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人狼物語 三日月国


74 五月うさぎのカーテンコール

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キライの顔してなくっても、スキとそうでないはわかるってことでしょ。
あんまり差出したくないの。

[それは試食をする側として、店を切り盛りする側としてのエゴ。
 人間である以上どうしたって好みは出るが、スタッフたちは最良を出してくれているし、客観的に臨みたいのだ。
 事実、タルトたちにも正しい評価は下せている、はずだ。
 だから本当は、全部うまい、おいしいと平らげたいのだというエゴ。]

あー、そういうタイプ?
最近流行りだよね、パフェと酒。

[俺はムリです、とは口に出さないものの、態度に若干出ている。
 今更取り繕っても仕方ない。]

お酒、好きよ。
あの冷蔵庫、野菜室の方ほとんど酒しか入ってないし。
休みの日とか、テキトーに料理してさ。そのままキッチンドランカー。

今度ゆっくり飲もうか。
休みの日、とかさ。

[無意識にこぼれた次を約束する言葉は、彼の耳にどう届くだろう。
 しかも、夜中の数時間、でない次を。]

そんなんでいーの。
言われなくてもそのつもりだったんだけど。

[要求は、警戒していたよりずっとおとなしかった。
 いや、こちらの脳内が下世話だっただけかもしれない。
 なんだか思い切りやさしくしてやりたくなって、きゅ、と抱き寄せる腕に力を込めた。]

……俺に食べさせたい味、なんでしょ。
食べるに決まってる。

――そうしてアラームの後――

[鮮やかな野菜の氷菓がふたつ、きらきらと冷えている。]

どうかな。
果肉がかちかちに凍ってしまうんじゃなきゃ、大きめのほうがベースとの食感の違いが出ていいと思うけど。
フリーザーに常に準備しておくこと考えると、小さい方がいいのかね。

[試食となると、つい頭が仕事モードになってしまう。
 小山にスプーンを差し入れて、一口。]

――あ。
うん、うまい。

[うまい。
 素直にそういって、もう一口。
 微かなパプリカの青みが、甘すぎずさっぱりとしている。
 自分のための味だというのを、恥ずかしながら感じてしまった。

[続いてのジェラートは、なめらかでも少しもったりとして、風味が違う。
 甘さは自然のもの、という程度で、あとは胡麻とミルクのうまみ。
 単品の好みで言えば前者に軍配は上がるが。]

ああ、いいね。ローストビーフ……なんかもいいけど。
俺はこれ、ガスパチョに入れたい。
あとあれだな、ミントとオリーブオイル足して、きのこのソテーにかけるとか。

[アイデアがつらつらと出てくるのは、これはこれで気に入った証左だ。
 飲みたくなってくるなーと思いはすれども、今日はやめとこう。もういい時間だし。]

みたらし……は、イメージ湧かないけど、そうだね。
塩気が欲しくなるのは、わかる。
キャラメルサレとかでもいいんじゃない。

[何なら塩かけてそのまま食べたいが、ちょっと趣旨からはずれるだろう*]

── 嵐の居ない間 ──

[コップに水を注いで、書斎に入る。
書斎の窓辺に置かれた鉢植え。
細く優雅な線を描く植物に、そっと水を注ぐ。


『ウチョウラン』


名前を見て、つい、手に取ってしまった。
植物を育てる事が自分に出来るのか。
少々不安に思うこともあったけれど……

小さな蕾はまだ開かない。
嵐が風呂から上がった気配がすれば、部屋から出る。
次は自分が入って来るから、先に寝てても良いよと口付けて。
烏の行水にならない程度に、さっと風呂に浸かって来よう。**]

[たくさん、いっぱい撫でてもらって。
優しく抱き寄せられて。
満たされたつもりになっていた。まずいことになるのはもっと後。

落ち着いた表情で氷菓を矯めつ眇めつ。]


そうか……時間が経つとどうなるか、このまま冷凍庫に入れててみてもらってもいいです?


[パプリカのグラニテにふたくち目のスプーンが入るのを見て、
シャーベットが溶けるみたいに笑った。]

いいですね、きのこも合いそう。
しゃぶしゃぶの薄いお肉で包んだり。

……あ、キャラメルサレ!


[バンザイすると遠心力で危ないので、胸の前で手を合わせた。
イナバウアー…はちょっと年齢的にわからないデス。]



[そして、もう口実は尽きる。]


ありがとうございました。
これで早朝からお店に出なくてもランチ向けに仕込めそうなことはわかった……けど、


[実際の運用はどうしようか、と。
とりあえずしばらくはディナータイムのお客様たちに評判を聞いてみるべきだろうか。]


遅くまで、お邪魔しました。
……明日寝坊しないでくださいね。



あの。こんど。
休みの日の……本気にしちゃうから、冗談なら教えてください。


[下を向いて、自分の爪先をぼんやり眺め。]


  俺、酔っ払ったことなくて──
  キス魔だったらどうします…。


[帰りたくないからって馬鹿なことで時間を引き延ばしている、自覚はあった*]

[分かっているくせに聞いてくる辺りがずるい。
ますます顔を上げられないでいれば、瞼を唇が掠めるから、やっぱりずるい。
視線を上げて、見下ろす視線と交えたら、伏し目がちにぽつりと零す。]


 だって……、
 ……恥ずかしいんですもん……


[何度か身体は重ねたけれど、いまだに慣れることはない。
こちらは彼の口付け一つ、手の動き一つですら翻弄されてしまうのに。

負けじと武装したブラもショーツも解かれて、残されたのはあられもない身一つ。
未だ、彼を満足させられてるかは分からない。]

[問われる声には、はい。と頷きを返して。
誘われるままに露天風呂へと足を踏み入れる。

一度熱を持った身体は、シャワーで洗い流しても冷めないまま、じくじくと身体を蝕んだけれど。
湯船に浸かれば、少しは忘れられるかもしれない。*]

そーね。明日とか様子見てみようか。
一晩突っ込んどいて。

このままだと食べちゃいそう。

[冷凍庫はもう勝手知ったるものだろうと、しまうなら任せよう。
 その間に、茄子のジェラートを味見などして。]

あー。
いいね。水菜とかも足そう。食感重視。

[冷たさと温かさの共演になるか、冷しゃぶでやるか。
 個人的には前者だが、どちらも喜ばれそうだ。]

これ好きだわ、俺。
スイーツとしてアリかはわかんないけど。

[頭の中では、これを店で出すことばかりが渦巻いている。
 これから茄子はどんどん旬になるし、活かしていきたいな、と思っていた最中。]

……え?

[お邪魔しました、の響きに、何度か目を瞬く。]

帰んの。

[そりゃあ、帰りたいなら止める権利なんてないんだけど。
 いつもは帰れなくなった奴を泊める部屋だったから、帰るという発想がなかった。
 当然のように泊まっていくと思っていたから呼んだのだ。
 男といえど、深夜にひとりで帰すのは忍びない。]

……冗談のつもりなかったけど、そう聞こえたんなら日頃の行いだなぁ。

[視線が落ちる子の向かい側。
 床にしゃがみこんで、その目を見上げてみよう。]

いいね。
酔わせてみようか。

……無理はしてほしくないけど。

[キス魔だったらどうします。
 それが意味することがわからないほど馬鹿じゃない。
 それでもいいよと、笑ってみせた*]

[浴室前の脱衣所で顔を覆う。]

  はぁ―…………蓮司さんてば、
  もー……もー…。

[家事が出来ないなんて、本当だろうか。
湯船の用意はできるし、紅茶も淹れられるし、
さっきなんて一緒に食器を片づけてくれたし。
一緒にキッチンに立ったり何かできるのは嬉しいけど、
苦手なことを無理に頼むつもりはないのに。]

  ぅー……私ばっかり、
  もらいっぱなしな気がするなぁ……。

[色々と。そう、色々と。
抱き締められる心地良さも、部屋に誘ってくれる囁きも。
物足りなさをさり気なく埋めるような、やさしいキスも。]

[いつだって蓮司さんは想いを言葉や行動にして、
私を喜ばせてくれるから。
私もたまには喜ばせたいなぁ、なんて
思ってしまったわけで。

結局シアさんの太鼓判をもらってもまだ
着けられていない下着は、ゲストルームの荷物の底。]

  ……とりあえず、お風呂入ろ。

[蓮司さんもまだなら、私のあとに入るかもしれないし。
疲れてることにも違いないから、
早く入ってしまおうと服に手を掛けた。*]


  蓮司さーん。
  あれ、どこにいるのかな。

[かぶりタイプの上下だぼっとしたルームウェア姿で
リビングをきょろきょろと。
寝ちゃったのかもと寝室の扉に手を掛けたところで、
書斎の扉が開いて振り返った。

  あ、そっちにいたんだ。
  遅くなってごめんなさい、つい湯船が気持ちよくって。

[体が温まったせいだろうか、だいぶ眠くて。
髪を乾かすのもちょっと億劫だったのを思い出しながら
目を擦っていたら、また見透かしたようなやさしい声。]

  ん……

[すぐ離れていく軽いキスに、手を伸ばして服の裾を掴み
追いかけるように私からも触れるだけのキスを。]


  ふふ。いってらっしゃい。

[目を細めて笑い、
入れ違いに浴室へ向かう背中を見送って。

噛み殺せない欠伸に、寝室に入りこめば
広いベッドにぼすんと突っ伏すように倒れ込んだ。
うとうととしながら、ふと鼻をかすめた匂いに顔が緩む。
いつものように、シャンプーやリンスも借りてしまったから
蓮司さんと同じ匂いがして。
まだ慣れないけど、傍にいるみたいで嬉しくなる。

先に寝てていいとは言ってたけど、
くるまで起きてようと重い瞼と格闘すること数分。
心地いい匂いと肌触りのいいシーツに
気づけばふわふわと幸せな微睡に落ちていた。*]

[……うんまあ恥ずかしがる姿がまた可愛いのだけれど。
恥かしいのに一度はちゃんと目を合わせてくれるところも可愛い。

伏し目がちな顔に更に煽られて、密着した下肢の質量が増す。
押し付けるように動いたら、また違った表情が見られるだろうか。

こんな風になるの、紫亜が愛しいからだって、早く実感してほしい。]

 足元気をつけて、石だから滑りやすいかも……

[歩行が覚束ないのは中心に重さを抱えた此方もだが、転ぶわけにもいかないので、寄り添って露天に繋がる扉を開けた。
外気が肌に触れて産毛が逆立つが、初夏の昼間だけあって震えるほどの寒さはない。]

[先にざっと身体を流してから紫亜にシャワーを渡した。
二人で風呂に入るのは初めてだから、当然身体を洗うところも見たことがない。
あまりに恥かしがらせて機嫌を損ねたくはなかったので、湯船で待ってる、と先に背を向けた。]

 はあ……

[熱い風呂に浸かると思わず声が出る。
血管が収縮した影響か、先程までは角度を誇っていた箇所も落ち着きを取り戻していた。

彼女が洗い終えて此方に来るならば手を貸して、一緒に肩まで浸かる。]


 俺でも足が伸ばせるのって良い〜〜
 あ〜……一緒に入るの初めてでテンション上がってんなぁ。


 ……うりゃ。

[自宅のユニットバスは狭い。
だから、こうして一緒に入ることなんて絶対できない。

湯の中で紫亜に抱き着くと、湯がぱしゃりと跳ねる。
ふざけるように何度もキスをして、湯の中でそっと裸の胸に手を伸ばした。
掌に収まる膨らみは、最近ますます揉み心地が良くなった気がする。*]

え……


[帰るの、って聞かれるの、帰らなくていいの、?]


あのだって、今夜は。

[俯いた視界に顔が生えてくる。
はるか上からのアングルは見慣れなくて、視線の逃げ場がなかった。]


うあ、あの。
どうしてですか……

今夜はこれくらいしか返せないって。だから俺、普通の顔できたのに。



帰らなくていい、なら。

  ──もう、酔ってしまいます…


[笑顔を見下ろしていた。
頬の熱が戻ってくる。
ぽぽぽ、と染まって、耳の先にも色がついて、指先が火照って、
しゃがむにしゃがめなくて、顔を両手で隠した。*]

[お風呂上がりの嵐は、微かに頬が上気して良い香りがする。
だぼっとしたルームウェアに、目が細まって。
目を擦る姿に、先に寝てて良いよと声をかける。]


お風呂。ゆっくり出来たなら良かった。


[胸の奥が温かな気持ちになる。
慣れない事も、苦にならない。
彼女が微笑んでくれたらそれだけで……
キスをして、風呂に向かおうとしたら、服の裾が掴まれて掠めるような口付けが落ちた。
何度か瞬いて、幸せそうに微笑みかけて。
いってらっしゃいの声に、いってきますと答える。
そんな何気ない事が、どれだけ俺を幸せにしてくれるだろう。]

[風呂から上がって、髪を乾かすのも面倒だったけれど。
濡れた髪で嵐が風邪を引いては行けないと、乾かして。
寝室に戻れば、微睡の中の嵐が居た。
起こさないように、気を付けてベッドに入って。
自分と同じ香りのする髪に口付ける。]


おやすみ。嵐。


[起きないと良いけれど……
腕を回して、抱き寄せる。
身じろぎしたなら、優しく背中を叩いて。
髪の毛に顔を埋めて、目を閉じる。
嵐の明日のシフトはどうだったか。
何時に起こせば良いかな、と。
閉じた瞼の裏で考えた。]

[夏の日の陽は長く朝は早い。
カーテンから微かに漏れる光の中、腕の中に嵐が居る事に微笑んで、彼女を起こす。]


嵐。……嵐。起きて。朝だよ。


[優しく囁いて。
朝が弱くて寝起きの悪い彼女は起きるかな?
起きないようなら口付けて。
抱き寄せて、髪に、額に、頬に、唇に。
愛おしいと思うままに口付けて。
彼女が重い瞼を瞬いたなら……]