リーディエそう、もう何も。 この時にはそんなこと、……いや、心のどこかではもう覚悟もあったかもしれない。 「……いいよ」 僅かに空いた間は、珍しいなって。それ以上も以下もない。 両手が土で汚れていたから、服で雑に払い拭ってから右手を君に差し出した。 畑仕事や森の探索で、ゴツゴツした荒れ気味の手だ。 お世辞にも綺麗と言えないような。 もしかしたら、ささくれた指先に、キラキラと輝く赤色が見えたかもしれないけど。どうだろう。 君がどこまで見てるかによる。 (-99) 2022/07/21(Thu) 21:33:51 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 鳥籠 ワルゴ開いた扉を避ける時、僅かに体をよろめかせた。 もしかすると、付着する土が零れ落ちたかもしれない。 鳥籠をじっと、笑みもなく真っ直ぐに見つめ。 「 ユンの手紙に、誰かを庇おうとしてるのは誰かって。 そうノルが言って……その少し後、ノルがクロを花瓶で… 」震えそうになる声をどうにか保つように、小さくゆっくりと話す。 「 それで、止めようと……したんですが。タンジーが、どいてくれなくて。 ベリー兄様は動けなくて………モノも、それで…… 」吐き出す吐息は既に震えを含んでいたかもしれない。 「 ユンも後から来ましたが、…止められなくて。 ノルが三回、タンジーが一回……頭を、強く 」「 クロ、は……笑っていました。さいご、に 」あの笑みの意味を、彼らは理解出来たのだろうか。 握りしめていた手を貴方の前に出し、その手を開く。 傷だらけになってしまった手のひらの中にあるのは、赤い結晶だ。 「………何のために、この力はあるのでしょうね」 もう片方の手を貴方に添えれば、煌めきがその場に現れて。 いや、服を掴む頃……既にその光は僅かに舞っていたはずだ。 それは癒しの光。気力や体力。怪我や病等を治す力の。 その光の源は?……………。 長く触れるようであれば、リディの顔色は悪くなるばかり。 (-100) 2022/07/21(Thu) 22:01:22 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 包帯 タンジー過去の話として語る姿に、何も言えなかった。 僅かながらでも、リディもそれを理解していたから。 貴方を否定することなど、出来るはずもなかった。 首を横に振り、寂しげに笑みを浮かべる。 「時間を下さりありがとうございます、タンジー。 ……どうか、無理はなさらないで」 心から笑うことはきっと難しい。 それでもまたいつか、貴方の笑顔を見ることが出来ると。 信じていたかった……もう叶うことのない夢を。 その夢が見続けることが出来たなら、どれほど幸せだったか。 壊れたものはもう、戻らないのだと。そう知るのは少し後のお話。 /* お気になさらず 〆で大丈夫ですわ〜 (-101) 2022/07/21(Thu) 22:20:38 |