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人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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       [ 数歩後ろに付く君に。]

 

【人】 兄 エーリク

─不穏な風 闇は馬車を追う─



  満月、か。


[時刻はとうに深夜といってもいい頃合い。
紫の本を手に訪れたのは屋敷からほど近い森の開けた土地。
カミラの言葉を検証するため、両親に許可を得て。]


 (闇の魔術は誤解と偏見ばかりだからな)


[本来であれば属性の一つに過ぎないのだが
強大な術式が多いことと、扱える人物が少ないが故
危険な魔術と見做されることも少なくない。


最も、母上が父上を贄にされかけブチ切れた事件も
その誤解を助長させてはいるのだが。]
(192) 2020/05/19(Tue) 21:56:23

【人】 兄 エーリク

  ん?


[ガラガラと何かが近くを通る音……馬車だ。
獣道の方へ向かう馬車にしては何だか豪華だな?
紋章や商会証は無いけど、いかにも訳ありという風貌だ。]


 (あれは…………!?)


[後方から走ってきた別の馬車。
まるで、前の馬車を追いかけるかのような。
しかも……馭者はリヤル商会のアルフォンスさんじゃ無いか!]
(193) 2020/05/19(Tue) 21:56:46

【人】 兄 エーリク

  アルフォンスさん!


[魔術により咄嗟に身体強化を施した僕は
ただならぬ様子のアルフォンスさんに気付き
馬車と並走して声を掛ける。

他に馬車を護衛する顔見知りの人達が
皆一様に驚くような視線には気付かない。
端から見れば馬車と全速力で平行する人間が
如何に不自然かなどこの時は皆目見当つかぬもまま。]


  何ですって!?


[だがアルフォンスさんが教えてくれたのは予想外のことだった。
夜分に何者かが侵入し、セレン嬢を誘拐したのだと!]
(194) 2020/05/19(Tue) 21:57:06

【人】 兄 エーリク

  じゃあ、あの馬車にはセレン嬢が……?



[縁談の話は聞いていた。中には不穏な話もあった。
だが──こうも強行な手に取られたことは初めてらしい。
ふと、前の馬車とこの馬車の距離を見やる。
まずい、このままじゃ逃げ切られる。]



      ──────ッ!




[より馬車が距離を離したことに気付き
先に気配遮断を掛け、次に身体強化強化を最大限に上げて
             ・・・
一気に馬車2台分の間合いを跳んだ。]
(195) 2020/05/19(Tue) 21:57:21

【人】 兄 エーリク

  (────よし……。)


[少々荒技過ぎて不安だったが、
前の馬車の天井に無事飛び移れたようだ。
透視で馬車を覗けば暗殺者らしき男が一人と
手足を縛られ、口を塞がれぐったりするセレン嬢の姿が見える。]
(196) 2020/05/19(Tue) 21:57:38

【人】 兄 エーリク

[何故
      誰が
            一体
                 何の目的で



それ以前に沸き起こったのは、怒りだった。





     ────嗚呼、愛した者に危害を加えた者を




           決して許さない母上の血を……



             確かに僕は、引いてたようだ!]
(197) 2020/05/19(Tue) 21:58:11

【人】 兄 エーリク

[セレン嬢を馬車から一刻も早く救い出したい。
けれど、後ろのアルフォンスさん達と僕だけでは
救出に些か不安がある。]


 (……嫌な予感しかしないけど)


[あの家族が騒動に絡んだらどうなるか、
その大変さと混沌は18年の人生で身を以て知っている。
けれど、今は他に頼れる人が一人もいないから。]
(198) 2020/05/19(Tue) 21:58:28

【人】 兄 エーリク

[揺れる馬車の上で何とか体制を取りながら
紫の本を天井に置き、ページを広げた。
転写の術式を施せば脳内に思い描いたことが
紙面に一字一句そのまま転写される。


普段であれば、遠くにいてもテレパシーのような手段で
人に聞かれず会話出来る『念話』があるけれど
カミラへ頼み事を伝えるには、念話だけじゃ不十分だ。]



 『ジョバンニ、遅くにごめん。緊急事態だ。』



[家にいるジョバンニに念話で呼びかけ、
事情を説明し彼の元へ本を転送させて貰った。
彼なら確実にカミラを起こして本を届けてくれるだろう。
両親への根回しも察してくれた辺り、本当に優秀で助かる。]
(199) 2020/05/19(Tue) 21:58:47

【人】 兄 エーリク

[馬車の上で揺られながら、前を見やった。
この馬車はどこへ向かうのか。
自身の中に湧き上がった感情と行動力に驚きながらも
セレン嬢を救出する隙を影から伺うのだった。


馭者も中の人間もなかなかの手練れかもしれない。
先ほど覗いた際の身のこなしが、
このような仕事に手慣れていることを思い伺わせる。


だからこそ慎重にいかなくては。
カミラと違い体力に限りある己だからこそ、>>68
ここぞという時に動けるよう────切り札を温存する。
それが僕の知恵であり、戦略なのだから。]**
(200) 2020/05/19(Tue) 21:59:14



      [ きっと はじめて、彩られていた。 ]


 



  はじめまして名無しさん
  僕も同じ学年です

  僕でよければ。
  お話聞かせてください



   むかしむかし、とってもえらい男がおりました。
   男は世界一うつくしいと言われる薔薇園と、
   世界一うつくしい妻と、 
   世界一うつくしい娘を持っていました。
   彼はとても幸せでした。
   世界一うつくしい日々を送っていたのです。


    ────……

 



   ある日、彼の妻が重い病気にかかってしまいました。
   お医者様を3人呼びましたが、3人とも、
   彼の妻を助けることはできませんでした。
   彼は悲嘆に暮れました。
   毎日、薔薇園の真ん中で泣いてばかりです。

   流れる涙はやがてちぃさな池になりました。
   ちぃさな池には蝶々が集まって、
   彼の悲しみを聞いておりました。

   「ひとつだけ、おくさまを助ける方法があります。」

   そう話しかけたのは、
   ぼろぼろの羽をした、
   今にも堕ちてしまいそうな蝶々でした。


    ────……
   
 



   「 私の羽を どうぞ使ってくださいな。 」

   「 月明かりに三日三晩照らし、薔薇の花弁と混ぜ、
      おくさまの亡骸に飲ませてあげてください。 」

 



   蝶々は ひとと語れたものですから、
   きっと お伽噺に聞く妖精でもあったのでしょうか。
   羽を喪い、堕ちた蝶々はもう語れませんから、
   今となっては、知るすべもありませんが。

   彼は、妻がいっとう大切でしたから、
   蝶々の言うとおりにしました。
   祈るように、縋るように、
   妻の亡骸の前で待っていました。

 




           [ 首を傾げた。 ]


 




             だれ?



 




    [ "どっち"に対してかも無い、
          雑な こどもじみた落書き。 ]    


**

 
 
──────────────────────────


   今日の自己紹介では 色々とありがとうございました。
   すごく緊張して テンパってしまっていたので
   とても助かりました。

   去年、キーホルダーを落として
   困っていた時のことも思い出して
   渡辺先生はいつも頼りになるなぁと思っています。

   そんな先生のクラスになれて嬉しいです。
   1年間、どうかよろしくお願いする、ます…!

 
──────────────────────────

 



  ──才能があるんじゃないかい?

 



 [ おんならしく整えた茶髪に、
  歩きづらいヒールを纏って、
  腰を締め上げるよなドレスで身を守る、

  危ない銀は、遊ばないように、隠されて。
  貧民街も知らず、薔薇以外の赤色も知らず、
  
  餓鬼を分別するためにつけられたような名ですら無い、
  そういう わたし であるならば、 ]


 



 [ 羨望じゃあ ない。もしかしての話だ。
  地位だけならまだしもその生活はやめてほしい。

  それに、そこまで考えて、思うのは、
  " だったら此処には居ないのだろう "だけ。

  今だって"運悪く"転がり落ちていなければ、
  ひとつのパンをずぅっと
  食いつないでいたような生き様だったのだし。 ]


 



    ( ……何で此処にいるんだっけ、 )

  [ 己の価値も 好き嫌いも 言うまでも無い。
   月のまあるい 夜、己の赤に塗れた姿から
   そんなこと どうせ、察せよう。 ]


 

[またノートには、五ページ目が追加されていた。
律儀に、日付から始まるあたりで。
今回も、タブレットの所有者の日記から
記述は始まるのだと予想できただろう。
 兎は、自分がこの日記を書いているとばれないよう
 細心の注意を払っていたつもりではあった。
 でも、確定的ではないにせよ―――少しずつ。
 書き手に迫る手掛かりが、零れている。

〇月□日
  誰かが後で見るのだと思うと
  少し気恥ずかしい気もするが、
  僕の残した記録を誰かが見てくれるのなら
  僕は、とても嬉しい。
  
  また、昨日、不思議な夢を見た。
  そこは、真っ白な大地だった。
  白い何かが天から降ってくる。
  伸ばした右手の上に落ちたそれに目を近づける。
  粒は小さく、一見わかりにくいが
  よく見たら、それは六角形の精巧な結晶だった。
  左手で触ったら、熱に弱いのか消えてしまった。

  僕は、どこかへ向かって歩いていた。
  真っ白に見える大地は、白い物が積もっているようで
  ふかぶかと足跡をつけながら、進んでいるようだった。

  やがて、前に何かが見えてくる。
  白いものに半分以上埋もれていたもの。
  見たこともない材質の、不思議な、建築物だった。
  窓だったらしい個所は割れ、
  中まで、白い物で満たされていた。
  
  覗いてみれば、夢特有の靄が晴れて、
  中が良く見えるようになっていく。
  中にある家具らしいものは、
  見たこともない物も多かったけれど
  本や、机など。僕の知る物も多かった。
  見たこともないものの、ほとんどは
  僕が想像もしたことのない、
  遺失技術ぐらい精巧な、機械類だった。
  
  僕は、建築物の中にある白い物から
  人の腕らしきものが突き出たまま
  動かなくなっているのを確認した後。
  腰に下げていた機械に映る数値を見て、
  持っていた"何か"を口元に当て。
  「地点B243、―――汚染は僅か。
   以前の記録よりも極寒。生物の生存不可能。」
  誰かへ、報告をしたみたいだった。

[日記の後に、間を空けて。
前と同じように、日記に比べ丁寧な文章が綴られている。]

僕の日記を読んでくれている誰かへ。

 お返事、ありがとうございます。
 ご両親の話も、色々想像しながら読みました。
 お母上に苦労を掛けてばかりだったそうですが
 あなたがこのタブレットを開いてくれて
 僕の話を読んでもらうことができたのは、
 あなたのお父上のおかげです。
 
 僕が本当に優しい人かは、僕にはわかりません。
 僕は、僕に、遺失技術のことやこの端末のことなど
 色々と教えてくれて、これからも使っていいと
 言ってくれるあなたの方が、優しいと思います。
 
 こんな場所を保管場所にしておいて
 何か言える立場ではないかもしれませんが
 せめて大事に、使っていきたいです。
 
 ずっと、変な夢を見続けているもので。
 今回も変な日記になってしまい、すみません。
 誰かから聞いた話、伝えられた話、と言われても
 お恥ずかしながら、僕は自分から
 遺失技術を学ぼうと思ったことはなく
 夢の心当たりは、どこにもないのです。

 でも、"夢を見た人の心を映し出すもの"、ですか。
 その言葉は、よく覚えておきます。
 何かの手掛かりに、なる気がするので。
 
 そういえば、今まで見た夢はどれも
 夢の舞台には、僕一人しかいませんでした。
 居たとしても、もう動かなくなってしまっていたり。
 遠くの誰かと通信をしていたり、です。
 もし、現実に、夢で見た場所がどこかにあったとしたら
 そこに行く機会が、これから先あるとしたら。
 僕も、一人では行きたくはない。
 僕は、一人残されるのが怖い、臆病者だから。
 あなたが居れば、きっと、先に進む勇気も出るでしょう。
 ……夢の中の、僕が見ている人物は。
 よく、あの光景を一人で居られると、思います。
 
 できれば、あなたのお話ももっと聞いてみたいです。
 あなた自身のお話でなくとも、
 意見……というか、僕の夢について気づいたことや、
 質問などあれば、なんでも聞きたくは、ありますが。
 これは僕の我儘なので、無視してくれて構いません。
 
 ……そもそも僕の話が、現実味の無い夢の話。
 だからといって、僕自身の話をしようとしても
 これは隠し事が多いという意味ではなく、
 話せることなどなにもないもので。
 もし何かあなた自身のお話を頂いたとしても、
 それに釣り合う話はできそうにないのですから。**

 




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