【神】 商人 ミロク>>G27 【調理室】 「都会に出れば、金銭の代わりにはなるでしょう。 申し訳ありませんが、 このような田舎ではあまり価値にもなりません。 個人への贈り物か、金銭のかわりにつかわないような、 慈善活動や集客のような事例になら活用できるのでは無いでしょうか」 宝石の扱い方など、限られている。 裕福層には必要とされるかもしれない。 女子供に見せる、ということだけでも、 一種の勧誘になるのではないかと続けた。 「自由と不自由は紙一重だと思わされますね」 有刺鉄線の内側の彼らは"不自由"だが、生きている。 外の人間達は"自由"だが、 明日生きることもできるかわからない生活を強いられている。 何が、生きると言うことだろうと。 飲めるように濾過されていく水を眺めながら、 少しの眠気で、瞳を閉じた。 (G28) 2021/07/04(Sun) 19:22:00 |