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人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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【人】 浅見 律



  料理を作ってもらったことも
  衣服を洗濯してもらったことも
  部屋の掃除だって。

  私が何も出来ない本当に幼子の頃は
  違ったのかもしれないけれど。
  物心ついた頃から、身の回りの世話は
  全て自分でするものだった。


  私が家で何してるのか、少しでも聞いたなら
  不干渉じゃないことなど
  すぐに知られてしまったはず。


  
(64) 2022/12/10(Sat) 1:28:54

【人】 浅見 律



  ここ、学校ですよ、とか
  この時は言えるほどの仲でもないし。
  残念なことにスマホなんて便利なものを
  私は持たされてもいない。

  
触れたところで無駄、ってこと。

  
  あなたが使った、人と仲良くなる鉄則。
  少なくとも私には効果があった。>>58

  自発的に話すなんて、私が出来るわけもなく。
  あなたが話しかけて、話をしたから。
  私が話すきっかけを作ったのはあなただ。**


  
(65) 2022/12/10(Sat) 1:29:30

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  親にそう言われたのか、と。
  その言葉に直接答えはしなかったけど
  一瞬足を止めて振り返って。

  そうですよ、と言わんばかりに嗤ってみせた。
  
それが、あなたの質問への答え。


  
(-59) 2022/12/10(Sat) 1:29:50

【秘】 浅見 律 → 入江 修


  
  密室に二人きり。
  招かれた資料室で、快く迎えられたわけだけど、
  流石にこの時は何をされるのかなんて
  見当はついてなかった。

  だからそう、私は無防備そのものだったし。


  
(-60) 2022/12/10(Sat) 1:30:12

【秘】 浅見 律 → 入江 修

  

   
「あるんですか?私には価値なんて……。」



  戸惑いながらも、
  
私は泥沼に足を踏み入れてしまう。


 
(-61) 2022/12/10(Sat) 1:31:09

【秘】 浅見 律 → 入江 修


  
  最低限の礼節さえ知らない私は
  口付けされてからようやく目を閉じて受け入れる。
  誰ともしたこともなかったのに、
  頭がぼうっとするくらいの長い口づけは
  私から判断力も何もかも奪うには充分だった。

  
なにより、心地よかったから。

  余韻に浸って、逃げる力も抜けきって。
  抱き上げられて、ソファーに寝かされると
  私はあなたの方を見上げて、聞いた。


   
「……このまま、教えてくれるんですか?」*


  
(-62) 2022/12/10(Sat) 1:31:48

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  嘘でも心地いいのは事実。
  与えられて出来た居場所でもないよりマシ。

  
そもそも、私に選ぶ権利なんてない。


  一時の快楽と引き換えに
  私だけが傷ついていく火遊び。
  傷つくのに、ここを離れないのは。


  偽りの温もりが私を安心させるから。
  一時の快楽に依存してしまうから。


  
知ってるよ、と返す相手がどんなに最低でも。

  
それを知っていてもなお、私は離れられない。


  
(-63) 2022/12/10(Sat) 1:32:50

【秘】 浅見 律 → 入江 修

 

  どうせあなたにとっての可愛い、なんて
  快楽を得るための興奮材料でしかない。
  説得力なんて、あるわけもなく。

  私は私に価値を見出してないから、
  あなたが言葉にしない限りは
  ただ見つめただけで
  あなたの劣情を煽るなんて、知ることはない。



   「都合のいい子、の間違いじゃないですか?」


  可愛げのないセリフを吐き捨てて。
  それ以上を言わないのは
  触れるだけの優しいキスに心を奪われてしまうから。
  
こうすれば黙るって、知っているみたいなキス。


  
(-64) 2022/12/10(Sat) 1:33:57

【秘】 浅見 律 → 入江 修



   「……何度も、ですかね。
    言ったじゃないですか、数えてません。

    修先生の味?それはもちろん……。」

  
(-65) 2022/12/10(Sat) 1:34:22

【秘】 浅見 律 → 入江 修



    
「覚えてますよ。」



           
嫌というほど、ね。


  言い返された言葉に微笑みながら返して。 

  
(-66) 2022/12/10(Sat) 1:35:11

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  下着で遮られなくなった秘部は
  期待するようにひくついて、あなたを誘う。
  胸板に顔を埋めて、胸いっぱいに
  あなたの匂いを吸い込んで、感じて。



   
「あっ……、んんっ……。」 
  


  撫でられるだけでも反応を示していたけど
  中に入れられたなら、びくり、と身体を震わせて。
  あなたに拓かれた身体だから。
  私のいいところなんて全部知られてるはず。
  言葉にこそ出さないけれど、
  はしたなく指を締め付ける中は、
  喜んでる、って、簡単に分かっただろうし。
  色付けされればされるほど、
  蜜を零して、あなたのことが欲しくなっていく。*


  
(-67) 2022/12/10(Sat) 1:36:48

【秘】 入江 修 → 浅見 律



    明確にネグレクトという確信を得れば
    浅見が度々口にする呪詛のような言葉の
    発信元もおおよその見当がつく。


    しかもそれが当たりだと
    しっかり答え合わせまでもらう始末だ。



(-69) 2022/12/10(Sat) 8:23:44

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   どうせ俺が浅見に何をしようとも
   親は何も言ってきやしない。

   俺に与えられた安全に欲を満たすという
   蛮族極まりない選択肢が脳裏にチラつけば
   その歪な現実を生む浅見に哀れみすら感じて。

   その哀れみが全てのきっかけになった。



(-70) 2022/12/10(Sat) 8:25:02

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   無理矢理ヤっちまえばいい。
   そんな低俗な話とは違う。

   俺がそうしなかったのは
   世界から見捨てられた少女を
   自分の好きに育ててしまおうという
   もっと低俗な発想によるもので。

   そんな低俗な遊びに使われる浅見は
   本当に哀れ、可哀想な子だ。



(-71) 2022/12/10(Sat) 8:26:13

【秘】 入江 修 → 浅見 律



    口付けは拒まれることなく
    俺は浅見の口腔を味わう権利を得る。

    だからってすぐにつついたりはしない。
    最初はただ、唇と唇を合わせるだけのキス。


    泥沼には突き落とさずに
    その手前に立たせた後に自分が泥沼に入り
    一緒に入ろうと手招きをする。

    それでいて足を踏み入れてしまった浅見を
    もう決して、逃がしはしない。



(-72) 2022/12/10(Sat) 8:28:39

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   ソファーの上。
   艶めかしくこっちを見上げる浅見の顔は
   さっきまでとは少し違う。


   役割にも似た、自分が自分であるという価値を
   欲しがっているような顔。
   お前が生まれてきてくれてよかったと。
   そう言ってやればどれだけいいだろうか。

   その顔は一歩間違えれば生徒ではなく
   女の顔にすら見えてしまうほど甘くて。
   その一歩を踏み外させたくなる。


   
(-73) 2022/12/10(Sat) 8:31:03

【秘】 入江 修 → 浅見 律



    「あぁ。そのつもりだよ。」



   そう言って俺はソファーに寝る
   浅見の唇を再び奪う。

   初めて浅見を抱くこの時は
   今では考えられないほど、
   優しくエスコートしたと未だに思う。

   不安がなるべく残らないように
   浅見がこの淫らな空気に慣れるように
   何度も小刻みに続けた口付けをさらに深く。
   互いの唾液の音が聞こえてしまうくらい深く。

   恋人同士の初夜にひけをとらないほど
   俺は浅見のことを大事に可愛がっていた。



(-74) 2022/12/10(Sat) 8:32:13

【秘】 入江 修 → 浅見 律



      「浅見は、こういうの初めて?」


(-75) 2022/12/10(Sat) 8:32:50

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   初めてなら尚更優しくしてやらないと、と。
   俺はそう浅見に尋ねると返事を待った。

   すぐにでも脱がせてしまいたい欲求は
   まだもう少しだけ我慢することにして。*



(-76) 2022/12/10(Sat) 8:33:11

【秘】 入江 修 → 浅見 律


***

   初めての日から今に至るまで
   俺は浅見に色々なことを教え、仕込んだ。

   最初の方は浅見の華奢な身体をただ愛でて
   浅見はどこがイイのか、じっくりと探って。
   けれど当然それだけで終わるわけもなく。


   何度か回数を重ねた後には
   男のものの扱い方だって教えただろう。

   そしてそれにも慣れた頃には
   俺の上に乗ってどう動けばいいかまで
   これでもかというくらいに教え込んだんだ。


(-78) 2022/12/10(Sat) 8:38:17

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   こちらを悦ばせるための触り方や咥え方。
   両手で包むようにとか、舌先で舐めろとか。
   咥えた後にどう動かせばいいかとか。

   何度も教え、実際にさせて。
   浅見が上手くできた時には頭を撫でながら


    「浅見は覚えがいいな。
     ちゃんと出来て、いい子だ。」



   と、浅見の存在を肯定して。

   そして口先だけではなくご褒美として
   浅見の身体を快楽で満たし。
   満足いくまで絶頂へ導くこともあった。

   失敗したところでなんの罰もない。
   ただ上手くなればなるほど、
   その存在価値を惜しみなく説いてやる。
   そんな洗脳にも近い意識を植え付けるために。
   


(-79) 2022/12/10(Sat) 8:43:04

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   そりゃ可愛いに決まってるだろうさ。
   こんな何も知らない子なんだから。


   だから浅見がなにか要望を口にしたなら
   叶えられるものなら叶えてあげようとしただろう。
   それぐらいの価値が浅見にはあると今も思っている。**



(-80) 2022/12/10(Sat) 8:44:08

【秘】 入江 修 → 浅見 律


***

   だというのに俺の日頃の行いが悪いのか
   浅見は俺の言葉を素直に受け止められないらしい。

   キスで言葉の続きを塞いだとはいえ
   都合のいい女の間違いだなんて。
   やや聞き捨てならない言葉だったのは間違いない。
   実際正解な辺り、浅見の鋭さが窺える。

  
   覚えてると微笑む姿は
   少しだけ毛羽立つようなピリッとした感じがしたが
   積み重ねた甘い快楽に支配されてしまったんじゃ
   それもスパイスにしかならないみたいだ。


(-81) 2022/12/10(Sat) 8:46:18

【秘】 入江 修 → 浅見 律



  浅見が、俺の胸の中でくぐもった吐息を漏らすと
  指先で触れていた秘部が熱くなっていくのを感じて。

  中に入れると同時に震えた身体を腕で支えると
  二本の指で中をかき混ぜながら浅見の耳元で囁いた。



(-82) 2022/12/10(Sat) 8:46:59

【秘】 入江 修 → 浅見 律



     「何回も言うけど律はイイ子だ。
      もちろん都合が、じゃなくて。」


(-83) 2022/12/10(Sat) 8:47:55

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   「普段可愛げなく振る舞うくせに
    こういう時にはここを濡らしてくれるし
    ちゃんと俺の指で感じてくれてる。

    それにいつも俺のをきゅんと締め付けて
    俺の事を悦ばせてくれるだろ?
    ほら、今も、熱くてとろけてる。

    律の膣内なかであと何回イけば、
    律がイイ女だって分かってくれっかな。」



(-84) 2022/12/10(Sat) 8:51:05

【秘】 入江 修 → 浅見 律



   浅見の秘部をいじめながら紡ぐ言葉は
   本音と誇張が入り交じったもの。
   たとえば浅見が果てそうになっても
   今は止めずにしつこく続けるだろう。
   口で説明するより、その方がいいのだから。


   浅見への指奉仕をひとしきり続けたあと。
   俺は浅見をソファーへと寝せると


    「どうしてほしいか。
     ちゃんと律の口から言って?」



   スーツのチャックから顔を覗かせたものを
   浅見の手を引いて触らせながら問いかけた。*


(-85) 2022/12/10(Sat) 9:02:27

【人】 浅見 律



  「……別に、先生が思い悩むことなんて
   何もないじゃないですか。>>68


   どうしてかって?
   私がどうなっても世界は回るし。
   誰も、困らない。
   むしろ、いない方がいいとさえ思う。


  
(70) 2022/12/10(Sat) 19:18:00

【人】 浅見 律

 

  何か考え込んでいる様子のあなたに>>69
  私はまるで他人事のような言葉を吐く。

  どうしたいか、なんて私に聞くだけ無駄。
  私に与えられてる選択肢は
  どうしてもいいか、でしかないから。**


 
(71) 2022/12/10(Sat) 19:18:16

【秘】 浅見 律 → 入江 修



  いっそのこと、無理やりされていたのなら。
  長く続く関係にはならなかったのに。


  初めて異性を知ったあの日、
  あなたは恋人同然の優しさで私に接していて。
  その接し方に好意を抱くなという方が無理な話。


  どんな形であれ、
  価値を認めて優しくしてくれたのは
  あなただけだったから。

  
  回数を重ねれば嫌でも遊びなんだと気づくけど
  最初の一回だけは。
  愚かなことに微かに期待してしまっていた。


  期待してたことなんて、起こるはずもないのに。


  
(-87) 2022/12/10(Sat) 19:19:27
 




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