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【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「……悲しむ人、増やしたくないって言ってるのに。 これも全部、俺のせい……? 嫌に決まってるだろ、本当。 嫌なことするなあ、若いくせに、嫌なことばっか。 嫌だな」 君が死にたくないというのなら。 死んでやるというのも、俺のためならば。 「俺は、君と一緒に死にたくなんてないよ」 もし出来るとするならば、生きたかったよ。 ただ、くだらないことを言い合って、 喧嘩したり、文句軽口を吐きながら、 君の舞台も見て、感じて言葉にして、 そして、普通に笑えるような、そんな関係になりたかった。 (-25) toumi_ 2022/03/05(Sat) 13:35:28 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「死にたいわけじゃ、ないんだろ。 馬鹿なことを言うな。簡単に死ぬことを選ぶな。 俺が死ぬのは、君のためもあるし、 俺が自分の親に出来る反抗の一つなんだ。 全部やり遂げてみせるよ、俺は。 もし、奇跡が起きたら考えてみるけど……。 そのときの俺は、殺人犯だし。 前を向いて生きることに、疲れてる。 ここで死ぬのがもしかしたら、楽しみになっている。 それは誰かとじゃない。 一人でだ」 (-26) toumi_ 2022/03/05(Sat) 13:35:52 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ二度と、永遠にわかりたくない。 一緒に死ぬことが幸せだなんて、 誰かの死を望んだこと が幸せだったなんて。自分の中で認められるわけがない。 例えさみしさが埋まって、不安もなくなって、 嬉しくて、気分がいいものになっても。 いいえ、の選択肢を俺はとり続けるのだろう。 ゆっくりと顔を上げて、身を離そうとする。 それまですがりっぱなしで、されるがままだったのを恥ずかしそうにしながら馬鹿みたいにないた目元を擦る。 「なんだか暗い気持ちになりますね、……お酒でも飲みますか?」 そして、突然、ぽつりとつぶやいた。 「俺は飲みませんけど。その、悪いこと、したくなって。 お酒造ってみたんです、花が沢山ある温室を建てるついでに。 ブドウジュースを造る要領で、発酵の過程をつくって、 甘みを多くして、苦みを抑えるために炭酸水で薄めた ジェネリックアルコール。 ……制作者は普川邦幸。ただの、花屋だった男です」 「……俺、楽しんでいるでしょう? ここでしていることは、全部、死ぬまでの 暇つぶし なんで」男はいつまでも、他人事を貫こうとしていた。 (-27) toumi_ 2022/03/05(Sat) 13:43:32 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ (-30) 66111 2022/03/05(Sat) 14:01:23 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「おっさんくさいこと言うな。」 君がどう思ったとしても、 きっと男は君の嫌なことをする。 君のせいで、君へ向ける感情は 確かに好意的なものに染まったから。 「お前も大概、嫌なことするだろ。 お返し……って程でも無いかもしれないけど そういうこと。」 君と生きる未来。 例えば、一緒に舞台を見に行って カフェで美味しいフルーツタルトを食べて 花の綺麗な公園を散歩して、笑い合う。 好きなものを教え合って、互いを知り合って、幸せを積み重ねていって。 ……そんな日常が送れたら、楽しかっただろうな。 「分かった、じゃあ、僕の代わりに──」 ▽ (-31) osatou 2022/03/05(Sat) 14:09:59 |
アクタは、「──お前が、死ね。」 (c4) osatou 2022/03/05(Sat) 14:10:15 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ吐き出す言葉とは裏腹に 悲しげな笑顔で言ってやった。 君が好きだから、君の死を望んでやる。 もしも奇跡が起こったら、 その時は、殺人犯の君と一緒に考えよう。 「………未成年なんだけど。」 離れようとする君から腕を離して また隣へと腰掛ければ じと、と睨むように見つめた。 「まあ……ケーキに合うなら、 一杯だけ付き合ってやる。」 用意しろ、と もてなしてもらう気満々だ。 (-32) osatou 2022/03/05(Sat) 14:11:09 |
アクタは、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!! (c9) osatou 2022/03/05(Sat) 18:12:07 |
【墓】 演劇 アクタ合議の場、その傍聴席。 投票券を手に取る君達が議論をしている最中。 昨日はどこにも姿を現さなかった男が めちゃめちゃ大きな音で扉を叩き、開いて立ち入る。 「籠ってると、息つまる!」 髪はぼさぼさ。目の下にはクマ。 いかにも、締切ギリギリの人みたいな風貌だ。 ど真ん中の空席にどかっと腰を下ろし、 左隣の席へ白紙の紙束をどさどさ置いて占領。 前の席には足を置くし、態度が最悪だ。 ログを開けば、 「は、……はァあああ!!?」 紙束がバサバサーッ!落下! この辺が散らかりましたね。 目をまんまるにして 傍聴席からエノを睨み付けている。 (+7) osatou 2022/03/05(Sat) 18:12:40 |
【秘】 演劇 アクタ → さめざめ ユメスケ議論の後。夜。 きっと君が居ても居なくても、 再び自室にこもって紙束──脚本を生産し続けるだろう。 鍵もかけず不用心に過ごしているので 君が見張ってくれているのはとても有難い話だ。 誰かが来れば、その限りでは無いが 今はまだ二人の空間に、ペンが走る音が鳴るだけ。 (-58) osatou 2022/03/05(Sat) 18:22:48 |
【墓】 演劇 アクタ「これが静かに聞いてられるかよ!?」 落ちた紙束には手を付けない。落としたまんま。 きっとユメスケやメイサイの足元にも散らばりまくっただろう。 「たった今凄い疲れた……………」 前の席の背もたれをガンガン蹴りながら、 描きかけの原稿を更に床に放り投げる。態度が最悪だ。 (+9) osatou 2022/03/05(Sat) 18:43:04 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ 見張りと言う程きっちりとした見張りではないけれど、何もないよりは用心になっていることだろう。 彼は時たま、ヌンッをしてマップを見て、メッセージを送ろうとして、送らないで閉じて、何かを喋ろうとして、喋らないで。 誰かがくるか何かがあるか、君が眠るまで……もしくは朝が来てしまうまで。そんな時間を過ごしているのだ。 (-66) 66111 2022/03/05(Sat) 19:16:07 |
【墓】 演劇 アクタ「………」 ユスに指を示されれば、眉間に皺を寄せてぐ、と口を噤む。 蹴り上げる足を止め、背もたれに乗せ上げた。 変わった君の印象に驚いたのもある。 ……だって、それじゃあ、まるで。 あの時彼らの間に割り込んだ自分が、 あの時彼が生きていることを喜んだ自分が、 全部間違ってたみたいじゃないか。 「……こんな舞台、 最初っからめちゃめちゃだ。」 (+12) osatou 2022/03/05(Sat) 19:32:42 |
【墓】 演劇 アクタ「しないよ」 昨日からずーっとペンを握っていた右手を、ぱっと開く。 手のひらに、はっきりと記されたバツ印。 正論を吐くユスに、よぉく見せつけてやる。 「もうW僕Wって言う登場人物の出番は終わり。 脚本家なんて、舞台の幕が上がればドヤ顔の観客同然。 だからこーして好き勝手言ってるんじゃん。」 舞台上へ干渉せず、思いのままに言を吐く。 それは、 演者の義務 の代わりに手にした、観客の権利 。ひねくれた男は、意地を張って、べ、と舌を出してやった。 「不貞腐れてないし、いじめられてない! ……今ちゃんと糧にしてるだろ、こうしてさ。」 (+15) osatou 2022/03/05(Sat) 20:07:21 |
アクタは、紙を丸めて放り投げた。脚本は、また全部書き直し。 (c11) osatou 2022/03/05(Sat) 20:09:42 |
【墓】 演劇 アクタまあ、でも、しかし。 思い返してみると、 僕煩かったな…… とは思うので。ぎゅっと目を閉じて、ペットボトルをぽんと生む。 お気に入りのレモンティをぐーっと飲み干せば あとは口をつぐんで、W大人しい観客Wをしていた。 あ、なんか、もうこの味、好きじゃないかも。 男はいつだって、言動を起こしてから気が付く。 後悔する代わりに、意地の張り方だけが上達していった。 (+16) osatou 2022/03/05(Sat) 20:30:41 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「年上ですし……一応。 言い方は癖、なんです」 学生が多くて、若いな、と。 大量の台本のなり損ないを見て、 こんな熱量があることもやっぱり若さだと思う。 「やっぱり、なんだか。」 死ねと言われたのに、こんなこというのは、今更。 「嬉しいですね」 おかしいと笑われても、男はいつだってそうであるだけだった。 (-85) toumi_ 2022/03/06(Sun) 2:05:19 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「まず、お酒も……犯罪だから未成年も、関係ないですよ」 昔の嗜好品だったみたいで、と告げながら。 ワインもどきにケーキを添えて。再び席に着けばささやかなお茶会がはじまる。 「アクタ、さん、……あ、りがとうございます。 せいいっぱいもてなしますね」 罪の味が広がる、ケーキとワイン。 命を分け与える約束の裏に、生死を共にする夢は酒に溶けて飲み込まれる。 ただそれを願った想いだけは、甘い思い出に強く刻まれたことだろう。 (-86) toumi_ 2022/03/06(Sun) 2:05:36 |
【墓】 演劇 アクタ(……死にたくないなら、死ぬなよ。 生きる権利がまだあるなら、死ぬ義務を選ぶなよ。) 浮かぶ言葉。 なんだか既視感がある。 飲み切ったペットボトルを床に転がせば きっともう、この味を自ら選ぶことはない。 どこでも──コンビニなんかで手頃に買える、透明な黄色いレモンティ。 体に悪そうな甘さに、レモンの風味。チープな味が親しみやすくて、好きだった。 止まりかけた鼓動が、 再び生きたいと鳴らしたあの音が、呼吸音が、頭から離れない。 もしも、自分がまだあの場に居たら。 『エノ』とたった二文字、書けなかっただろう。 (+23) osatou 2022/03/06(Sun) 16:33:23 |
アクタは、議論の最中。立ち上がれば、自室へ戻っていった。 (c27) osatou 2022/03/06(Sun) 16:34:34 |
アクタは、もう遅いのだろうけど。「理解、したかった。お前の事。」 (c28) osatou 2022/03/06(Sun) 16:36:00 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ合議の後、あなたの前に浮かぶメッセージウィンドウ。 『カミクズさんを殺してきました 死にたいと、寂しがって孤独に苦しんでいたあの人を 仲が良かった、それだけの理由で 死ねない恐怖から解放させてあげました』 『おかげで死にたいって気持ちが こんなにもわかるようになりました』 『あの』 『俺が無事に帰ってこなかったら 誰か救いたい人は居ますか』 『俺の唯一の心残りはエノさんです あんなこと言わせたの、俺のせいです 生きたいって言わせて、理解を拒んだ俺のせいなんです 彼をああした後悔はないのに どうしてこうも辛くなるんでしょうね』 (-144) toumi_ 2022/03/06(Sun) 17:36:47 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『お疲れ様 よくやったな。』 君からのメッセージ。 突然浮かんだ殺人の文字。 画面の向こう側の男は、 一瞬だけびくりと肩を震わせたけれど きっとそれが、君のやるべき事だったのだろう。 だから、返すメッセージは 君への労いと決まってた。 『無事に帰って来ないってどういうことだ 救いたい人かは分からないけど 僕もエノは大事だ 辛いよ』 『何か』 暫しの、間。 『僕に出来ることは あるのかな』 (-148) osatou 2022/03/06(Sun) 17:54:55 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『無事か、がですね、あの。ただ漠然と』 『これが死にたいって感情なんだと思って』 『死にたくなっています、今は耐えますが』 『仲の良い人が死ぬと自分も死にたくなる 彼も俺と一緒に死ぬことを望みましたが、断りました 俺は、死なない彼を見たかった。それだけでしたから 今思ったら、アクタさんも俺にひどいこと言ってるな こんなに生きて欲しかったのに』 でも嬉しかった、自分にその命を捧げようとしてくれたことが。 一人は寂しくて、自分も相当無理をしていたんだって。 『誰かの命を票にして、"助ける"ことは もう無意味だと思っているんですよ だから奇跡を信じるしかありません』 『選ばれても、臓器提供をしなくても良い世界を願う そして、その先の未来で一緒に歩く約束をすること アクタさんは、出来ますか?』 『俺は、嘘でも冗談でも格好つけでも出来なくて あんなに苦しめてしまったんです 純粋な友達になってあげるには、もう遅いんです 一人に依存して、運命を決めて欲しくありません 一緒に"助けて"くれませんか、彼のことを』 (-152) toumi_ 2022/03/06(Sun) 18:28:12 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ>>t8 朝へと近付く中、そんな一言を皮切りに独り言が始まった。あくまで独り言だ。彼は自分勝手に君のそばにいる。 「生物の身体の反射じゃなくて人間が涙を流すのって、 感情によるものじゃないですか」 「悲しいやつらいの時に流れるものじゃないですか。 うれしいとか感動したとか、そういう時もあるが」 「なんかすごい泣くような時って、喋れないじゃん? 何喋ったらいいのか分からないって言うか、 あたまの中ぐちゃぐちゃで言葉にならないって言うか」 「まぁ、そんな感じで」 (-153) 66111 2022/03/06(Sun) 18:33:43 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 演劇 アクタ>>@2 「……俺やっぱり夜って言うか眠い時に 色々考えない方がいいんだなって思ったわ」 「合議に行ったのは気晴らしになった? いやあれはあんまりならんかも」 「根詰め過ぎないで休みなよ? アクタお兄さんも、 物語のあの子みたいに良い夢が見られるかもしれないぜ」 「おやすみアクタお兄さん。 俺は今日は、雨上がりの空を夢に見るよ」 「見たいな」 (-154) 66111 2022/03/06(Sun) 18:38:42 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『まだ死ぬな』 『酷いこと言ってるのは お互い様だろ』 文字でのやり取り。 簡素な一言になってしまう事が歯痒い。 君からの言葉には、全部に文句をつけてやりたいのに! 画面の向こう側。 とん、とん、と机を指で叩く。 『奇跡か』 君のメッセージ。文字。 ひとつひとつ、ゆっくりと読む。 ──生きる未来。 ──奇跡を願う勇気。 ──誰かと共に歩む為の、一歩。 それでいて、目を通し終わる頃には しかと覚悟が決まっていた。 『出来る』 『行こう』 (-155) osatou 2022/03/06(Sun) 18:39:42 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『俺のことを何か気にしてるかもしれません 名前を出しても、いいですよ 俺は彼を待たせてしまっているんです 一人で、傍に居てくれる人が居ないと 辛くて、寂しいと言っていました 彼には特別な人なんていらなかったと思っています ただ一緒に彼が生きることを望んだひとが 声をかけるだけで、彼は嬉しかったんです あんなに生きたいと言っている子を 愛でも恋でも、ましてや友情でもない依存で 不幸の道へ連れて行きたくありません エノくんのことが、俺も大事なんです こんな、こと、君にまで言ってしまってすみません だけど一緒に未来を歩けること考えられたの、全部 君のおかげだったから、一緒に教えてあげて欲しいんです』 自分の言葉と立場だけでは足りない。 それを言うには、傷をつけすぎて、 アクタへと命を捧げたい気持ちも残っている。 だから、もうすがるものは奇跡しかないのだ。 『何かあったら連絡をしてください 君の声が彼に届かないなんて、俺は思いませんけどね』 (-158) toumi_ 2022/03/06(Sun) 18:58:34 |
【秘】 演劇 アクタ → さめざめ ユメスケ合議から逃げ帰って、夜の帳が上がる頃。 睡眠も取らず、気を紛らわすように脚本を書き殴っていた。 ふらり、と、紙束が散らかるベッドへ足を向けて どさどさ床に落とし、自重を乗せた頃。 ──『聞いてよ、アクタお兄さん。』 そんな言葉から始まる、君の独り言。 それから、君の演技が始まったのだろう。 ぼんやり、蕩けた頭で君の事を考えて、 そのまま男は、優しい夕陽の夢を見た。 ……きっと、君が側に居てくれたおかげ。 (-160) osatou 2022/03/06(Sun) 19:12:17 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『奇跡が起きたら』 『また華やかなケーキでも食べよう。 メッセージじゃなくて 顔つきあわせてさ』 『今度はレモンティーが飲みたい』 君に返すメッセージはそれだけ。 なんだか背中を押してもらったみたいな気持ちだ。 君との出会いは最悪。 過ごした日々も殺伐としたものばかりだ。 極め付けに、交わす言葉は死ねだの何だのと。 でも、今、やっと、 君と分かり合えたような気がする。 君と積み重ねた経験。感情。 その全てが、男を観客から演者へと、引き戻してくれた。 君が望む奇跡を起こせるかは分からないけれど 何もせずに終わりたくない。 ……君に向ける感情は、 もうW嫌いWなんかじゃない。 (-164) osatou 2022/03/06(Sun) 19:50:14 |
【墓】 演劇 アクタ──合議が終わってから。 眠って、とびきり優しい夢を見て、目を覚まして。 ぐしゃぐしゃの紙束が占領するベッドの中で スマホ端末を確認して、誰かからのメッセージを見ればひとつ頷く。 「行こう、」 遅い話を、蒸し返す為に。 (+25) osatou 2022/03/06(Sun) 19:55:38 |
【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ合議の後。暫くしてから。 このVR空間を隅々まで駆け回り、君を探す姿がある。 さて、君は、何処にいるだろう。 インドア派の男がヘトヘトになりながら、 君の姿を見付ける事が出来るだろうか? きっと見つけた暁には、あぁ、と口を開き。 「……こんなところに。」 ふらりとした足取りで、 いつか君がそうしてくれたように、近寄って行くだろう。 (-167) osatou 2022/03/06(Sun) 20:06:17 |
アクタは、エノを探している。 (c34) osatou 2022/03/06(Sun) 20:06:38 |
【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ合議の後、青年はまだ癒えてもいない体をひきづって、空間の端に近いところまで来ていた。 そこは海になっていて、地平線の向こうを、ぼんやり青年は眺めていた。 多分ここに来る頃には君はそれはもうヘトヘトだろう。 「…おや、アクタくん。」 声が聞こえれば、そちらを振り返って。 意外そうに目を丸くする。 「嫌われたかと思ってた。」 大丈夫?とつかれてる様子に首を傾げ。 (-188) arenda 2022/03/06(Sun) 22:30:48 |
【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ荒れた息を整えながら 君の側へ駆け寄って、どさりと膝をつく。 「ッ……バカ!」 肩を掴み、泣き出しそうな顔で君を見る。 君が怪我人でなければ感情のまま揺さぶっていただろうが それは出来ないので、力任せに抱きついてやった。 「 嫌いになんて、なるワケない……! なんだよお前ッ! ぼ、ぼく、僕は、お前に死んで欲しく無いのに、 勝手にッ……死ぬとか言ってるし………!」 矢継ぎ早に喋り倒してから ぶんぶんと頭を振る。 違う、こんな事言いたいんじゃない! 「………フカワと、二人で。お前を心配してて。 背中、押して貰って……探してた。」 堪えたいのに、涙を抑えきれなくて ぼろぼろと雫をこぼす。 「……一緒に、生きたいよ、エノ。」 (-197) osatou 2022/03/06(Sun) 23:41:42 |
【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ青年は、肩を掴まれて。 目を丸くして、君の顔を見た。 まさか、そんな風に怒鳴られて、そんな顔をされるなんて、夢にも思ってなかったから。 力任せな抱擁は、大層体に痛みが走ったけれど。 嫌だとは思わなかった。 「………泣かないで。」 「君が泣くと、俺も悲しいよ。」 ぺた、ぺたと掌で君の頬に触れて。 涙を拭うように、動かすけれど、全然拭いきれなくて。 「………………。」 「うん、俺もだよ。」 「生きたい。」 「生きたくて、生きたくて、たまらない。」 「できれば、誰かと一緒に生きたいし。」 「それが君だったら嬉しいなって、思うよ。」 ぽつぽつと語る言葉。 あぁ、最近、ようやく情緒が追いついてきたようで。 そんな風に言われたら、自分まで頬を濡らしてしまって。 (-208) arenda 2022/03/07(Mon) 0:45:01 |
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