124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
[ 会合にも出るようになった私に、彼女は再び話し掛けてくれたのだったか。
何れにせよ、私も彼女には慣れていったし、それから私が目的を持つきっかけになったことにより、少し、特別気にするようになった。
もしかしたら彼女は、私が問題ある統治者となっていることを良く思っていないのかもしれないけれど。
今の印象としては、理想の統治者とも言える、しっかりした灯守りだということだ。
しかし……どうやら、先代に反発していて、そこに何かがあるらしい、という事は分かった。
私にはそれをどうすることも出来ないし、
傍観者故にどうしたいと思うこともないけれど。
私は時々彼女宛に、処暑域の農作物を送っている。
彼が、短い就任期間にどうやらそうしていたらしいから。
最初は彼女に相談に乗ってもらった事の礼だったようだけれど、幾ら感謝しても足りないから、とそういうことだったらしい。
私の言動は彼と似ても似つかない訳だけれど、彼の行動をなぞる私は、彼女にどう見えているのだろうか。
今なら、なんとなく分かる気がする。彼女が最初、私の容姿を見て驚いた理由。
彼女も、彼の事をそれなりに大切に思っていたのではないか、と。** ]
[ 子供らしい遊びの一般教養が足りず
おままごとの『たべる』は食べるふりでいいのだと
知らないうちは話をそらすことで誤魔化そうとした。
『一般的な夫婦』の会話を知らないうちは
なんでも小さな妻の望むようにしたいと
質問に質問で返してでも
彼女の望みを聞くことでやり過ごした。
母親の生き写しみたいな彼女はいつでも母親役を望んで
わたしはいつもその伴侶役、父の役で。
ママの真似をしたがる彼女とは対照的に
その場面で父ならどうするかを一切知ろうとしなかった。
こんな場面でまで父の代理を与えられることには
不思議と然程何も思うことはなかった。
単純に、父の存在が必要がなかったからだ。
青く茂る草原の上に広げた虹色のピクニックシートの上の
間取りも曖昧な小さなおうちで
即興で紡ぎ出される物語は、彼女にとっては
日常をくり抜いた両親の真似事であっても
わたしにとっては知らない世界の出来事で。
全然父親の真似をできないわたしの存在を彼女は最初から
そうじゃないと否定して責めることはなかったから。
そのまま受け入れてくれたから。 ]
[ 父がどうとか、そんな些細なこと。
わたしと、この子と、ぬいぐるみたちだけの
この小さなおうちのなかでは必要がなかった。
わたしが何者かも理解していないこの子が
わたしをわたしのまま受け入れてくれるのなら
この2メートル四方程度のささやかな幸せを
いつまでも守ってやりたいだなんて
傲慢に、軽率に、思うようにさえなっていった。 ]
[ 彼女の望むことはなんでも叶えてやりたいと
思うようになるのにそう時間は掛らず
彼女の母親がちょっと困るくらいに彼女を甘やかした
たまに遊びに来ては甘やかしたい時だけ甘やかす
彼女にとって都合のいいわたしに
彼女がなついてくれることは
あまり不思議はないと思えたのでもうこわくはなかった。
愛情を与えられることも与えることも不慣れな
気の毒な子供の顔をしておけば
彼女の母親も過ぎた贈り物を咎めることはしなかった。
唯一望まれても叶えられなかった望みは
『帰らないで』だけだと思う。
そこだけは踏み越えないと決めていた。
彼女にとって甘やかすだけの都合のいい存在で居たかった。
家族になってしまうのがこわかった。
なろうとしてもなれないと思い知るかもしれないことも、
近すぎる距離で衝突することも、なにもかも怖かった。
彼女の母親からかけられる言葉が
「またあそびにきて」から「もう行くの?」に変わっても
頑なに、「また遊びに来ます」を繰り返した。
「自分の家だと思って何時でも帰ってきて」と言われても
形だけでも頷くなんてできなかった。
望んでも父から貰えなかったその言葉は
あんなに欲していたくせに
いざ与えられてみると
受け取り方がわからなくて、怖くて堪らないだけだった。 ]
[ 歪な愛情を捨てるゴミ箱みたいに、節操なく贈っては
はしゃいで喜んで懐いてくれるだけでよかったのに
それだけがよかったのに。
自分の趣味を刷り込む父のやり方を
同じやり方で押し付けて否定したつもりになって
気持ちよくなっていられる時間は案外短かった。
初めて返された贈り物は、彼女の説明を聞いても
全然何がどう描いてあるかわからなかったけれど
隣で一緒にお絵描きをしていたからわかることもあった。
画用紙いっぱいに彼女のお気に入りの色と
一生懸命が詰まっていた。
彼女のような、相手が喜ぶ上手な喜び方ができなくて
上手く笑えなかった顔はきっと
泣き出しそうに歪んでしまったと思う。
「上手にかけたね」「うれしい」「ありがとう」
「たからものにするね」
彼女の傍で過ごした時間のおかげで
正解の言葉を返すことはできたけれど。
そんなものじゃたりなくて。
背筋が冷たく凍りついて
恐怖に震える心地だった。
どうしよう、かえしかたがわからない。 ]
[ 今でもわからないままだ。
全然成長できないわたしを表すみたいに
灯守りになったわたしのすがたは時間を止めて
あの子だけがどんどん成長して、離れてゆく。
与えられた暖かなものを
まだ全然返せていないのに。
焦る気持ちは次第に消えて
今ではそれのままでいいとさえ思っている。
返し終えてしまったら、
全て終わってしまう気がして。 *]
― 先代の話 ―
[村雨は家庭に恵まれない男だった。
家族は出来のいい弟ばかり構う。人当たりをよくして、交流を広くして、仕事に励み、いい顔して世を渡ったが、精神が段々もたなくなっていった。
端的に言えば孤独だったのだ。
自分に好意を寄せてくれる存在がいても、自分と似てて、自分よりはるかに出来がいい弟が現れれば全てもっていかれる。
そこで出会ったのは先々代雨水だった。
彼は穏やかに、村雨の話を聞いた。出会ったばかりなのに、不思議と全てを話すことが出来た。]
「それは、さみしいね」
[そう言われて心の孤独をまるで雪解けのように。解いて貰えた。]
[それから村雨は彼の元に通い詰めた。色々話を聞いて貰った。
先々代には蛍はいたが、彼が着任する時同時に共に頑張ろうと手を取り合った友人同士。年も年だった。先々代の引退と同士に引退すると明言していた。
先々代は人間としての寿命で終わる事を望んでいた。後継が必要だった。
先々代はそんな環境でも心根を曲げなかった村雨を気に入って、雨水になる話を持ち掛けた。
彼は受け入れた。
家族にはその後、今頃という清々しさですり寄られたが、最低限の仕送りだけ確約して近づかないよう約束させたのだった。
灯守りになってからは大変だったけれど、やりがいもあった。先代に蛍だった人がが手伝ってくれたし他の灯守りや中央の人間にあれこれどうしたらいい? と問いかけるのを恥じない男だった。
なお、その当時既にそこそこおじさんの年になっていて。今更外見を若くするのはそっちの方が恥ずかしくないか? とそのままにしたという。
やっと居場所を手に入れた。
その幸福感で満ち溢れていた。]
[彼女と出会ったのは、灯守りになって少しした頃。
そろそろ自分の蛍を探したほうがいいだろうと思った時期だった。
彼女は自分と偶然出会って
彼女は自分に惹かれてくれて
彼女は自分と結婚したいと望んでくれた
家庭を持ちたい。その願いが強い男は彼女を受け入れ、蛍にして妻にした。]
[すべてが壊れたのは……年月が暫し経ってから。]
[彼女は若く、美しい女だった。
結婚した時は皆に自慢したものだ。
だから外見年齢を止めたまま。少しでも釣り合うように見目も気にした。
女は自分の容姿に自信を持っていた。
だから、気づいた時逃げるしかなかった。
自分だけが年をとっている現実に。
告げれば男は一緒に老いると言っただろう。
愛しているからいかないでくれと懇願しただろう。
女はそんな男の優しさが苦しかった。
本当は、だって本当は。偉い人の妻になって自慢したかった。自分が特別だと思いたかった。
それが彼に近づいた理由だった。
美しさがなくなる自分はもう、そんな彼とつりあうものは持てないと──── 彼から、
逃げた。
]
[蛍をやめる言い訳に妊娠したかもしれないから引退すると。他に引き継いでほしいと願った。
村雨はは妻以外を側におかないと告げた。
安心させたいと惚気た。
愛されるほど、自分の醜さが嫌いになった。
対して村雨は家族をほっしていた。
だから懐妊の可能性にのぼせあがった。
気づけなかった。何もかもに。
気づいたら離婚の手続きも終わっていて
一人、残された。
置手紙には時間がずれていくのが辛い旨
本当はあいしてなどいなかったと
彼女の最後の嘘を 残した。
村雨は泣いた。あちこち探した。
後日、知人越しに彼女は他の男と結婚していると教わり、ようやく諦めをつけた。
引きこもりの灯守りは珍しくない。ただ、彼は会合に積極的だったからこの騒動の暫くの間、顔を出さなかったのは珍しかっただろう。雨水の季節でなかったのは彼女の気遣いだったら伝わる事はない。]
[彼はそれから、離婚した事は書類として提出し
他の誰も、妻に出来なかった。
他の誰も、蛍に出来なかった。
代わりなんて見つけることは出来なかった。
彼女がどれだけ自己愛で近づいたとしても
彼女は村雨の唯一の、愛した人だった
それから会合に戻った際には何事もなかったように顔を出し、何事もなかったように振る舞い
自分に残った居場所をひたすらに、守った。
彼は父親になりたかった。
だから嬉しかった。反抗してくれた灯守りも
花雨に父親のように、見て貰えたのも──── ]
[ 元妻の持つ灯りの色は、
白
く柔らかく 暖かなものだったという。
ーむかしむかしー
[ボクは夏至領域の中でも結構な権力と実績のある家庭に生まれた。幼い頃から次のこの家を継ぐ者として、英才教育を叩き込まれてきた。
ボク自身それが当たり前だと思ってきたし、それ自体に特に抵抗なんてなかった。
……
少しだけ気持ちに靄がかかっていたのは、きっと気のせいと押し殺して。
]
[そんなある日、ボクはひょんなことから一人になってしまった。
基本的には側近がボクのスケジュールや行動を管理していて、それに沿って行動しているのだが…どうにも側近と逸れてしまったのだ。
別にスケジュールなんて知らないし、スケジュールが遅れたとしてもボクの知ったことではない。
ふらふらと騒がしい領域内を歩いて、公園のベンチに腰を下ろした。]
[夏至領域の人達は基本的に明るい。常に天候が明るいからなのか、ここの灯守り様の政策なのかは知らないけれど。
公園で一人座り、小さい子が遊んでいるのを眺めながら、側近たちがボクを見つけてくれるのをボーッと待っていた。]
『……どうしたの?一人ぼっちなの?』
[……全てはこの時から、動き始めたのだ。]
ーー先代の記録:103年前ーー
[家は2つに別れきる、とまでは行かずとも、割れていた。
直系長子の眞澄こそ灯守りに相応しいという意見と、
現灯守りである菴にこのまま任せるべきだという意見だ。
どちらも付いている側が違うだけで、考えていることは同じだった。
要は2つとも“灯守り”に取り入り、暴利を貪りたいのだ。
傍迷惑な話である。
灯守りの仕事に、暴利を貪りたいだけの無能はいらない。
だから集る蝿を適当に“払い”続けていたわけだが。
一番汚い大きな蝿共を払い終わった今でも、まだ意見が割れている。
せめて僕と眞澄が実の兄妹なら、ここまで面倒にならなかったんだろうけど。
これ、どっちか消えないと収まらないだろうなぁ……。
そう思い至ってから、眞澄に統治の仕事をまるっと
おしつk
任せることにした。
元々手伝わせていたけれど、統治の仕事を大体卒なくこなす妹に感心していた。
まあ、たまに悩む素振りを見せるので、ヒントぐらいは出していたけど。
それで何とかしてしまう辺り、結構素質があるのでは。
これなら安心して号を譲れるな、なんて考えていた。
だから妹の質問には簡潔に答えたのだ。そうだけど? と。]
「篠花家直系長子の君が、正気かい?」
[正直、ここに来て最大最強の反対勢力が出てくるとは思ってなかった。
昔から予想外の事をして、愉快な世界に変えてくれる子ではあった。
あの時、期待した以上に変えてくれる存在だった。
だから守ろうと、自分の中にある“大事なものリスト”上位に食い込めた訳だが。
完全に余談だが、他の灯守りも上位にある。中央? それ聞く?
だが、今ここでそれは、本当に勘弁してほしい。]
「直系に名を列ねていたって、傍系の出なのは変わりないさ。
血筋っていうのは、結局一番わかり易い力だからね。」
[君を守る為には、何としてでも君を灯守りにしないといけない。]
[声の方を向けば自分と同じくらいの年齢であろう少女がそこに。黄色いマリーゴールドの髪飾りをつけた少女。]
『一人ぼっちなら、一緒にあそぼ?』
[…他の誰かと遊んだことなんて無かった。名家に生まれた者の勤めとして、そうするべきと教えられてきたから。
でも今はボクに出来ることなんて無いし、側近もまだボクを見つけられていないらしい。時間潰しには良いか。]
良いよ、遊ぼう。キミの名前は?
私は萩。萩ちゃんって皆呼んでるよ。
…そんなちゃん付けなんて恥ずかしくて呼べないよ。ボクの名前
葵だ。よろしくな。
[時間にして1時間くらいしてからだろうか、側近が迎えに来て、ボクは萩に別れを告げた。
……楽しかった。色んなお稽古や勉強なんかよりもっともっと。萩だけじゃなく、この領域に住む皆の顔が明るいのは、きっと夏至様のお陰なんだよね。
そう考えたらボクは…カゴの中に居る小鳥のようだ。
数年後、突如屋敷を抜け出し、基本的には入ることの出来ない夏至様の居る屋敷へと乗り込んだ**]
「能力があっても血筋が悪ければ納得されない。」
[血筋が悪い統治者は、余計な所で恨みを買う。
同じぐらいの能力なら、本来継ぐべき方が継いだ方が余計な火種は燻らずに済む。
例え、それで本人達が納得していたとしても、周りが許さなければ意味がない。]
「そりゃ確かに僕は優秀だけど?
だからと言って今までの考え方を改めさせる気はないね。
そんなやる気、僕にはない。」
[それは僕の仕事ではなく、君の仕事だ。
本来継ぐべき方が言い出すのは勝手だが、継ぐべきではなかった方が言うのは反感を買う。だから僕が進めるべきではない。
こんなに引き止められるとは思っていなかったから、正直気持ちは嬉しいけど。
今回ばかりはその願いは叶えられない。]
「やれやれ……。」
[妹にしては珍しく荒く閉じられた扉を見ながら、ため息をついた。
本当に、あの子は己の予想の斜め上を行く。
あんな事を言ったから
、あっさり納得するかと思っていたがとんでもなかった。
嬉しいと思う反面、頭痛がする。]
「説得、説得……どうするかなぁ……。」
[正直、妹を説得、言いくるめるのは一二を争う苦手分野だ。
今までも何度かやろうとしたことはあるのだが、いつも押し負けてしまっている。
つい甘やかしたくなるのだ、恐ろしい。
おまけに仕事の最低限の会話以外、話してくれなくなったので取り付く島もない状態。
幸い、仕事は放り出していないようだが(まあ僕と違うから、サボるって考えないんだろうね)
、これでは説得の余地もない。
結局、僕に残された手段は強引に号を受け渡すことだけだった。*]
ーー先代の記録:冬至の君とーー
[小雪域を出て半月は経っただろうか。
もの珍しさに充てられてフラフラしてたなんて言えない。
ようやっと冬至域に着いた僕は地面に両手と膝を付いていた。
何ということでしょう。
そ う い え ば 僕 は 領 域 に 入 れ な い
灯守り辞めたんだからそりゃそうだ。
そんなホイホイ入れるーー所もあるだろうけど、入れない所もあるよね。
浮かれてそんなことを忘れるなんて、僕としたことが何たる不覚。
そんな……露天風呂……などとガチ落ち込みを見せていたら、蛍が
。
それが迎えだと気付くまでにそう時間は掛からなかった。
奥に開かれた扉が見えたから。]
[迎えられるままに踏み入り、我儘で露天風呂を所望したらいつぞやの雪見風呂を再現してくれた
。
試作ではない風呂用衣服が渡されたなら、一緒に入ろう!などと誘ったりして。
この時、親友も誘えばいいのでは? 等とちらっと考えたが、まいっか☆と投げ出してしまった。
後程小一時間愚痴られた時は大いに反省した。やっぱり誘えばよかった、と。
近くとも近すぎず、
親しくとも親しすぎない関係は
とても心地よいものだった。
こちらが話さなければ聞かれないと言うのは、
結構楽になれるんだな。ということを考えて。
人間関係って難しいな、なんて。
のんびりとした時間を過ごした。]
[ただ、たまにお酒を飲みながら語り合った。
お酒は特に勧めることもなく、ちびちびと。長く語り合えるように。
お風呂大作戦の時、まさか君が乗ると思ってなかっただとか、そんな他愛ない話を。
穏やかに楽しい時間を過ごしていく。]
「眞澄を守る為に奔走したつもりだけど、上手くいったかなぁ……。」
[やがて酒が回り、酔いが回れば、そんな弱気なことを呟いた。]
「あの子が幸せに暮らせると、いいなぁ……。」
[妹に触れたのはたったそれだけ。
それ以上は触れず、ただただ思い出話に花を咲かせた。
やがて旅立つとき、「いってらっしゃい」と言ってもらえるなら。
金平糖を手に「いってきます」と答えて出ていくのだ。*]
―葵ちゃんと―
三色団子とか作ったら、ちょっとした名産品になるかもよー?
[そんな冗談を紫明に言ったりして。
自然な笑みを漏らす小さな女の子に、可愛いねえ。と一人呟いた。
それから時々霜降と共に立秋域に訪れる葵の為に、定番の紅茶クッキーとリーフパイ以外にもプリンとかケーキとか、子供の好きそうなお菓子が用意されたりした。
なお、橙色のゼリーを用意した時には、葵がちら……とダイくんを見たような気がしたので。]
あ、違うからね。ダイくん達から作ったわけじゃないからね。それに非常食にはなるかもしれないけど、多分食べない方が……
[頭を撫でたりして、可愛がってくれていることは知っているので。ただ、少々不穏な単語が飛び出したことには自分では気づいていない。]
『我ノ顔ヲオ食ベヤス。
……ト迫ッテクル食物ガ、モシモ居タラ怖イデッシャロナ』
[話を側で聞いていたダイくんジョーク。
ちなみに彼は言語設定が適当なのか、方言?が色々混じる。]
[よく慕ってくれているからか、名前で呼んでも良いですか?と尋ねられた時には「うん、いいよー」とあっさり承諾した。]
いやしかし、小さい頃のあだ名って、
一度定着するといつまでも消えないものだね……
[成り立ちを思い出すと少し気恥ずかしい物があるが、今更訂正するのも勿体ない程度には定着した名前なので。僅かなくすぐったさを覚えながらもそのままに。*]
ーー回想:処暑の君とーー
[先の処暑の君とはそれなりに仲良くさせてもらっていた。
相談に乗れば、お礼と農作物を送られてきて。
同僚なのだから気にしなくてもいいのに。とその律儀さに笑ってしまって。
お礼のお礼に、と処暑の君から頂いた米で、清酒を造って送り返したりして。
(お酒が苦手だったなら、知った次から柑橘類にでも変えたでしょう。)
そんなお礼合戦をするぐらいには、仲良かった。]
[あからさまに表情を歪めた子に
、しまった。と思った。
似ている容姿からして、弟妹、または従兄弟なのかもしれないと。
関係者という意味では間違ってはいないけれど、少しずれた見当をつけた。]
ごめんなさい。
嫌な思いをさせるつもりはなかったの。
[これは完全に私の失敗。
この子が持っている灯が弱々しいのは、表情がないのは。
きっと体調不良なんかではなく。
心のーー先の処暑の君が亡くなったから。
心の傷に触れるには、あまりにも繊細な問題で、あまりにもこの子を知らなすぎて。
だから無難に、相談するようにとしか言えなかった。
それに対して無難な返事しか来なかったから、その場を去ることにした。
私には、祈ることしかできなかった。
]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る