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人狼物語 三日月国

104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】


【人】 世良健人

といっても、せいぜいが重いものを持ち運ぶ手伝いくらい。
しっかりとした大きな布は、下手な荷物よりもずっしりと重いのだ。
おまけに洗いたての布団のように石鹸の匂いがして乾いているわけでもない。
なんとも絶妙に備品……という匂いのする布の固まりを、えっちらおっちら運んでいた。

「ううわ、重労働。今日一日分の働き終了って感じだな。
 くくりつけもやって、落ちないか確認しなきゃなんないか……」

どうしてそんな無関係な役目を負っているかというのも、いつもどおりお節介のたまものだ。
やる必要もない仕事をなんとなく請け負ってしまって、今に至る。
涼やかな風が吹くにも関わらず汗びっしょりのまま、屋上に寝転んだ。
体の下には垂れ幕の入っている袋がある。布団というには薄っぺらすぎるが、十分だ。
(44) 2021/10/28(Thu) 1:56:09