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人狼物語 三日月国

151 【身内】狂花監獄BarreNwort3【R18G】


【人】 花火師 ヴェルク

>>66 シェイド
こちらに背を向ける君の姿は認識出来た。
それでも、駆け出す足は止められなくて。

君の気持ちが分からない、なんて言い訳はしない。
それと同じように。君が死ぬのも、君が誰かを殺すのも嫌なんだ。


──鋭い刃先は、君の体へと飲み込まれた。
ヒルトの無いものを選んだ。それは無意識に。
黒手袋の先が切れ、男の指先に傷を残す。それでも、止めない。


は、…………あぁ。…邪魔、すんなよ

身を寄せ、低い声で囁く。その瞳に揺らぎはない。
寧ろ楽しげに笑みを浮かべ、
本音が塗り変わる。


…それとも、死にたいのか?

深く突き刺したナイフを軽く上向きにして、引き抜き。

「なら………
あんたも死ねよ
、」

動かせる範囲で
振り被る。

男にしては隙だらけで、無駄な動きだ。

避けようと思えば避けることは叶う。
庇おうと思えば庇うことは叶う。
近くにいるから、"たてこもる"ことは難しいだろうが。


そこには、それ程の余裕が残されている。
(70) sinorit 2022/06/23(Thu) 14:49:58