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人狼物語 三日月国


74 五月うさぎのカーテンコール

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消えそうになったら、またつけてもらおう。


[思わず笑ってそう言ってしまって。
また睨まれたかもしれない。]

[湯船では足元の安定しない嵐と一緒に、入る事にして。
お湯をかけて、共に湯船に浸かったら。
背中から嵐を抱きすくめて座る。]


少しは、疲れが癒えると良いけど。


[お腹の前で組んだ腕。
悪戯したいのを必死で堪えてます。
魅惑的なお胸とか、触りたいけど怒られそうとか。
お湯の中で組んだ指が、所在無げにお腹の辺りを擽った。*]

[蓮司さんだから、困るのだ。
その腕がどんな風に私を抱きしめて、
重なる肌の温もりとか重みとか気持ちよさを知っているから。

これが店長や同僚なら、なんてまずあり得ないけど、まあ
風邪引きますよとあしらうのが精々だろう。

そんな私の心境なんて知らずに、
傷を見て嬉しそうに笑う彼を、思わず睨んで。

  ……またつけても、いいですけど。

[呟いて、ぷいっとそっぽ向いた。]

[浴室に着けば当然、再び脱ぐことになる。
明るい場所で改めて裸を見られる恥ずかしさはあるけど、
つい数十分前を思い返せば、今更すぎると腹を括って。

お互い汗やら何やらを軽く流してから、
湯船に浸かれば背後から伸びてくる腕に、背中を預けた。
二人で入っても足が伸ばせる浴槽の広さに、
他にもこういうことした人がいるのかな、なんて
改めて感じる5年の差や大人な部分が、ふと過ぎったり。

背中で蓮司さんが必死に耐えてることも知らないまま。]

  んー……さっきより大分いい感じかな。
  やっぱ湯船に浸かるだけで、疲れ取れる気がしますね。

[温かいお湯と腹部をくすぐるやさしい掌に、
体に残っていた怠さや違和感も融けていくようで。
背後から聞こえる声に、くすくすと笑いながら。]

[微睡みそうな心地いい時間に、ふと。
さっき言われたことを思い出して。

  そういえば……その、
  蓮司さんは服とか……身に着けるものに
  拘りってあります?

[ちょっとだけ勇気を出して聞いてみる。
大体、蓮司さんの基準がわからないのだ。
可愛いって言われても、色気も何もないルームウェアだし
睨んでるのに、嬉しそうに言われることもあるし。
そんなことする必要ないと言われてしまえば、
別の方法考えなきゃいけないし、なんて脳内で言い訳を。]

  えーと、つまり……
  仮にですけど、私がかわいい下着、とか
  ……つけてたら、どう思います…か?

[仮ですよ、仮の話。
まったく無駄な部分を強調しつつ、
落ち着かなさ気に足先を揺らし。
湯中りではなく火照ってくる顔を隠すように、俯いた。*]


 そのうち夏祭りにも行ってみたいですね。
 一緒に花火、見たいです。

[少し先の予定のお伺いを立ててみる。

夏には、一緒に夏祭りに行ってりんご飴を食べて。
秋には、インカのめざめの入ったビーフシチューを。
冬になったら、振り袖を着て初詣に。

この先の夏も、秋も冬も。彼と一緒に過ごせるように。
彼と一緒にしたいことは沢山あるから。]

 旅館の晩ごはんもありますしね。
 明日なら食べられるかも?

[くすくすと笑って応えながら、お店を後にする。
二人分の旅費は先に彼の財布に預けてあるから、支払いは彼に任せて店の外で待った。
重荷になるのがいやで「奢り」には抵抗があったから、彼からの提案には二つ返事で了承した。
共用で財布を使うことが、まるでずっと先の二人の未来を思わせるから嬉しかったのもある。]

そか。
俺も光かぁ。

[同じ、と言われたその意味を考える思考能力は蕩けてしまった。
 光。麦に見ているような清らかなものでなくとも、自分が兎の穴の中を照らす光であれたならと思う。]

カレー粉かぁ……クミンでいい?
ターメリックもあるよ。

[カレー粉としてまとまったそれはない。
 ホールのクミンと粉のターメリックをスパイスラックから取り出す。]

スパイス適当に買ってると増えるんだよなー。

[なんせ朝以外料理を週1でしかしない。
 スパイスの減るスピードはかなり遅かった。]

[少し先に進んだところにあったりんご飴の屋台には、色んな種類が並んでいた。
りんごが好きなことを、覚えていてくれたのかな。なんて思えば隣を見上げる表情が緩む。

ぶどう飴を手に取る彼の理由を耳にしたら、嬉しさと恥ずかしさが同様に押し寄せてきて妙にそわそわした。]

 ……、あ、私はこの小さいほうのりんご飴を。

[通常サイズではなく、ふたまわりぐらい小ぶりな方のりんごを選んで封を開けて口につける。

赤い艶のある飴に舌をつけながら、横目に見たら彼の口元が見えて。
彼の唇が「紫」の飴を溶かしていく。]

スモークサーモンとオリーブ、最高だよな。
カマンベールも持ってくるか。

[テーブルとの往復は二度め。
 サーモンとオリーブに、クリーミーなチーズも加わると最強なのだ。
 控えてるグラスにはワインを注ぎ。ふたつが満ちたら縁同士を出会わせた。]

かんぱーい。





 …………。


[何となく見ていられなくなって、そっと視線を外した。
唾液で溶かされた飴は柔らかくなって、甘噛みしたら、ぱきりと音が鳴る。

なんだろう。顔が見れない。
飴のお裾分けは、出来なかった。*]

つまみ食いってか、自分で作ってると味見?
ま、出来たてがうまいのは同意。

その歳でキッチンドランカーにはなるなよー?

[ひとりなら誰も咎めやしないのだが、褒められた行為じゃないだろう、おそらく。

 窮屈そうに座る麦の方に、おもむろに手を伸ばす。
 なんとなく触れたくなって、体温が欲しくて。]

んー、ふふ。

[口元緩ませ、叶うなら、頬なり肩口なり撫ぜるように指先を遊ばせる*]

クミンとー、ターメリックとー。
ちょっとずつですよ。卵サラダも少しだから。


[あとコリアンダーも、とスパイスラックのご開帳を願った。消費が購入に追いつかないだけあってなかなかの品揃え。
あ、タラゴンもあるぞ。]

[二往復目のテーブルには、ヒヨコのようについてった。
たこ焼き機の加熱をオフに。
空焚きダメ、ゼッタイ。
それから、作りかけだったタコのアヒージョを救出。
ちょっと奮発した刺身用だから半生でも大丈夫。

乾杯はキッチンカウンターで。]


んー、スモークサーモンからのぉワイン!うまい!
大人になったらキッチンドランカーなりたい、弟子入りします。



……ジンさん酔ってます?
酔ってるでしょ。酔ってるんだー。


[頬に触れる指に笑って、
緩んだ口元へオイル煮になったタコをくっつけた。]


はい、あーん。


 あ〜花火大会、な……。
 そこは休みが難しいかもしれない……

[二人で行きたいところやりたいことは沢山あれど、イベント日程が「土日」と決まっているものは休みが取りにくい。
その帰りの外食需要が高まるからスタッフの数も必要となるのだ。

お盆休みはあるから、お盆にやっている花火を探して遠出してみるならできるかも?と言って。]

 ごめんな。

[彼女の楽しみに水を差した罪悪感でしゅんとしながら頭を撫でた。
もし見に行けなければ二人で手持ち花火をしよう。
少しでも彼女が「一緒にできない」ことへの寂しさを感じることがないように。]

[今も。
彼女がしたいことや自分がしたいことを取りこぼさない様にと思っている。

ベビーカステラは明日。
りんご飴は今日。

暗号に気づいてそわそわする彼女が愛おしくて笑ってしまう。
りんご飴を舐める舌の赤さに違うことを想像しそうになって上手く見られないのは卯田もだった。

そんな二人の様子を見た店主は『若いねェ』とニヤニヤしていた。]

[小さくて甘い飴を舐めた後は、折角だからと立ち寄りの温泉に誘った。
男湯と女湯に分かれているから、一緒には入れないけれど、折角温泉に来たのだから、色んなところを楽しみたいと主張して。

その裏にある意図には気づかれていないと思う。
女性の方が長風呂だと思うから、先に出て用意したいものがあった。
とはいえ彼女がのぼせを危惧するなら、用意は明日に回すことにする。*]

[口の中にタコをむにゅっと押し込んでから思った。
あれ、美味しそうだな?]


あー…


[追いかける。タコを。
座ったまま覗き込んだ、オリーブオイルで濡れた唇へ。
顔を寄せて、
触れてしまう距離のほんの2cmほど手前で一瞬だけ止まった。]


──……


[オリーブと、ガーリックの香り*]

[また痕をつけてくれるらしい嵐に口元は緩んで。
お風呂で寛いでくれている姿を見て、ほっとする。
背中から抱きすくめて、ぎゅっと抱き締める。
邪な考えは、今は横に置いておこう。]


良かった。
今日は少し、無理させたから。


[彼女は知る由も無い事だけれど……
自分は生活圏に人を入れるのが苦手で。
自宅を訪れるのは仕事絡みの人だけで。
こうして一緒に風呂に入るのも、まして合鍵を渡すような人も。
嵐が初めてだと言うことは……
何時か、話す日が来るかもしれない。

公園で彼女の姿を見た日から。
最初から結婚を念頭に置いて行動してること。
何時か彼女も知るだろう。]

[ゆったりとした時間に齎された問。
問われた意味を、少し考えて居たら、更問が来て。]


え? 見たい。


[ノータイムで口から出ていた。]

[突然俯いた嵐に。
え?これ、買ってくれてたりするんだろうか。
織戸さんと話してた買い物ってそれ?と。
色々考えて……

言葉より雄弁に身体が反応してしまいましたが。
密着してるから、嵐にも全部筒抜けで。
睨まれたりとかしたら。]


……だって。見たい。


[素直に欲望を口にして。
お腹の前の手を解いて、ふに。と、柔らかな胸に触れた。*]

弟子入りするもんじゃないでしょー。
おやめなさいよ、行儀わるいし。

[弟子入り志願にはそんなふうに肩すくめ。
 なるやつは勝手になるんだろうけど。]

へーき、まだへーき。

[言いつつ顔は緩みっぱなしだし、酒を飲む手も止まらないし、止めたら止めたで何かに触っていたい。
 酔っていないという奴は酔っているの典型的なパターンだ。
 大丈夫、まだまだ泥酔ではないのだけは、本当。]

あー。

[くれるものはもらおう。
 まだかすかに透明感のある蛸を、口で受け止め――]

……、

[近づいてくる唇と、暗くなる視界。
 は、と正気に返るような時間。
 数秒で詰まる距離。寸前で止まった、躊躇い。
 どうしよう、と迷ったこちらの思考も、一瞬。]

ん。

[アルコールのせいか、それとも胸のうち生まれた、甘い感情の種のせいか。
 止まった唇はこちらから重ねに行った。
 口に物が入っているので、触れた、だけ*]

 あ、そっか……
 
[申し訳無さそうに話す彼に、SASANKAのことを思い出す。
なかなか休みが合わないことは、今までの経験からも分かる通り。
飲食業、しかも夜までやっているとなれば難しい。
少し残念な気持ちはあるけれど、あのお店で働く彼を否定したりはしたくない。
彼の言うお盆休みに淡い期待は抱きつつ、頭を撫でる手にゆっくりと瞬いて微笑みを乗せる。]

 ううん、大丈夫です。
 基依さんがお店を大事にしてることは知ってますから。

[飴を持つ手に力を篭めて、ぐっと握り込む。
夏が訪れるのは一度ではないし、いつかは偶然休みが重なるなんてこともあるかもしれない。
二人だけの手持ち花火でもきっと十分楽しめる。]

[ふんだんに甘さを含んだ飴は、舌の温度に蕩けてなくなっていく。
店主さんに揶揄われて、りんご飴のように頬を染めて俯いた。

飴にコーティングされたりんごが覗いて、歯を立てる。
しゃくりと小気味いい音がなって、甘さで溢れた口内にりんごの酸味が広がっていく。]


 ……おいし、


[甘さも酸味も、恋と同様に食べ尽くした。]

[それから二人で訪れたのは、日帰りの温泉。
温泉地に訪れたのなら楽しむ他はない。
入り口で手を振って別れて、一人女湯へと向かった。

浴場では丁寧に髪と身体を洗って。
彼と付き合ってからは、身体に痕を残されることが多かったけれど、今日ばかりはその痕が無くて良かったと思う。
痕を付け始めたら一つだけでは済まないから、きっと公衆浴場には入れない。

身体中についた泡を洗い流した後、鏡を見て痕一つ残らない身体を見つめる。少しばかり物足りなさを覚えて肩口を撫でた。

お風呂上がりには、また新たな下着を身に着ける。
フロントホックのパールホワイトのブラジャーに、セットの腰元で紐を結ぶタイプのショーツ。いざという時のために下着を多めに持参して良かったと思う。
肌には甘い匂いのするボディミルクを忘れずにつけた。
これは肌触りがいいと褒められた日から、かかしたことはない。

きっと彼の方が先に出て待っているだろう。
余り待たせては悪いから、メイクは湯上がりとあって最低限に留めて。
待ち合わせ場所へと急いだ。*]

[キス魔じゃない。
だって、ずっと前からしたかった。
せいぜいが微酔い程度、酩酊の言い訳なんて効くはずもない。
ただ少し、抑制の箍は緩んでいて、]


    、


[止まったのは一瞬。
こら、って叱って、距離を稼げるかどうかくらいの猶予だけ。
そしてそれは起こらず、]


……ん