ええ、お会いできましたよ。
そうですねぇ…此方が思っていたよりもずっと、
親しみの持てる方でした。
[彼女の言葉に一つ頷いてみせる
>>6それ以上に彼女の驚く様子に]
ふむ……。
理解しているつもりでしたが、
貴女の驚きようをみるに人の子の身分というのは
私が思うより難しいものですね。
まさか王族に会ったというだけで
驚かれるとは思いませんでした。
いえ、『物語』の主人公が、王族や王家の血を引くだなんて
大して珍しくもないものですから。
[そうは思いませんか、なんて。
口許に指先を添えながらくすくす微笑ってみせる。]