47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
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[ 陛下の名が呼ばれるその瞬間までは、いつも。 ]
(53) 2020/10/26(Mon) 23:31:08 |
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[ その時、何故か右手の痣が熱くなった。** ]
(55) 2020/10/26(Mon) 23:32:43 |
[死者の国の香りのする霧を纏い。
琴羽の後を追う様に現れ突き進むは
無尽蔵にも思える死者の魂の群れであった。
本来、一体一体であれば
俺が遅れを取るような事はありえない。
それどころかほぼほぼ無害であるようなそれらが
今この時にあっては、力を持ち、形を持ち
それこそ津波のような有り様で向かって来ているのだった]
まさか……
あの祭りは、死霊を集める為のモノだったのか……?
[琴羽に取り憑いたのもまた、
力ある霊の一種だったのだろう。
同じ様に、あの祭りで見た西洋の妖怪めいた姿もまた
其処此処に散見され]
――夜・街――
[絶対守ってあげるという言葉は聞こえてたけど、
安心する気持ちは一瞬生まれて怯えに呑み込まれてしまった。
だってそのあと、何か考えるみたいな無言の間。
やっぱり犬でいるのは普通じゃないんだ、そう思う。]
ぁぅ……ぅ、
[ 意地悪い表情になったご主人さま。ちがう、メイベル。
不服げに見上げる。
頬を膨らませて、動きたくないと縮こまって。]
ど、どうして。
[ あんたは犬よ、と掛かる声。
ふるふると首を振って否定しようとする。
その動きに合わせて揺られるリードを見ないように、
瞼をぎゅっと閉じて。]
琴羽同様、操られているだけならば
下手に傷付けるワケにもいかないが……
────ッ、しつこいぞ、貴様らァ……!
[フラフラと、ゾンビの様に歩んでくる一団を
まとめて上段で蹴り倒す。
奴らにとっては俺は、進路上に現れた
岩か何かと同じ扱いなのかも知れない。
直接的に攻撃してくる事こそ少ないが
それが逆に厄介でもあり。
多勢に無勢。
どうやら琴羽の向かった方を目指しているこやつらを
必死で押し止めるそのうちに────…]
い、犬じゃ、ない。
わたし、人間だもん。
[ けれど掛かる命令の言葉。
また首を振った。
縄張りにマーキングするのって、雄犬だけなんじゃ――ない、の?
現実世界のどこかで仕入れた知識を否定するように、
ずくり、とお腹の底で生まれる衝動があった。]
[ 混乱する。どうして、何か疼いて堪らないような気分になってるんだろう。私のしるしをあそこに残したいと思っちゃってるんだろう。雌犬なのに
、雌犬だから、発情してるしるしをあそこにのこしておすをさそわないといけない。ぴってマーキングして、わたしはここにいるよっておしえてやらないといけない。そう縄張りだからじゃなくて、発情してるから。発情してるし、それに――]
[ そう掛かる
メイベル
ご主人さまの声。
そんなこと、言われたら。]
ぁ、ぅ。
……や、やなの、にぃ……っ、
[ 身体も冷えている。それもご主人さまのいう通り。
発情してることを意識したせいか、
身体の芯には熱っぽさを覚えているけれど
ぶるりと身震いしてしまうのは寒さの現れ。
その一方では夜の街路で首輪に繋がれた裸を露出している、とも
理解してしまっていて、人と犬の狭間で理性が振り子のように
大きく揺さぶられていた。]
[ しばらくの逡巡のあと、ついに私は屈する声を出してしまう。
それと同時に、きゅん、と疼く感覚が胎内でした。
これからあの酒場まで四つ這いで行って放尿する。
人目もあるのに、犬みたいに片足を上げて。]
わ、わたし、……わたし。
人間だよ、ね? いぬ、じゃないのに、ないのに……
あぁ、うぅ……ぅ、はぁっ、はっ、……
[ それは全部、ご主人さまの命令だから。
だから、従わなくちゃ。
犬みたいに動くことしか許されてないんだから。]
行、行く……ね、ご主人さま。
ついて……きて、ね?
[ 膝を着けた四つ這いで、酒場の前へと進んでいく。
はぁはぁと荒くなる息、潤む視界。
何か声が届いたか、どんな視線が飛んできたかは覚えてない。
直に触れようとする男――雄は居なかった。
もしかしたらご主人さまが退けてくれたのかもしれないけど。]
ご、ご主人さま……こうで、いい?
[ 片足を酒樽に掛けて大きく上げた。
一筋の毛も生えてない秘所は隠すことなくその瞬間を見せようとする。
羞恥に染まった頬でいきむけれど、なかなか出てこなかった。]
で、出ない、よぉ……っ。
[ 出したいのに。出そうとしてるのに。
ご主人さまを見つめて、また数度いきんで、ようやく。
理性と常識の枷よりも今ここで放尿したいという欲求が上回った。]
[ ちょろ、と洩れた一筋が始まるともう止められない。
解放される快感が私に、うわ言のような声を上げさせた。]
あっ、あっ、出ちゃう、出ちゃう、
ご主人さまっ、ご主人さま、
見てて、見てて……っ♡<
[ 頭の中がくらくらして、何も考えられなくなっちゃうみたい。
自分が発情している雌犬なのか、
ご主人さまの命令に従わされている人間なのか、
どっちとも判別つかなくなっていく。]
[ ただ間違いないのは、膀胱の中にあったものを全て出し終え、
身体を震わせた途端、だっとご主人さまに抱きついていったこと。
足元にしがみついて、涙の滲んだ瞳で見上げた。]
……はぁ……はっ……っ、ぁ、ぅ……っ、
……ねぇ、ご主人さま……♡
……わたし、がんばったよ……?
[ きゅっ、と目を閉じて、開いて、見つめる。
虹色の煌めきを瞳に宿して。]
「褒めて、可愛がって?」
「それから、いっぱい、いじめて?」
[ 膝立ちで延び上がるように縋りつく。
砂利の散らばる地面だけれど、何も痛くなかった。
城を出る前に掛けられた魔術のおかげだってことは、
その時ようやくはっきりと気づいていたんだ。]*
……────ぐ 、ッ……
流石に…… ガス欠か……
[羽団扇から出る風も、とうにただの微風と化して。
淀んだ霧を僅かに散らすも、
細くできたその空間すら、瞬く間に新たなる霧に、
異形の影に覆われる事を繰り返し。
片膝を付き、それでもこの先を通すものかと
眇めた片目で白き闇を睨み据えれば]
この気配は……
────まさ、か……
[気怠い全身に鞭打って、なんとか、振り返れば。
真っ白な闇の中、ぽつんと。
暖かな
光
が灯っていて]
戻って、来てしまったのか……
[そうだ。
俺は知っていたはずなのに。
そういう、娘であると。
やがて近付いてきたそれは、
息せき切って駆けて来る琴羽と
その手に持った
で]
[ゆらり、ゆらりと。
死霊の群れが、俺の横を通り抜けて行く。
先程までのおぞましいまでの必死さや
底冷えするような死者の禍々しさは消え失せて。
その瞳に映し出されているのは、
ただ、灯火の明かりのみの様だった]
まさか、こいつらが狙っていたのは……
いや、辿り着こうとしていたのは、
それ、なのか……?
[てっきりこいつら全員、
琴羽の身体を狙っているものとばかり思っていたのだが。
……そうでは、無く。
灯火のあたたかな光に照らされた死霊の気配が掻き消える。
中には仮装した身体がとさりと倒れ、
何かが抜け出した様なものもいて]
────それは……
母上がそなたに伝えたのは、
この地に伝わる送り火の在り処か……
[一定の時期において
あの世とこの世の境が曖昧になるこの地で、
それでも人々が暮らし続けられたのは……
秘伝として伝え続けた送り火の角灯。
かぼちゃのランタンで
死霊を天に還していたからなのだろう。
まぁ、恐らくかつては此処まで
霊共が一致団結して大暴れは
していなかったのではないだろうか。
今年は西洋の妖怪仮装のイベントという
百鬼夜行の依代にぴったりな行事を開催し、
更には琴羽というマタタビを渦中に投げ込んだ
相乗効果であった気がすごくするのである]
[なので、恐らくは……
猫の霊だか、猫又だか。
琴羽に取り憑いた猫が俺を襲ってきたのは……
ちらりと、自らの背を振り返る。
其処にはマントに隠れる様に一対の羽が生えていて]
……誰が、鳥だ……
[ぼそり呟いたのを最後に。
ほぼほぼ気力だけで立っていた俺は
ゆっくり前のめりに倒れていったのだった]
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