情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] [>] [>>] [>|]
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@31 トラヴィス 三流詩人と自分を呼んで笑う貴方に何も返せなかった。それでも、ただ傷つくだけではなく、悔しさが滲むのは心が息を吹き返した証拠だ。その感情はバネになる。前へ進む為の原動力になる。 ただ……。 「嫌て」 素直に断られたことに眉根を寄せる。 ▽ (64) 2021/10/26(Tue) 16:47:58 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@32 トラヴィス 貴方の話を聞き、貴方の意図を拾い上げる。 無色透明の宙の舞台を踊って舞い降りた蒼のマントを受け止めながら。 ああ、この役者はある種到着したい場所に到着したんだな、と理解する。 どこか寂しさを感じながらも、マントを抱きしめて美しい別れを告げる……本来そうするべきなのだろう。それがきっと綺麗な筋書きだ。 でも、自分は性格に言えば役者じゃない。 台本通りに動いてやれない、三流詩人だ。 「煩い馬鹿。一流だからって文句のつけようがない格好よさ見せつけやがって」 あろうことか蒼のマントを投げつけた。返品だ。 ▽ (65) 2021/10/26(Tue) 16:48:14 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@31 >>@32 トラヴィス 「悪いがお前のシナリオには乗ってやれない。俺はまだこの館にいる。 ただ……停滞だと?ハッ、館にいる理由がそれだけだと思うか? 悪いが俺は前に進みたい、自分にやれる事をしたいと思うからこの館に暫くいることにした。 無色透明な存在たちに何かしてやれることがないか動きたいんだよ。お前からすれば出しゃばっていると感じてもな」 自分と同じ痛みを感じる者を放っておくなど出来ないのだ。 「だから、お前の言う事をきくのはもう少し先だ。 二度と見たくない俺の顔を思わず見てしまうくらいの、お前の視線を奪えるような詩人になってやる。覚えてろ」 (66) 2021/10/26(Tue) 16:48:50 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>58 ユピテル 貴方の言葉に、少しだけ「うっ」と言葉を詰まらせた。詩人として活動を再開して真っ先に詩を聞かせてやれなかったことを、申し訳ないと思いつつ。 そんなにも求めてくれているという事実に、密かに嬉しさを滲ませる。 「ああ。俺の世界も見せたい。それに俺の詩も聞いてほしい。 ……俺の隣で、俺が成長する様を見届けてほしい」 微笑んだ際、ほんの少し恥ずかしそうに眉を下げるのは未だに自信が無い証拠だ。 けれどきっと、いずれ堂々と背を伸ばして歌い上げる姿を見せる時が来るだろう。 その過程を見届けることができるのは、きっとユピテルただ一人だ。 隣という特等席に座る事を許したのは、貴方なのだから。 ▽ (67) 2021/10/26(Tue) 17:10:10 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>59 >>60 ユピテル 貴方の決断をしっかりと受け止める。 最初こそ世界と別れを告げる選択に、愛する存在と離れる選択に申し訳なさを感じたけれど。自分が貴方の世界へ行くと話した時ももしかしたらきっと同じ感情を貴方に抱かせたかもしれない。 だから、おあいこなのだ。 気負うよりもその選択をしてくれた事に感謝を伝えるべきだ。 「…………そうか。それがユピテルの選択なんだな。 それなら、俺は肯定する。応援する」 静かに告げて、ほんの少し体を前へ傾ける。 エメラルドグリーンの中には、貴方しか映っていない。 ▽ (68) 2021/10/26(Tue) 17:10:26 |
【人】 貴方と歩む、ただの ミズガネ「ユピテル。好きだ。 巫女でも何でもない、WただのユピテルWとしてのお前と、これから共に生きていきたい。 一人なら怖くて踏み出せなかった透明な未来も、きっと歩み出せる。 俺はろくでなしだし駄目なところが沢山あるけれど、それでも傷だらけのお前を放っておくなんて出来やしない。 ユピテル。 これからもお前を、愛させてほしい」 (69) 2021/10/26(Tue) 17:11:20 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>73 キエ 「出産直後の母親は休む必要あるだろうが!しかも初産なんて!更にはお前自身堪えたって言ってるじゃないかそういう時は大人しく寝ていろ!」 貴方が煩わしそうにしてもお構いなしだ。 性別可変である事を聞いても態度は然程変わらないが、女性の体の時くらいは肉体のみ労る日が来るだろう。肉体のみ。精神はちょっと知ったこっちゃないですね…… 「はあ?いやお前がどんな役回りだったとしても俺に関係ないが? まあ、それはそれとして出産祝いとか、産後の肉体を労るべきか……あ、おい!お前どこへ行く!まさかまたどこか出かけるんじゃないだろうな!」 案の定男はずっと何かを喋っていたのだった。きっと、しばらく貴方の背中には神経質そうな男の声がぶつけられていたことだろう。 第一子の名前がゲイザーだとか、出産などの話の詳細を聞けばまた態度や話すことが変わってくるだろうが……それはまた別のおはなし。 (78) 2021/10/27(Wed) 3:50:26 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@41 トラヴィス 「悪手だと思わない。これは詩人以前に、人としての問題だ。 透明な俺は透明な者たちに干渉できる奴らに救われた。今度は俺の番だ。俺は似た思いをする奴らを放っておけない」 誰にも見てもらえない痛みは、不透明な時からよく知っている。それに、──をはじめとした者たちと関わる事を悪手の一言で切り捨てたくなかった。 踏みつけられたマントを憐れむように見下ろす。 きっとこれが、彼との差なのだろう。一流の彼は必要なもの以外をきっぱりと切り捨てることが出来る。自分は目指したいもの以外も捨てることが出来ない。 故に、きっと高みへ至るには彼以上に時間がかかることだろう。 それでも、捨てられなかった。自分は人形になりきれない。 きっとこれは、自分と自分の歩む道を形作るのに必要なものだから。 ▽ (83) 2021/10/27(Wed) 15:53:44 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@42 トラヴィス 「……本当に、素直じゃない奴。 一流の人間ってのはどいつもこいつも高みから余裕そうにこちらを見下ろしてるのか?腹立たしいな」 そうこぼす男は、それでも楽しそうに口元を笑みの形に歪ませる。 「クレーム、ダメ出し、受けてたってやる。 だから……これからもよろしくな、先輩?」 とっても素直じゃない言葉に、あえて素直に返した。 悪態をつく先輩役者と、頻繁につまずく吟遊詩人。 きっと暫くはこの館を賑わせることになるのだろうと予感を抱きながら。 (84) 2021/10/27(Wed) 15:54:05 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>79 ユピテル 嫉妬を抱いたと述べる貴方に愛おしさを感じて、思わずくつくつと喉が鳴る。あれだけ多くの者に心を砕いて寄り添った女の、人らしい感情。それを生み出したのが自分だという事実に、小さな優越感と大きな愛しさが浮かんでは心に広がっていく。 貴方が指で男の眉間に触れる頃には、穏やかな笑みへと変わっていることだろう。 ▽ (85) 2021/10/27(Wed) 16:27:49 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>80 ユピテル 貴方から口付けを受け取れば、頬に添えられた手を捕まえて返すようにこちらからもキスを贈る。 俯いたのなら、柔らかな栗色の髪をかき分けてその額に柔らかく口付ける。 「お前が送ってくれた言葉を、俺は全て返そう。 WおはようWと、WおやすみWと、 WいってきますWと、WいってらっしゃいWと、 WただいまWと、WおかえりなさいWを。 憧れを憧れで終わらせない。夢を夢で終わらせない。現実として、毎日積み重ねていきたい」 告白かどうかを問われれば、こくんと素直に頷いた。 「そうだな。恋人を通り越してプロポーズになってしまったが……何か問題でも? 遊びではなく、本気でお前と寄り添い歩むなら早すぎるなんて事ないだろう」 段階を踏んで言葉とシチュエーションを楽しみたかった、と言うなら謝るがとも言葉を添えて。 けれど、その緑色の双眸はたしかに本気の眼差しで貴方を捉えていた。 (86) 2021/10/27(Wed) 16:28:06 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>キンウ 「キンウ!!お前との約束を果たすぞ!どこにいる!出てこい!」 死んでから色々後ろ向きに前向きになった男が太陽のような子を探している。大変にやかましい。 (99) 2021/10/27(Wed) 22:47:49 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>@60 ユピテル 男はその光景を見ていた。 遠目からだったから、それは男女が重なりあって口付けを交わしているようにも見えた。 それが見知らぬ男女であったのなら流すことが出来ただろう。公共の場で恋人同士がやるような戯れは流石にしないが、最近まで色んな花を愛でていた身としては咎める理由も無い。 ──相手が自分も知っている人物で、片方は生涯共に歩むことを誓った者でなければ。 「……っ」 足が一度止まる。 悩んで、視線を泳がせて、更に悩んで。 見なかった事にしようかずっと考えて、結局──足はユピテルの元へ。 「ユピテル」 努めて冷静に、貴方を呼ぶ。 (111) 2021/10/28(Thu) 4:54:00 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>113 ユピテル 「……」 たいへんに大きなリアクションの貴方を努めて、それはもうすっごくすっごく努力して落ち着いて見守った後。 「…………その。トラヴィスと随分仲がいいんだな」 長いような短いような時間を費やし、そう返した。 責めているわけではない。でも、遠目から見てしまった為か唇を奪われているものと勘違いした男の声はどう頑張っても複雑そうな様子を隠しきれていなかった。 「…………挨拶の一環として口付けを相手に送る文化圏が存在するのは知っているが……頬ではなく口にするところもあるんだな……」 (114) 2021/10/28(Thu) 5:20:34 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>115 ユピテル 「仲がいいというか、同じアーティストとして無視できない存在というか……。 竪琴は……まあ、色々と約束をしていたからな。でも許したのはあの一度だけ。基本は家族以外あまり触らせたくないというのが本音だ」 家族というのは、自身の兄弟だけでなくユピテルも勿論含まれている。 「…………そうか、頬か。俺の勘違いだったんだな。 トラヴィスあいつには一度文句を言わなければならないな…… 」ならいい、と言いかけて、慌てて言葉を飲み込む。 「……もし、の話だが。ユピテルもあいつとそういう触れ合いがしたいなら、俺は止めない。 俺だって今まで色んな花を愛でてきたのだから、俺はお前を束縛したくない。最後に俺の隣に帰ってきてくれるのならそれでいい。 ………………」 貴方が自分からした訳ではないと理解した。理解したのだが、どうにも湿っぽさが隠しきれていない。 先程の光景にちょっとだけショックを受けているのかも。 ▽ (116) 2021/10/28(Thu) 6:04:05 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ (117) 2021/10/28(Thu) 6:05:02 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>100 キンウ 「おったか!でかした!」 ? 「キンウ、お前すぐにでも館を出るつもりか? それなら悪いんだが、少し待っ……うわあお前どうやって現れた!?お前も人じゃないのか?」 人の理から少し外れた貴方の登場の仕方に驚きつつも、この館は色んな者がいる事を知っているのですぐに落ち着きを取り戻した。 「……お前と約束しただろう、美味しい料理を作ると。それを今果たしたい。どうだろうか?」 了承するのなら、貴方を中庭へ案内するだろう。 中庭には卓上コンロの他に白い粉が詰まった袋、豆腐、それから何故か日本酒なども用意されている。貴方と約束を果たすために男が事前に用意をしていたようだ。 (118) 2021/10/28(Thu) 6:21:38 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>119 >>a8 >>120 キンウ 「えっ。お嫁さん?お前伴侶がいるのか? 不思議な奴とは思っていたが、なんだか俺の知らない秘密がありそうだな。 お前、元いた場所ではどう過ごしていたのか気になるな」 驚きのあまり目が丸くなる。言葉をストレートに受け止めてしまった。 そうこう話しつつ、中庭へ。 帽子とコートを脱いで髪を軽くまとめつつ、調理手順を説明しながら作っていく。 「まず最初に テンションを上げるために酒を飲む。 それからだいたい同じ分量の白玉粉と豆腐を混ぜて一つにまとめていく。だいたい耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねたほうがいいな。 出来上がったらご褒美に酒をまた飲む。美味しい。 次に生地を小さめに切り分けて丸くしていくんだ。終わったらそれらをお湯で湯がいていく。 茹で終わるのに時間が少しあるので更に酒を飲む。とても美味しい。 茹で上がったら水で冷やし、後ほど表面の水気を取って完成だ」 ▽ (125) 2021/10/28(Thu) 16:06:12 |
【人】 酔いが醒め、宵が来て ミズガネ>>119 >>a8 >>120 キンウ 変な手順が混ざりながらも出来上がったものは、もしかすると貴方も見慣れたものかもしれない。 ようやく訪れた館の空に浮かぶ月……によく似た、まんまるな白いお団子。 「出来たぞ。月見団子だ。豆腐を加えたからしばらくは固くならないし、もちもちで舌触りも滑らかになる。 月見をする時期はとうに過ぎているかもしれないがな……でも、この館では月が出ることは稀だ。そんな珍しい客の為に団子を用意してもいいだろう?」 楽しげに声を少し弾ませながら、団子のそばに串と小皿を並べていく。餡子、きな粉、みたらし団子のタレ……真っ白な団子を彩る飾りが勢揃い。 「そのまま食べるのに飽きたら好きなものをつけて食べるといい。お前が好きなのはみたらしだっけ?なんで好きなのかとか、話をしながら食べようじゃないか。なあ?」 普段の神経質さはなりを潜め、楽しげに目元を緩めながら貴方を見やる。 破られたと思った約束を、今ここに。 お別れする前のささやかな宴を、月を味わいながら楽しもうじゃないか。 (126) 2021/10/28(Thu) 16:06:33 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新