47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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[夢なら好きに触れていいですね、って
誰かに言い訳しながら体を捻って
唇を重ねてみたがちょっとずれた。
あれ?おかしいな。
やりにくいので殆どラリアットみたいな勢いで
ベッドの上に引き摺り倒す。]
うん、御門だ。ゆめだな。
[近くで確認して、再度納得。
半端にずり下ろされて引っ掛かった
邪魔なスラックスと下着を足でけって脱げば
片足だけしつこく残ってた靴もついでに脱げて自由になる。
脱げ掛けの靴下が引っ掛かった足で
もっとこっちに寄れと口で言う代わりに力技で引き寄せた。
改めて唇を重ねるけれど
まだどこかへ行ってくれない眠気に捕らわれたままなので
唇を擦り合わせながら時々一時停止する。
夢なんだから都合よく女みたいな穴がないものか
適当に腰を揺らしてみたら棒にあたった。
なんだよ、リアルだな。まぁいいか。]
[どっちがどっちかよくわからなくなって
二本まとめてひっつかんでみたら
熱くてつるつるしたのが擦れて気持ちよかったから
擦り合わせるように捏ね合わせながら興が乗って腰を揺する。
重量オーバーのベッドが揺れて
マットレスのバネが支えきれずちょっと軋んだ。
もっと、密着させたくて足を絡めなおしたら
押し込む様に揺らすたびに乾いた肌と肌が当たって
ぱつぱつ鳴るようになって聴覚から犯されて
頭の中まで完全にその気になっていく]
は ……っ、…ふ 、ン……
ふふ、なんか、…せっくす、してるみてぇだ。
ね?
へんなの。
っ、……あーー…きもち…
[こっちは何もつけてないから、だらだら漏らしてるみたいに
溢れるカウパーがかぶせてあるつるつるの表面に擦れて
ぬるぬるするのが堪らなくて。
段々腰を振る速度が早くなってゆく。]
[まずい、まずい、このままじゃシーツ汚す。
まだ我慢してるつもりでもいまいちその辺の感覚が
普段より若干緩い自覚はあって
手探りに定位置のティッシュを探すが、
さっき床に落としたようで指に触れない。
焦れば余計に、変に焦れて。
良く解らない拍子に一気に堪らなくなったから
さっき足で脱ぎ捨てたスラックスを手繰り寄せた。
シーツを汚すよりそっちを汚す方が厄介な事くらいは
理解しているので目当てはそれ自体じゃない。]
はあ……っ、あ、あ……っ、も、出す、出る……
[譫言みたいに吐息で喘ぎながら
間一髪で手繰り寄せた下着で先端を包み込んで、吐き出した。]
[濃いのが数回に分けて、どぷどぷとあふれ出す感触を
息を詰めてやり過ごし、はぁ、と充足の滲む溜息を零す
汚した下着はゴミ箱辺りに放り投げた。
多分音的にちゃんと入った気がするので確認はしない。
じんわり額に滲む汗に前髪が張り付いているが
もう払い除けるのも面倒くさい。
けど幾分か、瞬間的に目は醒めた。
多分この後倍になって雪崩みたいな眠気に襲われるけど]
なぁ、これ…つぎ、どうするか、しってる?
[セックスみたいなこれの終わりが良く解らないので
目の前の男に聞いてみる。
返事を待つ傍ら唇に唇でじゃれつく。
なんかほんとにセックスしてるみたいだ。
とくとくと少し早くなった心臓の音が
摺り寄せて重なった相手の胸にも伝わっただろう。*]
えー…
いたずら…?
[なにしてんだって聞かれて、ぼやけ頭で考える。
セックスかなって思ったけどまだ入れてないし
そうだ、なんかヤったっぽい雰囲気にしとこうって
そう思ったのを思い出して適当な単語を選ぶ。
俺が何もしなくても腰が揺れ始める光景が
なんか面白くて少し好きなようにさせてみるけど
やっぱり見てるだけじゃ物足りなくなった。]
シーツに擦りつけてるだけなのにね。
よっぽど溜まってたんですか?
そこんとこ、どうなん――うわっ
[時折見上げてくる視線がまともじゃないのは明らかで
それでも相手の口から言わせたくて
答えが返って来るかも分からない質問を投げかける。
ちょっとウザいインタビュアーみたいな口調で
マイク替わりの拳を相手に近付けようと顔を寄せたら
突然衝撃に襲われてマットレスに沈んだ。]
[間近でなんか納得したみたいに俺の名を呼ぶ彼。
ゆめか。そうですね。こんなバカげた状況、夢だ。
でもいつもの夢とだいぶ違う。
いつもの彼は自分からキスしてくれないし
恥ずかしいから見ないでくれとか言うし、
もちろん自分で腰を押し付けたり絶対しないし、力もこんな強くない。]
…積極的ですね。どうしたんですかー?
[俺のこと、好きになってくれたのかなとか
ちょっと想像して浮かれてしまう。
まとめて掴まれた場所が少し窮屈だったけど
それでも夢中になって腰を振る様子がおかしくて
なんか自分の方が犯されてるみたいな気になってくる。
ギシギシと普段の夢じゃ聞こえない音が鳴る。
いつもよりずっと、色んなとこが気持ちよかった。
腕は2本しかないんだから気持ちい場所なんて限られるのに。
なんかあちこち触れてるみたいに
自分のじゃない熱が伝わってきて気持ちいい。]
[けどなんか物足りない。
気持ちいのにあとちょっとだけ足りない。
ああ、そうだ。尻いじってないや。
後ろの気持ち良さを知ってる身体は
もっとって強請るのに手が届く状態じゃない。
寂しがってるみたいにきゅうきゅうと尻の穴が収縮する。
ちょっと我慢してろよ。今日はお前の出番じゃない。]
せっくす、しましょうよ。
ふふ、ぜったい今よりきもちいーから…
[みたい、じゃ足りなくなって
訳も分からず腰を揺らす相手に囁いてみる。
耳元まで口を寄せなくたって、
聞こえてるのはやらしくて生生しい音だけだ。
きっと届いてはいるだろう。]
[動く身体のスピードが徐々に速くなって
相手の限界を近い事が伝わってくる。
一度出した俺の方も敏感にはなってはいるから
似た速度で追いかけてはいるけど、
相手が主体の刺激じゃ時々イイ所を外されて]
もうちょっと、…っ、
葛西さん、もうちょっと頑張って…ん、っふ…
[どうせなら今度は一緒にイってみたい。
頑張れって励ましたり、自分も腰を動かして
一番いいとこを擦ろうとしてはみたんだけど間に合わなかった。
一緒くたに布を被せられて押さえられて
突然寸止めされた快感が名残惜しくて腰を寄せる。
でも伝わってきたのは相手が吐精する僅かな震えだけで
放置を食らった俺の方は痛いくらいに張り詰めていた。
恨み節の一つでも言ってやろうと思ったけど
しおらしく胸を寄せてくる彼が可愛かったので
甘える唇に答えながら汗でへばりついた髪を払ってやる。]
次、は…
[だいぶぼんやりしてきた頭で考える。
せっくす。そうだ、せっくすするんだ。]
穴に入れるんですよ。
[どうやってやるんだったかって記憶を辿る。
俺自身は入れた事ないから、自分がやられた記憶を。]
こうやって、ひっくり返して…
[むくりと起き上がると寝ている相手を転がして
俯せの状態から腰だけ引き上げる。
気遣いとか全然ない乱暴な動作だから
彼の顔がシーツと擦れようがお構いなしだ。]
ここの穴にね、入れるんですよ。
[そう言って未だ中途半端で放置の先端を
どこだったかな、と感触と微妙な記憶を頼りに
尻たぶや割れ目に擦りつけながら探っていく。
そうして太腿の隙間に挟んでみたところ
上手く入りそうだなと一人で納得して、
自信満々に汗で濡れた内腿に陰茎を擦りつけた。]
[置いてけぼりにされた快感を追いかけるように
性急に腰を打ち付けては一緒に違和感が湧いてくる。
確かにぎゅうと締め付ける感覚はあるのだが
すぐにその窮屈さから放り出されてしまうのだ。
けど俺が入れる側でセックスするのなんて
初めてだったからこんなもんかって
考えるのをやめてひたすら陰茎を押し込んだ。
けどやっぱり決め手に欠けて
しかも段々疲れてきたのか頭が重くなって
無理かも、って思ったらイきたい気持ちが負けてしまった。
どうせまた同じようなこと妄想するし
いつか続き見れるかも知れないしなー…。
ふらっと上体が崩れたらそのままベッドへ落ちて
重い瞼を押し上げられなくなって]
…ねむ
[一言呟いて、意識を手放した。]*
── 修道院 ──
[温めていない水は冷えたまま
彼女のいう通り、それは当然だろう。
真夏でもない限り、木桶の水が自然と温まることはない。
かといって湯を持ち込めば良いかといえば、それはまた別の話であり]
温めたものであれば
今度は逆に冷えてしまいますが
[湯を沸かせる調理場からこの部屋までの道のりは長い。なにより敷き詰められた石畳の床はシン、と冷えて温もりを奪うもの。
湯を運んできたところで、どうせ部屋に着く頃には冷めてしまう。
非効率なことならば、はなからしないほうが良いでしょうとため息まじりにぽつり]
[時間つぶしのやりとりの最中にも、手を止めることはない。
また、口角を上げた笑みに反応することも
フォークより重たくとも本は持てるでしょう。なんて心の中で言い返したとして、彼女の服を脱がすのも、着せるのもどうせ自分の役目なのだから。
従者であるかといえばそれは違う。
自分は彼女専属のモノではない、ただその役を多く任されているだけ。
身寄りがないということはそういうこと。
『万一』が起きた時に責任を取らせやすい、そんな位置だと自覚はあった。
媚びれば良いのかもしれない、そうすればもっと生きやすくなる。
湯も、薬も、目の前の相手に強請ればよい。そのはずなのに]
構いませんよ
温めたところで翌日にはまた水仕事ですから
[湯に浸かるのは嫌いではない。
とはいえ彼女が来る前は、水浴びで身を清めるのが当たり前だった。
慣れていることだと口の端をわずかに歪ませて]
[寝巻きを脱がせ替えの服を手に取る
傷一つないキメの細かい肌。
この肌ならもっと華やかな色──
あの夢のような色が合うだろうかと思い浮かべたところで]
ええ、ハロウィン
洗濯物が増える日で……
は、い??
[楽しそうな笑い声に混じり、予想外な言葉を聞いた。
突飛な提案、けれど彼女ならばきっと出来るだろう。
長い長いため息を一つ、リボンを結きつつ]
室内だけ、でしたら……
それ以上は叱られてしまいますから
[着替えは終わり。
脱がせたばかりの衣服をくるくると丸め*]
[キスしながらなんか聞かれてなぁって思い返して
溜まってるのかと聞かれたことを思い出す。
どうしたもこうしたも溜まってんだよこっちは。
こんな夢みるくらいには]
うん、してない。
女途切れたのが3…4か月前?でぇ…
最後にヌいたのいつだ…やばい、おぼえてない…。
最近朝勃ちすらどーにかすんのめんどーで…
って思ってたらだんだん、すくなくなってきたし
枯れてんなぁっておもってたけど。
わりとあるもんだなぁ、性欲。
やばい、あったかくて、きもちい。
[若干呂律の怪しい声でぽやぽや応えて。
ぜったいいまより、なんて聞こえた言葉を繰り返す。
いまよりか、すげぇなそりゃ。
でもいまはいまでたりてるな。
でもいまよりきもちいいのはきになる。
何と応えるのが正解かわからなくて、んー、とか
ぼんやりした音で相槌かどうか微妙な返事を返す]
[今はいい、という結論が出る頃には
ちょっともうそれどころじゃなくて。
もうちょっと…待てと言われたことは理解したが
なんならもう擦らなくても無理だった。
だめだ、むり、もうでる。
まてっていわれたのに、無様にイってしまう。
そう考えたら余計に興奮して無理だった。
全部気持ちよく吐き出したのに背徳感に背筋がざわつく
さいこうにきもちいいのに今より上があるなんて
ちょっと俄かにはしんじられない。ので。
訊ねたうえでされるがままに身を任す。
俯せになればふにゃふにゃに戻ったやつが
柔らかく押しつぶされて形を変えた。
さっきここに入る穴がなかったのは確認済みである。
つんつん何かで突かれるさっきの続きかなって考えてたら
太腿の合間にずるりと勢いよく入って来た。]
[ちがう、これはセックスではない。
素股だ。
予想外過ぎる事態に思い切り虚無顔になった。
え、素股じゃん、え?教えてやった方が良いの?
うそ、素股をセックスだと思ってんの?え?
なにそれどういうことだってばよ。
困惑している間に打ち付ける動作に
リズミカルに下腹が圧迫されて
ポンプの仕組みみたいに、
良くないのがまた競り上がって来た。
あ、やばい、はきそう。
ごきゅ、と喉を鳴らして一度目の衝動をやりすごす。
ベッドの上に沈んだ男を押しのけて這い出る。
大人しくなったやつが正しく呼吸してるか
確める優もないまま、二度目の生唾をごくりと飲み下…
しても尚込み上げてくる口元を抑えて
転げるようにトイレに駆け込んだ。]
[落ち着いてよぼよぼ戻ってきたら
ベッドの上が占拠されていた。
え、おれのなのに。え、じゃま。
押しのけようとしたらゴロンと転がって
仰向けになった勢いで局地がぶるんと震えた。
めっちゃ勃起してるやん。
若々しくぴんと天井を仰ぐ切っ先が
なんだか無性に笑えてきて
その辺を探して漸く見つけてきたスマホで記念撮影しておく。
操作が一瞬良く解らなくなったのは
自分のじゃなかったからかもだし酔ってる所為かもしれない。
安らかな寝息が聞こえるのにバッキバキなのが
最初は楽しかったけれど、
なんだか取り残された哀れなチンポに見えてきたので
慰める意味でちょっと扱いてやる。
上手にイけたら綺麗にしてねかしつけてやろう。
なんてやってる間かやった後に仲良く一緒に寝落ちた。
未だ封を切っていない筈の3つはずり落ちかけてる
ベッドカバーと一緒に床に落ちて
ベッドに下に滑り込んでいるのかもしれない*]
―― 修道院 ――
[従者の名はカザリと言う。
生まれた時から此処に居て不幸にも瘤に宛がわれた。
他に成り手がいなかったのかもしれないが、
少なくとも一番身の回りの世話を任せている。
...はカザリに完全に満足はしていなかった。
視線を瞳から落とせば大きな膨らみがあろうか。
更に視線を落とせば自身の足元が見える。
見事なる絶壁がそこにあり凡その満足していない理由であった。
...は落としていた視線を挙げる。
反対に満足している点は何だろうか。
それはやはり何かと口答えをしてくれることだろう。
他の従者であれば口を噤むことも言ってくれる。
今もそうだ。
普通のツッコミだがそれすら得られぬ場所が此処である]
あら、それなら冷めないように考えれば良いのよ。
例えば冷めにくい入れ物を用意するとか。
[夢の中ではそうしたものが出てきていた。
中に入れたものの温度がそのままの筒とかだ。
...は会話を楽しんでいた。
時間は有限だが無限にある]
そんな事言うんだ?
なら、余計にいけないわ。
決めました。
[...は着替えの最中に手を合わせた。
軽やかな音を立てると微笑を浮かべた]
明日また水仕事でも今日は私のお風呂のお供よ。
新しい石鹸を出しましょうね。
ヴェネツの良い香りのを送ってくれたのよ。
[まるで猫のようにアマノジャク。
嫌がると言うよりは否定的な反応をするとどうしてかその反対を行くようになったのは夢を見始めてからだろうか。
...は衣装を身に纏うとくるりとその場で一回転した。
ダンスを踊るように優雅な動きにあわせて、
スカートの裾が柔らかく翻りやがて重力に従い脚を隠した]
またため息。
いーのよ、叱ると言っても表面上だけだもの。
それよりも聞いていて?
貴女も変装するのよ。
[衣装を丸めるカザリに対して宣言すると、
用意してもらった水で顔を洗い始めた。
冷たいなどと悲鳴をあげることもない。
そんなことはもう慣れてきたことだった*]
――寝所――
[ メイベルの肌は滑らかで、体温はちょっと低めな気がした。
痛い、と睨むでもなく返る言葉に眉を顰めてしまう。]
な……。
そんなつもりで考えたんじゃないもん、この子のこと。
あなたが言うのがその通りだとしたって、
そうなるまでの子供の時代って、誰だってあるでしょ。
この子がそこをどう過ごしていくかって考えて、書こうと――
[ ――だからそんなメイベルに言われ方をする理由なんてない。
いや今そこを議論するのは変でしょ?って、私の中で自制心が
しっかり仕事してくれた。えらい。
というか今のセリフ、もっと突っ込むべきところがある。]
って、いうかー!
そんな、ひとを犯罪者みたいに。
いや、この世界だと違うのかもしれないけど。
十二歳から結婚できたりするとか。
[ その辺までの設定は知らない、というか場所が変われば
法とか慣習も違うだろうし。ましてここはメイベルの国なのだ。
そういった感覚自体がないかもしれない。]
小さい女の子は、可愛いって思うけど、
なんかメイベルが言ってる「好き」の言い方って、
そういうんじゃない感じするよ??
[ 両手を掴まれてベッドに押し付けられつつも、
そこの否定だけはしておかないとまずい気がしていた。
アリアの身体が、じゃなくて、
アリアみたいな身体、っていうのが
とっても不穏な感じがするのだ。
それじゃまるで私がロリコンみたいじゃない!]
[ だけど、その後のひとこと
で、杞憂だったのかなって
そんな感じにもなっていった。
それなら?? どう繋がるのかすぐには理解できてなくて、
ぱちくりと目ばたきしてしまっって。
メイベルの声がすぐ近くで聞こえるのに意識を向けきれず。]
……身体、だけ……?
[ 彼女の言い方に目ばたく疑問がもうひとつ増えた。
でもそれ以上問うことは、重なる唇に遮られる。
この日になってから、だけどもう三度目か四度目のキス。
それ。
手は頭上に押さえつけられて、抱きしめようとも出来ないけど。
瞼を薄く開いては、
頭を上げて求めたり、逆に引いて誘ったり。
そうするうちに、私の頭は枕へ沈んで。]
[ 抑える手を振りほどこうとするとぎゅっと力が返ったけれど、
もっと逃げようとしてみると何故だか、
抑える力は少し弱まった。]
…………♪
[ 本気で抗うなら、逃げてもいいよ。
その意志が伝わってくるみたいで、私の頬には笑みが浮かぶ。
メイベルと瞳を合わせようと見上げて、ゆるく力を抜いた。
重なった唇を開くと舌を伸ばして、彼女のそれを探す。
唇の向こうにあるのなら、割り開いて求めていこう、って
思って、そのように眼差しで伝えていくのだった。]*
──寝所──
犯罪者……?
[彼女の言葉には
何を言ってるの?と言う顔を隠さなかった。
そも彼女の世界の常識というものに今は疎く
それ故に引っかかるものが私にはわからない。]
??
何言ってるのよ。
好きになるって言うのはその生き物の身体に
惹かれるって事でしょ。
[あるいは能力に。
とは言え私と彼女は同系統の能力で
そもそも惹かれるほどの優劣は無いはず。
だとすれば残るのは身体……というか外見しかない。
好き、と言うのは
そこに惹かれるものじゃないの。]
そうよ。
あんたが好きな身体、外見でしょ?
[彼女の言葉には
当然でしょう、と言うふうに応えた。
恋人同士……とは、少なくとも
相手が好ましいから、そうなるのだと思ってる。
相手をベッドに押し付けるようにして口付けをしてれば
彼女は途中から合わせてくる。
柔らかなベッドの上でゆっくりと動き続けていた。
彼女と瞳があった気がすると
唇よりも弾力のある存在が私の唇に触れる。
彼女の舌だと気付いて、それを受け入れようとして
けれど少しだけ顔を引いて唇を離すと
目線が合った彼女を見つめ、やはり同じように至近で声を落とす。]
好きって、そう言う事でしょ。
…………違うの?
[と、私はポツリと零した。]*
── 修道院 ──
[物心ついた時にはこの石造りの建物にいた。
持っていたのは『カザリ』という名と、それが刻まれた銀のプレートだけ。
どこの誰が産んだものなのか、記すものはどこにもなかった。
とはいえ今の時代、捨て子はそう珍しいものではない。
どの街にも一つや二つ孤児院は存在するし、貧民街に行けば親のない子同士で身を寄せ合って生活していたりもする。
ありふれた存在──ただ、その中で少しだけ他とは違っていたのが、捨てられたのがこの修道院だったということだ。
訳ありの子女ばかりが送られてくるこの場所。
この修道院は、文字通り世間とは隔絶された場所にあるのだから。
孤児院や貧民街、花街。そういった場所ではなく、手間をかけ此処に捨てた。
それはきっと、必要があれば探せるようにするためで──]
そう仰られても
私は此処で養われている身ですから
お嬢様方とは違う
……そういうものでしょう?
[幼い頃には迎えが来ることを夢見ていた。
けれど結果として、迎えは来ずに此処にいる。
『誰か』自分を捨てたものにとって、必要となる時は来なかったのだろう。
だからこれは八つ当たりだと、よくわかっているけれど]
……石鹸もお風呂も
そう望まれるのでしたら
あぁ、でも洗うお手伝いだけで
水浴びをと言われるならばそうしますが
[夢の中、異なる姿の彼女もお風呂にこだわっていた。
やはり夢は夢、あれは記憶の整理だったのかもしれない。
くるりと舞う彼女を視線で追いかけて]
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