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人狼物語 三日月国


131 蕐の残香、追憶のブーケトス

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【神】 イングラハム



   その声に僕は首を傾げてしまう。
   「こんな私」と自分をそう呼ぶ理由が
   僕には全く見当がつかなかったのだから。>>G65


    「そういう約束だったろう?」


   あの頃はデートなんて甘ったるい言葉は
   使っていなかったけど、声に出さないだけで
   僕はあの頃からそうだった。

   それで君の涙が止まるなら
   時期遅れの黙秘なんてしないさ。


(G0) 2022/02/20(Sun) 5:03:03

【神】 イングラハム



   けれど、続く君の言葉に
   僕は思わず息を飲んでしまい。


    「ずっと......?
     あの日から...何年も経っているのに...?」


   寒気のようなものが背筋が伝う。
   あの日から経った時の厚みは
   僕が一番理解しているつもりだったから。

   どれだけの時の濁流に飲まれ
   凍りついてしまったのだというのだろうか。
   その恐怖は、想像を絶するものだ。

(G1) 2022/02/20(Sun) 5:03:59

【独】 イングラハム



   それも全て、僕のせい、なのか...?


(-0) 2022/02/20(Sun) 5:04:23

【神】 イングラハム



   しかし過去を憂う暇が僕にあるわけもなく。

   その話をすることで
   彼女の君の笑顔の腰を折るなんて
   僕には到底出来そうにない。>>G68

   けど、君が僕に投げかける素朴な疑問は
   僕の言葉を詰まらせるには十分な
   僕の心の最も柔らかな部分を突いてくるから。


(G2) 2022/02/20(Sun) 5:05:13

【秘】 イングラハム → 愚者 アンネロズ



   「僕は...今、人前でピアノを弾いてないんだ。
    君に聴かせることが叶うまで
    誰にも、僕の演奏は聴かせていない。」


(-1) 2022/02/20(Sun) 5:06:25

【神】 イングラハム



   だから、ここで君に会えて良かったと。
   感謝と共に現在ピアノの指導をしている事も
   話せば誰もいないであろう海へ向かう。


    「君がここで過ごした時間を思えば
     僕のこの五年間なんて些細なものさ。」


   だから気にする事はないと
   君には少し無謀なお願いだろうか。
   もし君が少しでも顔を濁すようなら...


(G3) 2022/02/20(Sun) 5:07:07

【秘】 イングラハム → 愚者 アンネロズ



   その時は


    「君に聴かせる為にとっていたんだよ。」



        と宥めるように君に笑顔を向けよう。


(-2) 2022/02/20(Sun) 5:08:35

【神】 イングラハム



 ***


   辿り着いた海には誰もおらず
   綺麗な静寂の反面、物寂しくも思えた。

   本当ならもう少し違う景色を
   見せることも出来たのかもしれないね。


   僕はアンネの様子を伺いながら
   こっちだよと砂浜へ誘って。


(G4) 2022/02/20(Sun) 5:09:53

【秘】 イングラハム → 愚者 アンネロズ



   「出来ることなら...アンネには
    もっと早く見せてあげたかったな。」



(-3) 2022/02/20(Sun) 5:11:11

【神】 イングラハム



   海辺へ振り向けば、波の景色が
   一面へと広がり僕達を見つめている。

   君を見つめる僕の困ったような微笑みは
   凍りつく時の中で水面に映る太陽に焼かれていた。**


(G5) 2022/02/20(Sun) 5:13:19

【秘】 愚者 アンネロズ → イングラハム



   
――――― ありがとう。


   それなら。私に聴かせてくれる……?
   あの日聴けなかった、貴方が練習してくれた曲。

   
私ね、貴方の演奏が聴きたいの。


  
(-8) 2022/02/20(Sun) 10:47:31

【秘】 愚者 アンネロズ → イングラハム



   
私は今、幸せよ。

   貴方とこの景色を見られているから。

   貴方と過ごす時間は全て、私の宝物なの。


  
(-9) 2022/02/20(Sun) 10:49:03

【秘】 愚者 アンネロズ → イングラハム



   あのね、私は貴方が寄り添ってくれなかったなんて
   そんなバカなこと考えたことないのよ?>>1:G60

   出会った日からずっと。
   貴方とお話する時間が、二人のお茶会の時間が
   好きで好きで仕方なかったの。

   
ううん、これでは足りないわね。


  
(-10) 2022/02/20(Sun) 10:51:27

【秘】 愚者 アンネロズ → イングラハム



   私は、……。貴方が、エドのことが。
   誰よりも好きよ。勿論今も、ずっと。

   貴方がいたから私は笑っていられたの。

   大好きだから、弱いところなんて
   貴方にだけは見せたくなかったの。


         
同情されるのは、嫌だったの……。


  
(-11) 2022/02/20(Sun) 10:52:58

【秘】 愚者 アンネロズ → イングラハム



[ 貴方の目をじっと見つめながら
  伝えきれなかった想いを告げて。

                頬に赤みが差して、
             照れたように私は微笑む。 ]


  
(-12) 2022/02/20(Sun) 10:53:46

【神】 イングラハム



   Vずっと。貴方のことだけを考えてたの。V


   それだけで君が此処で味わった虚無の程が
   伝わってくるようだ。>>G7

   聞いていると心臓が痛くなる。
   共感の果てにあるのは、まるで窒息するような
   重く苦しい夢幻。


   それに比べたら、僕の指先の事なんて...。


(G18) 2022/02/20(Sun) 21:41:54

【神】 イングラハム



   一つ決意を胸に僕の隣を歩くアンネに>>8
   僕は小さく首を横に振る。>>G9


   僕にとって演奏は、
   大切な人を喜ばせる為のものであり
   僕の心を表現する方法の一つだ。

   当然大切な人を失えば
   まるで半身が溶けて消えてしまったかのように
   僕の心を伝える意味がわからなくなる。



   けど、なんの悪戯なのか
   君はこうして現れてくれたから
   僕の指先は静かに息を吹き返して。


(G19) 2022/02/20(Sun) 21:42:29

【秘】 イングラハム → アンネロズ



   「あぁ、もちろん。

      君だけに、聴かせたいんだ。



(-14) 2022/02/20(Sun) 21:43:29

【秘】 イングラハム → アンネロズ



   決意をひとつ胸に、僕は応える。**


(-15) 2022/02/20(Sun) 21:43:53

【神】 イングラハム


  ***

   アンネは間違いなくここにいる。
   けれどアンネの痕は残ることはない。
   足音も、何もかも、全て。


   それでも幸せだと言ってくれる君に
   僕は紛れもなく、救われている。

   あと一つ君に聞かなければならないのは
   あの日僕らを引き剥がした病気のこと。

   「ねぇ、アンネ」と君を呼ぶ声は
   ちょうど君の想いが放たれるのと同じ頃で
   僕は口を閉じ、彼女に話を譲ろうとする。

(G20) 2022/02/20(Sun) 21:45:10

【秘】 イングラハム → アンネロズ



   想いの強さは時として人智を超えるという。
   僕はそれを今ちょうど、実感しているところだ。

   僕の目を見つめるアンネの姿は
   太陽よりもずっと眩しく見えて。


      僕の目から、枯れていたはずの涙が、零れた。



(-16) 2022/02/20(Sun) 21:46:32

【神】 イングラハム



      「僕も...同じ気持ちだよ。」


(G21) 2022/02/20(Sun) 21:47:45

【神】 イングラハム



   零れた涙を拭きもせずに
   僕は頬に触れる君の手に自分の手を重ねて。

   君に触れられる事に気づくと
   冷たくも暖かな君の手を僕の方へと引き寄せる。**


(G22) 2022/02/20(Sun) 21:48:50

【秘】 アンネロズ → イングラハム



[ 心臓に病を患っていて
  本当はいつ死ぬか分からなくて。

  貴方の前では笑っていたけれど
  貴方がいない所では苦しい思いをしてたの、って。
  でも、貴方が会いに来てくれるって思ったら
  頑張れたのよ、って。

  私と貴方を引き裂いた病気について
  簡単に話すことになったはず。 ]


  
(-17) 2022/02/20(Sun) 23:19:10

【秘】 アンネロズ → イングラハム



   
……目、とじて?



[ くすりと笑いながら。
  恥ずかしさを隠すように言って。
 
       貴方が目を閉じても閉じなくても。

              
私は唇を重ねたの。
 
]*


  
(-18) 2022/02/20(Sun) 23:20:47

【神】 イングラハム



   「そうだね。

    想いを通ずることが叶わない
    苦しみを知っていると、余計に思う。」


(G29) 2022/02/21(Mon) 1:58:36

【神】 イングラハム



   あの頃は叶わなかった涙を拭って
   僕はアンネを胸の中へと迎え入れる。>>G7

   夢だっていい。
   願うなら、このまま冷めずに、どうか......


   それから、君が顔を上げれば目が合って
   僕が一番聞きたかったことに、答えてくれる。
   五年越しの答え合わせを理解するのには
   当然少しだけ時間がかかってしまった。

   
(G30) 2022/02/21(Mon) 1:59:09

【秘】 イングラハム → アンネロズ



   本当は僕が知るよりもずっと重い病。

   僕がいるから頑張れたという君の声が
   僕にとっては唯一の救いだった。
   それでも僕はやっぱり自分が許せなくて。

   気づいてあげられなくてごめん。


   そう...伝えようとしたところで、
   君の小さなお願いを僕は聞くことになるのだ。

   
(-20) 2022/02/21(Mon) 1:59:49

【神】 イングラハム



   言われた通りに目を閉じると
   柔らかな感触が僕の呼吸を塞いで。

   熱は感じないはずなのに。
   君の口付けは、僕に暖かな心を届けてくれた。

  
(G31) 2022/02/21(Mon) 2:00:37

【神】 イングラハム



   願わくばずっとこうしていたい。
   そんな気持ちに心を躍らせて
   目が合えば今度は自分から口付けを重ねる。

   それはまるで僕を赦してくれたみたいで。
   僕の引き裂かれた魂の傷が癒されていくようだ。


   けれど僕は名残惜しさに苛まれながらも
   一度、君から離れることになるだろう。


(G32) 2022/02/21(Mon) 2:02:36