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【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>10 ルチア 控えめな肯定の言葉。 少し、胸が痛む。 少女から視線を外し、空を仰ぎ見る。 燦燦と輝く太陽を。目を細めて。 どうせだったら、この子の心もタオルみたいに ふかふかに乾かしてくれれば良いのですが そんな八つ当たりをしながら。 「えぇ。変わりはないわ。 少しだけ落ち着いたかな?」 良くも悪くも 小さな呟きを付け加えた。 疲れたような声色になってしまったことに、 僅かな苦笑を浮かべた。 今日も観光客や祭りに浮かれた地元の人々で盛況のカジノ。 危惧していたような騒ぎは幸いにも起きていない。 ――でも、幾人かの常連が来なくなった。 慣れたことではあるけれど、やはり寂しさは感じる。 (15) 2022/08/15(Mon) 9:20:05 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>15 ヴィオレッタ 「そうですか。それならいいんです」 変わりなく、落ち着きを取り戻している。 報告の中身がそれなら、少女は少しの安堵を見せる。 付け加えられた色は複雑すぎて、 それにどう反応したものか、困惑してしまったけれど。 「……ビアンカさんが、うちのお店に来た時。 なんだか……ちょっとだけ疲れていたみたいです。 ヴィオラさんも、お疲れみたいですから。 ちゃんとお休みを取ってくださいね?」 (16) 2022/08/15(Mon) 9:41:02 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【街中】 祭りの喧騒の中を、黒い傘を差して歩く。 傘は便利だ。雨も陽も防いでくれるし、 上から見れば、どこに体があるのかもわかりづらい。 街の賑わいは変わらない。 誰が死んでも、この街は気にすることもなく。 あるいは気付くこともなく、未来へ進んでいく。 自分と一緒だ。 「今日も暑いわね。」 飲みかけのアールグレイティーのボトルを取り出して 少しだけ喉を潤して。 そしてまた、宛もなく歩く。 (17) 2022/08/15(Mon) 10:21:27 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>16 ルチア 「ありがとう、ルチア。 あなたも、ね?」 ビアンカは男といる時以外、 いつもそんな感じの気がしますけれど との勝手な印象は思うに留めて。 素直に受け取って、素直に少女を案じる。 氷が溶けて少し薄くなったオレンジジュースを吸い上げ 空になった容器は、買い物袋へ放り込む。 腰で石壁を押して、その反動で寄りかかっていた壁から離れる。 「その話を聞いたら ルチアのカプチーノが恋しくなってきたかも。 今度、お店に寄るわね」 休憩はおしまいのようだ。 引き留めなければ、次の言葉は”またね”だろう。 (18) 2022/08/15(Mon) 10:37:40 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>18 ヴィオレッタ 「はい、ぜひ。美味しいカプチーノをご用意します! ……バリスタが!」 力強く約束をするには、権限の部分が弱いのだが。 それは致し方ない事だから。 少女もまた、同じように石壁から離れて。 氷のかさよりはまだ多く残っている、 オレンジジュースを手に持ったまま。 「アリヴェデルチ。ヴィオラさん」 最後は、にこりと微笑んで。 自らの帰路へとついていった。 (19) 2022/08/15(Mon) 11:03:29 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ>>19 ルチア 「楽しみにしているわ。 可愛らしい店員さん?」 付け加えられた一言に、 この少女らしさを見つけてつい笑みが零れる。 「Chao、ルチア。またね」 微笑みには笑みを返し、見送る。 その背が人込みに紛れた後、手元の買い物袋に目を落とす。 ワイン瓶が日を浴びて温くなっている。 「…つい、のんびりしすぎました」 嘆息を零して、帰路を急いだ。 (20) 2022/08/15(Mon) 11:38:04 |
ラウラは、探している。 (a7) 2022/08/15(Mon) 12:42:26 |
ビアンカは、本当にいいたいことなんて何一つ言わない。 (a8) 2022/08/15(Mon) 17:38:55 |
【見】 郵便切手 フラン【街中:カフェ】 午前の分の積み荷を捌き切り身軽になった相棒をガレージで休ませている間、自分は昼休憩を、と外へ出ていた。 軽食を出しているカフェで注文を済ませ、窓の側にある席で時間を潰す。 隅が落ち着くのはどこでも同じだ。 「ほうき……川……はしご……?」 スマートフォンの画面の上で指を滑らせながら、綾取りについて調べていた。 子どもの遊び一つとっても奥が深い。 そんな風に感心しながら、休憩の一幕は過ぎていく。 (@1) 2022/08/15(Mon) 18:22:58 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ【街中】 「あっつ」 暑い物は暑い、当たり前の話。 仕事さえなければ外になんか出たくはない。 が、こういう時に限って仕事は舞い込んでくる物だ。 幸い表の仕事なんてすぐ終わるもの、 あとは適当にぶらついていけばいい。 街中の様子を見ながら、適当に冷たい物でも 胃に入れるかと屋台を眺め歩きはじめた。 (22) 2022/08/15(Mon) 18:57:49 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>23 レヴィア 「うん?なんだよく会……え、ありがと」 この所よく顔を合わせる事に驚き、 次いで差し出された物に驚き、 そしてあなたを見てぐったりした。 「……あんた日傘あるとはいえさ、 その格好で暑くないワケ……?」 髪のボリュームからして暑さが違う。 飲みさしのアイスティーのボトルを傾けて、 それなりに涼しげな格好のストレガは口元と汗を拭うと ボトルを返すように差し出した。 (24) 2022/08/15(Mon) 20:16:38 |
【人】 翠眼 ヴェルデ>>21 ビアンカ【街中】 しゃんと伸びた背筋。ヒールの分、あなたの方が少し高い背丈。 毅然とした姿は、或いは、そう見せているだけなのかもしれないけれど。 生業を同じくしても、あの女はいつも、泣くか怒るかだった。 少年の狭い世界の中で、近いようで対極にあるもの。 陽射しが眩しくて、ふと瞳を細めた。 「ん、わかった」 紙幣を受け取り、通りへ視線を泳がせる。 目当ての屋台を見つければ、人波を縫ってお使いへ。 揚げ物はちょっと、と言われたから、「脂の少ないのってどれ」と店主へ問う。 結果、ヒレやモモが選ばれ、あとはよくわからないから、鶏やら羊やら牛やら適当に購入した。 今言われたばかりなので、もちろん、自分の分は自分できっちり。 そうしてあなたの元へ戻り、釣り銭を返すだろう。 (25) 2022/08/15(Mon) 20:21:53 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ>>25 ヴェルデ【街中】 あなたが人の波をかきわけ、屋台であれこれと会話をする姿を、 ビアンカはゆるく腕を組み、両足を確りと石畳に打ち付けるようにしてただ、見ていた。 それは日本語に堪能なものは、この街には少ないのだから、その表現が使われることはあまりないのだけれど──仁王立ちというにふさわしいような姿だった。 「ん」 あなたが釣銭を持ってきたのなら、またよろしい、と頷いて、それを受け取る。 それをどこかしら、おそらくは服の隙間に拵えられた隠しポケットの類──にひょいと放り込めば、 掌を空にしたままであなたの先を歩きだした。 「行くよ」 ふうわり、と、スカートが膨らみ、踊る。 細く長い足が、かつかつとまた音を奏でだす。 あなたはさきほど、人波を縫うように歩いたけど。 彼女は人並みの真ん中を、相手が退くのが当然といわんばかりに歩くのだ。 (27) 2022/08/15(Mon) 20:43:21 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>26 レヴィア 「往来でジョークを言うのが上手くなったね、店長。 どっちにしろ昨日の今日で妙な物入れないでしょ」 つまり小粋なジョーク、と肩を竦めた。 「考えとく。似合わないのが目に見えるけど」 「それで、今日は散歩?店番しなくていいの?」 (28) 2022/08/15(Mon) 20:45:10 |
ラウラは、叶わない■■ばかりが増えていく。 (a9) 2022/08/15(Mon) 21:06:31 |
コルヴォは、工房の主に背を向けた。まったくもって、本当に。 (a10) 2022/08/15(Mon) 21:12:28 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>29 レヴィア 「さいですか」 ああはいはい、と舌を出す。 苦しむフリでもしてやろうかと思ったものの、 そんなキャラでもなければ暗殺屋が引っかかる訳もなし。 「生憎ただでさえ目立つもんでね。 ちぐはぐな格好は避けてるんだ」 今でさえ身長差を鑑みれば目立っている方だ。 まして傍らには冷たい雰囲気であれ可憐な少女、 下世話な視線が向く事もあるだろう。 無論、それら全てを両断する睨みが返されるわけだが。 「自主的な休憩に熱心な事で。 いっそsiestaしてりゃいいじゃない。 暑いなかわざわざ歩かなくても」 「あたいは仕事……が終わって暇潰し。 "自衛"の為に夜には帰るけど」 (30) 2022/08/15(Mon) 21:44:25 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>30 ストレガ 当然、演技かどうかの見分けはすぐにつく。 仮にされていたとしても、いつもより少し冷ややかな目で それを黙って眺めていた事だろう。 「そう。可哀そうね。」 「上着でも着る事ね。」 下世話な視線には慣れている。 声を掛けられることもあれど、あしらい方も随分慣れてきた。 この容姿ならではの経験値だろう。 最も今は、睨みのおかげでその経験値が溜まる事はないが。 「嫌よ。私、寝るの嫌いなの。」 「そう。夜は"危ない"もの。それがいいわ。」 「暇なら貴女こそ帰ってsiestaした方が良いと思うけれど。」 不健康な顔色ね、なんて、頬の辺りに視線を落とす。 (31) 2022/08/15(Mon) 22:30:19 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>31 レヴィア 「アドバイスどーも。 突然とんでもない雨でも降ってくれりゃいいのに」 祭が台無しになるような発言をしながら 時に近づこうとした者に「あ゛?」と 異様に低い声を出して切り捨てる。 「人も嫌い、店番も嫌い、寝るのも嫌いと来たか。 何?寝ると起きられない気がする、みたいな奴なワケ?」 「あん?……あたいは時間を無駄にしたくないの。 意識がない時間なんて勿体なくてやってらんないね」 顔色が悪いのは今に始まった事ではない。 なにせ基本インドア派、それも目の下には隈がある。 お綺麗な顔の奴は言う事が違う、と肩を竦めた。 (32) 2022/08/15(Mon) 22:42:36 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>32 ストレガ 「そしたら貴女はずぶ濡れね。」 こちらは雨にも対応できる日傘。 声を掛けようとした輩を一瞥して。 唸られてすごすご帰る様、興味なさげに視線を外す。 「獣みたいね。」 そんな感想を零しつつ。 「あら、そう。」 「じゃあ、私もその理由でいいわ。」 寝るのが嫌いな理由。 睡眠をとったほうが細かな作業の効率がよくなるのではなくて? なんて、そんな指摘もしつつ。 「無駄にしたくないなら、私は邪魔かしら。」 「これ、こんなに飲めないの。差し上げるわ。」 「ゴミを処分しておいてくださるかしら。」 手に持ったボトルを差し出して。 受け取られたら、ふわりと背を向ける。 (33) 2022/08/15(Mon) 22:57:24 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>33 レヴィア 「その時はあんたも道連れにずぶ濡れの獣にしてやるからな」 言葉の応酬はそのまま、ふざけた子供のように。 獣扱いされたのは自分だけなのだけれど。 「はいはい先に自分の理由を言ったあたいがバカでしたよ。 言ったろ、無駄は嫌いなんだ。だから手元が狂う程の 無茶はしてな……あんたさあ……」 呆れながらもボトルを受け取り、飲みながら。 「はあ。次会ったら覚えとけよー」 間延びした口調で背中に投げかけ、 数口でボトルを空にする。 そのまま近くのゴミ箱にボトルを放り込んで、 こちらも別方向に歩いていった。 (34) 2022/08/15(Mon) 23:08:13 |
コルヴォは、悪態一つ吐いて、離別という緞帳を下ろした。 いつかの時の事。 (a11) 2022/08/15(Mon) 23:12:45 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 表通りからは離れた路地の一角、 隠れ家のような入り口。 石の階段を下った先の木の扉。 下げられた『CLOSED』のプレートなど知った事ではないように、 無人の薄暗い店内、バーカウンターのやや隅の方の席。 何処ぞから不法侵入でもしたのか。 喪服姿は、なんとも我が物顔でそこに居るものだ。 「こんくらいが静かでいいですね」 カウンターの片隅、萎びかけた数本の花を一瞥して 明日には平然と他の店員が代役を務めているのだろうかな。 今はそんな事を思うばかり。 もし誰かが来たら、なんてのは気にもしない。 同じ不法侵入者であれば、人の事を言えた義理でもないだろうし。 店員なら上手く言い包めるだけだ。 (35) 2022/08/16(Tue) 0:06:57 |
コルヴォは、鍵も閉められていない扉から堂々と上がり込んだに違いない。 (a12) 2022/08/16(Tue) 0:35:07 |
コルヴォは、とはいえ、店主不在であろうとマナーは守るつもりだ。 (a13) 2022/08/16(Tue) 0:35:40 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>2:89 アベラルド 「へえ、いいね。おいしそうだ」 「じゃあそれを、……ああ」 つらつらと淀みなく紡がれる言葉を聞いている。緩やかな時の流れが支配している。 まったくそうしていれば本当に、ただの従業員みたいだ。よく似合うよ。くすぐったい思考に僅か意識が引かれた。そうしつつも耳ではしっかりと君の話を聞いている。 「困ったな。そんなに言われると、僕も気になってきてしまった」 「試食を貰えるかい。自分用にも買っていこうかなあ、でも食べすぎかもしれないね。どう思う?」 そんな冗談めいた親し気な言葉を投げ返してみる。 (36) 2022/08/16(Tue) 3:33:26 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「………あれ」 石階段を降りた先の扉。 業務の終わった後に息抜きがてら訪ねてみたら、 そこに提げられた『CLOSED』の文字と鉢合わせた。 帽子のつばを持ち上げてそれをまじまじと見る。 他の訪問客の有無があった時間かはわからない。 配達員は標識遵守が唯一の取り柄なもので、 扉を開くという発想には至らなかった。 「困ったなぁ……」 青年は肩を落として暫く立ち尽くすのだった。 (@2) 2022/08/16(Tue) 10:11:42 |
【人】 ヒットオアスタンド ヴィオレッタ【どこかのバー】 バー:アマラントのプレートは『CLOSED』のまま。 やむなく訪れた別のバー。 慣れない店、聞き返された注文、落ち着かない心。 ひとつひとつは小さな棘でも、重なれば…つい溜息が零れる。 度数が高いですよ?など聞かれなくても分かっています。 敢えて選んでいるのですから。 マスター・ロッシなら強いお酒を飲むようになった時も、 何も言わずいつもの――いつもより少しだけ穏やかだった気もするけれど――意味ありげな笑みを浮かべて 注文通りの品を出してくれたのに。 ここに来た理由を思い出して、また溜息をひとつ。 無言でグラスを持ち上げてから、ひとくち。 故人を偲んで捧げた杯は、少し苦かった。 (37) 2022/08/16(Tue) 11:49:04 |
【人】 蜉蝣 アベラルド>>36 サルヴァトーレ 「あはは、心配しないでくださいよ。うちのチョコならいくらでも入りますからね」 「では、こちらも。試食の分、ご用意します」 そんな冗談を言って屈託なく笑う姿は、傍目にも裏の顔を持つ人間の物には見えないだろう。 まあ、ここじゃただの従業員だ。違いない。 アベラルド本人も、努めてそうあろうとしているし。 元々 そういう 分別ははっきりしている方だ。プラリネにナイフを入れて、試食用のトレーに乗せる。 小さなピックを刺して、「どうぞ」と差し出した。 「俺もこれ、好きなんですよ。 他にも種類があるので、味の違いを比べても楽しめますよ」 (38) 2022/08/16(Tue) 12:26:46 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 ハッとなって瞼を持ち上げた。 気付かぬ間に微睡んでいたらしい。 人様の事を言えた義理ではないな、と内心自嘲して あいも変わらず薄暗く無人の店内を緩慢に見渡した。 誰かの声がしたような気がしたが、それは錯覚のようで。 原因は扉の外から聞こえた微かな足音だったらしい。 恐らく一般人であれば気にも留めないようなそれは、 つまるところはおおよそ一般人のそれのようだった。 (39) 2022/08/16(Tue) 13:20:00 |
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