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人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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視点:


 ニア

少女の白い指先が首の傷を辿る。
自分のした行動をなぞるような仕草に首を傾げた。
ニアは、誰かと同じ行動を選ぶことは少ない。

「──ニア?」

“なにか”に霞む紫を見下ろして、青年は名を呼ぶ。
少女の首から指を離し、頬を辿る。
青年が、いつも──口付けの前にする動作。
少女の瞳が下りたなら、許される合図。

彼女はいつも、言葉で答えを与えてくれないから。



「見た目に拘るなら買い替えてやってもいいぜ?
 “お前の為”を思って唯一造ったヤツなんだが」

そう言わないと分かっていて、あえて告げる。
ラスだ。自分の知ってる、彼がいる。

呪術ギルドの『ギルドマスター』が、幼子を思って、
変に気に病まない様に“みんなそうだから”と渡した、
世界でたった一つの魔法が込められた指輪だ。

「言っとくが俺は、決めたら一途だぞ。
 離さないし、死んでも世界に喧嘩を売る男だ。」

 けど、……別に心がない訳でもないし、
 こう言うのは俺も初めてだから、……ちゃんと言えよ。」

そう言って、自分の指輪を、薬指に付け替えた。
本来着ける必要は無い。全て自分に届くようになっている。
だからこれは、本当にただの『証』でしかない。

「何度も間違えて生きて来たし、間違えないって自信もない。
 だから、これからも傷付くし傷付かせるかもしれない。

 でも、信じてくれ。俺はお前を信じ続けるから。
 俺はお前を愛している。その事は、ずっと。」


占い先は「ルヴァ」
投票先は「ランダム」にしてるわ
という報告を忘れていたわ


「 
Never mind, Brachi.
 」

「 
It's not your fault.
 」


「 
...It's true.
 」


/*耳にだけ音が届きました。脳に届く声はありませんでした。
届くべき者にきちんと届いたかは、定かではありませんが。

サダル

 少女の小さな唇が、塞がれる。

 
「──馬鹿みたいだ」
 
 

サダル

「……馬鹿みたいだ。吾を幾つだと思っている?
 こんな、年端も行かぬ少女みたいに、キスひとつで」

 恨みごとを放つその間際。
 少女の頬を、熱い、熱い涙がこぼれ落ちる。
 大粒の涙がこぼれ落ちる。

「こんな、甘ったるいラヴストーリーみたいなキスひとつで!」


 →

サダル
(ニアの『ニ』が漢数字の二になってるわよ…!)


「……知ってるわ」

 そっぽを向いて、つんと澄まして。
 いつもの態度を装いながら、慣れないことを口にする。
 ――今なら、ちょっとだけ。素直になってあげてもいい。

「あんたがわたしの味方だってことくらい、とっくに。
 ……寂しがりなのは今、知ったけれど」

 それに、あんたわたしに特別甘すぎると思うわ。
 呆れたようにそう言って、寂しがりは自身の殻を少し破る。

 腕を持ち上げ、タオルに手を伸ばした。
 自分のとよく似た黒髪を拭いてやろうと思って。

(→)

サダル

 逢瀬を交わして、手を繋いで。
 そんな長ったらしい時間は必要ない。
 少女の熱を呼び覚ますのも、
 彼女を人間としての心の形に引き摺り落とすのも。

 たった、キスひとつで十分なのだ。

「──あ、あ……!
 なんでこんなに、切なくて胸が熱くなる?
 吾はまたおかしくなってしまったのか?」

 サダルの胸に顔を押し当てる。

「いや、違う──」

 
だって。だってあなたに恋をしていた。

 
例え造られたものでも、あの気持ちは嘘じゃない!


 →

/*
 ゲイザーが去ってから暫く。
 キューはルヴァの死体の傍らに立っています。


「…… ……」

 キューは、ルヴァの死体のそばにかがんだ。


「……、…、……」

 キューは、何かを言いかけて、口を噤んだ。
 少しの間の後、小さな小さなアイテムボックスを取り出す。


「……
ありがとう
、ルヴァ」

 キューは、アイテムボックスに死体を収納した。


 キューは、森を立ち去った。


/*
 死体は生物ではありません。


/*
 キューは、何かをルヴァに問いたかったようです。
 ですが、答えが返って来ないことは分かり切っています。

 無駄な事はしない方が賢明ですね。

サダル

 避けられなければ髪を拭いてやる。
 きっとその動きは、拙い。

「わたし、優しくなんてないわ。
 優しいっていうのは、あんたみたいなひとのことを言うのよ」

 ひとり、ぽつんと座っている女の子を気にかけて。
 会議の内容をまとめた資料を作ってやって。
 抱えているものはないかと、話しやすいように呼び出して。

 そういう優しさが大嫌いで、疎ましくて、
 ……けれどたしかに、嬉しかった。嬉しいから、遠ざけた。

「どんな場所でだって、求められるわ。
 ……だから、嫌いなのよ」

サダル

 キファは、確かに一度死んだ。
 この世界の真実が、どのように在ろうとも。

 ……彼女の死生観は、そう定義する。

 あなたはもしかすると、
 悲しみが連鎖する”あの場所ではないどこか”へ、
 辿り着きたかったのかもしれない。

 あなたはいつか二人でこうして真に出会うために、
 一時恋心を売ってでも、逃避行をしたのかもしれない。

 だがこれらは全て仮定であり、
 それはあなたが語らぬ限り、キファは知る由も無いのだろう。


 →

サダル

 ──二人は、最早舞台から降りた。
 これは誰かを感動させる為の演劇じゃない。
 ロミオとジュリエットでも、サロメでもない。

 二人が紡ぐ、二人の為の、物語だ。


 これにて、ヌンキの”はじめの祈り”は、
 真に叶えられたのだろう。

 紆余曲折こそありはしたけれど。
 でも、序破急のない物語なんて退屈だろう?
 神様が、笑った気がした。

 唯、残されたヌンキは──
 それはまた、別のお話。



サダル

 サダルの胸から顔を離す。
 涙を拭った。

「迫った体を拒否したな。
 口づけをねだる吾を制しただろう。
 調子が悪いことを理由に、
 随分とほったらかしにしてくれたな」

「……許容するのは、今日までだ。
 吾は男を尻に敷くのが趣味が故。

 ──覚悟せよ?」

 くつり。
 いたずらっぽく、笑って見せた。

ひそひそ

ひそひそ

 [噂話は広がる]

「ほら、あの子もそうだよ」

「あの牧場の子?」

「でも、あの子はあまり変な噂は」


「あそこ、以前なにかなかった?」


「あー、何年か前に聞いたな。水の事故だっけ?」

「聞いたことある。子供が流されたんだよ」

「でも、結局無事だったんじゃなかった?」


「二人流されてひとりは助からなかったって聞いたような」

「いやいや!ひとりだけですぐに救助されたんだろう?」

「流されたのは三人じゃなかった?」


「子供といえばさぁ」


「あそこって双子がいなかったっけ?」

「大きくなってたら、丁度あの子ぐらいかな?」


 [噂話というものは大抵根も葉もなくヒレがつく]
 [なにがあっても『ハマル』は、『ハマル』だ]