17:35:28

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【人】 翠眼 ヴェルデ

>>27 ビアンカ【街中】

そうやって華奢な足でしっかりと立つあなたは、見目が整っていることもあり、何となく凄みがある。
あのヒトはいつも、だれかにしなだれかかるように立っていた。
少年おまえのせいで、そうでなければ生きられないのだと。


「ん」

ひらりと裾を翻し歩く姿も昂然と。
少年も後を追い、くたびれたスニーカーで石畳を蹴る。
絵本とあたたかな包みと、預けられた傘を持って。
辿る道の先は、あなたの暮らす部屋。
暗いクローゼットの中とは違うところ。
(48) beni 2022/08/16(Tue) 18:47:20

【鳴】 翠眼 ヴェルデ

棒切れのような手足をしていた頃に比べれば、今は随分と血色もいい。
こうして陽の下で見れば、夜な夜な街路に立っているとは想像もつかないふつうのこども。
だからそう、少年にとっては、既に身に余るほどなのだけれど。

「……あ〜、わかった。
じゃあ、スープも飲む。それでいいだろ」

根負けしたように言う。
触れられたわけではないのに、撫でられるときに似た、すこしくすぐったいような感覚。
ふるりと金色の髪を揺らして、屋台の主へ向き直る。

「辛いのって、大丈夫か?
まあ、食べらんなかったらおれのと替えればいいか……」

独り言ちるようにこぼして、店主へ注文を。
そうして、財布から自分の分を支払う。
(=4) beni 2022/08/16(Tue) 19:05:25

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ

/*
そのような感じですので大丈夫でーす!
こまやかなお気遣い、ありがとうございます。
(-198) beni 2022/08/16(Tue) 19:05:51

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド

「似合うとか似合わないとか、あるんだ」
「でもおれも、ウルサイのはちょっと疲れる」

ふと、やわらかく息をつく。
大通りを行き交う人々は喧騒をものともせず——否、それを楽しんで歩いているようだから。
あなたもあの雰囲気から外れてきたのだと思えば、すこし、安心したのかもしれない。
もちろん、少年はあなたを拒むことなく首肯した。

「話は何となく覚えてきたけどさ」
「何回読んでも、よくわかんないまま。
だってピノッキオって、全然ヒトの言うこと聞かないし」

紙面に描かれた人形を、指の背でちょんと弾く。
おいしい話にすぐに騙されるいたずら小僧の上に、嘘だってつく。
そんなピノッキオの行動が、少年には不可解に映るらしい。
(-199) beni 2022/08/16(Tue) 19:17:06

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ

「子供とはそういうものだろう」

喧騒から外れた者同士ベンチに腰掛けていると、賑わいが一層遠くの物に感じられる。
風に揺れる木の葉の音を聞きながら、そうだな……と呟いた。

「ピノッキオの物語は、童話の中でも自省を促すものだからな。
 お前も言われたことがないか。
 嘘をつくとピノッキオみたいに鼻が伸びる、とな」

手を伸ばし、貴方の鼻に触れられたとしたならば、ちょん、と人差し指で軽く叩く。
マフィアの世界に嘘など掃いて捨てるほどまみれているが、一般人の間でそれはいけないことだと教えられるのは当然だ。

「出来ればお前には、このような世界からは抜けて陽の下で生きて欲しいものだが……、
 ふむ、……あぁ、いい理由ができたな」

少し待ってろ。と言うとすぐそばにある古本屋の中に姿を消した。
しばらくすると、手に1冊の絵本を持って帰ってくるだろう。

「古本だから何も気にしなくて良い。
 これも勉強がてら読んでみろ」

差し出した本は、千夜一夜物語の中の一つ『シンドバッドの冒険』だ。
(-204) eve_1224 2022/08/16(Tue) 20:17:50

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>49 ビアンカ【街中】

ゆら、ゆら。揺れる毛先を見るともなく見ながら歩を進める。
時折少しばかり距離が開いても待ってほしいとは言わず、さりとて見失うこともなく。
連れ立って歩くと言うには、いささかぎこちないけれど。

「――――」

ぽつりとこぼされたそれが、こちらに向けられたものかどうか判断するまでの間が僅か。
問いかけのかたちをしているその言葉の向かう先は、共に歩いているこちらだろうか、と考えてからも、間がもう少し。

「……えっと、おれに聞いてる、のか?
この辺のことしか知らないから、わかんないけど……」
(52) beni 2022/08/16(Tue) 20:19:57

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ

夜。
マフィアが支配するこの街で、
普通の人間は夜の中を歩くことはない。
路地裏などは特にそうだ。
浮浪者すら息をひそめて朝が来るのを震えて待つ。

さて、貴方は今どこにいるだろうか。

大通りか、路地に入った所か、そんな場所にいるならば。

ピュン


というか細い甲高い音が聞こえてくるだろう。
それは、子猫が助けを求めて振り絞った鳴き声にも似ていた。

貴方はどうするだろう。
確認しに行くだろうか。
それとも、聞こえぬふりをして通り過ぎるだろうか。
(-209) arenda 2022/08/16(Tue) 21:02:56

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド

「そういうものなんだ」

と、初めて聞くことのように繰り返すのは。
子供がこんな風に奔放であることも知らず、大人だれかにそんな風に窘められることもなかったからだ。
あの女生みの親が少年に望んだのは、同じ苦しみを知ることだけだった。

ゆっくりと瞼を伏せた拍子に、鼻先にささやかな衝撃。
ぱち、と翠の瞳を瞬く。

「ほかの仕事覚えろって、ほかのヒトにも言われた」
「けど、……」

待っているよう言われると、少年は大人しく座ったままでいる。
あなたの背を見送って、けれど、戻ったその手にあるものを差し出されると。
すこし、戸惑うような顔をする。

「……気にしなくていいって言ったって、」
「買ってきたことには変わりないだろ」
(-210) beni 2022/08/16(Tue) 21:13:39

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ

「聞いたことがないのか」

自分には親はいなかったが、孤児院で悪ガキと呼ばれよく聞かされていた言葉だ。
貴方がどういう幼少期を送っていたのかは知る由もなく、
聞いたことがないのならば仕方ない。じゃあ、今覚えておくと良いと、口端を上げた。

「手に職をつけるとどこででも生きていけるぞ。
 これは、そういう好奇心を育てる本だ。
 昔……、俺は好奇心ばかり旺盛な子供だったからな。
 よく幼馴染の手をひっぱっては、監視棟の屋上まで登って、”いつかこの外に3人で出るぞ”と言っていたものだ」

「買ってきたとはいっても、その辺の屋台の飯より安いはした金だ。
 大分文字を覚えた褒美と思えばいいだろう」
(-216) eve_1224 2022/08/16(Tue) 21:35:42

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア

明るく輝く街灯の下を歩き、少年はいつも通りに春をひさぐ。
祭りの影響らしく、近頃は外からの旅行者も普段よりずっと多く見える。
けれど蒼黒の帳が深まるほどに、人も車も減ってゆくもので。
今日のところは切り上げようと家路につくさなかのことだった。

かすかな物音。

夜更けに寄り道などするものではないのだけれど。
少年は、つい、足を止めてしまった。
この辺りではよく野良猫を見かける。
とは言え、寄ってくればすこし戯れる程度のもの。特別、猫が好きなわけでもない。
それでも、助けを求めるようにも聞こえたそれに。
気のせいであればそれでよいと、音の元を探して、暗がりへと歩を進めてゆく。
(-243) beni 2022/08/17(Wed) 0:20:22

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド

「ない」
「だから今、覚えとく。
……ま、べつに嘘なんかつかないけど」

嘘をついて他人を騙すなどという発想がないことは、ある種、純粋ではあった。
だから、ピノッキオが嘘をつくことも、言い付けを守らないことも、やはり、理解が及ばない。

「でもおれは、今もまあ、生きてはいられるし。
苦しまなくちゃいけないから、ほかのことはできないよ」

少年には、これ以外の生き方を選べない。
学がないとか、金がないとか、そういった理由以前に——
呪われているから。

それでも、あなたの話してくれることは、なんとなく目映く思う。
屋上から見渡せば、きっと、街の遠くの方までよく見えるのだろう。
この街よりももっとずっと向こうの、陽の登るところまでも、もしかしたら。

「……それで、お兄さんは大人になって外へ出て。
コーキシンってやつは満足した?」

褒美、というのも、少年にとってはあまりしっくりこない。
けれど既に買い、ここにあるものを断っても仕方がないような気もする。
根負けしたように受け取れば、「ありがと」と一言。
(-248) beni 2022/08/17(Wed) 0:37:23

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>54 ビアンカ【街中】

そう言われてしまえば、それもそう。
なので少年は歩き出しながら、黙って、旅行のことを考える。

「………………」

暗く狭いクローゼットを出て、そろそろ2年。

人混みは未だ得意ではないものの、街を歩くことにも随分慣れた。
ここから更に、どこか、知らないところへ出かける、などと。
やはり、上手く想像できないけれど。

「……いやじゃない、と思う」
「本で見たみたいなところとか、自分の目で見られたら、……」
(62) beni 2022/08/17(Wed) 0:46:28

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ

甲高い声は一度だけ。
弱り切ってもう鳴けないのかもしれない。
路地の奥、光の届かぬ場所。
今日は曇りだ。月明かりもほとんどない。
夜目が効くとしても、少し遠くのものはほとんど見えない。
それくらいの、暗さ。

やがて、貴方の爪先に。
ぽす、となにか重く柔らかなものがあたり。
それから、地面に足を下ろせば、ぴちゃ、と水の音が鳴る。


「あら。」


それから響いたのは、女の声。
恐らく地面に落ちたなにかの、その数歩先にいる声。

こつ、こつ。

パンプスが地面を叩く音を引っ提げて、近づいてくる気配。

「子供がこんな暗がりに来るものじゃないわ。」

ある程度近づけば、薄ぼんやりと見えるのは。
暗視ゴーグルを付けている、可憐な容姿の女の姿。
それから、ふわりと漂う。

血と、硝煙の香りだった。
(-251) arenda 2022/08/17(Wed) 0:53:20

【人】 翠眼 ヴェルデ

【街中】

日の暮れる頃。
祭りの灯りも未だ明るい中、少年は車の行き交う通りを歩く。
信号のそばで足を止める。
コツ、コツ。赤色に引き止められた車の窓を叩く——。
(64) beni 2022/08/17(Wed) 0:56:41

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ

「苦しまなくちゃいけない……? どうしてそう思う」

苦しみたくない、というなら理解できるが。
苦しまなければならないとは、一体どういうことか。
眉をひそめてそう問うと、手持ちの煙草に手を付ける。
紫煙をゆらゆらと漂わせて、強請られれば少しだけ過去に思いを馳せた。

「いや……夢を叶える前に、それぞれ養子に貰われた。
 その後はいい服は着せてもらえたが、自由なんていうのとは程遠い生活を送っていたよ。
 まぁもっとも……今は縁を切ってノッテに拾われて……、そこで幼馴染とまた一緒になったから夢は新しいものになった」

その夢も。
幼馴染が死んでしまっては叶えられるものでは、なかったのだけど。

しぶしぶながらも本を受け取ったのを見れば、教科書とでも思えと小さく笑っただろう。
(-254) eve_1224 2022/08/17(Wed) 1:48:41

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア

月明かりもない暗闇を、そろりそろりと進んでゆく。
恐れはない。
暗がりには慣れているし、路地裏の静けさだって、騒がしいよりはずっと。
けれど。
何かを蹴った。
次いで、水溜まりを踏んだような音。
曇り空と言えど、雨までは降らなかったはずだ。
少年は首を傾ぎ、足元を確認しようとして。
——その前に。

「……あんたも年頃は変わらないように見えるけど」

ふと息をつく。
現れた声の主が同業者でないことは一目でわかった。
であれば、こんな時間に出会うものの候補は多くない。
漂う血の香に思うのは、早く帰るように言われていたのにな、なんて諦念だった。
ツイてなかった。
或いは、言い付けを守らなかった罰だろう。
(-265) beni 2022/08/17(Wed) 9:14:57

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>63 ビアンカ【街中】

「……?」

あなたが立ち止まれば、少年もまた足を止める。
振り返ったあなたを見つめて首を傾ぐ。

「急に、なんで」

それは当然の疑問だろう。
(68) beni 2022/08/17(Wed) 9:17:50

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ

「私は良いのよ。」
子供じゃないマフィアだから。」

地面に落ちた何かを跨いで、近くに立てば。
こちらの方が少し低い視線。夕闇の瞳が見上げるように。
手に持っているのは、消音器サイレンサー付きの小型拳銃。
そうして地面に落ちたそれは………

アルバ・ファミリーの構成員だったもの。

「もっと奥でやればよかったわ。」
「ごめんなさいね。」

小さな弾を、銃に込める。
淡々と事態が進んでいく。
夜を出歩く者にとって死は、ごく当たり前にあるものだ。
それを齎す事だって、同じように。
とくに、暗殺の場においては。
目撃者は、"0"でなければいけないから。

「何か恨み言はあるかしら。」

銃を眺めて、きちんと使えるか確認しながら。
温度のない声で問いかけた。
(-271) arenda 2022/08/17(Wed) 11:58:21

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 銀の弾丸 リカルド

はたりと翠の瞳が瞬く。
長い金糸の睫毛が、ほんのひととき、白い頬に影を落とした。

「それを望むヒトがいるから」
「いや、えっと……もういない、けど。
あのヒトが望んだことの中で、おれにできるのってそれしかなくて」

燻る紫煙を、見るともなく見る。
あのヒトもよく煙草を吸っていた。
熱かったな、と。ぼんやり思う。

「孤児院から出るだけじゃだめで、三人でいるのが大事ってこと?」

小首を傾ぐ。
金があれば何もかもが解決するわけではないらしいこの世界は、むずかしい。
教科書だなんて学校みたいだと考えながら、すこし古びた絵本の表紙を撫でた。
(-272) beni 2022/08/17(Wed) 12:04:39

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ


「…危ないから、ここを離れたいかなと思って」

 
あなたをここにしばりつけているのは、私でしょう。


↓[2/3]
(-276) gt 2022/08/17(Wed) 12:29:52

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア

「……そ」

返す音は、ごく短い。
驚いていないわけではないのだけれど、どうにも、こんなときさえ上手く感情を表現できない。
一応、少年自身もアルバ・ファミリーの息のかかった者ということになるのだろう。
とは言え末端も末端、しがない街娼に構成員の知り合いもそういない。
だから、落ちているのは知らない死体。
少年も、これからそうなる。
それでも未だ、恐怖はない。

「いいよ」
「……よくはないか」
「でもあんたも、そういう仕事なんだろうし。
仕方ないよな、おれも言い付け破って早く帰らなかったし」

逃げる素振りもなく、命乞いをするでもなく。

「恨み言はべつにないけど」
「頼み事ならひとつある」

少年はあちこちのポケットへ手を伸ばす。
それは怪しい動きをしたとして、即座に撃たれても文句を言えない行動だ。
けれど、何のことはなく。
掏られても被害が少なく済むよう、あちこちに分けて隠し持った金銭を取り出すだけ。
あなたがそれを許すかは、やはり別の話だが。
(-277) beni 2022/08/17(Wed) 12:32:39

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 翠眼 ヴェルデ

女の顔にも感情は全く浮かばない。
この空間で、表立つ感情はほとんどなく。
こんな状況だというのに、まるで病院の待合室のような
無機質な雰囲気さえ感じさせる。
最も、今待っているのは治療ではないが。

「そうね、仕方ないわ。」
「暗殺屋だもの。」

殺しを楽しんでいる、という風でもない。
本当に、ただの仕事なのだろう。
命乞いの一つすらしない貴方に、
「生への執着がないのね」なんて、呟いて。

「そう、興味ないわ。」

なんて貴方の言葉には返しながらも、
安全装置を外した銃口を貴方に向けることは、まだ、ない。
女はプロだ。その動きに、此方への害意が含まれてない事
くらいは容易に感じ取れる。
だから言葉とは裏腹に、貴方の動作が全て終わるまで
貴方の事を見守り続ける。

「お金ね。」

それをどうしたいのか、と。
夕闇は貴方を見つめる。
(-279) arenda 2022/08/17(Wed) 12:56:00

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 翠眼 ヴェルデ

「……それは、」

揺れ動く紫煙越しに貴方を見た。
金の睫毛が影を作るほど俯いた表情は、笑ってはいないだろう。

「死んだ親にでも言われたか。
 マフィアの世界に居るような子だ、いい環境にはなかったことくらいはわかる」

子供の苦しみを望む親など、それは親ですらないのではないかと思う。けれども自分のような孤児や、貴方のような子供はいつの世になっても居なくなることはない。
正義のミカタを気取るわけではないが、この腐った世の中を変えたい。
そう思って拾われたのだ、ノッテという集団に。

「俺には親がどれだけ特別なのかはわからん。
 だが、お前が苦しめば……悲しむ者がいるのではないか。
 ……お前たちアルバは、家族なんだろう」

口下手な男だから、どれだけ貴方に伝わったかはわからない。
貴方とこんなに話し込んでいるのはきっと初めてのことだ。
やはり、子供のことを見捨てるのは自分には出来そうもない。

小首を傾げ揺れる金の髪を見えて、ふ……と紫煙を吐いて、口端は弧を描いた。
学の浅い少年にはまだまだ想像がつかないようだ。

「そうだな。俺が二人を外に連れていくと思っていたし、二度と会えないと思ったら苦しくもあった。
 今でこそ外を自由に歩けるが、3人で同じ景色を見ることが俺にとっての夢だったんだ」

マウロを同じ立場メイドマンまで登らせて、同じ高さからと。
その夢はもう、叶わないものとなったけれど。

それでも、貴方にも苦しむより前を向くこと、上を目指すことはあきらめないで欲しいと思った。
(-281) eve_1224 2022/08/17(Wed) 13:33:08
ヴェルデは、一歩、石畳を蹴る。
(a31) beni 2022/08/17(Wed) 18:34:03

ヴェルデは、絵本を落とした。
(a32) beni 2022/08/17(Wed) 18:34:17

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ

「旅行はべつに、したっていいけど」

少年の手が、あなたの細腕を遠慮がちに掴む。
振りほどくのは簡単だ。
少年があなたにこんなことをするのは、今まで一度だってなかっただろう。

「——二人でならな」
「危ないってんなら、あんたも同じじゃないのか」
「様子がヘンなのってさ、最近何かしてるのと関係ある?」

それから、こんな風にあなたの行動の真意を尋ねることも。
翠の瞳はじっと、あなたを見ている。
(-295) beni 2022/08/17(Wed) 18:36:19
翠眼 ヴェルデ(匿名)は、メモを貼った。
beni 2022/08/17(Wed) 18:36:48

ヴェルデは、縛り付けられているとは思っていない。
(a36) beni 2022/08/17(Wed) 18:37:23

ヴェルデは、自ら選んだのだから。
(a37) beni 2022/08/17(Wed) 18:37:38

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ

「…………」

「私は」

捕んでみれば、その腕はなんとも細く、頼りない。
あなたは男だ。
数年もたてば──いや、今でさえ、彼女を組み伏せることすらできるかもしれない。

彼女は非力だ。

弱く、愚かで、そしてなんの能もなく、
この街を離れる勇気すらもなかった。

「私はいい。
 体を売る以外、もう何もできない。
 十年もすれば売れなくなって、あなたのかわりにゴミ捨て場に転がる。

 けど、あんたは違う。
 ……違うよ。

 本なんて、私は読みやしなかったもの」

こちらを見つめる目を、見下ろす女の瞳は潤んでいた。
そこに浮かぶ感情を、なんと表現するべきだろう。
――悲しそうで。
――嬉しそうで。

笑うように、おんなは泣いていた。
涙なんて、決してみせはしないけど。
↓[1/2]
(-300) gt 2022/08/17(Wed) 20:06:02

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ


、旅行
嫌いなの」

「私は大丈夫。守ってくれる男なら、いるし」

「――仕事してるだけ」

あなたの問いに、答えることはできない。
答えにもならない答えを押し付けて、歩き出そうとする。


「いいから黙って、街を離れなさい。
 一回爆発しないと、こういうのは収まらない。
 へたくそなセックスと同じ。男ばかり、馬鹿みたいに騒いで、あちこち犯して、そうして終わったら素敵な思い出みたいに語るの。ああ、くたばれって感じ」

溜息。血を吐くような。

「死にたくはないでしょう?」


死にたくなんてないのだ。

[2/2]
(-301) gt 2022/08/17(Wed) 20:07:30

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア

「だってもう、どうしようもないだろ」
「助けてくれって言って助かるわけじゃないんだしさ」

死にたくはない、と思うけれど。
ここまで来てしまったのは、少年自身の足なのだ。
だから、喚いても仕方がない。
興味がないと言うくせ、あなたはまだ少年を撃たない。
あまつさえ、先を促すような視線を向けてくる。
だから。

「気が向いたら、ナイトバー『Pollo Nero』のビアンカってヒトに届けて」
「金借りたままだから」

まとめれば300ユーロほど。
完済にはまだ足りないだろうが、ないよりはマシなはずだ。
死ねば必要もないものだから、使える相手に渡る方がいい。
翠の瞳が夕闇を見つめる。
あなたへ向けて、裸の紙幣を差し出す。
(-305) beni 2022/08/17(Wed) 20:19:42

【秘】 翠眼 ヴェルデ → 小夜啼鳥 ビアンカ

けれど、その頼りない腕が少年を拾った。
守りたいとか、どうにかしたいとか、そういうことじゃない。
そういうことができる者はきっと、他にいくらでもいるのだろう。
それでも。
あなたがしてくれたことを返したいと思うぐらいにはなったのだ。

「じゃあ、その十年で」
「おれがもっと他のことをできるようになって、あんたを拾えばいい」

少年は、ばかだ。
学はないし、碌にものも知らない。
ばかなこどもだ。
それがどれほど大変なことか知らない。
あなたの手を引く。
話はまだ終わっていないから。

「死にたくないのはあんただろ」
(-307) beni 2022/08/17(Wed) 20:31:21

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 翠眼 ヴェルデ

「ばか」

ふ、と笑う。

「教えなかったっけ」
「男は、女を置いていくもんだよ」

手を引かれて、ゆっくりと振り返る。
肩越しの顔が、あざけるように歪んだ。


「その時私は三十四。
 十年体を売れば、もう売るものなんて残ってない。

 積み上げた借金は、きっともう返せない額に膨れ上がって、
 私の女としての部分を全部ツケと利息でぐしゃぐしゃにする。

 あんたも十年たてば、きっと大切なものがたくさん手に入る。
 素敵なものがたくさん。
 そんなとき、ごみを拾いに戻る必要なんてないんだよ」

はあ、と。

溜息に、どこか甘い香りが混じる。
――酒の匂いだ。

「死にたくなんてないよ。
 けど、生きていてもそんなに、よくはない」
(-309) gt 2022/08/17(Wed) 20:42:55

【置】 翠眼 ヴェルデ

猫など気にしなければよかったのだろう。
言われた通りに早く帰るべきだったのだろう。
仮定をいくら重ねたところで、もはや意味などありはしない。

もうきっと、どこにも行けない。

それをすこしだけ、いやだな、と思う。
けれど、何もかもが遅かった。
“0”だった少年は、“1”を得ていることに気が付かず。
“0”へ還される瞬間になって、ようやくそれを知った。
(L1) beni 2022/08/17(Wed) 20:46:59
公開: 2022/08/17(Wed) 20:55:00
 




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生存者 (7)

ソニー
0回 残 たくさん

子守唄を歌ってよ

リカルド
10回 残 たくさん

ただいま

ヴィオレッタ
0回 残 たくさん

隣を失礼しますね

テンゴ
0回 残 たくさん

 

ストレガ
12回 残 たくさん

時を刻み続ける

ルチア
5回 残 たくさん

赤い華

ツィオ
4回 残 たくさん

 

犠牲者 (9)

アウグスト(2d)
0回 残 たくさん

 

フィオレロ(3d)
0回 残 たくさん

欲しかったな

アベラルド(4d)
0回 残 たくさん

「またな」

ヴェルデ(4d)
0回 残 たくさん

ありがとう

サルヴァトーレ(4d)
0回 残 たくさん

 

ヴェネリオ(5d)
0回 残 たくさん

子守歌を聴くか?

ラウラ(5d)
0回 残 たくさん

──未練と願い。

コルヴォ(6d)
0回 残 たくさん

Nessuno

マウロ(7d)
4回 残 たくさん

三人

処刑者 (4)

ロッシ(3d)
0回 残 たくさん

よい夢を。

マキアート(4d)
0回 残 たくさん

好きな席に、後輩

ビアンカ(5d)
0回 残 たくさん

くたばれ。

レヴィア(6d)
9回 残 たくさん

未来へ

突然死者 (0)

舞台 (2)

クリスティーナ
1回 残 たくさん

 

フラン
1回 残 たくさん

受取人不在につき

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.16 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
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Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
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