【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキことり、ことり、と、足音響く、薄暗い祠の中。 僅かな灯を反射するのは、澄んだ海の色。 異様な雰囲気、始まりの巫女の嬌声。 じっとりと肌に纏わりつくような空気。 印を刻まれたシキが いちどき連れてこられたであろう『神狼の祠』。 そこに、この海の持ち主のシラサワという男は 散歩でもするような気軽さで現れた。 「シキはん、元気しとる?」 祠には、島民の神狼派が集まっている。 男であろうと女であろうと、この祭の熱気にあてられて、 肉欲を貪る狼がこの場には多くいる。 今のシキはどんな状態だろうか? 狂気で爛れたこの空間で、狂気に呑まれず男は居る。 ──それは、何を意味するか。 (-26) souko_majyutu 2021/07/23(Fri) 9:39:34 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワはたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は 呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。 如何なるようにしてそれは為されただろうか。 青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見れたのだろうか。 何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に 迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐばかりであった。 「...シラサワ、さん」 貴方の声が聞こえれば、青年は表情を向ける。 蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で 煌めく海をじっと見つめる若き眼は 哀疑交々な色に濡れ満ちていた。 (-28) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 13:56:57 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキまぁ、自分の存在がシキに 安堵を伝えられるとは思っていない。 それでも調子変わらず明朗に、 狂気の熱をモノとも思わぬように。 男はシキの眼前に立っていた。 「……言うたやろ。選ばれるて。 まぁ、島外のもんばっかり選ぶ思わんかったけど。」 シキを真っすぐに見つめる海は、 嘘偽りの濁りなど在りはしなかった。 するりと隻手を軽く振れば、 ブレスレットの揺れる音と共に、近くに居た島民が遠ざかる。 出来るのだ、この男には。それが、彼の前で証明された。 人払いをし、数歩、そちらへ歩む。 島民のギラついた舐めるような視線よりはマシか。 はたまた、この男相手から逃げようとするか。 (-29) souko_majyutu 2021/07/23(Fri) 14:24:18 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は 呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。 如何なるようにしてそれは為されただろうか。 青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見れたのだろうか。 何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に 迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐばかりであった。 「...沙華、さん...」 あなたの声が聞こえれば、青年はゆっくりと表情を向ける。 蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で なおその闇を際立たせる二つの黒を見つめる若き眼は 隠しようの無い、底深い怖れを溢れさせていた。 /* ★狼藉フリーです、お好きにどうぞ★ (-30) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:31:34 |
書生 シキは、メモを貼った。 (c1) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:48:03 |
書生 シキは、メモをはがした。 (c2) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:48:15 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように 暫し暗がりへと姿を隠していた青年は 呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。 如何なるようにしてそれは為されただろうか。 青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見ただろうか。 何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に 迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。 「......。」 闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれた印を ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし 周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐ。 「...五十鈴さん、あなたは...」 あなたの声が聞こえれば、青年はじっと表情を向ける。 蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で 憤りに濡れるあなたの顔を見つめる若き眼は どこか、やり場の無い後悔と悲嘆に満ちていた。 (-33) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:54:03 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ「……っ…」 未だ、一縷の機会を探っていたかのように。 眼前の男の印象を曖昧に捉えていた青年の感情は 掲げられたその一挙によって、瞬く間に晴らされる。 青年に、貴方が"そちら側"であることを誇示するには たった一度のそれだけで、十分に事足りることだった。 「そんな……あなたは……」 名も知らぬ獣たちの視線から解放され 貴方と相対する青年の表情に次いで浮かんだのは 昨夜までの貴方と、その周囲で丁々発止していた 大人たちの言葉に対する、やり場の無い不審と憤り。 されど、青年は返すべき言葉を手繰り寄せられず。 ただただ、その場に座してその海を見つめ まるで、未だすがるように目を細めるばかりだった。 (-35) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 15:13:56 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ「その顔をみるに己の目的はまだ果たせていねえみたいだな・・・」 こつこつと近づく音がすれば、たちまちその双眸がシキの目前に迫っている。 「急かし方が足りなかったかい、ぼっちゃん。」 「もうすこしそちらの用事に付き合ってやるのだったかな、 今はもうこちらの用事に付き合わせないといけないんだからな。」 顎元を滑らすように指をシキの口の上へまで持っていき、 母指を奥歯の上にまで突き刺していく。 これを両手でされたならそれはもう天然の猿轡だ。 そうはする前につぶさと訊ねてくるだろう。 「いったい何を見たかったというのかな。」 「俺に質問があるなら気を付けなよ、己が本当に知りたい事を聞いちまったら。 これから起こる事の記憶も消してやれなくなっちまうかもしれねえのだから。」 日中となんら変わらない諦念に包まれた沙華の声音。 それでも今は捕食者の余裕としてそれを感じている筈だ。 (-36) Sanpatu Tea 2021/07/23(Fri) 15:23:38 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ男は何も嘘は言っていない。 全員に告げた言葉は、確かに全てが真実だ。 煽り動かすような言葉と、 己が選ばれたら"二人"面倒を見ると。 ただ、"言っていない言葉"があるだけ。 ただ、"紛らわしい言葉"があっただけ。 …ずるい男だろう? 「……ごめんな。」 謝った所で、俺も逆らえへんのや。 シキが動かなければ眼前まで歩み、 書生の袖を掴んで引き寄せようとする。 しかし、その力は成人男性にしてはかなり弱い。 振り払って逃げようと思えば出来るだろう。 とはいえ、その後のシキを待ち受けるのは。 /* エロール仕掛けますが大丈夫ですか。 (-38) souko_majyutu 2021/07/23(Fri) 15:27:24 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ囁くような言葉が、青年の意識を撫でる。 その音色は、青年があの時に感じたものと同じだろうか。 それとも、別の思いが滲むものであっただろうか。 早々に悟った己の立場に対する諦観。 されど滲み出る感情に溺れるように 青年は、ただ黙して貴方を睨み付ける。 「____」 そうして、青年は貴方の力に抗わない。 寧ろ、まるで広大な獣の胎のように 湿り気の漂う、この薄暗い祠の中で 貴方の背後で跋扈する爛れた狼たちの視線から 少しでも身を隠し、逃れるかのように。 青年は、顔を伏して自らを貴方に委ねる。 閉じられた瞼からは、小さな雫が溢れ落ちていた。 /* 狼藉フリーです、お好きにドウゾ★ (-41) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 16:04:13 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴「……。」 暫し、地蔵のように黙していたが。 やがて観念したかのように、小さく声を漏らす。 「……シラサワさん、なら。 あの人ならきっと、悪いようにはしてくれない」 再びの沈黙、そして。 「……君は、こんなことを望んでいたのか?」 その言葉は、哀疑交々な色に濡れ満ちていた。 (-42) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 16:10:26 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ引き寄せる事が出来たならば。 ひとまわりほど大きな男の身体が、 露出を控える長丈の服の全てが、 狼たちから青年を隠すように包むことだろう。 間近で見た海色が、目立つ。 耳元に唇が近づいて、言葉がぽつぽつと落ちる。 「…シキはん、舞は出来せん…やろな。島来て短いし。 まぁ、舞出来るサクヤはんかてあの調子やけどな…。」 始まりの巫女は、代わる代わるその肉を喰われている。 男の服で隠したとて、その音は嫌でも響いている。 零れる雫を見て、するりとその黒髪を撫でる。 「…どないする。相手はすることなる。 俺やったら俺が選ばれんうちは、俺だけで済む。 …それとも、素直に皆に喰われるか?」 それはあまりにも、ずるい選択肢を。 それでも、男に出来る精一杯の救いの手を。 /* それではよろしくお願いします…! (-43) souko_majyutu 2021/07/23(Fri) 16:20:34 |
【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ「あれ?もしかして僕のこと疑ってる? やだなあ、ちょっとおもしろくなっちゃった。 ……僕が神狼を信奉してたならさ、僕自身を候補に選ばないよ。 何も知らない奴をたぁーっくさん放り投げてさ、何も知らないうちに贄になってもらった方が都合いいでしょ? ざんねーん、僕は”シロ”でした! ……ま、それは置いといてさ、僕落ち込んでるんだよね。 順当すぎる人選じゃん? サクヤはまず祭りに逆らわない、シキとあの鬼はソトのもんだよ。 ……ガチでさ、生贄にする気満々じゃん? ってことはさ、やっこさんがお出ましになるってことだよ。 ねえ、僕もそこに行きたいなあ」 (-44) tamatamasuka 2021/07/23(Fri) 16:24:55 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華「ッ……ぁ……く……」 為されるがままに、青年は声を漏らす。 眼前の漆黒に対する恐怖と困惑、そして 湿る憤りを滲ませる音が、青年の口から溢れ出る。 唸る狼たちに何を嘯かれようとも、 今の青年に、それを払う確証は無く それに相対するだけの力もまた、無い。 しかし、さりとて青年は。 まるで貴方へと精一杯食って掛かるように 己の言い分を、かろうじて紡いだ。 「俺、は……『先生』に、言われただけ、だ 『先生』が……た、だ……ッ」 要領を得ない呟きは、そこで途切れた。 (-45) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 16:38:49 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ淀み漂う空気に入り混ざる、巫女の濡れた声。 狼たちの享楽に沈め込まれた者の末路を これ見よがしと響かせる祠の中で 青年は、あなたの胸へと抱かれる。 青年の書生としての体つきは 幾分細い印象を持つものではあったが 年相応の重みを感じさせるだけのものは有るだろう。 __そうして。 「嫌です。」 聞こえるのは、震える呟き。 貴方だけに聞こえるそれは 最早、許しにも似たような声色で。 「"まだ"あいつらに食われるのは、嫌です」 「お願いします、シラサワさん」 その様子は、かつて外で見せていた不穏さは無く。 ただ、この場の苦しみから最も遠く居られるであろう 目の前の海の色を、見つめるばかりだった。 (-49) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 17:13:24 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ「そうかそうか・・言わせてもらえないのかな。」 片手をそのままに今度は耳へと噛り付く。 「だけどそれじゃ身を護る駄賃としちゃ払い不足だよな。」 ぬめりと世界の半分に蓋がされたまま、頭に直接響くような声は続く。 「なあんでも他人事、今の君には平静だったとて褒められた命乞いも出来そうにないね。」 だから利用される。 そのまま敷物のようにされ。 引き摺られるように纏っている物を一つ一つ剥がされ。 「このままだと期待外れだな、芋虫君。」 格別冷たく触れているのは腿にあたるのか。 やわらかなくせ死体のように冷たい肉だ。 「何か一つくらい自分で選べなかったかい?もう少し御話を聞かせろよ・・・」 圧迫と開放を繰り返し、凍り付くことからは逃れられるかも知れない。 毒がまわっていくように、今も傷つけられていく耳からはじまって次に襲ってくるのは灼熱という定め。 (-50) Sanpatu Tea 2021/07/23(Fri) 17:20:20 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ「…そうか。」 残酷な選択肢を。地獄のような二者択一を。 互いに選ばざるを得ない背徳感を"囁く"。 男の灰髪のように、青年の髪眼のように這い寄る。 「ああ、"これ"は俺の獲物や。 "智狼"と"皇狼"はん以外は手出し無用や。」 周りの獣を、そうして男は遠ざける。 あぁ、男は…この狂気の中で、 己の狂気で持って立ち続ける"狂人"なのだ。 そうしてなるべく祠の中でも 宴から離れた場所へ、シキを連れて行く。 寝具など上等なモノは無い。 せいぜいが衝撃をどうにかしようとする 綿の詰まった何かしらの布程度。それに座らせる。 ゆるりとした動作で、何度も宥めすかすように撫でやり、 強引さを感じさせないように、顔を近づける。 その瞳に湛える海に引きずり込むように、 溺れてしまえば、口付けが待っている。 (-52) souko_majyutu 2021/07/23(Fri) 17:32:22 |
【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華「ク、ぅ……ッ……」 抗う意味も余地も、甲斐も無く。 己の揺らぐ意識に、狼の爪牙が突き立てれ やがて、その体は地に倒れる。 青年の書生としての体つきは 幾分細い印象を持つものこそあれ 年相応の重みは感じさせるものだったろう。 「……ッ、!」 身ぐるみに手を出されれば、己もまた 反射的に手を伸ばし、それをさせんとする。 しかし、あなたの声が耳を撫で付ける度に まるで金縛りにでも遭うかのようにして 青年は手を強張らせ、動きを止めてしまう。 「ぅ……く、……そ……ッ、は……」 悪態をつき、言葉を無くしているものの。 今や、その青年は自らの思惑に止まらず 己が体の自由すら縛られ、手放してしまっている。 (-53) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 17:47:04 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴飄々と、しかし未だ憤りを見せるあなたの様子に 重苦しい面立ちを浮かべていた青年は、顔を向ける。 これほどに、自身を贄とする事を望むあなたが しかし今宵は祠へと招かれなかったという事実に 青年はそこと無い思慮を巡らせつつ。 「……本気で、言ってるのか。 君は、この祭りについては"知っている"んだろう。 なら……この窖の中で、俺やあの巫女が "何"をされるかも、知っているんだろ。 君は、それでも良いのか?」 今の青年に、あなたを気遣う余裕は微塵もない。 その問いは、むしろあなたの内に秘めたる 己が覗き損ねている"何か"を探るような物言いだった。 (-54) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 18:02:39 |
【秘】 左方舞 五十鈴 → 書生 シキ五十鈴はけろりとしている。 「うん、まあサクヤのことだから大方一人で”引き受けてる”んじゃない? ソトのさ、鬼を犯してもしょうがないでしょ。 シキはまあ、男色が好きな奴がいたら、だけど女よりは全然安全だよね。 僕さあ、もう一つ保険かけておきたいんだよね。 誰かの子を孕んでおきたい。 今回僕が失敗しても、また次もその次もずっとずーっと、島が平和になるまで神狼の心臓を狙うよ」 五十鈴は、にやにや笑っている。 (-55) tamatamasuka 2021/07/23(Fri) 18:12:24 |
【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ貴方に引かれ、青年は歩を共にする。 辺りを見れば、そこは狼たちの餌場かねぐらか あるいは座敷牢のかくやと思えるような 爛れた宴を成すための様々が見に写った。 「……。」 そうして導かれるように腰を下ろせば やはり、声もなくあなたの手を受け入れる。 目の前にいる男もまた、外様である己に 哀れむような情を見せるこそすれ それもまた、この島の掟に従うまでの ただそれだけのことでもあるのだろう。 しかし、それでも。 この窖の中を満たす不純な気から 少しでも気を逸らすことができるのなら。 今は、目の前で紡がれた言葉が 嘘か真かなどということは、些事でしかなかった。 ならば、その海に沈んでしまえることは 今の己にとって、どれ程の救いであろうか。 「__お願い、します」 ようやく口を開いた青年は、 あなたの瞳に浮かぶ色へと、その身を浸して行く。 後はもう、貴方の心の匙次第だ。 (-56) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 18:36:28 |
【秘】 忘れ屋 沙華 → 書生 シキ「あんなに人様をみていたのに、 自分や先生様の意図は覗こうともしなかった?」 人外の力が加減もなく締め付け始めていく。 荒くさせた脈の不協和音を無理に聞かせるようにしながら。 「そうじゃないと言いたがっているみたいだけどさ。」 そのまま余っていた手が必要なところへ回され、尖った指先から頂点を撫でられ続ける。 「ほら」 「ほら・・」 「結果は実に無残だったよね。」 「なあどうなんだい、ひとごとくん。」 開放のない遊びが徐々に支配者の好みなものへ変えられていく。 (-59) Sanpatu Tea 2021/07/23(Fri) 18:46:48 |
【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴「……っ、なん……」 あなたと言葉を交わし初めてからこの方 青年の心は、あなたが返事を紡げばその度に うら恐ろしきものを覗く感覚へと苛まれ その深みに入り込むように、更なるものを欲した。 そして、その言葉の束を聞けば。 堪えきれなくなった恐怖の色が 震える青年の口から、溢れ出る。 それは、怨念の如き思惑であった。 「……君は……つまり……」 __そこまで呟いて、青年は言葉に詰まる。 その先の "穢れ" を語ることをまるで、あなた自身に押し付けるかのようにして。 (-60) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 19:06:46 |
【秘】 よろず屋 シラサワ → 書生 シキ歩みの折、確かに誰も二人を追わず。 遠巻きの視線すら打ち払うように。 そうして二人となり、シキの言葉を聞く。 「……"優しくはするよ"。」 言葉の装いを外し、そう告げ、唇を重ねる。 後頭部を男の大きな手が撫でやり、 固定しようと僅かに力を込める。 「……ン、。」 何度か啄むように口付けし、 角度を変え、思考するための酸素を奪い、 懊悩する脳を溶かし、徐々に徐々に、溺れさせる。 青年が薄くでも唇を開けば、 歯列をぬるりと熱い舌が舐め、相手の舌を導き出そうとした。 甘い、甘い、飴のような痺れを。 同性などと、忘れてしまえと。 この獣の胎にいることなど気にするな。 目の前の狂い人が、そう手招きをする。 (-61) souko_majyutu 2021/07/23(Fri) 19:08:55 |
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