>>4 ロク
「…………手術室」
ありがと、と手伝ってくれるあなたに礼を呟き
そのまま台に乗せるまで、一緒に運ぶだろう。
やがてシーツを外せば、その姿が露になる。
「晴れたけど……助け、いつくるかわかんないから。
教わったんだし、……やらなきゃ、って」
「でも終わったら、お墓も作ろうと思うんだ」
メイジは、意を消してメスを握った。
この場には運んできたミロクと
もう一体、セナハラの姿がある。
後者を後回しにしたのは、メイジの気持ちの問題か。
(5) 2021/07/12(Mon) 17:50:28