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人狼物語 三日月国

104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】


【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>30 柏倉先輩
「柏倉先輩の行いがどうって訳じゃねぇですから、そこは
 安心しやがってください。
 僕の中には、最初から信用もクソも何も在りゃしなかったって
 だけの話でやがりますんで」

“鏡沼創”は、何にでもなれる。
何にでもなれるから、何者でもない。
或いは、あなたは“鏡沼創”に『こうなって欲しかった』のかも
知れない。
今の“鏡沼創”は、
あなたが言った通りの存在
だ。

「…………たった一人? 面白い事言いやがりますね。
 こんなに大勢居る“僕”に言う事じゃねぇでしょうに」

いつの間にか、あなたの目の前には
ざっと数十人の

“鏡沼創”が居た。

綺麗に整列している訳でもない。
よく見れば、各々が少しずつ異なる身体的特徴を持っていたり
別人にしか見えないほどに掛け離れた個体も居る。
現実には在り得ない、人の形さえしてないものまで。
けれど、
それら全てが“鏡沼創”だとわかってしまう
だろう。

「……ああ、でも。本当に僕以外誰も居なくなっちまったら
 僕の異能ほど無意味なものもねぇですね」

そんな言葉と共に、他の鏡沼創は一斉に姿を消す。
────さて、此処に居る“鏡沼創”は『本物』だろうか。
(32) RIN 2021/11/05(Fri) 1:08:36