【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「ぐぅ……」 満腹にアルコールが入り眠気を誘ったのか、 隅っこのテーブルで突っ伏して寝ている。 何とも無防備で仕方がないが、 幸い貴重品を盗られることなく放置されていた。 器用に帽子だけは落とさず眠りこける青年を横に、 店の主が空いたグラスを片付けたりしていただろう。 (@0) 2022/08/12(Fri) 11:40:29 |
【人】 piacere ラウラ【街中】 活気溢れるこの場では老若男女問わず多くの民衆が行き来する。 祭りを楽しむ者達は、裏でひとつの命が消えようとも気づきはしないのだろう。 そんな様子を眺めるように路地裏に通ずる道の近くに立つ女の姿がある。 普段とは違い髪を束ね、カジュアルな服装で身を包んでいれば。 祭りを楽しむようには見えずとも民衆に紛れはするはずだ。 いつも通りでも問題は無いが、出来る限り警戒されないように。 勿論、いつでも動けるように武器等も忘れずに。 (3) 2022/08/12(Fri) 13:48:22 |
【人】 デッドヘッド ヴェネリオ【コーヒーショップ】 花束を一つ鞄に入れた男は、立ち飲みのバールに寄っていく。 部下も連れずに歩くその姿は祭りの土産を持って帰る父親のようだった。 「エスプレッソ、それと勧めのパニーニでも」 メニューに書いてある倍以上の代金をテーブルに置いて、すぐにやってきたパンを流れるように咀嚼し嚥下する。 あっという間に胃の中に押し込めてしまえば、置かれた水で口の中を潤した。 嫌な知らせと煩わしさから目をそらすように、賑やかな祭りと豆の香りに包まれながら。 漸く届いたカップにたっぷりと砂糖を入れた。 (4) 2022/08/12(Fri) 15:29:36 |
ヴェネリオは、先日のお優しい事を思い出しては鼻で笑うように悪態をついた。 (a0) 2022/08/12(Fri) 15:45:53 |
レヴィアは、両手で箱を抱えて、路地を歩く。カコン、カコンと音が鳴る。 (a1) 2022/08/12(Fri) 17:10:58 |
【人】 花で語るは ソニー>>1:81 ヴィオレッタ 「そう? 嬉しいな。オレは結構自分の仕事に誇りを持ってるつもりだから。 誰かから見た時にそう見えているのは、うれしい」 部下というには年も近く、位に厳密なそれ以上の違いが大きくあるわけではない。 目下、というのがやっと正しさを帯びるだろうくらいの相手に、ぱっと笑いかける。 他人から見て尊敬できる人間であるというのは、世辞でも嬉しい。 そんなこんなと会話しているうちに、グラスの中身はあと二口、三口。 それをぐぅっと飲み干すと、自分のぶんの支払いに相手の一杯ぶんくらいの色を付けて、 カウンターの奥側へと軽めに投げ出した。そんなに大した金額でもない。 問答が始まってしまう前に、ガタガタと椅子から下りて少ない荷物を背負う。 「けれどそろそろ、オレもヴィオレッタのことを独占してちゃ大変だ。 バー中のひとたちから非難の目を受けてボコボコにされちまう。 今度会う時は賭場でね。オレも給料握りしめて会いに行くから!」 さながら傍から見たなら、高嶺の花と不相応なファンといった佇まいで締める。 帰りがてらの短い道で何度も何度も手を振りながら、店の出口を潜る。 本当に顔を合わすのは、賭博場ではなくアジトになったけれど、それは今はわからない話。 (5) 2022/08/12(Fri) 17:19:06 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】 奇怪なものを見る目にも慣れてきた頃。 情報収集ならバーに入るのも最適かと、適当な店に入ってみた。 あまり飲みになどいかないから、そこが何処の傘下の店などよく調べてもいない。 流石にノッテの傘下であるならば頭に入れてるから、そうではないということしかわからないが。 「アマラント? ……あぁ、ここが」 この島では有名な店だったなと納得すれば、適当にカウンター席に座った。 最初は飲むつもりはなかったが、バーに来て何も飲まないのもまた悪目立ちをするだろう。メニューを確認しホットモーツァルトミルクsakeを頼むと、怪しくならない程度に店内の様子をじっくりと観察を始めた。 (6) 2022/08/12(Fri) 18:28:02 |
【人】 狡兎 ツィオ>>3 ラウラ 【街中】 「おっと……今日はもう車には乗らない方がいいらしい。 おめかししたラウラちゃんに会ったことで、 一瞬で酔いが回ったみたいだ」 発見する成り、額を抑えるようにして近づいてくる。 いつも通りのスーツに赤いタイのふざけた服装で笑い、 「あれ、もしかして今日俺に出会えるかもしれないと思って、 お洒落してきてくれたの? 嬉しいなあ、俺のために。 もしくは、これから会う誰かのためなんだとしたら、 俺はどんなに頑張ってもそいつよりは幸せになれないな」 誰だい、その世界で一番幸せな誰かは、と 自然に隣に陣取りながら尋ねる。 世界で一番幸せな男が来るまでは、ここでお話できる? と付け加えながら。 (7) 2022/08/12(Fri) 18:36:33 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 「ギムレットとカプレーゼ。サービスは遠慮しときます」 カウンター隅の席に着いて、注文は簡潔に。 装いは重苦しい仕事着のまま、けれど幾らかは崩した格好で。 「まだ仕事が残ってやがる。 上に夏季休業期間を設けるよう督促するべきですかね…」 よりによって、と形ばかり愚痴のような言葉を零しつつ 片隅で寝入る配達員(>>@0)の姿を横目に見た。 実に無防備と言うほか無いが、多種多様な人々が出入りする この場所で迂闊な事をする者も居ないだろう。 「いったい俺は何が悲しくて このクソ暑い中仕事しなきゃならないんだか」 続く言葉はやはり形ばかり、愚痴というよりは冗句のようなもの。 その実何とも思ってはいない。 掃除屋が夏に忙しくなるなんてのは、当たり前の事なのだから。 とはいえ、よりによってこの時期に、と思わないわけでもない。 零す愚痴があるとすれば、それは客より『ゴミ』に対してのもの。 (8) 2022/08/12(Fri) 18:50:06 |
コルヴォは、見なかった事にした。きっと人違いだ。 (a3) 2022/08/12(Fri) 18:53:05 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>5 ソニー 「誇りを持って仕事をされる方は尊敬しております。 お世辞などではなく、本心から」 裏の仕事も、表の仕事も、等しく。 花の名をつけられた女は花屋へ笑みを返す。 空のグラスを見て、時計を確かめる。 それなりに引き留めてしまっていたようだ。 「はい、いつでもお客様をお待ちしております。 それと、今日はお付き合いいただきありがとうございました。 お仕事、頑張ってくださいね。 今日がソニーにとって良い日でありますように」 出口へ向かうあなたをにこやかに見送る。 振られた手には小さく手を振り返して。 そして、扉が閉まると小さな吐息が零れる。 一人となった寂しさ故のものか、 ”残業”から解放された安堵のものか、 それは本人にしか分からない。 ただひとり静かに酒を傾ける女が居た、ということ以外は。 (9) 2022/08/12(Fri) 19:20:58 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【寂れた時計塔】 >>ストレガ カコン、カコンと、両手に抱えた箱から音を鳴らして。 辿り着いたのは、もう随分前から廃墟となった時計塔。 さして遠くもないこの場所にたどり着くために、 随分と遠回りした。 途中でした変装も解いて、黒のリボンを再び頭に結ぶ。 服の埃を軽く払って、錆びついた扉の前に立つ。 「入口までは知らないわ。 出迎えてくださるかしら。」 お届けものよ、と、中にいるであろう 特定の誰かに向かって呼び掛けた。 (10) 2022/08/12(Fri) 19:35:01 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ【街中】 「ふぅ」 歴史ある石畳には似合わない、安っぽい合成プラスチックのベンチに腰を下ろす。 ペットボトルをバリバリに砕いたチップか何かで作ったらしい。 くだらない、と。 このベンチに座るたび、ビアンカは思っていた。 「……お祭り騒ぎ」 大きな通りから聞こえる喧騒に耳を傾ける。 胸がむかむかとしてしょうがないけれど、それでも。 (11) 2022/08/12(Fri) 19:37:03 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>10 レヴィア 「……吹かしじゃなくて本当にバレてるとはね。 見つからないように結構気を遣ってたんだけど、 この調子じゃ他の連中にもその内見つかるな」 声は扉ではなく、少し離れた箱の影から。 対して大きくもない破損穴から、 窮屈そうに女が姿を現した。 「ま、いいさ。お届けどーも。 ……冷えたコーヒーくらいなら出せるけど?」 この手合いは遠回りだので、露見しにくくはしたはずだ。 自分ならそうする。その労をねぎらうくらいはしてもいい。 ひとまず箱を受け取ろうと両手を伸ばした。 (12) 2022/08/12(Fri) 19:49:32 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>12 ストレガ 「ここは廃墟すぎるわ。」 「木を隠すなら森の中、とはよく言ったものね。」 声の方に目を向ける。 ノッテが蔓延らせた情報網は広くて正確だ。 それがたとえ同じ【血の掟】を交わした構成員と言えど。 秘密は許されない。秘められるのは心くらいだ。 「興味がないわ。」 「でも」 「帰るにも、時間を置かなければいけないわね。」 この場所が見つからないように工夫はした。 なればそれは最後までされるべきで。 廃墟に入ってすぐに出てくる、なんて不自然な動きは するわけにもいかない。 「少しだけ場所をお借りするわ。」 手渡した箱は、ずしっとした重さを伝える。 件のものがそれなりの数、入っているのだろう。 そうして貴女が迎え入れてくれるなら、 小さな穴に華奢な体をするりと通すのだった。 (13) 2022/08/12(Fri) 20:15:15 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>>>@0 フラン 【バー:アマラント】 今日も今日とて仕事の帰りにバーへ立ち寄る女。 寝こけている客の横を通り過ぎ、 いつも通りカウンターへ向かう…途中で溜息をひとつ。 踵を返して酔客の席の方へ。 この店内で”万一”を働くものがいるとは思えないが、 それでも些か不用心だ。 ましてや今はお祭りで外の人間も多い。 再度溜息を吐いてから口を開く。 「大丈夫ですか? お体の具合が悪いのですか?」 テーブルに突っ伏す人物へ声を掛け、揺さぶろうとするだろう。 (14) 2022/08/12(Fri) 20:21:13 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>13 レヴィア 「ま、一般人から見つからなきゃどうでもいい。 どんな口説き屋だってわざわざ隠れてる所に来て 蹴られる口実を得たくはないだろうからね」 肩を竦めながらも、箱を抱えて。 がご、と大きな鉄箱を蹴りで退けて、穴の入口を少し広げる。 「逆になんだったら興味があるのさ」 そう呟いて屈んで穴に入り、箱を置くとあなたを招き入れる。 中は廃墟の割には小奇麗で、幾つかの机と椅子がある。 動く事もないはずの歯車たちは錆びも埃もない。 床も入口付近は草が侵蝕していたが、 そこ以外はワックスのきいた床板が張られている。 発電機でも持ち込んでいるのか、壁にはコンセントの口が 幾つもあって、電動ドリルやはんだごてなど 電機工具のコードがいつでも挿せるようにぶら下がっていた。 特に大きな机のひとつには工具箱とノートPCが置かれ、 おまけに分解されたライフルの部品が転がっている。 その机だけ、小型LEDライトの代わりに アンティークのデスクランプが灯されて 柔らかく手元を照らしているようだった。 「適当に座りな。飲み物取ってくる。 ……何かリクエストは?」 興味と、実在性があるかどうかは別として。 (16) 2022/08/12(Fri) 20:44:26 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 >>15 リカルド 向けられた視線と追及に、 ええ……? って顔をした。明らかに接点の無さそうな二人が雑談をしているなんてのは、 あまりに不自然に見えるんじゃないだろうかと思って。 これは気遣いだったんですよ。本当です。半分くらいは。 「……お気を悪くしたなら謝ります? 人の事をあまりじろじろ見るのも不躾かと思いまして…」 グラスを置いて、半身だけをそちらに向けた。 勿体付けたような言い回しは、いつにも増して他人行儀だ。 何せただの掃除屋と親しい人間など、殆ど居ないのだから。 「…随分甘い酒を飲まれるんですね。 見掛けによらず元々その方がお好きなのか、 それともお知り合いの影響ですか」 誰の事とは、言わないけれど。 ここで会話を終わらせれば、却って悪目立ちをするだろう。 だからあまり興味は無いけれど、 何より、外では他人同士の方が当然都合は良いはずだけれど。 仕方なく、少しばかり世間話に時間を頂く事にした。 (17) 2022/08/12(Fri) 21:00:03 |
コルヴォは、残りの半分は、言うに及ばず。 (a4) 2022/08/12(Fri) 21:00:51 |
【見】 郵便切手 フラン>>14 ヴィオレッタ 【バー:アマラント】 「………ぅ。 ね、寝てません社長」 目を閉じたまま間の抜けた返事がされる。 揺さぶるとやっと瞼が上がり、のそりと身体を起こした。 血色の悪いところはなく、"顔色"に聡いディーラーであれば単純に寝ていたと判るかもしれないし、人の体調云々に関しては専門外かもしれない。 鮮やかさの違う緑の視線が交われば、やっと思考も覚めてくる。 「人違いでした……」 全く見知らぬ誰かであったことに少なからず焦燥を見せて、帽子を身体の前に構えてどこか落ち着きなく目が泳ぐ。 逸らした視線。 その先のカウンターを見れば、 入店時には見なかった客が会計を済ませているところだった。 随分な間席を占領していたらしい。 それから漸く荷物の安否に思い至り、何事もないことを確かめて胸を撫で下ろす。 更にそれから、声を掛けてくれた女性を放ったままという事に気づいて、また遠慮がちに明るい緑を視界に映す。 「……その。 起こしてくださってありがとうございます」 (@1) 2022/08/12(Fri) 21:11:12 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>16 ストレガ 「わざわざ蹴られに来る口説き屋を一人知ってるわ。」 どかされた箱を一瞥してから、するりと穴の中に入る。 内装を、首は動かさないまま視線だけで見回して。 廃墟というには随分と小奇麗で生活感のある部屋。 靴先で床を擦る。ワックスまでかけてあるらしい。 通っていないはずの電気が通り、PCの画面が冷たく光る。 ランプの灯りだけが妙に暖かかった。 「猫は好きよ。」 興味がある事、への回答。 何処かに腰かけることはせず、壁にもたれて佇む。 「珈琲よりアールグレイの方が馴染みがあるわ。」 そう告げて。 飲み物が運ばれてくるまでは、分解された銃を 横目に眺めている事だろう。 (18) 2022/08/12(Fri) 21:33:26 |
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