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人狼物語 三日月国


139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】

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【秘】 物書き ラサルハグ → 異邦人 サルガス

そろそろ言い回しも気にならなくなってきた。
店員が会話の邪魔にならないよう、二人の前にそっとハーブティーのカップを置いて去って行った。

「そう、…いや、…かもしれない、に留めておこうか。
 例えばこの街の人々が……平和を退屈とするかは、
 私には分からない。 一例に過ぎんよ。

 平和がなかった頃の記憶は…、少なくとも、私は。
 忘れる事は……かなわないだろうな。
 忘れる事を……疵を癒す、と表現する場合もあるが…」

カップに口をつけて、苦笑する。

「どちらかを解を定めるのは…、難しいな。
 貴公は、どう在る事が幸福だと考える?
 或いは、私のように……『停止』している者の幸福とは。
 一体、なんだろうか。
 …念の為釈明しておくが…、そう深刻な悩みではないよ。
 貴公の意見が、聞いてみたい」
(-81) 2022/03/23(Wed) 14:26:07

【秘】 物書き ラサルハグ → 学生 ニア

「こんにちは、お嬢さん」

少女は花舞の舞台を見つけただろうか。
杖をついた男が、視線を壇上から移して挨拶を口にした。
互い見覚えがあるのは、胸元の小瓶に由来するだろう。

「……こんな華やかな祭りは、なかなか無い。
 楽しいものは、見つけただろうか?」

壇上では色とりどりの花弁が風に舞うように、美しいダンスが披露されている。軽やかな音楽とともに。
少女の邪魔をしないように、再び視線をダンスに戻す。
(-89) 2022/03/23(Wed) 18:07:23

【人】 物書き ラサルハグ

>>40 ミン

「100年、か……。それは……」

あまり、考えたことがなかった。
気づけば大人になっていた。そうして、すべき事を終えた。
持て余すかと思っていた。実際、広大な世界を前に迷っている。


「長いな。祭りを…楽しむ時間は、たっぷりありそうだ」

それでも、彼女の言う通りだと思える。
――そんな自分に、少し安堵した。


小さな返礼品を受け取ってもらえて、気づかず微笑んだ。
見習って、話をしてくれた相手に配るとしようか。

「……そう、……実は。
 物書きになれ、この祭りが良さそうだから行け、と…
 今の所、以前の同僚に言われるままに来ている。
 …早いかもしれないが、来て良かったと思っているよ。
 それこそ、妖精の話を…書いても良いだろうから。
 貴公は、好きな物語などあるだろうか?
 参考までに、聞かせてくれないか」
(42) 2022/03/23(Wed) 18:28:57

【秘】 学生 ニア → 物書き ラサルハグ

黒髪の少女が舞いに夢中になっている頃。
貴方の声が聞こえてくれば、小さな会釈を一つ。

「……こんにちは、えぇと」

春風がゆるやかに花弁を巻き込み、頬を撫ぜていった。
流れるように髪が揺れ、視界が桃で染まる刹那。
ゆるりと貴方の名を思い返す。

「ラサルハグさん、でしたよね」

貴方の視線を追うように、華やかな踊りへと目を向ける。
胸元の小瓶が気持ちを表すように、ころりと跳ねた。
甘い香りに胸をいっぱいにして、囁くように隣の貴方へ。

「どこも素敵なものばかりで、くらくらしてしまっていて。
 ふふ。オススメがあれば、是非教えて頂けたら嬉しいです」
(-92) 2022/03/23(Wed) 18:50:27

【秘】 異邦人 サルガス → 物書き ラサルハグ

店員に軽く礼を告げて、カップに口をつける。
ふぅと小さく息を吐いて。

「いずれにせよ満たされぬ者がいるのなら、その答えに至る助力をするまでです。幸福を求める権利は万人に存在します」

 ここから掘り下げると話題が平和とはやや遠ざかることを察してか、平和の話へ切り替えた。

「難しいですが、自分の解釈を述べます。
 単に幸福を考えるのなら、忘却は効果的です。
 悪くなった肉を切って落とすように単純な話。

 けれどそれは人類の幸福と呼べるものでしょうか。
 人を作るは個の歴史です。
 過去を除けば個は色あせます。
 
 疵と個を両立するには
 個を、歴史を重ね、己を大きくすることです。
 疵は己の形として『馴染む』でしょう。
 そうして今ある幸福を、
 己の形のまま享受することができる、でしょうか。

 私の言葉は曖昧ですか?
 要領を得ませんか?
 理想、夢見がちですか?」

 矢継ぎ早に問いかけるのは己の答えに自信がないから。

「けれど確かに私が思うのは、
 あなたは『停止』ではないと判断できます」
(-101) 2022/03/23(Wed) 20:38:11

【人】 物書き ラサルハグ

>>+8 ポルクス

「練習……か。使いこなしているように見えるが…
 …こういった魔法の使い方も、あるのだな。
 …良い魔法だ。 大事にすると、いい」

などと語ると、立場が少しおかしくなるだろうか。
まあ、褒めているのだから構うまい。
彼の指した方向を仰ぎ見ると、人が寄っていく様子が見えた。

話に熱が入るのをひとつ瞬きして聞く。

「……商売敵どころか、余程惚れ込んでいるらしい」

嬉しそうにすら見えるから、こちらも笑みが零れた。

「あの彼か。…店で彼に会う事は、まだ叶わなそうだが…
 ……良い話を聞けた。
 夜の供になるランタンを…丁度探しているところだ。
 是非、見に行ってみようと思う。
 ありがとう、……ポルクス殿、だったか」

銀の灯火はもう少しの間、留まってくれるようだ。
ほのかに輝くそれを手遊びめいて指先に転がす。
(46) 2022/03/23(Wed) 22:09:00

【秘】 日輪 キンウ → 物書き ラサルハグ

「物書きって何を書くんですか。にゃ?」

格好いい文字とかですか、にゃ?
とあなたの前で小さな少女が他人に貰った肉の串を咥えたまま聞いてきます。にゃ。
(-127) 2022/03/23(Wed) 22:24:19

【秘】 物書き ラサルハグ → 学生 ニア

「ああ、ラサルハグだ。お見知りおきを、…ニア殿」

応えてくれた少女にこちらも軽く会釈を返す。
花咲く季節に心躍らせるような彼女の仕草が微笑ましい。
それにつられてか舞ってきた花弁が一枚、少女の髪に吸い付いたのを見て、男は言葉無く、そっと指し示した。

「…まったく、その通り。目移りしてしまう。
 そうだな…、銀の灯火は試しただろうか。
 貴公と同じ年頃の少年が、売り歩いていた。
 …確か、越してきたと。 友人にも、なれるのでは」

「それと、花喫茶は…テラス席が良い。
 風も穏やかで、景色も人々も…ゆっくり眺める事が出来る。
 …とはいえ、眺めるだけは…若者には少々、退屈だろうか?」

年若い学生とこうして話す機会があまり無いもので。
苦笑する。勿論工夫を凝らしたメニューもある、と、花喫茶の名誉の為に付け加えた。
(-131) 2022/03/23(Wed) 22:33:26

【人】 物書き ラサルハグ

>>43 ミン

何もせずとも時間は続いていく。平穏であるなら、猶更。
それを楽しく過ごす事は、そう難しい話でもないらしい。
仰々しく努力などしなくても、良いのだろう。きっと。

「…才能は、どうだろうか、酒の席での軽口なのではと。
 正直なところ、今でも思っているが……まあ、まあ。
 ……成る程、冒険ものか。
 好きなジャンルを聞けば…人となりが多少解るものだ。
 意志を持って動く事が…、成し遂げる姿に共感する事が、
 …時に涙するほどに楽しいのなら。
 ミリアン殿は、流されるだけの人生とはなるまいよ」

微笑ましいエピソードは、この短い間であっても想像できる程に彼女“らしさ”を感じる。語尾が笑いに少し、跳ねてしまった。

「…仕事の片手間に、即興で物語を作る遊びが流行って。
 それの評判が少し良かったから…書き溜めてはいるよ。
 …冒険ものと、妖精。合わせれば、何かしら書けそうだ。
 ……伝記ものの方が…売れはする気がするが」

センセーショナルなテーマだけでも、それなりに話題にはなるだろう。特に望んではいないから、苦笑で流す。
(50) 2022/03/23(Wed) 23:03:24

【秘】 物書き ラサルハグ → 異邦人 サルガス

権利ときたか。
彼女がいかほどの年齢、どのような生業をしているのか分からないが、自分より余程立派に指標を持っているように思える。
語られるすべてを、静かに頷きながら聞き遂げる。
純粋に感心しながら、カップを置いた。

「――……実に、」

その言葉は、ひどく呑み込みやすかった。彼女の自信に反して。

「…実に、しっくりくる…というか。
 あまりに“我々”に……寄り添ってくれるものだから、
 少々…驚いているよ。
 仲間達に、是非とも…聞かせてやりたい言葉だ。
 疵が、己の個を大きく豊かにすることで、
 いずれ馴染むものであるのなら……
 ……それが、確かな救いになるだろう」

メモでも取っておいた方が良いだろうか。男は真剣だった。
だから、続いた言葉に虚を衝かれた。

「……『停止』ではない? 俺が?」
(-165) 2022/03/23(Wed) 23:22:17

【秘】 物書き ラサルハグ → 日輪 キンウ

「こんにちは、…確か…キンウ殿。
 渋いものを食べているな」

小さな彼女を見下ろす形になりながら少し笑う。
この花の祭りで、食いでがあるものを選ぶか。

「物書きは…、要は、本の中身を書く仕事だ。
 …私はまだ見習いで、自分の本といえる物は…まだ無いが」
(-173) 2022/03/23(Wed) 23:32:48

【秘】 異邦人 サルガス → 物書き ラサルハグ

「経験はなくとも知識はあります。
 そうして考え、推し量る機能が私には備わっています。
 常に正しい答えを算出は不可能です。
 しかし、適切であろうとする、
 それが成し得ていたのであれば私は嬉しく思います。

 必要な者に投げかけることができるなら、どうぞ届けてください。私の目的に繋がることですから」

「もちろん。受けた疵が消えぬように、受けた言葉もまた消えません。いずれなしうるかもしれない幸福の形、それを聞き、納得した以上、可能性から逃れることはできません。
 内なる己の動きを自覚しました。これを『停止』と呼ぶことはできません」
(-177) 2022/03/23(Wed) 23:38:59

【秘】 日輪 キンウ → 物書き ラサルハグ

「そうです。にゃ。ラサルハグどのです。にゃ」

名前を憶えて貰えてて嬉しいです。にゃ。
結構お話しておりますが、名前を憶えていた人は初めてな気がします。にゃ。

「本の中身です。にゃ?
 それは、お話とか物語とか呼ばれるものですか。にゃ?」
(-180) 2022/03/23(Wed) 23:44:38

【秘】 看護生 ミン → 物書き ラサルハグ

「…流されるだけの人生にはならない…、
…そう言って貰えてとっても嬉しいです。……私、…実は、
卒業したら家業を継ぐことになっているんです。」

零したのは、心に暖かさをくれる貴方だから打ち明けた秘密。
この年ごろであればきっと誰しもがぶつかるのであろう、ありふれた困難。

「ほんとうは、誰かを助ける仕事がしたいんですけど…
家業は…、今学んでることとも、私がしたい事とも違うから…。
…、…勿論、ずぅっと前から知っていて、納得していましたし、そのおかげで、私は今まで”今”を全力で楽しめました。
だけど…」

—貰った言葉に見合った人になれるのか、少しだけ不安になってしまった。


言葉を切って、目を伏せる。
小さく震える睫毛。
再び開いた瞳は、微かに憂いを帯びた色。

悩める若者に、言葉を送って下さいますか?”先生”


……なんて、冗談です。
本、完成したら教えて下さいね。
私、絶対に購入して読みますから。
きっとまたお気に入りの頁を汚してしまうんでしょうけど…。
対策は既に考えてあるんですよ。二冊購入して、一冊は保管用にします!
そうしたら、どの頁がどれだけ汚れてもいつでも好きな頁が綺麗な状態で読めますから。
…勿論、伝記の方も気になるので、私としてはどちらも出して欲しい所ですけれど…。」

長く続く時間の中で、どちらの本も手に取る日が来るといいと、確かに思った。
(-224) 2022/03/24(Thu) 5:56:25

【秘】 物書き ラサルハグ → 異邦人 サルガス

「…………。
 疵のあるものは…『損なわれている』と。
 そう…思っていた。
 或いはこの足の様に、或いは心の在り方に。
 …貴公の解釈は、見解は…ひどく優しくて、
 そう、適切。……適切だ。掬い上げる手段として」

平穏を前に戸惑う、幸福をどう受け入れて良いものか解らない自身の歪さに、知れず落胆していたのだろうか。

「平和の中に放り出された異物であるような気がして……
 ……平和を、幸福を、『損なう』のではないかと」

己の愚かしい考えに、彼女の言い草に、声を伴う笑いが漏れた。

「……そうか。 …ふふ、そうか。
 一本取られたな。貴公とこうして話をした時点で…
 俺は……私は、『停止』していなかったのか。
 しあわせを、…諦めていなかったのか」
(-235) 2022/03/24(Thu) 10:31:03

【秘】 学生 ニア → 物書き ラサルハグ

「こちらこそ。これからよろしくお願いします」

ここに生活を根差していく以上、貴方と関わる事は増えるだろう。
こうして此方に話し掛けてもらえたのは僥倖というより他にない。
さて貴方の指が示す先に手を遣れば、小さな花弁を一片捕まえた。
掌に乗せたそれを吹き払えば、仲間達と踊り出すのを見送って。

「銀の灯火。ポルクスの蛍火のようなもの、でしたね。
 ふふ、実はとても綺麗で早速一つお願いしてしまいました。
 今晩もあの光を見たくて……今からそわそわしているんです」

花喫茶。未だ行った事のない場所。茶を楽しむのも良いだろう。
今もこうして美しい踊りと花の海を眺めているだけなのだから。
それならば。貴方の杖に視線を移した後、思案の間を挟んで。
(-237) 2022/03/24(Thu) 10:46:36

【秘】 学生 ニア → 物書き ラサルハグ

「……例えば、ラサルハグさんと共に行くのは難しいですか?
 足もお辛いでしょうし、踊りを見に来たばかりでしょうから。
 無理に、とは言わないので……ただ、ご一緒できたらな、って」
(-238) 2022/03/24(Thu) 10:46:49

【秘】 物書き ラサルハグ → 日輪 キンウ

「ああ、…仰る通り、ラサルハグだ。どうぞ宜しく」

少女のぱっと咲いた笑顔に目を細めて答えた。

「そう、…冒険もの、不思議もの、童話…なんであれ。
 物語で合っている。
 ……猫殿も、本は読むのだろうか?」

徹底しているようだから、猫設定に乗ってみるとする。
(-239) 2022/03/24(Thu) 10:49:18

【人】 物書き ラサルハグ

>>+9 ポルクス

実に表情豊かな様子を微笑ましく見守った。
照れ屋のようだから、あまり眺めても悪いだろうか。
ランタン屋の彼――で、良いだろう。勘当の類でもなし――との仲も良好と見えて、この街のあたたかさを感じる。

「…そう固くならずとも構わんさ。
 私にとっては…ポルクス殿はこの祭り、この街の先輩だ。
 呼び方一つ、年齢ごときで気にしなくて良い。
 ラサルハグだ。改めて…どうぞ宜しく。
 …この灯火の様にあたたかな歓迎に、感謝する」

3分と、自分がほんの少し力を分けた間。銀の灯火は指先に留まって、螢が飛び立つようにそっと姿を消した。

「題材だらけだよ、…ここは。
 私の居た場所では…そもそもあまり花が育たなくてな。
 …人々の発想から異なるから、興味深い。
 …花と蜜の妖精の筋書を…盗む訳にはいかないが、
 参考にはさせて貰おうと、思っている」
(56) 2022/03/24(Thu) 11:33:31

【秘】 異邦人 サルガス → 物書き ラサルハグ

「記憶も人間も、損得で切って捨てる程単純な存在ではありません。
 適切であれば嬉しく思います。
 過剰な優しさはかえって悪い効果をもたらす故に」

 甘やかしであったり、諦観、嫉妬であったり。

「肯定。あなたはあるべくしてここにあり、
 来たるべき未来もまたここにあります。
 その形が幸福であるように、
 私はあなたのもつものを示しました」
(-247) 2022/03/24(Thu) 12:37:42

【人】 物書き ラサルハグ

>>54 ミン

「……ミリアン殿も、乗せるのが上手だな。
 先程から…貴公のくれる言葉、教えてくれる事。
 …不出来な自分でも、出来る気がしてくる。信じられる。
 得意分野に、“励ますこと”を…追加する事を勧める」

少しだけ俯いて笑う癖。自覚があるから、顔を上げた。
励まされたのは紛れもない事実だ。
そうであることは彼女自身に伝わるべきだろう。
やがてそれが、自信の根拠に繋がれば良い。

「……見習いに過ぎない今は、人に言葉を与えるなど…
 烏滸がましい様な気がしているが。
 そうだな……、仕事自体は、尊いものと思う。
 …いつか貴公が落ち込む事、息詰まる事があれば…
 私からも、言葉を贈らせてほしい。…恩返しに」

花の優しい香りが、彩りが似合いのあなたへ。
(57) 2022/03/24(Thu) 12:59:27

【秘】 物書き ラサルハグ → 看護生 ミン

「……ふむ。指標が…目的が、…したいことが。
 ここまで話しただけでも、明確にあるように見受けられる。
 そして……確かに言える事は。

 私は…、
 ――“俺”は、“君”の言葉を…覚えているだろう。
 きっと、ずっと。 霧が晴れたような心地ごと、すべて」

言葉を捻る必要は無いと思った。
伝わらなければ、意味は無いのだ。

「……これは、ある魔法使いの話だ。
 幼い頃から魔法だけは得意で、きっと人々の助けになるだろうと…期待され、本人もまた。そうありたいと思っていた。
 だから、ある国を襲っていた脅威に、最前線で立ち向かう事に…恐れなど無く。人々が傷つかず、脅かされず…穏やかに暮らせるならと。
 或いは、共に戦う仲間達も、その大事な人々も。
 魔法の代償で己の足が片方、使い物にならなくなっても、
 どうにか誰一人、命を落とすこと、何かを損なうこと無く、
 守り切る事が叶った」

「戦いは終わり……人々は今は穏やかに過ごし、
 仲間達もまた笑って故郷に帰ることとなった。
 さて…、長い戦いで欠落し、損なわれた魔法使いは。
 守った人々に…幸せを願われながら。
 望んでいた筈の平穏を前に、立ち尽くすほかなくなった」
(-251) 2022/03/24(Thu) 13:00:46

【秘】 物書き ラサルハグ → 看護生 ミン

「戦いが無ければ、時間の使い方も解らない。
 平穏な世界で、自分の為すべき事が解らない。
 ……そんな折、魔法使いにこう言う者が現れた。

 『一度に祭りの全てを消化しないということは、
  長く楽しめるということ』。
 『先はまだまだ長いのだから、あなたのペースでいい』。

 ……魔法使いは、それを聞いた時。
 ……自由を。与えられていたことを、初めて知った」


そこまで語って、男はふ、と息をついて。
目の前の彼女に、今までで一番、柔らかく微笑んだ。

「――この話とは、何ひとつ関係無いが。
 ミリアン殿には…どうか人々の助けになってほしいと、
 強く、そう思う。 …参考までに、覚えておいてほしい」
(-252) 2022/03/24(Thu) 13:01:50

【置】 物書き ラサルハグ

 


  『ラサルハグ、我らの魔法使い!
     君のこれからにどうか幸多からんことを!』



 
(L1) 2022/03/24(Thu) 13:03:54
公開: 2022/03/24(Thu) 13:10:00
ラサルハグは、笑った。
(a21) 2022/03/24(Thu) 13:04:57

【秘】 物書き ラサルハグ → 学生 ニア

「おや…、もう試していたか。そう、ポルクス殿の。
 私も頂戴したのだが、あれは…良い物だ。優しい光で…
 …夜に見れば、きっと…星が手元にあるようだろうな」

ロマンチストめいた台詞を平然と吐いてしまったのが我ながら少しおかしくて、笑って誤魔化す。
花弁が風に乗って空へのぼっていくのを目で追っていたから、少女の視線が杖に注がれている事に気づくのが遅れた。

「……難しいなどと、とんでもない。
 お相手が大の男で構わないなら…ご相伴にあずかろう。
 なに、足なら問題無いとも。
 …なんだかんだこうして、祭りを見て回る程度には元気なものだ」

心配ありがとう、踊りは明日も見られるから。
そう付け足して、花喫茶へ向かって少女をゆっくりと先導した。
そう遠くもない。道端に飾られる花や旗、リボンなどの彩りを眺めながらでもばちは当たらないだろう。
(-262) 2022/03/24(Thu) 18:00:19

【秘】 物書き ラサルハグ → 異邦人 サルガス

「視野の広さ、説明の巧みさ、……恐れ入る。
 少し…照れ臭いな。すっかり諭されてしまった」

苦笑して、さり気なく紙幣と伝票を通りすがりの店員に手渡した。
一枚で十分、二人分を賄うだろう。

「……つまり、…まだ遅くない、という事だ。
 この平和を享受して…祭りを楽しむも。この先を、…
 …貴公の使命が果たされるよう、幸福に過ごすも。

 ふふ、…サルガス殿、私は手強かっただろうか?
 人類の幸福に…僅かでも一歩近づいたと思って貰いたい。
 …あまり、こういう込み入った話をする機会も…
 無かったものだから。 …お陰で、視界が晴れた」
(-263) 2022/03/24(Thu) 18:10:50

【人】 物書き ラサルハグ

>>+10 ポルクス

「ようは…雪深いところさ。花も咲くには咲くが、
 いかんせん種類が少ない。色合いも。
 …まあ、とはいえ…あそこはあそこで、
 温泉だとか…良い所も幾つもある。
 いつか…、機会があれば、友人とでも訪れてみると良い」

少し調べれば、雪と温泉のキーワードだけでも場所のあたりはつくだろう。最近では観光地にもなっているらしいから。
食いついてくれた少年を相手に苦笑を零す。

「…まだ、見習いの身分だからな。
 原稿を書き溜めている最中で…きちんと本にするのは、
 少し…先かもしれない。
 だが、……折角だから、貴公にも判って貰えるように。
 名はそのまま使おうかな。 ……ああ、そうだ。

 …良い機会だ。インタビューさせて貰えないだろうか?
 何でも構わない、思いつくもので。
 貴公の好きなものについて…詳しく話してほしい」
(59) 2022/03/24(Thu) 18:31:59

【独】 物書き ラサルハグ

(私はレギュレーションのスレスレを飛行しましたの札を首から提げて正座)
(-272) 2022/03/24(Thu) 20:36:14

【秘】 看護生 ミン → 物書き ラサルハグ

静かに話を聞いていた彼女の瞳が、戸惑うように小さく揺れる。
そうして、耐えきれなくなったかのように彼女は俯いた。
ぽつり、ぽつりと、零れる言葉は雫になって。

「私……、…やっぱり、…好きです。」

誰かの支えになることが。
誰かの隣に寄り添うことが。

あきらめたくないなぁ……


震える声が、濡れる瞳が、すべての答えだった。

手の甲で優しく目元を拭うと、今度は顔を上げて
貴方の瞳をしっかりと見据える。
(-274) 2022/03/24(Thu) 20:40:15

【秘】 看護生 ミン → 物書き ラサルハグ

「ありがとう、ラサルハグさん。
あなたがくださった最初のお話、私は一生忘れることはないでしょう。
きっと何度も思い出して、”誰か”に励まされた魔法使いさんのように私もこのお話に励まされたこと、”貴方”に励まされたことを思い出して、何度だって前を向けます。」

潤んだ瞳を細めて。とびきり幸せそうに微笑んで見せる。

誰かの為に迷いなく戦うけれど、
自分の事では簡単に戸惑ってしまう優しい魔法使いのように
誰かを励ます物語を綴る先生のように。
私も、そうなりたいのだと――

「…ラサルハグさん、一つだけ、私のお願いを聞いてくれませんか?」
(-275) 2022/03/24(Thu) 20:40:56