情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 結城 朔也[ 分かるよ、幼馴染だから。 そしてそれは、ずっと僕にも向けられていたもの、 だったかな。 どうして、気付かなかったのだろう。 彼女が愛智くんを想う表情と、 やよいが僕を見る顔が、同じということ。 ] (162) 2023/02/22(Wed) 0:52:36 |
【人】 結城 朔也―― 祭りのあとに ―― [ 泣いた後の顔で帰る道端の、 お好み焼き屋の屋台。 店主に、赤い目を驚かれたけれど、 「失恋したんです」と笑える自分の 優等生仕草に似た何かを、今は褒めたかった。 二人分のお好み焼き。 持って帰った先に父さんはいただろうか。 ] ただいま、父さん [ 父さんの顔を見ると、なんだか安心してしまう。 きっとそれは、僕が幸せだということ、で。 ] (202) 2023/02/22(Wed) 22:55:04 |
【人】 結城 朔也父さん、ごめん、 泣いても、いいかな、 泣きたい、気分、なんだ、…… [ そう言いながら、僕は泣いていた。 声は震えて、それは嗚咽混じりになっていく。 ぼろぼろと溢れる涙が、視界を覆っていく。 そうして泣いているところを見せられる 相手がいることは、やっぱり幸せなことなんだろう。 ] (203) 2023/02/22(Wed) 22:55:35 |
【人】 結城 朔也[ やよいが僕の前からまたいなくなって、 もう二度と会えない。 哀しくて、辛くて、痛くて、苦しくて、 どうしようもなく胸が痛くて、寒くて、 光のない大きな穴に落ちていきそうで、 ] (204) 2023/02/22(Wed) 22:56:13 |
【人】 結城 朔也[ 君は、僕とのこと、 一人で考えて、一人で決めてしまったのかな。 ……ううん、きっと、君は僕よりも、 彼女のことを考えたんだろうと、分かっている。 それでも、ひとりで決められるって、寂しいことだね。 今更それを知ったって、もう、遅いんだ。 ] (206) 2023/02/22(Wed) 22:57:21 |
【人】 結城 朔也[ ―― あれから。 僕がやよいと出掛けることはなくなったかな。 少なくとも、格段に減っただろう。 だって、恋人がいるのに、 僕と付き合ってる、だなんて、噂が立っちゃだめだろう? 桧垣やよいと、それから、愛智くんと、 良き友人になれているかは、 彼女と彼次第かもしれない。 ] (210) 2023/02/22(Wed) 23:01:18 |
【人】 結城 朔也[ やよいの想いは君たちの中に生きているんだねと、 君たちの様子を見て、僕はようやく、 そんなことを思うんだよ だからどうか、お ]幸 せに、ね (212) 2023/02/22(Wed) 23:02:47 |
【人】 結城 朔也[ ―― 桃の花咲く弥生のある日、 とある大学のキャンパスで、 ひとりの男子学生が告白されていた。 ずっと前から好きだった、のだと、 頬を染めて俯く女子学生に、 彼は、穏やかな表情で、告げる。 ] (213) 2023/02/22(Wed) 23:03:27 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新