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【人】 微睡む揺籃 アリア――寝所にて―― >>0:257>>0:258>>0:259[ この年齢になって隠れんぼの真似事をするとは思わなかった。 昼間、メイベルの姿を見失ってしまって、>>0:257 どこー!って大声で呼びながら探し歩いたりしてたのだ。 やっと見つけた彼女はずいぶん面白そうな顔をしていた。 年齢と立場に見合わず子供っぽいところがあるんだと思う。 そういえば彼女を扱った薄い本でも、 妙なものに手を出してはひどい目に――発情させられたり、 触手に絡まれたり、一時的に力を失ったり――遭ってたっけ。 いっぺんそうしてあげようか。 肘おきに裸身を凭れさせるメイベルを見て>>0:258、 ちらっとそんな事を考える。 組まれた脚はすらりと長く、腰はほっそりとしていて、 背は低くても均整の取れたスタイルの彼女。 見つめ返す視線に気づいて、ふいと目を反らした。] (23) 2020/10/21(Wed) 19:21:17 |
【人】 微睡む揺籃 アリア……ぅ。 [ ベッドの上に立ちあがり、近づいてくる姿>>0:259を 見れば目を反らした。 思わずじぃっと眺めてしまいそうになっていたから。 メイベルに言いたいこと、望みたいこと――は 確かにあるのだけれど、それを言うのは なんだか負けを認めてしまうみたいに思えて。 思考の奥の方に仕舞いこんでいたんだ。] ……? ん、っ……。 [ 視野の横で彼女の爪先が持ち上がる。 疑念を抱く間もなく私の顎と抱えたクッションの間へ 入り込んでくる。 軽く押され、反動で見上げるように細い脚の先を見返した。 くっと言葉に詰まりつつ、頬を膨らませて。 嗜虐的なその表情に、ぞくりとしたものが伝う感覚を覚えた。 冷たい氷とも熱い石ともつかない何か、お腹の中に現れたような。] (24) 2020/10/21(Wed) 19:23:56 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ 奇妙な感覚を抑え込んで私は口を開く。 メイベルの顔を見ないようにすればその裸身を 見つめずにはいられない。 だから、瞳まではなるべく目にしないよう、 彼女の口元に視線を据えた。] ……お、女同士だからって。 ……その、はしたないよ。 誰か入ってくるかも知れないんだし。 [ 取って付けたような理由だったかも。 私は瞳を揺らしながら続ける。 内心をそのまま言葉に変えるみたいに。] ……私だって、目のやり場に困る、よ……。 ……くっつかれたり、する、のも。 [ いつも抱き枕にしているクッションをぎゅっと抱いた。 現実でも使っていたからと持ち込んだ物だけど、 それは理由の半分だけ。 もう半分は、眠っている間にメイベルに抱きついてしまったり しないように、という理由。 顎下に添えられた彼女の足を退かそうともせず、 白い足の甲を見つめて小さく息を吐いた。]* (25) 2020/10/21(Wed) 19:25:37 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――浴室にて(1週間後・その1&その3)―― >>>1>>2[ 考え込む様子のメイベルは>>2、やがて 当然とも言える質問を投げかけてきた。 それはそうだろう、私だって突然未来人が現れたら これから先に何が起こるか聞いてみたいと思うもの。 だけど、私の口から教えるには気が引ける事柄でもあった。 だから代わりに右手を軽く握って前へ出し、意識を集中させる。かすかな煌めきが生まれ、強まっていく。] 「現れなさい。私の記憶の断片」 [ 手首を反転させて上向かせた。 親指と人差し指でつまむ形。 虹色に光る粒子が集い、やがて一枚の紙片を形作った。] (38) 2020/10/21(Wed) 22:34:53 |
【人】 微睡む揺籃 アリアこれ。この世界の事を書いた――『原作』の一部分。 予言書、みたいなものって言えるかもね。 [ 原作、なんて呼ばれるのは、彼女でなくてもこの世界の住人ならば気に食わないかもしれない。だけど私にとってはそれが事実なのだ、仕方ない。 メイベルへ差し出した紙片の記述>>0:a13には、 『原作』での彼女の最後が描かれている。 自らが産み出した最強の魔物、主人公パーティーの最後の敵となる 『黒龍』にメイベルが取り込まれてしまう場面だ。彼女の描写はそこで最後となり、エピローグでも行方が語られることはない。 でも、この世界にやってきてからの短い期間で私が見聞きした限り、目の前のメイベルはまだ『黒龍』を産み出そうとはして居ないように感じていたが。] (39) 2020/10/21(Wed) 22:36:06 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ それでも少し冷たいめなのだけど、文句を言うより慣れたほうが早かった。……だけど、やっぱり慣れないことはあるもので。] うぅ……メイベルが裸なのも、私が裸なのも、 ちょっと……まだ。 [ だってプールだと思うなら、裸で入ってるのっておかしいじゃない。そう主張はしたのだ。したのだけど――現実世界でだって、ヌーディストと呼ばれる人々が居ることを、うっかり口を滑らせてしまっていたのだった。] ねえ……水着、着ちゃだめ? 出してくれない? [ 先日も却下された主張を試みる。 きっとだめって言われるかな、と半ばはあきらめ気味に。]** (42) 2020/10/21(Wed) 22:49:20 |
【人】 微睡む揺籃 アリア──1週間後(その2)寝所── >>43[ この城の住人、魔に従うもの達はみな、メイベルの意を察して動くことが根底にある様子で。とすれば彼女が言うのも>>43無理からぬことかもしれない。 一蹴されはしたけれど、あ、と反論を思いつく。] あぅ。 そ、それは……敵とか。主人公、とか……? [ 自信なさげな口調になってしまった。 この世界のどこかでもう存在しているのかもしれないけれど、転移の魔力で各地を飛び回るという妖魔に聞いてみても、人間の国にしばしば入り込んでいるという淫魔に尋ねても、それらしい兆候は無いようだったし。 そして拙い反論より、重ねての問いかけは>>44 更に私を追い詰めてくる。] (62) 2020/10/22(Thu) 0:00:08 |
【人】 微睡む揺籃 アリアぅ。 だって、 み、見ちゃうと……その。 [ 口ごもる。 これ以上聞かないで、と視線をそらす。 それでも足りないので俯いた。] 触りたく、なるじゃない……。 [ どちらかと言えば好奇心や鑑賞したい気持ちからなんだって思いたい。少なくとも何も許しを得てもない、数日前に知り合っただけの相手を裸だからって触りたくなるのは控えめに言っても犯罪的な考え、だと思うし。] (67) 2020/10/22(Thu) 0:03:00 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ けれど、俯いたところで彼女の声が聞こえなくなる筈もなかった。強い言霊の籠もる声、”力ある言葉”が私の顔を上げさせる。] ……っ、……うぅっ、 [ 押し止めようとすればするほど、 メイベルに返事を発しようとする気持ちが強くなる。 心の中で、数秒のせめぎあい。 屈せざるを得ないのはわかっていたんだ。] (69) 2020/10/22(Thu) 0:07:52 |
【人】 微睡む揺籃 アリア……見、たい、……です。 ……そう、見たいの。 じっと見たいし、色々な様子を見たいし、 それだけじゃなくて、触りたいの。 触ったり、撫でたり、してみたい。 マルコシアスを従えた時みたいに、 私、この世界のいろんな存在を感じてみたい……! [ いつしか手からクッションは落ちていて、代わりに メイベルのつま先が私の身体をなぞっていく。 平らな胸を押す力に少し揺れるけれど、倒れるまではいかず。 彼女の問いに答えると、その瞳を強い光で見つめ返した。]* (70) 2020/10/22(Thu) 0:12:52 |
【人】 微睡む揺籃 アリアこの世界が……本当にそこに書いてある通り、とは限らないけどね。 [ 「原作」の一部に目を通す彼女>>75に、そう一言だけ投げた。 そもそも今の私――アリアは、原作には存在しない筈の人物。 オリジナルキャラクターなのだから。 何が違っていても、おかしくは無いとも言えるはず。] …………。 [ メイベルの手の中で燃え上がり、焼失する紙片。>>76 険のある声音と表情は私に口を差し挟もうとは思わせなかった。 ただ無言で見守り、考えるだけだった。 私がこの世界で果たすべき役割かなにかが、もしかしたら あるのだろうか、と。]* (79) 2020/10/22(Thu) 1:02:20 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――浴室にて―― >>77>>78[ いらない知識を与えてしまったと後悔しても時すでに遅し。 寝るときといい言葉づかいといい、どうしてこうも メイベルはお淑やかじゃないのだろう。 頭の中でひとつメモしつつ。] う、うぅん……なかなか慣れないよ、それはぁ……。 それにこの泉は冷たいままでしょう? [ だとするとやっぱり、プールを連想してしまう。 その意味では現代社会の常識がまだ私の中には色濃く残っているのだ。喜ぶべきか哀しむべきかはさておくとして。] あ、それなら温かいお湯に入ってみない? それだったらむしろ、裸の方が私、馴染みがあるもの。 [ 日常習慣の違いって面白い。 個人的にそこそこ切実な交渉ではあるのに、 緊迫感なくそんなことをふと思っていた。 そこにメイベルから投げられるひとつの提案。>>78 ぴくっと耳たぶが動く気がした。] (80) 2020/10/22(Thu) 1:22:17 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ このメイベルは>>78、何か悪戯を考えてる顔をしてる。 この数日で身についた警戒心はそう悟らせるのだけど、 彼女の提案に乗ってみるのは面白い気がしていた。] え、お互いに……? 作って、着てみる。う……うん。 [ そもそも原作界隈でのキャラ人気もそんな所にあるのだ。 傍若無人で無慈悲な、強大な敵役のわりにそこかしこの場面で ちょっと顔を出してはアクセントを与えていく。 メイベルが損な目を引くこともあっても、それはそれ、と また別の機会で取り返す様に感情移入する読者も少なくないのだ。 ゆえに私も彼女の案に同意を返してしまう。] それは……どんなものでも良いの? まあ、サイズとかは合ってないと、着ようがないけれど。 [ スレンダーな彼女を身体を眺める。 今の私もそうだけど、というかまるで凹凸のないような身体だけど、 目測でもサイズ感は把握しておかないと、と。]* (81) 2020/10/22(Thu) 1:30:17 |
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