18:03:55

人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+94 シトゥラ

 傷をなぞっていた手をするりと首の後ろへ回す。
 指をさしこんで、翠の髪を弄ぶ。薄く笑む。
 瞼を伏せながらかんばせを近づけて。

「……そんなに呼ばなくたって、聞こえてるわ」

 青年の声で呼ばわれることがいちばん好きなくせ、
 囁きかけるのはそんな憎まれ口。
 そうして拙く、掠めるような口づけを贈る。
(+13) 2021/04/26(Mon) 23:08:39

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+24 シトゥラ
(アンカーミスのカバー、ありがとう!)


 されるがままに抱き寄せられ、口を塞がれる。
 そのあいだもどこか、微睡む瞳のまま。
 
 強請るように縋りついて――

(→)
(+28) 2021/04/27(Tue) 0:52:33

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+24 >>+28 シトゥラ

 ぱち、と瞬く。
 薄紫が揺らいで、見開かれる。

「〜〜〜〜〜ッ!」

 声は青年の口内に飲み込まれる。
 抵抗のように、ぐい、と髪を引っ張った。
(+29) 2021/04/27(Tue) 0:53:21
ニアは、PLから。>>+36を読みました。大丈夫よ。
(c31) 2021/04/27(Tue) 2:02:28

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+32 サダル

 どんどんと手の動きが鈍っていき。

「…………、」

 口を引き結び、もどかしげに視線を彷徨わせる。
 それから、きっ、と睨みつけ、
 ちょうど掴んでいたタオルでぐいと彼の目元を隠して。

「……あんたが嫌いとは、言ってないわ」


 頼りない声で、小さく呟く。
 その続きは胸のうちにしまい込んだまま。

 ――わたし、誰でもいいような、
 他に代わりがいるようなひとにこんなことしないわよ。
(+48) 2021/04/27(Tue) 3:09:34

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+46 シトゥラ

「……、……そう、残念だったわね」

 ――可愛くなくって。
 そんな含みを感じとれる、不自然な間を置きながら。

「適当なことを言うのはやめてちょうだい。
 寝ている女の子に手を出すのって、不作法だと思うわ」

 理不尽かつ不名誉な言いがかり。
 ……少女からすれば、たったいま眠りから覚めたところだ。
(+51) 2021/04/27(Tue) 4:48:54

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+52 サダル

 その声に、驚いたようにぱちぱちと瞬く。
 あれはやっぱりこの人の声だったんだわ、と思った。

 彼が目元を擦る一瞬、
 見えないのをいいことに目を細めて微かに笑む。

「……ほんと、お人好し。
 人殺しに懐かれて喜ぶなんて、馬鹿ね」

(→)
(+63) 2021/04/27(Tue) 14:21:02

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+52 >>+63 サダル

 しかしその表情も気取られぬうちに消してしまって。
 
さりげなく懐いていることを認めているがそれはいいのか?


「あんた、声が出るようになったのね。
 ……出せるのに隠していたわけじゃないわよね?」

 確かめる調子で口にしたのち、訝る声を上げる。
 
そうだとしても、自分のほうが何倍もひどい隠し事をして――
そして未だその口で訂正していないくせに。


「そもそも、どうして出なかったの?
 ほんとにただの風邪ってわけでもないでしょう」

 デリカシーの欠片もなく、根掘り葉掘り。
 年頃の女の子の
ゴシップ好き
好奇心ってちょっとすごいのだ。
(+64) 2021/04/27(Tue) 14:28:54

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+68 シトゥラ

 うるさい、と悪態をつきながら、
 髪を掴んでいた手を放す。
離れる体温を寂しく思った。


ダメに決まってるでしょ。

 ……どこまで馬鹿なのかしら」

 間髪入れず、笑顔をじとりと睨んで。

「――それで、ここはどこ?
 死に損なった、ってわけでもないわよね」
(+80) 2021/04/27(Tue) 21:21:31
ニアは、その音と、いくらかの声を聞いた。ふたつの声は少女に届いた。
(c83) 2021/04/27(Tue) 23:33:46

ニアは、[データ読み込み中…]
(c84) 2021/04/27(Tue) 23:34:03

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

 ! 『キュー』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…

 ! 『シータの痕』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…

 ! 『ラム』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…

 ! 『ガルデニア』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…

 ! 『モス』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…

 ! 『フール』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…

 ! 『“死”に触れたい』
   該当キーワードと一致しました。
   データ読み込み中…
(+92) 2021/04/27(Tue) 23:34:13

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア


! データの読み込みが完了しました。
  File:Gardenia

 
(+93) 2021/04/27(Tue) 23:34:42
ニアは、[データの読み込みが完了しました。]
(c85) 2021/04/27(Tue) 23:35:06

ニアは、これ以降、罪から目を逸らすことを許されません。
(c86) 2021/04/27(Tue) 23:35:33

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+97 シトゥラ

「……うるさい」

 一度きつく睨みつけてから、
 視線を逸らす。
裏腹に、指をきゅ、と摘まむ。


「お上手だったようで何よりね」

 そっけない調子でそう言って、
すり、と指のはらを擦り合わせて。

 つけ加える声は小さなもの。

「…………後で逝くっていうのも、ちゃんと守ってくれたみたいだし」
(+100) 2021/04/28(Wed) 2:12:44

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+101 シトゥラ

 目を瞑って、小さく首を振る。
くすぐったげに。


「あんたが置いていかせたんでしょ」

 責任を押しつけないで、と続ける声の温度は低い。
 
どうやら、しっかり根に持っている。
離れぬよう、指を深く絡ませる。


「…………あんたこそ、こんなところまで連れてきて。
 手を引いた責任、取るつもりはあるんでしょうね」

 
現在の
少女にとって、ここは死後の世界とさほど変わりない。
この時間のここにいる
少女は、目の前の青年以外のことは目に映らない。

! データが破損しています。
  修復しますか?
(+123) 2021/04/28(Wed) 14:35:19

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+106 サダル

「お人好し過ぎるのよ、あんた。
 だから気疲れしてそんなことになるんだわ」

 『気を遣う』の対義にある少女は不遜にそう言う。
 どこか苛立つ理由は、少女自身にも分からない。

 
その理由は、彼が優しさで苦しんでいるように思えるから。
――苦しむくらいなら、みんなに優しくなんてしなければいいのに。
その思考は少女の奥深くにあって、言葉として浮かび上がってはこない。


ど、
こがって……


 跳ね上がる声に内心の動揺がありありと表れる。
 好きじゃないわ、という逃げ道を自分で絶ってしまった。

「……あのひとに会っても、内緒よ?」

 そう言いながら辺りを一瞬見回し、人影のないことを確認し。
 耳元に口を寄せ、それを手で隠しながらこそりと囁く。

「あのね――」

 ――少女には、隠し事への負い目がほんの少しだけある。
 特に、目の前の彼には。それに――

(→)
(+134) 2021/04/28(Wed) 21:22:40

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+106 >>+134 サダル
 
「――うるさいし、胡散臭いし、酷いことを言うしするし
 八方美人で自分勝手だし意地悪だし
うるさいけど


 寄せていた口と手を離しながら、
 誤魔化すように口早に並べ立てる。

 わずかに赤い頬だけが、名残をのこしている。
(+135) 2021/04/28(Wed) 21:33:27

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+130 シトゥラ
 
青年の手を大人しく受け入れる。

「そうね。言葉ではいくらだって嘘がつけるもの」

 あっさりと肯定を返す。
 売り言葉に買い言葉が加速している気がするが、
 少女は止め方を知らない。

「どう、って……。
(……ベタなのだってたまには悪くないと思うわ。)

 …………自分で考えたら?」

 特段、思いつかなかったらしい。
隠した本音のほかには。
(+140) 2021/04/28(Wed) 23:01:59

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+142 シトゥラ

「あんたはやっぱり、胡散臭いしうるさいわね」

 青年の手を取って、薬指に残る痕を見る。
そうして、歯を立てずに食んで。

 顔を上げて、目を細めて。淡く微笑みかける。

「……それじゃ、わたしもそうするわ。
 もうちょっとあんたに付き合ってあげる。
 どう? 寂しがりさん。――――嬉しいかしら」

 そう返す。
――くれたのと、おんなじだけを。
(+161) 2021/04/29(Thu) 11:37:54
ニアは、路地裏から姿を消した。
(c138) 2021/04/29(Thu) 11:50:23

ニアは、会議の場。いつも座っていた席で不機嫌そうに口を噤んでいる。
(c139) 2021/04/29(Thu) 15:08:55

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+146 サダル

 しきりに頷いている
わかり手になってしまった
彼を見て、
 思わず、
えー……
という顔になる。
 ちょっと大げさじゃないかしら……?

 しかしすぐに気を取り直して、つんとした表情に戻って。

「物は言いようね。でも、そんなのじゃないわ。
 心の底からの文句よ」

 このひと本当にお人好しね……と思っている。
 こんなに人に甘いから疲れるんだわ、とも考えている。
 その甘さにすこしずつ、寄りかかっている身で。
 
……依怙贔屓全肯定男さんの誕生にはまだ気づいていない。


「そう。……悪いことをしたとは思ってるわ。
 あのひとは随分いろんな人と仲が良かったみたいだし」

 ほんのり嫉妬の色が滲んでいる。優越も、ちょっとばかり。
 それから、問いには不器用な肯定を返す。

「あんたもそうしてくれるなら、話してあげてもいいわ。
 ……わたしだけ弱みを晒すなんて不公平だもの」
(+164) 2021/04/29(Thu) 15:43:18
ニアは、ホワイトボード>>G128を眺めて、(朝まで一緒だったって、ほんとなのね)と思った。他意はない。
(c141) 2021/04/29(Thu) 15:46:51

【墓】 村人 ニア

【ソロール】

 『村人』がどのようにして狼になったのか。
 その内容を詳らかにしましょう。

 ❀

 むかしむかし……というほど遠いことではありません。
 その村人は、年端を数えるのに、
 まだ両手足の指で足りるほどの少女ですし――
 この世界ができたのはその実、つい近頃のことですから。

 その村人はレムノスから離れた、
 とある小さな、ありふれた町のひとつに生まれる予定でした。
 
※『村人』とはただの役割の名称に過ぎませんから、
 村人が町に住んでいても、何らおかしくはありません。


 村人は順風満帆に暮らしてきました。
 あたたかい家族。語りあう友。
 おいしい食事。綺麗な服。ふかふかのベッド。
 満たされていました。
 笑顔と幸せに満ち満ちた、平凡で素敵な人生。

 ❀

 そういうありふれた『設定』を持つ、この世界の住人。
 少女はそういう存在になるはずでした。

(→)
(+172) 2021/04/29(Thu) 18:21:02

【墓】 村人になれなかった ニア

>>+172
 けれど、少女はこの世界を統べるものに、
 目をつけられてしまいました。存在を見出されました。

 片隅の街で冒険者に挨拶をするはずの、ただの村人。
 そうなるはずだった彼女は、
 狂った殺人鬼へと書き換えられました。

 覚えているでしょうか。
 このβテストの前から、遺体が発見されていたこと。
 ――あのうちのいくらかは、きっと。
 この少女の手によるものです。

 ❀

 殺人鬼は、ある日ひとりの冒険者を襲いました。
 深い森の中で、胸を刺して殺し、弓を奪い。
 彼が参加する予定の、会議のことを知りました。
 そこでは「シータの痕」事件についても扱うのだと。

 そう知った彼女は、思いました。
 ちょっと、揶揄ってみようかしら。
 ……いいえ、本当に思っていたのは、こう。
 そこに行けば――誰か、わたしに気づいてくれるかしら。


 そうして、霧の向こうからやってきた少女は、
 ひとつ余った席に腰を掛けました。(→)
(+173) 2021/04/29(Thu) 18:24:57

【墓】 村人になりたかった ニア

>>+173
 それが、この少女の『設定』です。
 これ以上はありません。詳細は存在しません。
 少女が席に座るのに、これ以上は必要がなかったからです。

 ❀

 そうあれかしと定められた、彼女の罪。
 それは、彼女への罰でもありました。

 ――その話は、いずれまた。
 兎が穴から飛び出すころ、語ることになるでしょう。

(→)
(+174) 2021/04/29(Thu) 18:26:44

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+174
 ――わたし、

       「ごきげんよう、キュー。
        悪い子同士、仲良くしましょう」

           
こんなことをしてしまうの、


 「こちらのことは『ガルデニア』と呼ぶように」

 
   他の誰だってしないようなことだわ

「お馬鹿さん」「お寝坊さん」 

「キュー、あんたも病気なのね。間違ってるのね。狂ってるわ。
 だから――――わたしたち、仲良くできそうね?」

       
ほら、わたし、悪い子でしょう?

    
「わたしが何者かって?
 ……そんなの決まってるじゃない」「ニアよ」


Loading...
(+175) 2021/04/29(Thu) 18:29:26

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+175
「知らないわ。お馬鹿さんの――    
 あっさり人のことを信じちゃうような、
、、           
 お馬鹿さんたちの考えることなんて」 
                  
叱ってちょうだい!

    
「わたしたちは殺したいから殺して、
     それらしい理由で飾りつけているだけよ」

               
諭してちょうだい!

 
『……優しいのね』

 
悪いことだと教えてちょうだい!

          
「逆よ。ニアだから、ガルデニア」

            
誰でもいい、

Loading...
(+176) 2021/04/29(Thu) 18:30:24

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+176
    
「ねえ、キュー。……あのひとは、やめて」

       
誰だっていいから

「――そうしたいと言ったら、連れていってくれるの」

   
お願いよ


「だから、殺してちょうだい」
「そのかわり――
 今日は、誰も。
殺さないでちょうだい


――――わたしを見て!!!!


Completed
(+177) 2021/04/29(Thu) 18:31:35

【墓】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>+177

 
! データの読み込み、および復元が完了しました。
  File:Gardenia


 
「 I, said Nia. 」
――その声を聞いて以降の彼女は、
『ガルデニア』と名乗った殺人鬼の記憶を有します。


【ソロール:[File:Gardenia] 完】
(+178) 2021/04/29(Thu) 18:42:22

【墓】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>キュー

 
少女はあらゆるところに存在している。
分裂バグだ。


 この少女は街の中を歩いている。
 いつかのように、時報の姿を探している。
(+179) 2021/04/29(Thu) 18:47:58

【墓】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>165 >>a148

 姿を見かけ腕を掴もうとする。
 ……が、すり抜けた。顔を顰めた。

「……時報さん、聞こえるかしら」
(+181) 2021/04/29(Thu) 19:03:50

【墓】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>166 キュー

「相変わらず面倒な話し方をするわね……」

 呆れ口調でそう言って。すぐさま本題を口にする。
 ……残された時間はきっと少ない。

「声を聞いたわ。
……それできちんと思い出せたことには感謝してあげる。

 あんた、これからどうするつもりなの?」
(+182) 2021/04/29(Thu) 19:19:52

【墓】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>167 キュー

「別に嫌とは思ってないわよ。
 いちいち意味を考えるのが面倒なだけで」

 その『面倒』の時間を置いてから、
 咀嚼した内容を言葉にする。

「――大人しく殺されるってこと?」
(+186) 2021/04/29(Thu) 19:37:09

【墓】 N[IA<NβP村C★]>人≪観≫θ ニア

>>+165 シトゥラ

 ちょっと、と言って手を避けるようにゆるく首を振る。
 戯れのような抵抗。
だって、両手は左手を握ったまま。


「――ええ、」

 小指同士を絡めて。
子供っぽいしぐさ。

 淡く笑みを浮かべて。
慕情をたたえた瞳。

 少女はようやく少しだけ、素直に言葉を吐く。
 、、、
「今度も守ってちょうだいね、シトゥラ」
(+188) 2021/04/29(Thu) 19:48:00

【墓】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>171>>174) キュー

「……そう」

 彼の顔を覗き込む。定まらない視線から、
 こちらのことは見えていないのだろうとは分かっている。
 けれど、合わない視線を承知で、薄紫で彼の瞳を見つめる。

「死ぬのって、こわいことよ。そう決めていたとしても。
 ……たくさん殺してきたわたしが言うのも、ひどい話だけれど」

 声色に後悔が滲む。今の少女にとって、ここは現実。
 そういう『役割』だったから、と自身を許せるわけもない。

「つらくて、苦しいわ。それで、寂しいの。
 ――あのひとに触れていたかったけれど、
 きっと爪を立ててしまうから、それもできなかった」

 受け入れることを選んだ少女が己に握ることを許したのは、
 彼の手ではなく、無機質なシーツだった。

(→)
(+198) 2021/04/29(Thu) 21:02:28