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人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 ただの少女 エーラ → バンカー ストレルカ

/* その認識で大丈夫です!
(-83) otomizu 2024/04/02(Tue) 11:06:39

【秘】 バンカー ストレルカ → ただの少女 エーラ

/*
あいよ〜!助かります
(-84) unforg00 2024/04/02(Tue) 11:08:49

【秘】 荷物運び エーラ → 黄金十字 アウレア

「えへへ、ありがとーアウレア」

申し訳なさげな顔が、へにゃりと綻んで。
ひとりでなくなったことが、それだけで安心につながったのだろう。

「アウレアのお部屋、行ってもいい?
 オトモとも、一緒にいたいし……いっかい、遊びに行ってみたかったからっ」
(-93) otomizu 2024/04/02(Tue) 15:04:39

【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ

「俺様ちゃんの部屋? いーよぉ、散らかってっけど。
 クッキーとかあんぜ、夜中だけどこっそり食べちまうか?」

さっきお茶会でカロリーの話題になっていた事は……
知ってはいたが横に置いておいた。

「オトモ君もお話するか〜?」
『はい、オトモ君は会話が出来ます。えらいので』

ふより。アウレアの横に浮かんだドローンが、
くるくると回ってアピールをして。
進行方向はアウレアの部屋へ変更。またゆっくり歩き始める。
(-105) susuya 2024/04/02(Tue) 16:14:06

【秘】 荷物運び エーラ → 黄金十字 アウレア

「クッキー!食べる〜!」
「みんなには内緒、だねっ」

アウレアと、オトモと、エーラだけの内緒のお夜食。
歯磨きしたらきっとばれないはず!

オトモと追いかけっこするような形でアウレアのお部屋!
部屋の扉が開くまで、いい子に待てます。
(-149) otomizu 2024/04/02(Tue) 18:06:29

【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ

「おう、ナイショナイショ……
 バレちまったら怒られるからなあ〜!」

過去にも何回か、こっそり二人だけ……がバレて
誰かに怒られたことがあるのかもしれない。
今回は大丈夫大丈夫。たぶん。

お部屋に着けば扉を開けて。「先入んな〜」とあなたを通す。
部屋は概ね片付けられていて、壁には十字架が一つ。
机の上だけが絶望的に汚かった。


「好きなトコ座んな〜。なんか飲みもんいる?」

なんて言いつつ、用意していたクッキーを取りに行こうと。
(-160) susuya 2024/04/02(Tue) 19:26:52

【秘】 荷物運び エーラ → 黄金十字 アウレア

「ベルヴァ、目ざといんだもんね〜」
「今度こそ内緒っ!ぜーったい怒られないもん」

おじゃましま〜すっ、とお部屋の中にぴょこぴょこ入っていく。オトモくんと一緒。

「うわ!机きたな〜い!ナルといいアウレアといい、お片付け苦手なら言ってくれればいいのに!」

ぷんぷんしながらも、大事なものがあってはいけないので勝手には触らない。
ベッドにぽすんと座らせてもらって。
飲み物にはオレンジジュース!と声を投げていた。

クッキーを持ったあなたが戻ってきたのなら、ボクの前に座って〜なんて言っていただろう。
(-188) otomizu 2024/04/02(Tue) 23:48:14

【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ

「だよなぁ!? アイツ真面目なんだもんよ……」
「次はうまくやるぞ〜、うん」

一人と一機が入れば、扉をからりと閉めて。

「アウレアちゃんの机の上には夢と歴史があるらしいから……」
「大事なモンば〜っかだもん。あとすぐ取れた方がいい」

ちょっと言い訳じみていた。
それなら自分もオレンジジュースにしよう。
二人分のクッキーとジュースを持って、
あいよとあなたの目の前に椅子を持って来て座った。

「これ食べてお話したらちゃんと寝るんだぞ?」
(-200) susuya 2024/04/03(Wed) 0:41:04

【秘】 荷物運び エーラ → 黄金十字 アウレア

「マフィアなんだから、ちょっと不真面目だっていいのに!」
「キャプテンだったら笑って許してくれるのにね〜」

えいえいお。それだけ仕事に真摯ということなんだけど!

「大事なものはもうちょっと綺麗にした方が取りやすいよぉ」
「片付け大作戦、第二弾もかんがえなきゃかも……」

むんむん。
唸ってはいたけれど。クッキーが来たらぱっとそちらを向いて。
手を伸ばし、オレンジジュースを自分の分受け取った。

「はぁーい。
 ねむれなくって明日のお仕事が出来なくなったら大変だからねぇ」

アウレアも夜更かしさんにならないようにしないといけないし。
ジュースを一口もらってから、クッキーもいただいた。
いただきまーすっ
(-206) otomizu 2024/04/03(Wed) 2:05:10

【秘】 黄金十字 アウレア → 荷物運び エーラ

「さすがはノッテのドクターってトコか?
 アイツはまあ……『アチャーwwwまあ今回は特別でござるよwww』って
 なんだかんだで許してくれるから……」

おそらくきっと。どっちの事も信用してるんだけどもね。

「そんな……ウチ片づけきらい……」「ウチが分かればいいと思う」

子供じみた言い訳を続けつつ、クッキーとジュースをはいどうぞ。
自分もジュースを一口飲んでから、クッキーをサクリ。

「うま。フフ、罪の味だなー」
「シスターがこんなことしていいんでしょうか……
 マフィアだからいっか、俺様ちゃんは悪いシスター」

「……てかさ、あんまり夜中一人で歩くのやめろよな?
 なんか今そういう雰囲気じゃん……危ないし」
「次からはすぐ俺様ちゃんとこ来ていいからさ。
 眠れないのは悪い事じゃねぇし、どうせ起きてっし」
(-210) susuya 2024/04/03(Wed) 2:24:20

【秘】 荷物運び エーラ → 黄金十字 アウレア

言いそう〜!と、キャプテンの真似を聞いてけらけら笑っている。
いっぱいいっぱい甘やかしてくれる人もいれば、ちゃんと管理してくれる人もいる。優しい組織だと思う。本当に。

「ナルとおんなじこという!何か手伝ってもらうとき、たいへんになるんだからねっ」
「もー……お小言終わりっ」

クッキーをさくっと割って口に含む。
バターの優しい味が口の中に広がって、ほっぺたがおちそうだ。

「いいことしてるアウレアはシスターで、悪いことしてるアウレアはマフィアなのかも……」

「んー?」
「んふ。アウレア、やさしーね」

クッキーを一枚食べた後。
ジュースの入ったコップをテーブルの端に置いてから、目の前に座るあなたの膝の上に乗っかった。
向かい合う形であなたを見つめて、小さく笑う。

「でも、アウレアだってそーだよ」
「夜中歩いてたら、危ないよ。
 お仕事だったとしても、ひとりじゃないほうがいーと思うな」

ぎゅ、と抱きしめる。体温が伝わるほど近くに、それはいる。
よくある光景。いつもの甘えた仕草。
そんな風に見えた。


(-216) otomizu 2024/04/03(Wed) 3:31:21

【秘】 □□ エーラ → 黄金十字 アウレア


「危ないんだから」

それは、
慣れた手つきで

あなたの首筋に、針を沈ませた。

抱き締めたまま。声色は、淡々として。

(-217) otomizu 2024/04/03(Wed) 3:36:00

【秘】 バンカー ストレルカ → □□ エーラ


「──演算開始」

今際の際に、あなたから預かったUSBメモリ。
その中身を取得し、メモリの中へ保存した。
そうしてしまえば、プログラム上で
再現エミュレーションする事はそう難しくない。

飽くまでそれは、生きてそこに居るあなたではない
データ上の、バックアップ時点のあなたであるのだけど。

「ハロー エーラ」

「あなたは既に亡くなられています。
 これは私のメモリの中で行われる演算、
 飽くまでも再現エミュレーションの上での会話」

けれど、決して偽物ではない。
確かなあなたの人格データによって行われるもの。

「それでもまだ、取り返しがつくとしたら」
「あなたはまだ、生きていたいと思いますか」

「少し先の話になってしまうかもしれませんが…
 まだ、私との約束を守ってくださいますか」

旅の最後に、好きになったものを教え合おう。
その約束を、データ上のあなたは覚えているだろうか。
(-229) unforg00 2024/04/03(Wed) 11:05:45

【秘】 黄金十字 アウレア → □□ エーラ

「ナルも言ってたのかよ!!
 まあ手伝ってもらう時に困るのはそうなんだけどさッ……」

こればかりはあなたの方が正しい。
深夜に自室の机の汚さを年下の後輩に諭されている図。
分かっちゃいるがそれはそうなので言い返すのをやめた。

「俺様ちゃんともなると二つの性質を併せ持つか……」

なんてふざけた事を言いつつ、
こちらはすいとコップを空にして。

「だってそうだろ。……なんだよ、甘えんぼか?」
「俺はしょうがないトコあるし……それに、」

抱き締められれば、少しの温かさ。
いつも通りに抱き返そうとしたところで。

(-242) susuya 2024/04/03(Wed) 13:01:26

【秘】 黄金十字 アウレア → □□ エーラ


「ッ、あ ?」

痛み。


「な、にして……ッ、!?」

あなたの背中に回そうとした手は、
代わりに拳の形を作り鳩尾に目掛けて突き飛ばすように
あなたに叩きこもうと。

何をされた? いつもの悪戯ではない。
何かを流し込まれた感覚。注射針?
であれば、どうして、 ――いや。


「……エーラ」

「本当は何の
ご用事
なんだァ?」

言ってみろ


あなたが離れても、離れずとも。
アウレアは針を刺された場所を押さえながらそう問いかける。
(-243) susuya 2024/04/03(Wed) 13:04:01

【秘】 □□ エーラ → 黄金十字 アウレア

「ッ、……」

鳩尾に入った拳によって、その体は椅子から転げ落ちるだろう。
見た目通りの薄さ、軽さ。大きな袖からは、注射器の針が覗いていた。

そして いつも通りではない、表情。

ニコニコへらへらとした柔らかな雰囲気は鳴りを潜め、殆ど無表情に近く。明るく輝くカーネーションピンクの瞳は、黒く澱んでいる。

「どんなって」
「分かんないかな、分かんないか」

「仲良しこよしのノッテファミリー。みんな揃って、平和ボケしてそうだし」

打ち込んだ注射は、違法薬物入り。
あなたに薬の耐性がないのなら、間もなく。
ぐらりと視界が揺れ、幻視作用が現れるはずだ。

最も、強い精神力があれば。
一時は理性を保っていられるだろうが。


エーラの狙う効果が表れるのは もう少し先のこと。
(-253) otomizu 2024/04/03(Wed) 14:09:52

【秘】 黄金十字 アウレア → □□ エーラ

即座に立ち上がり素早く距離を取る。
やはりというべきか、袖から見えた針。
その先から床に落ちる一滴を少し目で追って舌打ちをした。

「ふ」
「ふは、は、はは! あははは! そう、そぉかあエーラ……」
「オメェかぁ……
もう一人
は。
 こりゃあ他にも誰か居やがるな」

「勿体ぶってないではっきり言えばいいんだよ!
 俺を殺しに来たんだろう? 良いチョイスじゃないか。
 メイドマンかつエンジニア、邪魔臭いだろうなあ」

アウレアは呵々と笑う。
すっかりいつも通りのなりを潜めたあなたを、
いつも通りの調子で見据える。睨みつける。

……少し頭が痛い。何を打たれたかわからないが、悠長な事はしていられない。
この身体の事だ、少しは丈夫に作られているだろうが。

覚悟はもう既に決まっている筈だ。


一つ、息を吸い込んで。

「――Type-Noah、
緊急コール:Carpe diem!

 次のアウレアによろしくなぁ、良き旅を!!」
『本気ですか?……緊急コールの受理。アウレア、良き旅を』

鋭い声がオトモ君――小型ドローンにコールを告げる。
ピピ、と小さい電子音の後、ドローンの姿は搔き消える光学迷彩機能が起動する
(-257) susuya 2024/04/03(Wed) 14:53:53

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

ころり。注射器を放り出して。
ゆらりと起き上がる様は、どこか不気味ですらあったかもしれない。

「うん?」
「ほかにもいるの、知ってるんだ」

「そう、エンジニアがいる限り……妨害しても、修理されていたちごっこだから。
 こっちとしても、アドバンテージのある座は奪い取っておきたかったし」

動かないでね、と。袖の中から取り出した拳銃をあなたに向ける。体格差を埋めるための小細工は、すぐには機能しない。
だからまだ、牽制段階。

「?ああ、バックアップ取ってるんだ。流石に」
「別に構いやしないけど……」

コードの意味も、その行動の真意も分かりやしないけど。
自分には関係ない、と横目で見るだけ。
(-263) otomizu 2024/04/03(Wed) 17:52:26

【秘】 黄金十字 アウレア → ソーレファミリー エーラ

「知ってるともよ。そっちが動くと思ってたんだが……、
 小回り効くのは確かに君の方だ」

「流石にそこら辺は分かってるってワケね。
 やっぱヨソにも有能さが知れちゃったか〜っ、と。いいもの持ってんな?」

修道服の横、目立たないスリット部分に手を入れ――、
拳銃を向けられれば止まる。

「俺様ちゃんがこの世から居なくなったら
 流石に世界の損失だろ〜? もち取ってるってぇ」
「……なんて冗談も言ってられなくなってきたんだけどな。
 お前、どこのシマの奴だったんだ? いや待て、当てよう」

凶器を突き付けられるのは想定内だ。
動揺はしないが十分警戒に値する。それでも努めて、いつも通りに。

「最近見た名前なら……ソーレか、」

途端。
――カクン、とあなたの照準から外れるように体の力を抜く


なァ!!


そのまま自ら頽れるような動作を踏み込みに変換し、
背の低いあなたのさらに下方から投擲したのは……杭だ。
修道服に忍ばせておいた銀製の太い杭は、
ナイフのようにあなたに目掛け飛ぶ。
これもただの牽制だ。少しでも動揺を買えば次に繋がる、筈。
尤も、そろそろ薬が効いてくる頃だろうか。
(-268) susuya 2024/04/03(Wed) 18:23:22

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

「ふぅん」
「それは、おまえが手に入れた情報?流石に、自分から漏らすような馬鹿は飼ってないつもりだけど」

とはいえ、知っていたところで。
もうそれを広めることは出来ない。その情報はここで打ち止めだ。

「皆バックアップ取ってたらめんどくさいな……ノッテ、潰してやれないじゃん」

自分の所属を敢えて口にしてやるつもりはない。
サイレンサーの付いたそれを、あなたの心臓部へ向ける。

「、 」

ぱん。

引き金を引いたタイミングで、あなたの体が沈む。
目標から外れたそれは、床にめり込んで。
投擲されたものを確認する前に、一歩後ろに下がる。
視線は、自分よりも下に向いている。

明確な、隙だ。
(-279) otomizu 2024/04/03(Wed) 19:45:03

【秘】 黄金十字 アウレア → ソーレファミリー エーラ

投擲した時点でさらにもう一本袖から杭を出す。
踏み込んだ足が床を全力で蹴り飛ばし、
肉薄せんとする間にもう一つ――十字が刻まれた槌が握られた。
視線が合う。

無謀だろうか。相手の持つ武器は一発当たれば死に至る。
対してこちらは武器とも言えない古びた道具。
無謀でも愚かでもなんでもいい。


絶対に逃がしはしない。


 「あんまり、」

狙いは定めた。片足を前方、あなたの横に踏み出し支えに。
左手に杭。右手に槌。ここからなら心臓を目掛けて、


  
「ナメんじゃ、……ッ、!」



ぐらり。


――途端に眩む視界。
ぐにゃりと歪んだ視界に、体勢が傾げる。



構わない。当たればいい。
ぎり、と奥歯を噛み締め、

(-283) susuya 2024/04/03(Wed) 20:41:56

【秘】 救済執行 アウレア → ソーレファミリー エーラ



「――ねェぞ!!」



思い切り、振り抜く。


大幅にずれた狙いは胸から腹へ。
自分の手ごと埋める勢いで振ったつもりが、
予定よりも傷は浅かったかもしれない。
もしかすれば、簡単に躱されてしまったかもしれない。
それでも鋭い金属が勢いよく人体に打たれれば、
少なくとも無事ではいられない事はあなたにもわかるだろう。


「ぐッ、う!」「あ、」

どさ、と勢いのまま床に無様に倒れ伏す。
すぐに立ち上がろうとしては、また膝を付き。

「ノッテがんな、
簡単に
、ぃ」「マジ、っ、何打った?」

途端に息を荒くして、それでも尚まだ対峙しようと。
落ちたウィンプルに見向きもせずに立ち上がる気で。
(-284) susuya 2024/04/03(Wed) 20:43:00

【秘】 ソーレファミリー エーラ → 黄金十字 アウレア

「ぁ」

踏み込みを見て、詰め寄られることを悟って。
後ろに下がって、その攻撃を避けようとした。
そろそろ薬が回るだろうことが分かっていたから、相手の目論見通りにはいかないだろうと。

予想通り、体勢が崩れた。

「あ、れ」

鋭い金属の先端が、腹に埋まる。
じわ、熱を帯びていく。
ぽたり、ぽたり、滲む鮮血が 床に垂れて、脂汗が額に浮かぶ。

袖で腹を庇うようにして、細い足に力を込める。
まだ、膝はつかない。

「、でも」
「おまえ 動けない、ね」

気力次第で、立ち上がることくらいは出来るだろうけれど。

拳銃を、向け直す。
揺れる銃口は、あなたの頭部を捉えている。

「ノッテ、は わたしたちが、潰す 絶対に」
「……ないしょ。どうせ、すぐ考えられなくなる」

引き金に、手を掛ける。
(-306) otomizu 2024/04/04(Thu) 0:00:59

【秘】 ソーレファミリー エーラ → バンカー ストレルカ

彼女から渡されたUSBは、問題なくあなたのメモリに保存される。
壊れてもいない、エラーは吐かれない。

きょろり、とあなたの中のそれデータは辺りを見回したのち。
聞こえた声に、目をぱちくりさせたような。

姿が見えていたとしたなら、そんな動作が目に入ったのだろう。

「ストレルカ」
「ああ そうか」

「そうなんだ。
 じゃあ、全部 知ってるんだ」

平坦な声。全てをバックアップに残したまま、手を加える余裕もなかったものだから。
全部全部を引き継いでしまっていて。

「裏切り者に、どうしてそんな言葉が掛けられるの」
「ストレルカは、」

「それでも、わたしに生きてほしいの」

質問への答えはない。
どころか、あなたに質問を返す。淡々とした、声で。
(-309) otomizu 2024/04/04(Thu) 0:56:05

【秘】 バンカー ストレルカ → ソーレファミリー エーラ


「大切な家族ファミリーだから」

断言する。
あなたが裏切り者であると知った上で。
それでも、あなたをまだ家族と呼ぶ。

「たとえあなたが裏切り者であったとして、
 メイドマン アウレア様を手に掛けた者だとして。
 それでも、共に過ごした日々は、
 同じノッテファミリーの一員であった事は
 あの日のお茶会は、あの時の言葉は嘘ではない。」

事実は事実だ。
たとえそれが嘘で塗り固められたものだとしても、
そこであった事は事実として存在している。
あなたが今際の際に、音は無くとも口にした事も。
(-315) unforg00 2024/04/04(Thu) 1:51:06

【秘】 バンカー ストレルカ → ソーレファミリー エーラ


「…家族に生きていてほしいと思うことは、
 当たり前のことでしょう?」

演算の上のあなたに、問い掛ける。
あなたがそれを当たり前と思えるような
そんな人生を送ってきたかを窺い知れるかはデータ次第。
それでも、どちらにせよ、そう問い掛ける。

ストレルカは、人に愛されたから、人を愛する事ができる。

やわらかな笑みは、目には見えなかったかもしれない。
それでも言葉は優しく穏やかに。
(-316) unforg00 2024/04/04(Thu) 1:51:54

【秘】 ソーレファミリー エーラ → バンカー ストレルカ

「ファミリーじゃない、わたしは」
「家族なんかじゃない」

油断させるための。
ノッテを壊滅させるための。
あなたたちを裏切るためだけの。

けれど。
あなたと約束したあの日だけは、確かに、全てが嘘だと言い切る事はできなかった。

「……ストレルカ」
「生きてほしいなら、約束を守ってほしいと思うなら」

「わたしを…、
ボクと ふたりで逃げてくれる?


それが出来ないなら、ここでエーラの人生は今度こそ終わりだ。
無茶を言っている。
ファミリーに忠誠を誓う者には、簡単に頷けないことだとわかって口にした。
(-317) otomizu 2024/04/04(Thu) 2:21:24

【秘】 バンカー ストレルカ → ソーレファミリー エーラ


「それでも、私にとっては家族でした」

重ねて、言い切る。

それがストレルカの中で揺るがない事実だから。
それは単なるプログラムによる計算の結果ではなく、
学習を重ねた人工ニューラルネットワークが出した答え。
その学習元になった、ある人格データが持つ心。


「私はノッテファミリーを捨てることはできません」
「私はノッテファミリーの為に作られたものだから」

「それでも」

「これまでの人生を清算して。
 新たに生まれ変わったあなたと、
 新しい生を歩むことは不可能ではありません」

AI機械は嘘を吐かない。
実行可能であると言った事は、確かに可能なのだ。

ソーレファミリーに属していた事を清算して。
裏切り者であった今までに別れを告げて。
そうして、共にノッテファミリーで、新たに人生を歩んでいく。

「そんな未来は、お嫌ですか?」
(-318) unforg00 2024/04/04(Thu) 2:32:13

【秘】 ソーレファミリー エーラ → バンカー ストレルカ

「…変なの」

嘆息。
ソーレに帰属意識はない。
だから、

「頑固者のストレルカ」
「そこまでいうなら、ちゃんと面倒見てくれないと嫌だよ」

「可愛い姿にして、名前を付けて」
「2人でずっと一緒に居られないと、拗ねてやるから」

子供のような言い分。わがまま千万。
それでも。

「わたしに、夢を見せてくれるなら」
「いいよ、ストレルカ」

ただ1人の少女は、確かに肯定した。
あなたと共に、新たに生きることを。
(-329) otomizu 2024/04/04(Thu) 9:36:49

【秘】 バンカー ストレルカ → ソーレファミリー エーラ


「私からすれば、人間の方がよほど予測不能ですが」
「なにぶんAIなものですから。
 頭が固いのはご愛嬌ということで」

プログラムにインストールされた簡単なジョーク。
実際のところ、頑固なのは別の理由なのだろうけれど。

「外見は世界で最も笑顔が可愛らしい人の姿に。
 声は世界で最も綺麗な人のものに。
 瞳は世界で最も美しい人のものに。
 統計から、あなたの望む新たなあなたを作りましょう」

「名前は、そうですね」


「…では、」
ベルカ・・・。それがこれからのあなたの名前です」

ベルカとストレルカ。
大昔に、地球軌道を周回して無事帰還した初めての生物。
そのそれぞれの犬の名前。


「これからも、あなたは私の家族ですよ」
「そして、これからは。
 大切な、同じヴェスペッラのクルーになってくれますね」

問い掛けは疑問形ではない。
否定されないと、電脳以外の場所でそうわかっているから。
(-330) unforg00 2024/04/04(Thu) 10:10:14
 




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