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【人】 木峰 夏生*** ─── いつかのはなし ─── [ 相変わらず仲の良い両親は不在。 件の先輩に頼まれた仕事をやりかけて、 リビングのソファでタブレットを操作していた。 空気に混ざる匂いにはすぐ気付く。 バレないようににやりと唇を歪ませていれば、 視界を遮るのは愛しい弟。 俺の腿に跨って、首に回されて絡める腕に、 かたんと音を立てて仕事を強制終了する。 ] ……いくら親がいないからって、 リビングのソファで盛るのはお兄ちゃん ちょっと、 背徳感でぞくぞくしちゃうんだけど。 [ 耳を食んでくる唇の温もりにぞくりとしながら くすくす笑ってするりと衣服の下へ手を滑らせる。] (113) 2021/07/17(Sat) 23:25:05 |
【人】 木峰 夏生[ いつもの合図が鼓膜を揺する。 ] 家族の共有スペースで、 いつからこんな淫乱になったの 俺のかわいい弟は。 [ その時は、気ままな王子様は どのようなご気分でいらしたのか。 多少態度のデカくなった忠実なしもべは、 耳朶を食んで返し、硬い歯を当てて、 背の窪みに爪を立てて下半身へ滑らせて。 ] ─── 抱いてくれんの? なら、さ…… (114) 2021/07/17(Sat) 23:26:15 |
【人】 木峰 夏生結腸、掘らしてやろーか。 [ くるりと体を入れ替えて、海斗の上に俺が跨って。 あの高級なホテルで踏みとどまった、 腸の行き止まりのその奥を、海斗に抉らせる そんなことも、あった。 ……ひとつ経験談として言うならば、 少なくとも布製のソファの上でやるもんじゃない。 ソファが新しい革張りのものにかわっていて、 何も知らずに帰宅した両親が喜んだ話は、 そうだな、またいずれ。 ]** (115) 2021/07/17(Sat) 23:27:37 |
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