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人狼物語 三日月国


74 五月うさぎのカーテンコール

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[もぞもぞと巣から出てきたのは、小麦の焼ける良い匂いに一本釣りされて。]


おはようございます……ごめんなさい。


[全然寝相良くない、呪われしリビングボッコだった件について。
もしかしてソファで寝た方がマシだったのではと思うけれど。

それはそれとして、鼻を蠢かせた。]


朝のコンソメスープ!

[小麦粉と水と塩だけの硬派なパンも、
甘い美味しいブリオッシュも、
コッペパンに焼きそばとかをねじ込んだ惣菜パンも、
食パンの耳のラスクも。
田舎のパン屋さんちのフラウア君はなんでも好き。ご飯もお蕎麦もトルティーヤも好き。]


ジンさん今日も素敵ですね。
手料理……幸せ……!


[後で、パプリカのグラニテが一晩の冷凍でどうなったか食べてみましょうと誘って、ピカピカの笑顔でトースターを覗き込んだ**]

【人】 試用期間 フラウア

─ パイ生地は世界を平和にすると確信する日 ─


秋のパイ包み、良いデスね。
キノコもお魚も。


[キッシュのお許しが出たから、パートブリゼを仕込んでおこう。
お客様ごとに注文を受けられるよう、一人分ずつの小さな型で。
どのくらい出るかわからないけど、余ったら勿論、賄いにも残り食材の色々キッシュが登場する。
アパレイユは豆乳を使えば安上がりだし。]
(4) 2021/05/21(Fri) 16:04:19

【人】 試用期間 フラウア

[グラニテたち、気に入ってくれましたかとはお店では聞かない。
でも明らかに滲み出す何か。
ぴこぴこと跳ねるように歩いて行って、調理台の角にスネをぶつけた。
それとフロアのテーブル席にも。開店前で良かった。]


あの、ジンさん、次のお休み……
キッチンで飲む日です?

初めてのお給料をいただけるので、俺、それで何か買って行っても良いですか。


[次の約束を、そわそわしながら確認した夜*]
(5) 2021/05/21(Fri) 16:05:18
あっはは。朝から元気だね。

[きゃあでGosh!ときた。咄嗟に出る言葉が横文字なあたりに、彼のルーツを感じる。
 驚いて混乱した子猫のようだなと思いながら、隅に挟まった棒っこに布団をかける。
 頭からかぶって縮こまったのに、またひと笑い。
 彼といると自然と笑ってしまうような、不思議な魅力がある気がした。
 サイドテーブルの眼鏡をかければ、朝がはじまる。]

[卵を割って解きほぐす。オムレツのミルクはたっぷりのほうが好みだから、遠慮しない。
 塩と胡椒を少し。それからシュレッドチーズ。
 パンをトースターに突っ込んだら、フライパンにバターを落とした。
 が、ミルクとチーズが入っているから、使う油が全量バターだと朝には少し重い。
 バターが溶けたころにサラダ油をひと垂らし。卵液を一度に注ぎ込めば、じゅあっと気持ちのいい音がした。]

――おや、おはよ。
何がぁ?

[ごめんなさい、については、謝罪を受けることなど何もないと思っているから肩を竦めてはぐらかした。
 何に対してのことかはわかっていても、抱き枕が安眠に繋がるならそれに越したことはない。]

コンソメスープなんて言うほどたいしたもんじゃないけどね。
適当に野菜にて顆粒スープ溶かしただけよ。

[あとは仕上げに胡椒を挽くくらい。小学生の子供でも出来そうだ。
 面倒見ている卵液のふちが固まりはじめたところで、中身をかき混ぜてとろとろに仕上げる。
 舟形にまとめるのを面倒くさがって、ゆるいスクランブル状態のまま、皿の上。]

あ、そーだ。グラニテ。
あれちょっと使いたかったんだよな。

トマトあったかな、っと。

[野菜室の中の数少ない酒以外のもの。
 赤くて丸いトマトを一つ、細めのくし形に切った。
 オリーブオイルとワインビネガー、塩とドライバジルを片口の小鉢でさっと混ぜたあたりで、トースターが鳴いた。]

んじゃ、朝メシにしよっか。

[朝はしっかり食べておかないと、ランチ後のアイドルまで保たない。
 適当スープを大ぶりのマグに注ぎ、ミルクの甘さのふわりと立った厚切りトーストと、チーズ入りとろとろオムレツ……スクランブルエッグもどきをソファ前のテーブルへ。
 オムレツにはカレースプーンを雑に添えてある。
 それから、冷えたトマトには軽くグラニテを崩して乗せる。
 酸味の強いドレッシングを、その上からくるり。]

味は店レベルのを期待しないよーに。

[手料理、と感動している麦には面映ゆさを隠すようにそう言って笑って、オムレツをスプーンですくうとトーストの上に乗せてかじった*]

【人】 店長 ジン

白身のパイ包みとかね。
好きだよ。牛肉とかも好きだけど。

ポルチーニ入ったクリームソースとかさ。

[>>4さくりと魅惑の軽い層の食感を思う。
 どれだけ思いめぐらせても、それを存分に味わうにはあと二月、叶うなら三月待ちたいところだが。]
(6) 2021/05/21(Fri) 18:21:21

【人】 店長 ジン

[何か打撃音がした気がしたが、肝心のシーンは見逃した。
 見たとして、笑いながら気を付けなよ、で終わったと思うけれど。]

ん? あー……うん、まあ、そのつもりだったけど。
初任給、それでいいの。

[休みの日にゆっくり飲もうか、とは言ったし、その予定でいたけれども。
 初任給を削らせる気はなかったから、二、三瞬く。]

ま、使い切るなんてことはないか。
無理しないで好きなもの買っておいで。

[自分は何を準備しよう。
 チーズと、ハムと、それから――ああ、オイルサーディンでも漬けようか。
 思考はゆるく、その日て向けて飛躍していく*]
(7) 2021/05/21(Fri) 18:21:31
んああ、いただきます。


[ソファの前。トーストの匂いを胸いっぱいに嗅いで、厚切りのそれを手で裂いてみる。ふわぁと立つミルクの香。
何もつけずにそのままバクり。]


おいし…セレブの角食……!


[さくさく、ふわふわ。
それからカレースプーンをとって、スクランブルエッグを真似して乗せた。はぐっと食らいついたらすぐになくなってしまう。]


半熟の玉子ってなんか、贅沢感あります。
ジンさんいつも朝はパンと卵ですか?


[スープのマグで指を温めながら、冷製トマトに興味津々。]

すごい、リンゴもサラダ味!


[冷製、氷製?トマトの粗い食感のグラニテが、ぴたりと朝の食卓に合う。パプリカは野菜と果物両方の顔をして。]


ここにマスカルポーネを指の先くらい載せてもいいかも。
チーズ……オムレツ…オムレツ食べよ。


[目分量で半分こを探り、こんもりとスクランブルエッグを取った。
くたくたとキャベツが柔らかいモーニングスープも飲み干して。]


……300万点。

あ、ジンさん出勤。デスよね。
朝はコーヒー飲みますか?俺いれましょうか。洗い物しますか?


[昨夜は自分だけシャワーを浴びさせてもらったから。

泊めてもらったのに何もしていない、手伝いを申し出て、
何だか自分の言葉が面映くて、少し頬に手を当てた*]

【人】 試用期間 フラウア

─ 定休日に向けて ─

[ドルチェの盛り合わせは、常連さんの綺麗な女の子達にも好評をもらった。タルトをミニサイズに小さくしたのが正解。
甘くない野菜のジェラートは、お酒に合ってお腹にたまらないアレンジでカウンターの常連さんに。]


さやくん、美味しくて高くないワインってどういうのかな。


[歳の一番近いバーカウンターの主に聞いて、1000円未満の旨安チリワインを教えてもらった。

初任給は、お世話になった人のために使うものだよ?
とはいえ懐事情も事情だし無理してると思わせたくもない。

おばさんが1回だけ使って以来棚の奥でお茶を挽いてたたこ焼き機を借りて、買い物は小さめのエビやウィンナー、ミニトマト、タコ、マッシュルーム、チーズなどなど。どれもスーパーで安く買える程度の。

その日は、保冷バッグを提げて、ワインボトルを抱え。
昼間から飲む気満々、フード付きパーカーにゆるいカーゴパンツの軽装で*]
(8) 2021/05/21(Fri) 20:36:42
うまいよな、ここの食パン。
麦んちのとは違うだろうけど。

[高い食パンはうまいのだ。
 スーパーの10倍ちかい値段を出しても価値がある。
 半分の陣地が切られた卵の、自分側の方をまた崩し。]

んや? 米のときもあるよ。
休みの日に米炊いて、冷凍して。
凍ったまんま出汁に突っ込んで煮て雑炊にしたり、昆布粥っぽくしたり。
生卵で済ますときもあるけど。

今日はこのパンがあるからパン。

[パンも冷凍できるのは知っているが、保存を考えるよりは食べてしまいたい派。
 オムレツトースト、やはり最高。]

いいね、ミルキーなうまみとトマト合うし。
リコッタでもよさそう。

テキトーにやったけどこのトマトうまいな。

[マスカルポーネの提案には頷く。
 パプリカとリンゴならサラダ方面に持っていってもいいだろうと思ったのは、バッチリハマった。]

あ、一応残してあるから、単品でも食おう。
この様子だとパプリカの部分、問題なさそうだし。

[その点数は言い過ぎだけどな、と笑いつつ、でも朝のざっくり料理にしては100点を出せると自負はある。
 ひと通り食べ終えれば、手を合わせ。]

ん、シャワー浴びてからだけどね。

洗い物してくれんなら助かるな。
コーヒー、マグに半分、濃いめに作って。
朝はカフェオレ派。

[ソリュブルコーヒーを、しかも冷たい牛乳で割る。
 ぬるいカフェオレをのんびり飲む朝を、モーニングルーティンなんてかっこつけた言葉では呼ばないが。]

[コーヒーの瓶の場所と、簡易式の電気ポットの使い方さえ教えれば事足りるか。
 不足があれば教えつつ、楽な朝だなーなんて軽口。]

んじゃ、ほんとに任せていい?

[お言葉に甘えてシャワーを浴びてしまおう。
 着替えを見繕ってバスルーム。クルタを脱ぎ捨て、やがて水音が微かに*]

[今まで付き合った人と身体を重ねても、
ここまで愛してくれた人はいなかった。

何気なく紹介された人と、何気なく付き合って。
それが身体目的だったと知る頃には、いつも別れの兆しがあった。

いくら恥ずかしさを訴えても軽く流されて、好きなように身体を弄られるだけ。
いやだと言えたら良かったけど、断る勇気もなかった。]

[「恥ずかしい」ことが「気持ちいい」ことだと初めて教えてくれたのは基依さんだ。
初めて身体を重ねた夜に、素直に口にしてほしいと言われて。
酷く恥ずかしかったけど、私が言葉にするまで待ってくれた。

ただの性行為が、
自らの感情を伝えるための行為に変わったのはそれから。

またあの腕に抱かれたくて、ピルを手にしたのも。
可愛いと言ってもらいたくて、新しい下着を身につけるのも。

彼が与えてくれる全てに応えたくて、好かれたくて。
初めてもっと愛されたいなんて欲望が芽生えた。]


 ……あ、  ァッ、んッ


[ぐちゃぐちゃに掻き乱されていた手が離れていったのも束の間、そそり勃った屹立が深く入り込んできて、その衝撃に目眩がする。
思わず逃げたくなるほどの刺激に身を捩ったら、逃さないと言わんばかりに深く穿たれて吐息が乱れた。]

[彼が動く度にちゃぷちゃぷとお湯が波打って。
更に奥へと求められてこれ以上無いくらいに身体が暴かれていく。]


 ぁ、ぁんっ……、ぁッ やっ……


[抑えようとしても声は止めどなく溢れていくばかりで、耳朶を濡れた舌が這えば、ぞくぞくと身体が震えてまた彼自身を甘く締め付けてしまう。
堪えられずにぎゅっと目を閉じたら、目尻に溜まった雫が溢れた。

縋り付くように背に腕を伸ばして、肌を擦り寄せる。]

 
  …… きもち、ぃ……、も、だめっ……

 
[教えられたことを熱に浮かされたまま口にして。
滲んだ視界の端に瞳を捉え、限界を訴える。*] 

[吐息混じりの低い声が、弱い耳元を撫でるように掠めて
声にならない息が零れた。
愛おしげに呼ばれるのも、繰り返し囁かれるのも
体が震えるほど嬉しくてふわふわする。]

  ……… 
ひゃ、


[不意に、走った小さな痛みに首を竦め。
舌の這う感触にぞくぞくと脳が痺れて
掌に包まれた胸が、浅く上下した。]

  
ん…… は、い


[請う声に、背中に力を入れて体を浮かせれば
胸元の締めつけが緩んで。
頭を手を抜けていくルームウェアに、不思議そうに瞬き。

ぱち、とようやく微睡から意識が覚醒する。]


  え、ゆめじゃな…… ぁ、下着………

[床に落とされた、シンプルで飾り気のないブラを目で追い
思わず零れたつぶやきに、慌てて口を手で覆った。]

  
……なんでもない、です。


[晒した肉付きが薄い体を、綺麗だと褒めながら触れられて。
今更のように襲ってくる羞恥に目元を染めながら
微笑む蓮司さんの顔が近付いてくれば、
口付けを求めるように覆っていた手を退けてしまう。]


  は…… ぁ、

[口付けひとつで、とろんと目元が緩み。
肌を辿る唇が、やさしく胸を包む掌が
気持ちよさを与えてくれることを知っている体は正直で。
指腹と舌で胸へ落とされていく愛撫に、
弄られた突起が次第に熟れたように赤く染まっていき。
甘い刺激に喘いでしまう口を再び手で覆って、
懸命に息を殺しながら。]


  ン、ぅ……
  っ……れんじ、さ…… あ、あぅ

[体の奥にじわじわと広がっていく熱が、切なさを訴えて
小さく内腿を擦り合わせ。
胸元に顔を埋めている彼を見つめた。*]

[紫亜は外見も内面もともに非常に魅力的な女性だ。
これは彼氏の欲目ではなく、兄のつもりで見ていた時にも彼女に彼氏がいることを信じて疑っていなかった。

初めて抱いた時、彼女は処女ではなかった。
以前から予想できていた筈のことが内心ショックで、何時から自分は処女厨になったんだと呆れたものだ。

だがそれなりの経験を積んできて、「泊まる」意味を分かって頷いたフシがあった割に、いざ抱き合ってみるとどこか遠慮がちなことに気づいた。
まるですべてを委ねていないと此方が機嫌を悪くすると思っているかのような。]

[だから身体を触りながら、「教えてくれ」と言った。

 「恥ずかしい」も、
 「気持ち悦い」も、
 「くすぐったい」も、
 「怖い」も、

 勿論「気持ち悪い」や「痛い」も。

恥ずかしがっている様子が堪らなく可愛いことは口にした。
気持ち悦いことを教えてくれたら「嬉しい」と返してそこをもっと愛した。
くすぐったいのはまだそこで快感を拾う準備段階だと言って、その日は取り置きを宣言した。

怖さを訴えられたら手を繋いでキスをして。
はじめての感覚を拒まないように導いた。]

              
たいせつ

[彼女に対する気持ちは最初からloveだったけれど。
恋を覚えてからますます大切にしたい気持ちが強くなった気がする。

その割に理性を飛ばした挿入はいささか乱暴だったけれど。
奥まで抵抗なくすすんだ慾を彼女の裡は歓待してくれた。
内部の歓喜に怯えが生じたか、上体は逃げるように捩られたが、その「怖い」は受け入れてほしい快感だから、逃がしてやれない。]



 はーっ、は、
 俺も、 きもちぃ、
 
紫亜んナカ、吸い付いてくる
……


[耳元で囁きながら穿つ。
囁く度に搾り取られそうになるから、言葉は呻き交じりになった。]


 良いよ、一緒に……ッ

 ――ココ、に。
 ぜんぶ、出す、から、 っ、


[紫亜の下腹を押す。
内外から快感を生む内壁を挟んで促して。]


 っぅあ……っ


[ぎゅうっと抱き締めた。
腰は勝手に浮いて、上体が反ろうと動いたが、抱き締めた彼女が錨となって、結合が解かれるのは免れた。

せりあがった袋でつくられた胤が間欠泉のように湧き出して、紫亜の胎内を叩く。
避妊具越しでは得られない「満たしている」快感に、喉奥がぐぅ、と獣じみた音を立てた。*]

【人】 店長 ジン

――定休日に向けて――

ところで俺んちの場所って覚えた?

[定休日に向けて、大事な質問ひとつ。
 Noが帰るなら、店の前で待ち合わせになるかなと。

 こちらが用意したのは数種のチーズと、それからナッツ類。
 あとはハムとフルーツをいくつか。
 食べ切れなければストックになるようなものたち。

 そうして、うさぎの眠る日は来る*]
(9) 2021/05/21(Fri) 21:39:52