草餅が、私と白玉が村で暮らしてる家に飛び込んできた。
「ストレリチア殿が、次の吊り先にきまりましたぞ！」

そっか。ストレリチアに決まったんだ。
あ、約束。それにストレリチアは灰吊りをおしてくれてたな。
吊り先を変えてもらうように、村に言った方がいいのかな。

私が少しの間考えていると、
白玉が、心配そうに声を掛けてくれた。
「大丈夫？なにか考え事？できる範囲で支援するから、
気軽にいって」

私は、我に返った。何を考えていたんだろう。そうだ。
考えることは１つ。白玉と勝ちたい。白玉の役に立ちたい。
草餅と勝ちたい。それだけを考えればいいんだ。
「ううん、なんでもない。ありがとう」

しばらくすると、草餅がまた家に飛び込んできた。
「大変ですぞ！ストレリチア殿が狩人で、
今日の吊りを回避になりました。
かわりに、うるみ殿が吊り先に決まりましたぞ」

ああ、こういう展開になるんだ。
「白玉、これからの襲撃方針を相談させて」