【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「──こんにちは、お巡りさん!」 昨日の今日で、巡回中のあなたを呼び止める声。 とと、と。 スニーカーの靴底を鳴らして駆け寄る音。 「思ったより早くなっちゃいましたけど、この間の約束の。」 今は久しぶりの晴れ間が覗いているので。 両手に持ったアイスコーヒーのカップのひとつを差し出して、 せっかく見掛けたので、とはにかんだ。 (-26) unforg00 2023/09/23(Sat) 23:32:32 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラそれから、声を潜めて。 「ルチアーノの野郎から置き土産があったか、 或いはあんたも薄々察してるだろうが…… 残りのA,C,Aはそっちのリヴィオ・アリオストだろう」 「ま、俺の言う事は話半分で構わない。buona fortuna」 「……この珈琲に免じて、 ここだけの話、内緒にしてくださいね?」 きっとそれが、お互いの為になるから。 うわべは朗らかに笑って、他愛無い内緒話のように装った。 (-27) unforg00 2023/09/23(Sat) 23:33:19 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡/* お疲れ様です。いつもお世話になっております。 おさとうかえでです。 此度、狼陣営の最後の襲撃対象に選ばれました。 ダニエラは大変無念そうですが、『プラン』の実行は不可となりそうです。 上記業務連絡のみ先んじてお伝えにまいりました…。 どうかよろしくお願いしますm(_ _)m (-28) oO832mk 2023/09/23(Sat) 23:33:30 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡/* 追伸です! 上記連絡をお送りしている間にペネロペさんから秘話がありました。 彼に諸々を託すことは可能になりますし、ダニエラは行いたいそうですが行ってもよろしいでしょうか? その場合、飴と一緒に頂いたチップと例のボストンバッグとをそのままお渡しするかと思います。 やめてね。とか不要よ!とかだったらお教えいただければ! (-30) oO832mk 2023/09/23(Sat) 23:40:58 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ/* ポップコーンです! 色々ご配慮いただいてありがとうございます。 その可能性も考えておりましたが、本当にそうなってしまうとは… ペネロペさんに託すのは問題ありません! お願いできると助かります。 またどちらも不可能な場合でもルートは考えてありますので、 もしうまくいかなそうでもお気になさらず…(なんとかします…!) 伝え方などもダニエラさんにお任せしますね。 以上、よろしくお願いします。 スーツケースの方はお好きにお使いいただければ。 (-32) gt 2023/09/23(Sat) 23:49:37 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ呼び止められた女は、あなたの顔を見ると嬉しそうに笑う。 「わあ。本当にいいんですかあ?」 巡回中でも気にするなかれ。 どうせ最近は警察も人手が足りなくて、サボりに目を留める時間もない。 「んふふー。ありがとおございますう。」 「…ええとお、お姉さん。」 多少配慮の効いた呼称で呼び止めて。 こちらは小声に頼ることなく。 「ちょっと、家に寄っていきませんかあ?」 ぐい、と些か強引に。 女はあなたの手を、引いてでも。 (-34) oO832mk 2023/09/24(Sun) 0:04:48 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡/* 何と言うか、蓋を開けてみたら成る可くして成ったなという感想しか浮かびません。 ありがとうございます! ではペネロペさんに迅速に託して参りたいと思います! スーツケースの決着はエピになりそうですね!!!(ここに任意の罵詈雑言) よろしくお願いします!!!!!!!! (-35) oO832mk 2023/09/24(Sun) 0:08:13 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* 夏に瓶ラムネです。 ご確認並びにお返事ありがとうございます。 お返事が遅くなりまして、申し訳ございません。 @襲撃の拘留者扱いについて こちらもどちらでも構いません。 ですので2で問題ございません、確認ありがとうございます。 A先に仕掛ける側について こちらは約束の都合上自首は可能です。牢屋にお呼ばれしています。 罠を用いてという点が少し難しいと言いますか、 体調ギリギリなのでさっさと決めに行かなければならず。 盗聴器や約束の点から先にこちらからダニエラさんへ仕掛ける形で問題なければ 是非そのように対応させていただければと思いますが、 方法については特殊な相互襲撃もあり現状何も考えていません。考えます……。 自首が難しい場合無理やり連れていく図しか思い浮かばず、拉致の図が頭に。 B摘発ロールの場について 運営様より表でも問題ないよと確認出来ましたので、 おさとうかえで様が秘話じゃなくてよくない?とのことであれば こちらも大丈夫です。レスバ速度は許してください。 他にも何かございましたらご遠慮なく仰ってください。 ぜひぜひ存分にやりきっていきましょう。 (-36) sinorit 2023/09/24(Sun) 0:11:30 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「お家ですか?」 猫被りは、あなたの言葉にぱちりと目を瞬かせてみせて。 ぐい、と手を引かれれば、抵抗なく。 気を許した猫がそうするように、あなたが手を引く方へ。 「はい!私でよければ。 お休みですから、お邪魔させていただきますっ」 きっと、もう既に指揮系統や仕事は他へ引き継いだ後。 することと言えば、そう多くはないものだ。 (-37) unforg00 2023/09/24(Sun) 0:16:06 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ/* おさとうかえでです。ありがとうございます! お忙しいこともあるかと思いますのでレス速度は気にせず…気にせず……。 @ ありがとうございます。 では暫く拘留されてからのエピローグということで、 お互いよろしくお願いします。 A 拉致。 今裏でもぞもぞやっているところですが、罪を突きつけられれば自首できるところくらいまでは落ち着けることができそうです。 というのと、すっかりお伝えを忘れておりました大事な設定ですのでこちらも。 ダニエラ・エーコは本当はマフィアに所属する内通者 です。この事を知っているPCは、村全体で2人しかいません。 (PLレベルで察している方はいるかもしれませんが) そこをつついても自首できそうです。なにかご参考になりましたら。 B やったー!ありがとうございます! 速度は全然、お気になさらず!(再放送) こうなりますか?こうなります。 特にAについてまだ何かご質問などありましたら何でもどうぞ! (-38) oO832mk 2023/09/24(Sun) 0:27:43 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペそうして女が連れたったのは、大通りから1本離れたアパルトメント――ではなく、アジトにしているホテル。 「最近はここから職場に通っててえ。」 なんてあなたもきっと知っている話をふわふわ語り。 がちゃりと後ろ手に扉を閉めたあと、やっぱりふにゃりと脱力した笑顔であなたに言った。 「実は、預かって欲しいものがあるんですよお」 すた、すたと女は部屋の隅、置かれたボストンバッグとスーツケースの前へあなたを誘った。 ボストンバッグを指さして、「これなんですけどお」と少し困ったみたいな笑顔で。 (-41) oO832mk 2023/09/24(Sun) 0:39:00 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* 夏に瓶ラムネです。こちらこそありがとうございます。 @かしこまりました。是非よろしくお願い致します。 お互いに牢屋にぶち込まれる実績解除ですね。 あぁ、エルヴィーノさん以外警察がいない……? A拉致です。こちらが男なので抱えて拉致する図が浮かんで。 そしてマフィアでしたか、良かった。そこに居場所はあるんですね。 それならリヴィオの不安もなくなりそうです。良かった。 君が生きる未来を期待しています。笑っていて欲しいので。 話を逸らしてしまいましたが、実はルチアーノさんから頼まれておりまして。 頑張ってなんとか自首か連れていくかをします。 リヴィオの言葉が響くかは分かりませんが、頑張ります。 本当はあまり傷つける言葉を使いたくないので、 マイルドなスタートになるかもしれませんが。 Bいえいえいえ、こちらこそありがとうございます。 とても助かります……再放送も含めありがとうございます。 そしてこちら重要という程かは分かりませんが、 実は悪いモブ先輩からマフィアから押収した銃を渡されていまして。 それを元に自首しようかなと考えていました。 もうそろそろ倒れかねないリヴィオではございますが、 牢屋にまでは頑張りますので、よろしくお願い致します。 (-47) sinorit 2023/09/24(Sun) 0:57:15 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ入るまでは、そうなんですね、だとか、お邪魔します、などと 殊勝な事を言っていたのだろうが。 がちゃりとドアの閉まる音がすれば、取り繕う必要もなくなって。 ちらりと部屋の中を一瞥しながら、あなたの後をついて歩く。 「ふうん?預かって欲しい、ねえ。 このご時世お巡りさんが持ってちゃまずいようなものか?」 ボストンバッグとスーツケースの内、 指差されたボストンバッグの方を見遣る。 中に何があるかは知れないが、兎にも角にも。 持っていると困るものというのは表情から察するに余りある。 「預かるからには返さにゃならん。 それを預ける先が俺でいいのかね」 信頼性という意味でも、 必ず会って返せるとも限らないという意味でも。 (-49) unforg00 2023/09/24(Sun) 1:02:08 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ/* おさとうかえでです。 夜も遅くなってきましたし寝る時は寝てくださいね…。 @ エルヴィーノさんはこれから最後まで残った警察として表彰されるかもしれませんね。 という冗談はさておき警察の減りがすごい原因のひとつに自分がいるので何も言えなくなっています。ふふ…… A 拉致の中でも平和そうな拉致だ(?) というかルチアーノさん。なるほど。あいつう。 ダニエラも当社比マイルドになりそうな気配です。 体調不良を知ってしまっているもので……。 閑話休題。こちらが先に置いた方がいいですか? というか置きがちでしたらなんかタグとか作りましょうか。 今こちらは2人について「鏡」くらいの感想しかパッと出てきませんが………それ関連とか…………? モブ先輩……。なんてことを。 リヴィオさん無理しないで……(無理) こちらこそよろしくお願いします。 必要なことがありましたら、襲撃ロール中でもなんなりと御相談ください。 (-54) oO832mk 2023/09/24(Sun) 1:28:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ「…ふふ。はあい。構いませえん。」 「寧ろこれは、 あなたたち に持っていてもらいたいものでえ。」ボストンバッグはよく見ると、『開けずに家に置いておけ』と誰かの言葉。 けれど女は躊躇なくそれを開けて、 一瞬眉間に皺を寄せ、 中から紙を1枚抜きだした。そうしてその上であなたにその中身を見せる。 引き摺る様子や音を見るに、どうやら物凄く重そうだ。 /* 【ボストンバッグ】 ・武器弾薬 (ピストル、ソードオフ・ショットガンライフル、カービンライフル、グレネード数種、サブマシンガン、およびその弾薬─いずれもセルフディフェンス用では許可の下りない軍用弾薬使用モデル) ・ “目が飛び出る”のに十分な量の爆薬 ・ 市内の地図、特に下水道や駐車場に書き込みがある ・ 車のキーがいくつか 上記がこのボストンバッグの中身になります。(原文ママ) ダニエラもこれを、ある人から預かりました。 (-60) oO832mk 2023/09/24(Sun) 1:37:56 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* 夏に瓶ラムネはいかがですか? そろそろ名前の記載がなくても許される気がしてきました。 @エルには誰にも疑われなかったで賞を授与しましょうか。 警察という職を休める点ではしょっぴかれるのも悪くはないですね。 どうやら拷問があるので何とも言えませんが。 Aえっさほいさと姫様抱っこします。これは与太時空。 ルチにはお前の所に彼女が来るぞ、ついでにお前も行けと言われました。 詳しいことは秘話参照ではございますが……。 ですので先に相互襲撃については知っていたんです。 リヴィオの体調不良は気にしないでください。 医者に行かなかった末路です、フォカッチャの満腹も嘘です。 また先に置いていただけるようであれば、是非! 呼び出したのかもしれませんね、いつ?午後の帰る前……? 怪しすぎませんか?まぁともかくお声かけします。 タグについてはあると便利なのは確かですね。 笑顔で隠す点も鏡のような2人なので、そのままイタリア語での鏡とか? 安直ですが、深く考えすぎなくてもいいのかもしれません。 実は初期からずっと持っていました。 モブ先輩に嫌われリヴィオ・アリオストです。 最後の力を振り絞っていきます、PLもPCも。 かしこまりました、何かございましたらご相談致します。 おさとうかえで様も遠慮なく仰ってくださいね。 (-63) sinorit 2023/09/24(Sun) 1:59:57 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「……おーおー、随分なモン持ってんな」 開けられた中身を覗き込めば、 それはそれは明らかに あなたの趣味 ではないだろう物品たち。確かに 自分達 が持っている方がそれらしいと思うもの。「こんなん用意すんのはウチでも…… あ、すげえ嫌だ。心当たりがある。」 禁制品とされるだろう武器の数々、そして特に車のキー。 それを見て一人思い浮かぶ顔がある。 一度そうと思ってしまえばなかなか振り払えないものだ。 「こんなモン持つだけのワケはあるんだろうが… ま、あんたがそう言うなら深くは聞かねえよ。 ちゃあんと責任持って預かっておいてやろう。 言われなきゃうっかり 返し忘れちまう かもしれんがな」むしろ、あなたにとっては返って来ない方が良いのだろう。 そのように解釈して、含みを持たせて。 「つっても流石にこれ持って歩きはキツいな…… 車回して来るわ、ちっと待ってな」 試しに持ってみれば、それは想像通りの重みで。 あなたの返答を聞けば、一度ホテルを後にして。 『預かりもの』を取りに車で戻って来るだろう。 (-65) unforg00 2023/09/24(Sun) 2:06:18 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ/* おさとうかえでもそろそろ🍁くらいに略して良くなっていたりしませんか? 冗談です。以後は省略していきましょう。びしばし。 @ 拷問あるんですよね。 なければ天国かもしれませんか? ダニエラは微妙そうな顔をしています。 A 平和な拉致だ!! ルチアーノさん……。あいつう。 ですが不思議な話、ダニエラにリヴィオさんの調査を命じたのはルチアーノさんではないんですよね。 ふふ。こちらもそれは秘話参照ということで。 あと体調不良気にしないができれば夕方頃の会話はああはならなかったのでは……??気にします。 でしたらどうしても行いたいRPがありましたので、そちらを置かせていただければ。 時間的には定時退社後、街中での話になるかと思います。 すごくどうでもいいんですけど、果たして『定時退社』でいいのか常にもやもやしていました。 タグもイタリア語の『鏡』、#specchio で参ろうかと思います。 イタリア語ってだけでおしゃれでいいですね!(?) リヴィオさんを嫌っている……?(宇宙猫) あまり無理せず(どちらも…!)これから起きます。よろしくお願いしますね。 (-67) oO832mk 2023/09/24(Sun) 2:18:36 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ仕事帰り。 いつものジェラート屋。 近くバタついてあまり訪れられなかったここを、数日ぶりに訪れる。 「イチゴをお、コーンでえ」 間の抜けた明るい声。 会計を済ませ暫しして、薄紅色のジェラートが差し出された。 通り雨もあるかもしれないと聞く女の手には傘がひとつ。 食べ歩かずに今日は食べて帰ろうと、パラソルの下のテラス席にちょこんと座った。 #specchio (7) oO832mk 2023/09/24(Sun) 2:27:51 |
【影】 傷入りのネイル ダニエライチゴのジェラート。 アジトに置いたバスボムを思い出す。 これ、間に合うのかなあ。 少し時間がかかるようなことを言っていたような気もしている。 …間に合うといいなあ。 そう浮かべながら、ジェラートを口へ。 (&0) oO832mk 2023/09/24(Sun) 2:31:26 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* びしばし、略していきました。 @なければ天国……なんですか? 狭い場所は色々と苦しくなりそうですね。 今の署内よりは、マシかもしれません。 A調査を任せたとは言っていませんでしたので、そうでしょうね。 全てが終わった後に確認しに行くとしましょう。 そしてあれはピン留めまさか付けられるとは思ってなくて開示するしかなくて……。 かしこまりました、そちら確認後お声かけ致しま…… ジェラートを食べている?可愛いですね。 定時退社についてはこちらもどうなのか気になっていたんですが、 多分合ってます。間違ってても合っていることにしましょう。 そして日本語だと硬いものもイタリア語だとおしゃれになりますよね。 外国語マジックでしょうか、イタリア語素敵です。 リヴィオ、表向きはおかしなやつなので。 全に好かれるタイプではないんです、仕方なくて。 それでは、よろしくお願いいたします。 (-68) sinorit 2023/09/24(Sun) 2:35:53 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ「ふふー。そおですねえ。」 心当たりが正解かはさておき。 あなたのその態度で女は少し 安心 したらしかった。そうしてあなたが車を取りに行く間にひとつ思案。 仕舞っていたSDチップを封筒に入れ、その表紙に文字を滑らせた。 …知る名がひとつしかないものだから、そこに記されたのは『カンターミネへ』の文字。 あなたが彼女の業務は引き継いだと言っていたし、開けて中身を確認してくれるとよいのだけれども。 そんな博打を置きながら、その封筒もボストンバッグに放り込む。 あとはあなたが戻ってきたら鞄ごと受け渡すだけ。 どうか、届きますように。 (-69) oO832mk 2023/09/24(Sun) 2:40:48 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ暫しの後。 猫被りは言葉通りにホテルの前に車を停め、 あなたの部屋の扉を叩き、また戻ってきた。 「待たせて悪いな。そいじゃ……っと あ"ークソ重、持ってくわ」 「そんじゃ、邪魔したな。扱いには慣れてっから安心しな」 なんて、わかりきった事を言って。 猫被りはホテルを後にした。 それを隠れ家の一つへ持ち帰れば、 中身を分別する為に再度開け、検めたことだろう。 そうして見知らぬ封筒を見付ければ、 表紙に記されていたのは同僚の名前。 何だかんだと情に流されがちな男は、 きっとこれも、無視する事はしなかっただろう。 (-72) unforg00 2023/09/24(Sun) 3:04:46 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>8 リヴィオ 「…あー。リヴィオさあん。」 到底上司に見せるとは思えない仏頂面。 尖らせた唇でその名を呼んで、前髪を見て、ジェラートを見て。 そのヘアピンは、何の変哲もなければ飾り気のひとつもないシンプルなヘアピンで。 だけど不思議と他の似たヘアピンでなく、 それ なんだろうと思えた。「あたしは明日お会い出来た方が嬉しかったですけどお。」 拗ねた顔のまま拗ねた声でいう。 こういうとき、女が告げるのは本心だ。 けれど、まあ。察しが悪いわけでも決してなかったわけだから、自分を納得させるための溜息だけついてまたその顔を見上げた。 「…まあ、いいですう。」 「なんですかあ、話ってえ」 微かに形作った笑顔は歓迎の証。 どうぞどうぞ、寧ろお座りくださいな。 それに関しては本当に、嫌な顔ひとつせず。 #specchio (9) oO832mk 2023/09/24(Sun) 3:12:29 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペあなたが名に釣られ封筒を開けて。 尚且つ中のチップのデータを確認してくれたなら。 そのチップには、『プラン』とやらが書かれている。 どうやって調べたのか留置所まわりの機密に触れうる各種情報と、 『合図があった場合、あるいは取締法が突如廃止になった場合、混乱と立場を利して脱獄を手伝うこと』という文言。 どこかの誰かが何やら大層な計画を、そのくせかなり人任せな状態で立てていたものらしい。 (-75) oO832mk 2023/09/24(Sun) 3:17:20 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ/* これでエンディングルートがまた一つ決まった気がします!(楽しい) 宜しくお願いします…!! スーツケースについては善く活用してくださいね!!!!!!!!(放任) (-81) gt 2023/09/24(Sun) 3:36:15 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラデータを確認したなら、 たいそうな事をする輩も居たものだと嘆息し。 そしてやはり、『やりそう』な顔が脳裏を過る。 『獄中に、何らかの混乱に乗じて 脱獄をしようとしている輩が居る』。 少なくとも、宛先にはそれさえ伝われば十分だろう。 そう判断して、面会の算段を立て始めた。 外部からの手引きの算段も、しておいて損は無いだろうな。 (-82) unforg00 2023/09/24(Sun) 3:40:18 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>11 >>12 リヴィオ 「……。」 匙ですくったジェラートを口に運ぶ。 そのまま流すような視線であなたの取り出したものを見た。 …最後の最後に、賭けに負けたのだ。女は。 但し賭けに負けたという事実はこの一晩のうちに確定しており、こうなることを女も薄々勘づいていたわけであるが。 「…そおですねえ。」 日頃の暢気な空気をまとわりつかせたまま女は頷く。 今日この日も会話の内容さえ加味しなければ、平和で平穏な日常の1ページであるようだった。 「本当に無能な人って、存在するんですねえ。」 よく顔も覚えていない代理様とか。 こちらはそれは態度には示さなかった。 多少の棘だとかいうレベルで済ませられる気がしなかったのだ。 #specchio (13) oO832mk 2023/09/24(Sun) 8:48:37 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>11 >>12 >>13 リヴィオ 「…あたしも、行きたかったんですけどねえ。犬カフェ。」 『銀のヘアピン』について、女は言い訳のひとつもしなかった。 それには女なりの理由があるが、少なくとも今口にする気はない。 「でも、やっぱり似てるなんですかあ。」 「……残念ですう。」 「やっとリヴィオさんのこと、少しは分かってきたような気がしてましたのにい。」 女が惜しむらくはそこだ。 いつもと違う笑みを浮かべるあなたに、少しだけ困ったように笑いかける。 …そっちの方がいいですよなんて、果たしてどの口でいえばいいのやら。 「――それで」 場違いにジェラートを食べ進めながら。 もう少しだけ、踏み込んでみる。 「 リヴィオさんは 」「 あたしにどうして欲しいんですかあ? 」#specchio (14) oO832mk 2023/09/24(Sun) 8:50:02 |
傷入りのネイル ダニエラ(匿名)は、メモを貼った。 oO832mk 2023/09/24(Sun) 8:56:35 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>15 >>16 リヴィオ きっと女が昔のままの女だったなら。 あなたに贈られたものは『銀のヘアピン』であり、愛らしいヘアクリップは今も女の手元に残されていた。 そもそも、いつも通りに何の脈絡もなく突然ヘアピンを贈りつけるだけで全ては事足り、今こうして共にパラソルの落とす影の下語り合うことだってなかったはずだ。 そうしなかったことが、女の敗因であり。 そして、あなたの救いであるらしかった。 女の手が止まる。 しゃくり、と匙をジェラートとコーンの隙間に刺した。 ミントブルーの瞳がそんなあなたを映す。 だけど女にはどうしても口にしなければならないことがあった。 「…リヴィオさん。」 #specchio (17) oO832mk 2023/09/24(Sun) 11:07:50 |
傷入りのネイル ダニエラ(匿名)は、メモを貼った。 oO832mk 2023/09/24(Sun) 11:09:21 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>15 >>16 >>17 リヴィオ 「あたし、捕まる訳にはいかないんですよねえ。」 女は、中途半端な蝙蝠だった。 獣の仲間にも鳥の仲間にもなれないままの、そんな本物の半端者だった。 それでも、女の心だけはいつだってひとつであったつもりだ。 だから女の言葉はその通りで。 ただやっぱり少し困ったような顔で、あなたのことを見つめている。 「…見逃してくれませんかあ?」 そんな甘言。 法を悪用した罪人の、それは最後の足掻きであるはずだった。 そして女は足掻かなければならないはずだった。 空浮かぶ雲の色濃く深い曇り空。パラソルの影と同じだけ、周囲の景色も暗くなる。 #specchio (18) oO832mk 2023/09/24(Sun) 11:10:00 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>15 >>16 >>17 >>18 リヴィオ 匙をとり、ジェラートをそっと口に運ぶ。 「そおいうわけには行きませんよねえ。」 「そおしたら、また別の人が逮捕されちゃうかもしれませんしい」 それはあたしも困ります、と。 女はここにきてようやく、いつものようにけらけらと控えめに笑った。 「ただひとつだけえ、聞かせてくださあい。」 「あたしはずうっと、 あなたたち を探していたんですけどお。」「…リヴィオさんは、最後のひとり…ですかあ?」 それだけは、聞けないと安心だってできないもので。 でも、もし違っていたら、どうしようか。 もう少し足掻かないといけないな、そのときは。 #specchio (19) oO832mk 2023/09/24(Sun) 11:12:42 |
【影】 傷入りのネイル ダニエラ自分が捕まった時、波及する人間を考える。 直属の上司。昔馴染み。 1番守りたいのはその2つなのに、それではなんの意味もない。 であれば2つとも、そしてマフィアとも何も関係のない愉快犯として捕まるのが妥当であろう。 …この法案がそれを許してくれるなら、だ。 そしてその秘密を、自分はその後絶対に守り抜き続けなければならなくなる。 (&1) oO832mk 2023/09/24(Sun) 11:37:08 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>20 >>21 >>22 リヴィオ 「頼み…彼?……あー。」 わかるような、わからないような。 でもわかる寄り。理由なんかがそれらしい。 女が抱いた 協力者 への印象は、ひとつめのアジトを放棄したときからあまり変わりはないらしい。だからそのことに腹を立てることはなかった。 彼に伝えた言葉に嘘なんてなかったから。 女は裏切られてもいいと思える相手だけを、信じていた。 それにしても、その 彼 はさておきだ。ではどうしてあの人は、あなたのことを知っていたのだろう。 …こっちには少し腹が立つ。 顔を合わせぬ間に、伝えたい文句ばかりが増えていく。 それはそれで、女の信頼の証ではあったけど。 #specchio (23) oO832mk 2023/09/24(Sun) 14:36:42 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>20 >>21 >>22 >>23 リヴィオ コーンを崩して、口の中。 歯触りに微かな香ばしさとイチゴの味が少しして。 ふう、と一息。口元にはいつもと同じ笑み。 「…でも、そおですかあ。」 「リヴィオさんで、ほんとおに、最後…。」 そんな中、沁みるような声に滲んだのは、安堵だっただろうか。 少しだけ、違うような気もしている。 でも肩の荷がひとつ降りたのだけは、紛れもない事実であったらしい。 あなたの胸中こそ知らないが、女はずっと、早く地獄に堕ちればいいと思っていた。 静かに座る権利なんてどこにも残っていないと思っていた。 だからこれから往く先が、冷たく狭い地獄だとしても構わない。 そういう場所に、女はあの優しい人たちを送り込んできたのだから。 手錠をかけたとき、誰一人として、女を責めた人はいなかった。 女は本当にそのことが、ずっとずっと、哀しかった。 左手小指のエナメルを撫でる。 いつもはつるりと陶器みたいな感触なのに、その表面は傷だらけで少しざらついて感じる。 「…わかりましたあ。」 「デートのお誘い、お受けしますう」 そうして女は、歌うような声で、朗らかに告げた。 #specchio (24) oO832mk 2023/09/24(Sun) 14:37:33 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>20 >>21 >>22 >>23 >>24 リヴィオ 女の虚実は意図しない限り曖昧だ。 今こうして晴れた心地でいることが、本当なのか嘘なのか、女にだってもうよくわかりはしなかった。 でも、ひとつだけ。 「――ところでリヴィオさん。」 「そんなお身体で、まさかエスコートなんて言いませんよねえ。」 半日休むって、言ったくせに。 それについて抱いた感情は本物だろう。 まだあと少しコーンが残っていたけれど席を立つ。 座るあなたを、見下ろして。 「病院でも、風邪薬でも、何でもいいですけどお。」 「雨が降る前に、少し寄り道しませんとお。」 「…デート相手が素直だった分」 「時間に余裕は、まだありますよねえ。」 …聞くところによると、今日は通り雨が降るらしい。 そんなものに、今のあなたを晒すわけにもいかないだろう。 …これが、女が『銀のヘアピン』について、言い訳ひとつしなかった理由だ。 きっと、してやったりと、女はにこりと笑っていた。 (25) oO832mk 2023/09/24(Sun) 14:38:28 |
【念】 傷入りのネイル ダニエラそういえば。 女はこの日、勤務中、このアジトに1人だけ人間を招いた。 部屋の隅に置かれたボストンバッグを預け、 自分のことを何一つ告げぬまま 、2人は別れ、今に至る。結果として、その後のリヴィオ・アリオストとの対面を思えば、正しい判断だったのだろう。 女が不在の今も、この一室の明かりはついたまま。 デスクの上には、女がもらった大切な贈り物たちが並んでいた。 (!1) oO832mk 2023/09/24(Sun) 20:31:13 |
【置】 傷入りのネイル ダニエラマフィアを幇助する目的で、 【A.C.A】のメンバーを探り盗聴器を仕掛けた 出頭し、そのように己の罪を告白した女が逮捕された。 女もまた波魔であったために、余罪は多いとされ尋問の手配がとられることとなる。 それを待つまでの暫しの時間、檻の中での待機を命じられた女は落ち着いた様子だった。 ただ痛いだけならいくらでも我慢してやれる自信はあったけれど、 爪を剥がれるのは少し嫌だなと小指の爪を撫でていた。 (L4) oO832mk 2023/09/24(Sun) 22:23:53 公開: 2023/09/24(Sun) 22:30:00 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「寂しがってないかお嬢さん」 そうして、一つの牢屋の前。 比較的頬を腫らしている以外変わりない姿の男は再度貴方の前に訪れた。 「ようやく会えたな、新しいアジトの住所は此処かあ? すまんなあ、動けなくなったから近くにしてもらったみたいで」 (-243) toumi_ 2023/09/24(Sun) 22:55:44 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「…お兄さん。」 徐に顔を上げ、一瞬ばかりの悲しげな顔。 すぐにへらりと持ち直した。 あなたの依頼人は、 変わらず 元気そうだ。「あはー。前に比べて、かなり手狭になっちゃいましたあ。」 「でも、お兄さんにまた会えるなら良かったかもしれませんねえ。」 「…元気でしたかあ。」 (-259) oO832mk 2023/09/24(Sun) 23:55:13 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「あの後かぁ……?」 ちょっとまってくれと、本当に思い出す仕草をしてから。 暫くおかしいほどの間が空いて。 「…… 全く 」男は正直者である。 「暫く本当に、便利屋は休業だ。 今回の件は最後までやりきったからもう良いだろう……。 疲れたなんてもんじゃない、牢屋の生活のほうがマシに思えてきた」 「お嬢さんはー…… やっぱ此処は怖いだろ。そんな不安な顔しなさんな。 お友達も俺もいる、他に逢いたい人がいるなら呼んでやる。 今日までの俺なら口利きがまだ出来るからなあ、金はサービスしてやるよ」 (-263) toumi_ 2023/09/25(Mon) 0:18:05 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 檻の中。 冷たい壁に背を預けて、女は静かに座り込んでいた。 膝を抱えて。まるで、幼い昔の頃みたいに。 「…… ミネ… 」だとすると思い出すのは、どうしてもその名前で。 …そしてあの日に交わした約束のことで。 そっと後ろの壁に振り返り、こん、こんと。 …m.i.n.e……モールス信号。縋るみたいに、拳で刻む。 (-267) oO832mk 2023/09/25(Mon) 1:00:32 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ刻む音。響く音。ここは牢獄で、隅の区域だ。 この区域に、檻はあなたのと隣のを合わせて二つしかない。 執行チームの全員が捕まっただとか、自首したとあれば、 これ以上人は増えないものの、それらの処理に追われ 署内の状況は想像するに大変な事となっているのだろう。 であれば、大人しい女の監視に裂く手が余ってるか、と 言われると、そこまでの暇はない訳で。 結果として見逃されたモールス信号に、 同じように壁を叩く音が隣の牢から聞こえるのも、 ある意味では必然に思われた。 さて、壁を叩く音はと言えば。 トン、トトトン、トン、トントン。 ……T.U.T.M.……? モールスにしては意味のない羅列。 これはどちらかというと、おふざけのノックのような。 「今時モールスはないだろ、モールスは」 (-293) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 3:40:25 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ気の抜けたような声が、隣の牢から返ってくる。 幻聴、だったかもしれない。 「あと普通に今利き手の拳が痛いから勘弁してくれ」 幻聴にしては、はっきりと、いつもの声だ。 「ここ数日の俺は運が良いのと悪いのを 交互に繰り返してる。今は運が……どっちだろうな」 署内は今、猛烈に慌ただしい。拘留中の者同士が、 どんな関係かなど、最低限しか考慮されない。であれば、 収容所以外では誰との関わりも口にしてこなかった女が、 収容所ですら徹底してその名前を出さなかった故に、 隣の牢に偶然収監されてもおかしくは、ないだろう。 或いは、これこそ『天秤』なのかもしれないが。 「それで。自首、したんだって?『A.C.A』さん」 そんな声が続く。声音は……どうだろう、 怪我のせいか、内容のせいか、少しか細い声に思えるか。 ため息とともに、牢の壁を伝い、少しでも傍へ、と 廊下側の格子に寄りかかるような音が聞こえた。 貴女なら、わかるはずだ。か細い声には、 からかいの色が乗っている。怒ったり、 落胆しているような様子は、ない。 (-294) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 3:51:19 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「……。」 「今はあ…?」 怪訝に問う。正直者はいいことだけども。 口がへの字になるのも許されたい。 「…あははー。ご心配、頂いてますう?」 ひらひら、手を顔の前で振る。 「大丈夫ですよお。…あー。」 「でもそれだとお、お兄さんいなくなっちゃいますかあ?」 「…だったら、大丈夫じゃないで、いいですう。」 どうせ、こんな場所で顔を合わせてはならない人間しか浮かばない。 それもあったが、また別に。甘えるように女はいった。 女は元来そんなに素直じゃない。 そういう言い方をするときは本心だ。 そんなことあなたは、知らないのだろうけども。 (-303) oO832mk 2023/09/25(Mon) 6:59:07 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ当然、返事の期待はしていなかった。 世の中はそう甘くないのだから、そんなことが起きるのならそれこそ月並みに奇跡とでも呼ばなければならないだろう。 そんなことを思っていたから、壁が鳴った時は自分の耳を疑った。 …声が聞こえた時は、もっと。 それが現実だと受け入れるより前に、ぐ、と目頭が熱くなるのを覚える。 「…言い出したのは、ミネだよお。」 それも堪えて、 本当は堪えきれなかった分を一筋溢れさせ、 女の声音はいつも通り。「あははー。署内に激震走る、だよお。」 「…証拠握られちゃってえ、仕方なくう。」 それでも逃走という手段だってあったものをそれには触れず。 ついでいうなら、その 証拠 が何であったかにも、女は触れはしなかった。「これから尋問らしくてえ。」 「…やったことお?言えばいいらしいんだけどお」 「……。」 「………… ごめんねえ。ミネ。 」そのままの調子で言葉を続けていた女だったが。 あなたの声音に責められずとも。 どうしても、そう零れてしまった。 (-306) oO832mk 2023/09/25(Mon) 7:28:55 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「お嬢さんと友人の顔が無事なのを見れたらもう、寝るだけだ」 自分が思い残したものなどそれだけだった。 だから今日一日は歩けるように金を使った。 ファミリーの為を前提に、連日警察ばかりに気を使ってきた。本当に。 何故だろうと考える度に心労が溜まっていく。動きたくなくなってくる。 「心配していたに決まっているだろ、こうなる為だけにどれ程。 ……ど、どれほど……ほお〜?」 そう素直に甘えられるとこの男は弱い。 女性に弱いのではなく、これでも大分様々な仕草に口説くのを我慢してきた。 「何が大丈夫じゃないんだろうか…… ちゃんと会いに行けなかったことを落ち込んでいるのなら、 次の約束は指切りでもしようか? 知っているか、東洋のおまじないだ」 本来すごく重い約束をするもので、約束を破ると指を切るんだとか。 多分そんなだった気がする、と雑な説明をする。 (-308) toumi_ 2023/09/25(Mon) 7:55:50 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノふふー、と。あなたの様子に少し満足そうに。 「やっぱり、お兄さんで合ってたんですねえ。」 「リヴィオさんに、あたしのこと頼んだのお。」 余計なお世話だ、とは言わなかったし思いもしない。 あなたのメッセージがなくとも、女がリヴィオ・アリオストにたどり着いていたとしてもだ。 そもそもことの本質は、その部分ではないのだし。 「ええ?指を切るんですかあ。」 「……んー。」 どうしよう。そう悩む小指にはいつものエナメル。 こんな場所でも、ゆらゆら揺れて煌めいて。 「…」 「指切られるとかじゃなくても、守ってくれる方が」 「…そっちの方が、嬉しいですう」 結果、そうへにゃりと笑う。 何となく、同じ『約束を守る』でも意味合いが違う。そんな些細な受け取り方の違い。 (-333) oO832mk 2023/09/25(Mon) 12:59:28 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* ciao〜! 拷問売りの少女です。挙手ありがとうございます。身内からの拷問ですみません。 まず、なんでお前は初日に捕まったくせに動けているんだという疑問があると思いますので、そちらにお答えさせていただきます。 端的に言うと、イレネオは新法の急進派から特命を受けている状況です。任務としては「逮捕者を尋問して自白させる」こと。手段として「何をしてもいい」と言われています。故に尋問の途中に暴力的な手段に出る……という感じです。 拷問するに当たって、いくつかお願いがあります。 ひとつめは、「この情報を聞き出してほしい」というものをおさとうかえでさんから教えてほしいです。とはいえ、ダニエラちゃんは既に自白しているので……「幇助しようとしていたマフィアが誰なのか」とかでしょうか? もちろん自白してくれなくて構いません。というか、すぐ吐かれるとこちらも振り上げた手を振り下ろせなくなるので、ちょうどいい塩梅のものがあればぜひ教えてください。そういうひとつの軸があるとこちらも話を進めやすくなるので。 ふたつめは、特にされたい拷問があればそれも教えていただきたいです。なるべく意に添いたいのと、こちらもそれほど引き出しがあるわけではないので……すみません。 そしてみっつめ。本当に大事なのですが、NGを再度教えていただきたいです!! 欠損はどうか、後遺症はどうか、全部平気だけど水責めだけは無理! など。絶対PL様には傷ついてほしくないので、よろしくお願いします。 特にダニエラちゃんには、せっかくなので爪とか剥ぎたいなと思っています。大丈夫でしょうか? 長文失礼しました。ご面倒でなければお相手よろしくお願いします! (-336) rik_kr 2023/09/25(Mon) 13:10:50 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ/* ciao〜! そんな気はしていましたが、イレネオさんの顔でciao〜!は職場で見るには危険物ですね! 分かりやすいご解説ありがとうございます! ちなみにダニエラは、魔術師くんのお陰でイレネオさんが暗殺者であることを知っています。 なるほどなあってなるんでしょうね。なるほどなあ。 ひとつめ。 まさに1番聞き出して欲しいのは「幇助しようとしていたマフィアは誰か」また「盗聴器の入手元」となります。 というかこれは確定情報なのですが、 ダニエラは 上記以外のどの情報でも絶対に答えることがありません 。なので何聞いてくださってもどのように脅してくださっても黙秘し続けます。 それだとお困りになりそうなら、少し方向を変えて煽りながらの「愉快犯」アピールでもしようかなといった感じです。どちらの方が拷問しやすいですか? ふたつめ。 爪のことをどうぞよろしくお願いします。 左手の小指が弱点です。その他普通に暴力してくださっても構いません。 みっつめ。 何もなければ「NGないです!」と言っていたのですが、さすがにめちゃくちゃ怒られそうなので、欠損と後遺症をNGとさせていただきたいです。 ただめちゃくちゃ痛めつけられたくはあるので 爪のことをどうぞよろしくお願いします(再放送) 以上、休憩終わり間際にぎりぎりで入力しています内容となりますので、また何かご質問等ありましたら仕事の後にお答えします。 よろしくお願いしますね! (-338) oO832mk 2023/09/25(Mon) 13:26:01 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* こちら一日で落ちた大間抜け暗殺者となっております へへ…… ではその二点を突かせていただきますね! どうでしょう……最悪なことにこの男はどっちでも暴力を振るえるんですが、 初速が早いのは愉快犯的な言動で話を逸らされる方 でしょうか。警察のプライドはないのか? という感じで神経を逆撫でされると思うので。欠損、後遺症NGOKです! これは悪あがきなんですが脱臼とか骨折も難しいでしょうか。治療して治る範囲はどうだ? という疑問です。ロール中に突然ギリギリ責めるよりは今打診かな! と思いましたので、最後にそれだけ聞かせていただければ! 爪のこと、強く心に受け止めました。 おまかせください。では! (-343) rik_kr 2023/09/25(Mon) 13:46:49 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラあなたがもう受け取ることはないかもしれないが、 ジェラート屋の店主は今日は休みだ。 アルバイトの女性が代わりに店に立っている。 もしあなたが後日にでもここを訪れるなら、 『プラン通りに ⇒何かあったら連絡すること!』 というメッセージが届けられるだろう。 (-355) gt 2023/09/25(Mon) 14:21:03 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ/* 1日目で落ちなくても占われた時点で2日目で落ちることが決まってしまっていた暗殺者さん…(ほろり) ありがとうございます!では悪エラで参りたいと思います。 そして仕事中思い出したのですが、カンターミネさんとの既知にておくすりの治験(?)も多少行っており、自白剤などもがんばって耐えることができます。ご参考までに。 あとは、差分の兼ね合いでどこかで眼鏡を弾き飛ばしてもらえると大喜びします。このくらいかな… 脱臼骨折は◎です!多少の身動き(歩いたり)の余地があると本当は嬉しいですが、なくてもいいです。 本当に 取り返しがつかない範囲 を超越しなければいいかなとPLは思っています。では重ね重ね、 爪のことをどうぞよろしくお願いします。 何かあればまたご連絡をお願い致しますね! (-379) oO832mk 2023/09/25(Mon) 16:04:31 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡女がそのメッセージを受け取ることは暫くはないだろう。 リヴィオ・アリオストと共に自首をしたその日にイチゴのジェラートを食べたのが最後になるはずだ。 あとはあなたの耳が聰ければ、【A.C.A】が2人自首した話が拘留所内で聞けるかどうかといったところか。 その名前まで知ったかどうかはあなたの手がどれだけ及んでいるのかによるのだろうが。 (-380) oO832mk 2023/09/25(Mon) 16:11:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ捕らえられた貴方は、暫くの待機の後取調べを受けることになった。 引き連れていく警官は二人。男女のどちらか、あるいはどちらとも、貴方は面識があったかもしれない。かつては同僚だった誰かだったかもしれない。 今貴方の自由を縛る手に、そんなかつての優しさは既になかった。 向かう先は取調べ室。 そこで貴方もまた、誰かと相対したことがあったかもしれない。 しかし今の貴方の立場は、そんな“いつか”とは真逆のものだった。 机の向こう。 警官の座る席で貴方を待ち受けていた男の瞳は冷たい。 貴方に目をやり、書面に目を落とし。もう一度貴方に目をやってから、貴方を連れて来た警官に視線で促した。 席につけば、始まる。 /* 了解です! とりあえず逃げる余地は残してロールをしますね。 その上で折るにしても腕か指で留めておきます。 (-386) rik_kr 2023/09/25(Mon) 16:53:10 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そりゃそーだ、ハハハ」 返す言葉も、いつも通り。しっかり笑った明るい声。 本当は泣きたいくらいなんだけど、俺は王子様だからな。 「走らないでほしかったな〜、激震。 大方俺の装置が見つかったんだろ?しくったなー。 緊急用のフェイクも用意しとくんだったぜ、 次からはバレないようなのを作るよ」 返すのは当然のように、あなたではなく 自分の落ち度と次を思う言葉だ。 やれ次はプラスチック製にする、だとか、 もっと小型化か、じゃなきゃ大型化して 街中に配備するかだなー、だとか。 そんな風にしていたけれど、尋問の話と、 零れた言葉を聞けば歌は途切れた。 ▼ (-388) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 17:05:11 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ牢の中でも、そこから引き連れられるさなかでも。 女は怯える様子なく、むしろ落ち着きしれりとした様子を見せていた。 ただ飴玉でも転がしているかチューイングガムでも噛んでいるかと錯覚するほどの暢気な雰囲気を纏いながら。 常日頃から好んで行う食べ歩きの延長であるように、かつかつと革靴の底を鳴らしている。 「…あれえ。」 へらりと。 何故か口火を切ったのは、冷たい瞳のあなたなど意にも介さぬ間延びした声。 「イレネオさんってえ、逮捕されたんじゃなかったですっけえ?」 まるでそこがいつもの警察署のデスクであるかのごとく女は囀る。 ことりと首を傾けて、んー?と暢気に、不思議そうに。 /* ありがとうございます! それではその形で、よろしくお願いします! (-390) oO832mk 2023/09/25(Mon) 17:06:20 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。あのな、"エリー"。 尋問についての注意もしたいんだけどさ、 それより先に一個だけ言わせてくれよ」 カンターミネがあなたをそう呼ぶのは、 決まってあなたの傍に居ると決めた時。 「ここまでよく頑張ったな。偉かったぞ」 こん、こん。撫でたり、抱きしめたりする手は届かないから、 その代わりにせめて自分を伝えるように。 壁をノックしてみせる。少し骨に響いたけど、 まあ、もう処置はしてあるから問題はない。 本当は、ここからが山場なんだろうけれど。 でも、絶対に言っておきたかったから。 ここまで走って、走って、走り続けた君に。 「……なあ。ありがとう、エリー。 お前が頑張ってるって知ってたから、 俺も頑張れたんだ。……あと少し、頑張ろうぜ。 そんで、終わったら、そうだな。温泉行って、 美味い物食って……あとは、式の予約でもするか?」 最後のは少し冗談っぽく。 だけど、まあ、結構本気で。 (-391) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 17:06:49 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ「口を慎め、ダニエラ・エーコ。」 意に介さぬのはこちらも同じ。 貴方の暢気さにも、問いにも取り合いはしない。ただ座れとだけ促している。 自身が悪人と認めた人間に対して、男はいつもこうだった。 貴方は悪人である。 貴方はマフィアに利した。 「お前の尋問を担当する。」 「さっさと始めてさっさと終わりたいんだ。座れ。」 とん、とん。 ペンが紙面を叩く音。 ここ数日、いつもこの部屋に響いていた音だった。 (-397) rik_kr 2023/09/25(Mon) 17:33:37 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「あははー。ミネのせいじゃないよお。」 それそのものは事実だと女は思う。 きっとどれだけ小型化しても、あの盗聴器はバレていた。 それは女が甘かったからだ。 非情でいられなかったからだ。 歌声に耳を傾けながら、申し訳ないような、それでも間違えたことはしなかったような、複雑な気持ち。 どっちつかずの蝙蝠は、その心までついにふらつかせてしまったのだろうか。 …そんなことはない、と女はまだ断言ができた。 (-406) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:34:56 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネだから、歌声のその次に聞こえたその言葉は少しばかり効いた。 …一瞬、言葉に詰まっただけの時間があったように感じるなら、それは気のせいではないだろう。 「……あたしは、」 「でも、…ミネたちを、守れなかった……」 俯いた顔が小さく告げる。ぎりぎり、あなたに届いたろうか。 それはここ暫くずっと胸に刺さっていた棘で、痛んでいたけど見て見ぬふりした棘だった。 「…あは。でもお、うん。」 「だからねえ、…まだ、頑張れるよお。あたし」 「まだ終わってないからあ、…頑張るんだあ」 困った時、女はすぐに笑ってしまう。 だけど今は多分それで正しかった。 …ここで頑張らないと、今度こそ、本当に守れなかったことになってしまう。 (-407) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:35:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「そんでえ、温泉行ってえ…」 「美味しいもの食べてえ…」 「…あ。」 「アレッサンドロさんにい、困らせたお詫びにコーヒーいれてもらうことになってるからあ」 「ミネも一緒に、飲んでえ…」 いつかと同じように、あなたの語った夢をなぞる。 「…式場はあ。」 「やっぱり、海の近くかなあ…。」 「…うん。そんで、ケーキの美味しいとこお。」 「それでねえ、またミネに」 「ぎゅーってしてもらいながら、寝るんだあ…」 ――うん。冷たいひとりきりの檻の中、薄く笑んで頷いた。 そんな未来のためなら、まだまだ。頑張れる。 「ぜえんぶ、付き合ってもらうからあ」 「覚悟しててねえ、ミネもお。」 咲くような、明るい声。 マリーゴールドの爪に、この日も静かに口付ける。 (-408) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:37:17 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「ええー。気になるのにい。」 「はあーい。」 一瞬口を尖らせるも、次の時にはへらへらと。 私語を注意された子供の態度で笑っている。 「……。」 着席をすると、打って変わって、今度は静かな女だった。 ただそのつま先が、ぱたぱたと揺れている。 とん、とん。あなたの鳴らす音。 それに合わせて、音もなく床を叩く。 (-411) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:52:01 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。」 小さく告げられた言葉に、続く笑いに、 こちらははっきりと間が空いた。 ふっ、と小さく吐く息の音。届くかは、少し怪しい。 「少なくとも、俺の事はちゃんと守ってくれてたよ。 だって傍に居てくれたじゃないか、ずっと。……今も!」 「ふふ、いいな。退所祝いにメシ食いに行く時、 そこにアレっさんも呼ぶ予定だったし。 エリーもそん時一緒に行くか?ついでにその場で アレっさんに言って腰抜かさせようぜ、 『俺達、結婚します』ってさあぁ!」 けらけら、笑う。海の近くかあ、なんて声。 「三日月島ってのもありだよな、そうなると。 知ってるか?あの島の鐘は音がいいんだ。 前休暇の時に行って聞いたのがよくってなあぁ…… やーでもケーキも、ってなるとアレっさんの 港の近くもありだよな〜。報告の時に相談するかあ。」 「勿論ですとも、俺のお姫様。いつでも、どこにでも。 お傍に居ますよ、俺は。なんせ王子様だからな」 けらけら、声音に幸せを乗せて。運んでから、 少しだけ真面目なトーン。 (-415) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 19:30:32 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……エリー。俺も尋問は受けた。イレネオ、だっけか? あいつだ。まあ幸い、相手は尋問の素人だったからさ。 ちょっとした怪我と、嫌がらせを受けただけで済んだ」 内容については、今触れる必要もないだろう、カットして。 「でも、もし尋問のプロが相手なら、エリー。 なるべく、隠すのはやめてくれ。 俺の情報なら何を言ってもいいから、 間違っても意地を張って何も言わないような事は、 しないようにしてくれ。頼むよ」 ほんの少しの間をおいて、ため息を吐く。 「……尋問する側からすれば、黙ってる奴は…… いいおもちゃなんだ。頑丈で、そのくせ、 黙ってるのが長い程、あとでよく啼く。やりたい放題して、 プライドも肉体もボロボロにして、情報も貰える。 いいことづくめのおもちゃでしかない。 だから、言えと言われたら、俺の事を言ってくれ。 他に守りたいものがあるっていうなら、それでもいい。 けど、せめて俺に、少しでもエリーを守らせてくれ」 カンターミネは悲しげに歌う。それは、『経験則』だ。 無論――する側、の。 (-416) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 19:38:19 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 「…ふふー。…うん。それでえ、ミネもずっと」 「あたしの傍にいてくれたあ。」 ずっとずっと。昔から。今も。 心細い現実をこうして笑えているのは、あなたがそこにいてくれるから。 「アレッサンドロさん、びっくりするかなあ。」 「……。また、なんかたくさん高いものくれそお。」 それもたくさん。容易に浮かんで、また笑んだ。 するり、するりと小指を撫でて。 「ふふー。やったあ。」 「うれしいなあ。…王子様」 「 だいすき 」とくとく、自分の鼓動の音を聴く。 そうして真面目な声音には。 「…んー?…ふふ。」 小さな笑顔を、ひとつ。 女の中では不思議と、あなたの言葉を聞く今も、緩やかな空気が過ぎる。 (-429) oO832mk 2023/09/25(Mon) 21:57:46 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「Quando si ama, anche i sassi diventano stelle.」 ささやかな声がいう。 「ありがとお、…ミネ。」 「ちゃあんと、覚えとくよお。」 「ミネが、あたしを守ろうとしてくれてること」 「でも、ねえ。」 「ミネたちのためじゃないと、あたし頑張れないからあ」 「…ミネたちのためだから、頑張れるんだあ、あたし。」 ダニエラ・エーコは、ノッテの一員だ。 だけどそのことを知る人間は殆どいない。 それでもノッテのために、――あなたたちが逮捕されたあとも、頑張れたのは。 あなたたちの“家族”を、守りたいと思い続けたから。 「…だからあ、ミネはあ」 「挫けそうなとき、あたしの心を守っててえ」 「ミネのためならあ、石も星なの。苦しいことも苦しくない。」 「…それよりミネを売る方が、あたしはもっと、苦しいなあ。」 女は歌う。静謐で神聖な、愛の歌。 「…そおいうのは、だめ?」とちいさく、その歌は続いた。 (-430) oO832mk 2023/09/25(Mon) 21:58:44 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は何も暴力を趣味にしているわけではない。 誰彼構わず当たり散らす野蛮な人間ではない。 だから、従順な態度を好ましく思ったはずだ。 貴方の足が揺れるのは気にならない。 それがこちらの脛を蹴り飛ばすのでなければ。 貴方が口を開かないのも気にしない。 わざわざ煽り飛ばしてくるより幾らもましだ。 「A.C.Aのメンバーに盗聴器を仕掛けたと。」 「事実か。」 とん。 紙面を叩く。叩くペン先はまだ引っ込められている。 貴方が何かを口にすれば、それを書きつけるつもり。 (-431) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:07:55 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオさて確かに。 女はあなたの言葉に素直に従い静かになった。 それを 従順 と呼ぶならそれできっと正しい。「……。」 ぷら、ぷら。足を揺らして。 あなたの問いからほんの少し、たった頃。 「…あー。」 「もしかしてえ」 「もう、口を慎まなくてもいい時間ですう?」 へらりと笑った。 やはり変わらぬ、デスクの態度で。 「なら、こおいう堅苦しいの、ヤなんですよねえ。」 「…それより何で、イレネオさんは逮捕されたのに自由にしてるんですかあ?」 (-436) oO832mk 2023/09/25(Mon) 22:26:37 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラとん。 とん。とん。 とん。 繰り返される単調な音。 貧乏ゆすりに似た一定の速度。 「無駄口を叩くのはやめろ。ダニエラ・エーコ。」 「お前に許可されているのは、俺の質問に答えることだけだ。」 この男は何を勘違いしているのだか、そんなことを言う。 自分が何か権力を持ってでもいるように言う。 貴方はこの態度を嘲っても構わない。その疑問は、まったく正しい。 (-447) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:08:46 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そ、いつでも、な。……しかしアレっさん、マジで山ほど 送ってきそうで怖いな。金使わせまくって隙をつくか……」 碌でもない事を考えつつも。 「その言葉だけで頑張った甲斐があるよ、俺は」 「……、……あーあ」 全てを聞いて、そう返して、自身の髪を指先で摘まむ。 今は少し、薄汚れてくすんでるけれど。 その汚れの向こうに、確かにあなたが好きと言った色がある。 死に物狂いでやり合った時、怒りの奥にあなたが居た。 ああ、つまりこれもまた『天秤』か。 誰も信じないとは言ってるけれど、 ノッテの、家族の情報をくれてやる気はしなかった。 馬鹿みたいな意地の、似たようなふたり。 「……そんな風に言われたら、俺は何も言えないじゃんか。 ずるいよなー、エリーはさあぁ〜……」 ふうっ、と息を吐いて、声音には前向きな諦めの音。 「わかったよ。ずっと、支える。傍で、守る。ただし! 必ず無事で帰ってきてくれよ?俺の星が石に戻らないように」 「二人で、星を見続けられるように。また、夜を過ごそう」 女は歌う。貴女と共に歩む、愛の歌。 「約束だ」そうやって、改めて二人を結びつけるように。 (-452) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 23:28:00 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオぱた。 ぱた。ぱた。 ぱた。 真似をして、音もなく足が床を叩く。 「えー。やあですよお。」 けらけらと、女は控えめに笑った。 「なあんであたしだけ答えないといけないんですかあ?」 「イレネオさんだって、逮捕されたんですよねえ?」 「おんなじ警察でえ。逮捕されてえ。」 「あたしと何が違うんですかあ?」 気怠げな声。こてりとまた小首を傾げる。 (-453) oO832mk 2023/09/25(Mon) 23:28:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「…えへへ…。」 どうやらこれは、ずるいらしい。 覚えておこう。なんてこれはしたたかな部分。 「…うん。」 「ずっと、いっしょ。あたし、忘れないよお。」 「…ミネはね、どこにいても傍にいてくれるのお。」 目を閉じればいつだって。 瞼の裏には鮮やかなライムグリーン。 まどろむような心地で、女はあなたと歌を歌う。 「あとちょっとがんばってえ」 「無事で帰って、またミネのモーテルにお泊まりするのお」 「…あれ。結婚するなら、もうお泊まりじゃないかもお?」 けたけたと控えめな笑い声。 それでまた少しだけ気が晴れて、 「…帰ってくるねえ、無事に」 「やくそくう。」 甘えるような、声がする。 (-469) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:06:38 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は貴方を従順と思っていた。 男は貴方を扱いやすいと思っていた。 それらはどうやら思い違いだったようだ。面倒な、とわかりやすく男の顔が歪んだ。 「全く違う。」 とん。 「お前は犯罪者で俺は警察だ。」 とん、とん。 「立場を弁えろ。」 とん。と、とん。 響いているのは単調な音。 早まり連続するのは苛立ちの証拠。 「現に俺はこちらに座っていて」 「お前はそちらに座っている。」 「答えろ。盗聴器を仕掛けたのは事実か。」 とん。とん。とん。とん。 (-470) rik_kr 2023/09/26(Tue) 0:08:35 |
【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そっちこそ頑張れ。負けんなよ?」 「もしボロボロになっても、全部受け止めるからな!」 くすくす、笑いながら歌を交差させる。 「ん、じゃあ俺は無事に迎えるよ。約束だ。」 甘やかすように、声を返す。 しばらくはそうやって二重奏をしていた。 それで二人の歌が落ち着いてきた頃に、ふと。 「……そういや、ペネロ……違った、えー…… アメリアか。アメリアがこの前見舞いに来てさ。 『友人からの伝言』を伝えてくれたよ」 「近く、"祭"があるんだとさ。"一緒に行く"か? 行くんなら、その時迎えに行くけど?」 (-472) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 0:19:52 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 法の下に イレネオ「ええ?そおですう?」 ぱた。 「でもお、イレネオさんも逮捕されましたしい」 ぱた、ぱた。 「犯罪者…はおんなじですよねえ?」 ぱた、た。ぱた。 小さな子供が遊んでいる。 あなたを真似て、揚げ足をとって、そうしてへらりと笑うのだ。 頭のおかしい愉快犯。それが、今の、あたしの設定。 「――あ。」 「もしかしてえ、これが噂に聞く」 「賄賂って、やつですかあ?悪いんだあ」 けらけらけら。また、控えめな笑い声。 そうやって、女があなたのその立場を探っているのもまた事実。 痺れを切らして答えてしまえば棚ぼただ。それくらいの、淡い狙い。 (-475) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:26:41 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ二重奏の先。 挙げた名前に、覚えはなかったけれども。 「…あー。」 「 ……よかったあ。ちゃんと届いたみたいでえ 」その内容で、誰だかわかった。 安堵の声が、小さく落ちる。 「んん。そおだねえ。お祭りはあ」 「警察のお姉さんにはあ、なかなか縁がないからあ。」 ――この先も、それを続けられるかはさておいて。 「上司さんの許可が出ないとお」 「難しい…と、思うなあ?」 許可が出る、ということはきっとそういうことなのだろうから。 あの人の場合、そうとも限らないような気もしはした。 (-480) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:40:55 |
【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「ま、警察のお姉さんまで一緒に祭やってたらな…… "クビ"になってたら喜んで誘いに行ってたんだけど」 白馬の王子様というより、子供を攫う魔王のような事を言う。 「……ま、上司に会ったら軽く聞いといてみるわ。 俺一人だけで祭に行くのも寂しいから。 ダメだった時は〜……そうだな。 モーテルで待ってるよ、仕事が終わって帰るのを」 割と好き勝手やってたしな、あの上司殿。 声をかけるタイミングもまあまああるだろう。 ダメならダメで、別にいい。 「……エリーに、汚れたのを綺麗にして貰いたいし」 ぼそ、と欲塗れの言葉を落として、息を吐いた。 「……そろそろまた牢の入れ替えの頃かあ? 収容室でも散歩してくるかな……どうせ待ち時間だしな」 きっとそこで上司に話でも聞く事になる。 伸びをひとつ、痛っ!と零しながら時間まで、 他愛ない話なんかをして過ごすだろう。 (-484) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 0:59:51 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ「んー、うん。わかったあ。」 「…上司さんに、もし会ったらあ…」 「……。」 「いや、やっぱいいやあ。自分で言うからあ。」 拗ねたような声音。 お怒りだろうか。真偽は不明。 「んー?ふふ、まかせてえ。」 「 …お仕事、早く終わらせて帰るからあ 」あ。新婚さんみたい。 “汚れ”の意味は…その時聞こう。そうしよう。 「そんなのあるんだあ…」 そしたらお隣じゃなくなるのかなあ。 それは少し名残惜しかったけれども。 …女の方も、これから戦いが待っているわけで。 それまでの時間は和やかに過ごす。 入れ替えか、女が呼ばれていくまでは。 まるでここが、牢屋なんかじゃないみたいに。 (-486) oO832mk 2023/09/26(Tue) 1:19:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラガシャン。 突如、大きな音が響いた。 それは男が膝で机を蹴り上げた音。 痺れを切らした男が実力行使に出ようとした音。 「俺は。」 「選ばれたんだよ、ダニエラ。」 「正当な仕事を言い渡されてここにいる。」 たん。 たん。たん。 だん。 苛立ちの証拠。ペンの音が大きく、だんだん攻撃的になっていく。 迂遠な言葉は、それでも貴方の知りたい一端になったかもしれない。 「三度目だ。」 「それだけ答えろ。」 「事実か?」 (-493) rik_kr 2023/09/26(Tue) 2:24:25 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「…あは。」 大きな音。女は肩を竦めた。 「選ばれたあ」 「ふうん」 怯むことなく、間延びした声。 いつも通りの笑顔。 笑うのだけは、得意だった。 ぱた。 ぱた。ぱた。ぱた。 「正当な仕事……ああ。」 「つまり、 これ のことですかあ。」「大変ですねえ。イレネオさん」 「何人くらいとお話したんですう?」 「もしかして、ここに来た人全員ですかあ?」 「忙しそお。」 ひとつ答えるとまた次が湧く。尋問とはそういうものだろう。 女は決して尋問をしているわけではなかったが。 また楽しそうにけらけらと笑う。これは必要な事だから。 ………ほんとうは、こわい。すごく。 けれど本心なんてひとつも見せず笑うのだけは、女は得意だった。 (-503) oO832mk 2023/09/26(Tue) 5:37:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「…………だって終わりだったろ……。 あんたが働かなくてもいいようにしたかったんだよ」 「リヴィオのこともあんたなら連れて行ってくれると思ってな」 だから、ではないが。リヴィオが執行役だとは一度も男は言わなかったのだ。 それは分かりやすい嘘を貫き通そうとした不器用な男の気遣いだ。 何方にしろ貴方に負担をかけたのには変わりないので罪悪感は持っている。 「そうか? まあ、じゃあ次に守る約束はどうするかね……。 出かけるにしてもなあ…… どこぞの誰かが俺を見張っていてなあ。隠れていくか。 ネイルショップにでも連れていきたいんだ。 お嬢さんには碧のネイルの方が似合うとおもうんだが、 やっぱり黄色が好きなのか?」 その意味を知ってか知らずか、男は貴方にそう尋ねる。 (-512) toumi_ 2023/09/26(Tue) 7:12:43 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「…あは。それはあ、ありがとおございますう。」 「確かに、これはしばらくゆっくりさせられそうですねえ。」 「……あんまり連れてきたい人じゃなかったですけどねえ。」 「でもそれは、ニーノくんもニコロさんも、アリーチェさんも同じですしい…」 ふー、と伸びて。へらりと笑う。 今に始まったことじゃない。あなたが気にしなくてもいいのだ。 「…あー。これはあ」 左手小指のエナメルを見る。 傷が入っても剥がされず、そのままにしているから少し見た目がよろしくない。 それでも女はそれを見て、やおらと揺蕩う笑顔を浮かべた。 「好き、とかじゃなくてえ。」 「この色に意味があったんですけどお」 「…あの、手の甲にメモとか書いたことありません ん ?」「あれと、同じでえ」 「でも…もうその意味も、あんましないかもしれないのでえ。」 「……碧、ですかあ?ふふ。似合うかなあ。」 「お兄さんがそおいうならあ、試してみよおかなあ。」 (-516) oO832mk 2023/09/26(Tue) 8:05:07 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「同じ土地に居た方が顔が見れるだろ、前向きに考えるといい。 案外元気にやっていたぞ?」 「ちょっと怪我人が多かったがな……」 致命的な怪我こそないが、明らかにここに来てから負った傷を持つ囚人が多かった。 誰かが私刑をしているのか、はたまた。 まだこの時は調べ切れていなかったので軽い注意だけになる。 「ほお。願掛けみたいなものかあ。 そんなことがねえ、大方最後までやり切る為だったんだろうが。 結局無理してるんじゃ、世話ないな。 そんなことをやらせた上は何を考えているんだか」 ここで知っているらしく振舞うのも知らないように振舞うのも、何方も会話の処世術だ。 今考えれば貴方の仕草は精錬されたようであった。 一つ一つの情報も分かりにくい伝え方であったのにまるで伝わっているような。 知識が偏っている不思議な育ちをしていて、中々余罪はありそうだと男も思っていた。 ――――もうそろそろ事情を調べてもいいだろうか。 黙って調べても怒られはしないだろう、今となっては文句は言われるかもしれないが。 「その色はなあ。 お嬢さんの瞳の色に近い系統だ、そこらは随分多くてな。 一つの色を言ってもなぜか数種類のバリエーションがある」 それは、貴方の瞳の色だったり、貴方の友人の髪の色だったり。 この町に広がる空のような色だったり、海のような色だったり。 「ああ、お勧めだ。時間が出来たら試してくれ」 (-522) toumi_ 2023/09/26(Tue) 8:47:02 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「ええ?前向きい。」 「…合わせる顔ないですしい。いいですよお」 けらけらと女は笑った。 これに関しては、虚実どちらの笑顔か女にもわからなかった。 「んー?ふふ。お兄さあん」 「前にも言いましたけどお。あたしのあれは、誰の命令でもない独断ですよお」 「…自分の意思でやったんですう」 「誰かのせいじゃ、ありませんからあ」 少なくとも、摘発チームに入ってからの云々は、誰かの指示では決してなかった。 だから女は、その結果として今牢獄にいることに責任を持たなければならない。 …その覚悟は、自首をすると決めた時にもうできていた。 「はあい。じゃあ、やくそく。」 「…お待ちしてますねえ。いつかを」 ショップなんて行ったことないなあ。 プロがやったら、もっと上手に塗れるのかなあ。 酷く場違いに、女はくるくる、楽しそうに思いを馳せた。 (-537) oO832mk 2023/09/26(Tue) 11:54:17 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラばん。 音。大きな音。 それは男が机を叩いた音。 単純な威圧。分かりやすく、安直な。 「ダニエラ。」 これで、貴方が止めないなら。 それは慈悲だ。男の────善性と言うのは乱暴か。 それでも、ここが境界。越えさせれば、貴方は傷を負うことになる。 男はまた、椅子を鳴らして立ち上がり。 貴方より長いリーチをいいことにして。 その襟元を、締め上げるように掴むはずだ。 (-549) rik_kr 2023/09/26(Tue) 13:28:47 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「…なんですかあ。」 「いいじゃないですかあ、別にい」 「あたしは」 「イレネオさんをおもって、言ってるんですよお」 間延びした声で、女は述べた。 女にとって、必要なことを。 そしてあなたにとって、不必要なことを。 ――つ、と一瞬。呼吸が奪われるのはその頃か。 そんな状態で、女の口許はやおらに弧を描いた。 「…もういっかい、聞きます、けどお…、」 絞り出すような声。 塞がれた両手が抵抗を許さないから、そのままの姿勢で。 「 これ 、何人くらいに、したんです、かあ?」なんの危険も感じていなさそうに振る舞う。 こわい。こわい。こわい。こわい。でも。…でも。 (-561) oO832mk 2023/09/26(Tue) 15:36:35 |
ダニエラは、笑っている。 (a29) oO832mk 2023/09/26(Tue) 15:37:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラさあな。 とは、言わなかった。 男の腕が貴方の呼吸を奪う。 命まで取るつもりはない。そうすれば貴方は話せない。だから、 ばちん。 頬を打つ音がまず、ひとつ。 一番単純な、一番簡単な、暴力のかたち。 衝撃は貴方の顔にどれくらい伝わったか。 少なくとも横向くくらいはしただろう。それを無理矢理正面に戻させる。 「五人目だよ。」 「お前でな。」 男は真面目な警官だった。 職務に対して真摯だった。 だからこそこの取調べも、 流れ作業にはしていない。 一人一人に対し、きちんと向き合っている。 「一言で答えろ。」 「まだ許してやる。」 「マフィアを幇助する目的でA.C.Aの情報を売ったのは、事実か?」 (-570) rik_kr 2023/09/26(Tue) 16:26:56 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ全部の言葉をひとつひとつ並べて、 たからものの箱に入れておきたい所だが。 生憎、時間はそれほど優しくはないらしい。 やがて看守がやってきて、どちらかを呼び出す頃。 「んじゃ『またな』、エーコ。」 看守になんて俺だけの名前は、あげない。 再会の約束はたったの3文字で。 二人分の星見の石室を、後にした。 (-572) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 16:41:27 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ頬に鋭く、痛み。 その衝撃で、眼鏡が飛んだ。 乱視の視界は、ぼやりと霞む。 「…あははっ」 怖いと叫ぶ心を怖くないと騙す。 そうして笑ってしまえば欠片も本心は表へ出なかった。 「マフィアに…売った?」 「【A.C.A】の情報を…、ですかあ?」 「…あははっ、ふふっ、ちょっとお、」 「あんま笑わせないで、くださいよお」 肩を揺らして、控えめにからころと。 ほんとうに可笑しそうに女は哂う。 しかしそれだけ。あなたの問いには、答えない。 (-573) oO832mk 2023/09/26(Tue) 16:43:31 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い続ける カンターミネふにゃり、と柔らかな笑み。 それは確かに、声音に乗った。 「…うん。」 「 またね え、ミネ。」 その約束を守るためなら。 あと少しくらい、簡単に頑張れる。 (-575) oO832mk 2023/09/26(Tue) 17:00:11 |
【影】 傷入りのネイル ダニエラいつか描いた、出来すぎた未来をまた描く。 Inutile piangere sul latte versato. …それなら、自分には何が出来るだろう。 細い穴に糸を通す。通していく。 心だけは、もう決めていた。 (&2) oO832mk 2023/09/26(Tue) 17:11:24 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ/* おさとうかえで様へ という事で黒眼鏡さんの所に聞きに行ったら連れ去りOKが出ました。 が、恐らくそちらは尋問の真っただ中だと思いますので、 そちらが良きタイミングでお迎えに参上したく存じます。 つきましては、エピ突入後のお好みのタイミングにでも お知らせ頂ければと。無論、既に別のご予約がある場合は そちらを優先してもらって大丈夫です! 悪魔を着たプラダより 愛を込めて (-586) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 18:36:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い続ける カンターミネ/* お疲れ様です。おさとうかえでです。 ご連絡わざわざありがとうございます! お迎え嬉しいです。ダニエラも嬉しいと言っています。 ただ本当に尋問真っ只中なのと、この尋問でやりたいことができてしまったらしいので、エピ後もしばらくお待たせすることがある…かも?未定です。 どちらにせよあとのお話はエピローグ後のdiscordにて、になりそうでしょうか。 (多分間に合わないので……多分。未定)(再放送) この度は大変、大変、大変、大変、お世話になりました。なっています。 先んじてこの場を借りて御礼申し上げさせていただきます。愛。 親愛なる 悪魔を着たプラダ様へ (-592) oO832mk 2023/09/26(Tue) 18:49:14 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ/* お忙しい中お返事ありがとうございます! やりたい事、了解致しました〜。 然らば、カンターミネはやりたい事をやっています。 脱出後のなんやかやもするかもしれませんが、 未定が決定に変わったらお声がけくださいませ。 カンターミネがいつでもカッ飛んでいきます。 おかげさまで村の最中ずっと楽しく過ごせました。 今も尋問で何が起きているかハラハラしながらも、 PLPC共々無事を信じて過ごさせて頂いております。 深く深く、感謝と御礼、そしてLOVE! 引き続き素敵な夜をお過ごしください。 2時間後からのエピローグ、やりたい事が出来ますように! (-596) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 19:02:51 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラばちん。 二度。両頬がひりつくように痛むはずだ。 しかし話せない程の痛みは当然ないはずで。 笑う貴方を見下ろす男の瞳は冷たい。 困惑はそこになかった。不審そうに眉根を寄せはしたが、それだけ。 「違うならそれも吐け。」 「それから盗聴器の入手元。」 「笑っていたいなら尚更だ。」 ぐ、と首元が詰まる。 窒息しない程度、しかし息が苦しい程度に。 それは男の意思によるものというより、無意識の苛立ちにこもった力のせいらしかった。 徐々に。 徐々に、強くなる痛みの気配が近づいて。 (-608) rik_kr 2023/09/26(Tue) 20:09:47 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオまた頬へ、鋭い痛み。そうしてじん、と。 触らなくとも、熱を持つのがわかった。 「だか、らぁ…っ」 ――喉の奥。生理的に零れた呻き声。 それでも女は口角を上げ。零れる声も、その色を保ったままだった。 こわくない。笑え。 「売りま、せん、よぉ…っ」 「結果を、見て、わかりま…せんかぁ?」 「――あた、しはっ」 かしゃり、手錠の鎖が鳴って。 「誰が、A.C.Aか、調べ…てえ…っ」 「その人たちを、みんな、逮捕しよおとした…んです、よおっ…」 あは、とまた喉から笑い声が落ちる。 そして。これは。 あなたの望んだ、真実だ。 (-623) oO832mk 2023/09/26(Tue) 20:45:57 |
ダニエラは、真実を、自白した。 (a33) oO832mk 2023/09/26(Tue) 20:46:12 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「こおんな、」 でも。 まだだ。終わらない。笑え。 「悪用しやすい、法案」 「作る方が、悪いってえ…っ」 「だから、ぁ」 「一般人も、巻き込んで、やりまし…たぁ…っ」 口が回るうちに。 …もう機会は、ないかもしれないから。 「――言ってる意味」 「…わかり、ますかぁ…?」 けた、けた。些か力なく、喉が鳴る。 そして。これは。 嘘だ。 …けれど。果たして今すぐに、それを判断することはできるだろうか。 虚実の境を、見つめることはできるだろうか。 女はいう。 自分は確かに悪人であると。 法を利用し、嘲った、 愉快犯 であるのだと。 (-624) oO832mk 2023/09/26(Tue) 20:46:58 |
ダニエラは、嘘を、自白した。 (a34) oO832mk 2023/09/26(Tue) 20:47:11 |
ダニエラは、笑っている。 (a35) oO832mk 2023/09/26(Tue) 20:47:35 |
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新