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人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「んうーっ」
撫でられ突かれ、ぐるぐると喉を鳴らして鳴き声をあげた。

「でもそれで呼んで、本当にアンタが来たら……なんか……
 …………いや小っ恥ずかしいからやっぱやらない」
「離れられない子供みたいで、やだし、そういうの……」

ぐう、と一鳴きしてまた俯く。
けれども撫でられるのは嬉しいから一通り享受している。

「オレはアンタのこと仲良しって思ってるけど?
 どこでも呼びつけるとか、そういうのはしたくないし」
「だからこうやって会った時に撫でてくれたらいいんだ……」
結局は撫でられたいだけ。
(-0) 2021/11/06(Sat) 21:18:06

【人】 鏡沼 創

>>6:+52 神谷 (昨日)
「構わねぇですよ。
 別に、隠そうとしてる訳でもねぇですし」

にこにこと、浮かべられているのはいつもの微笑みだ。
だが、あなたにはきっとわかってしまうだろう
これは、笑みの形をした
無表情
だ。

そもそも、此処に無いものではあるのだが。

「で、どうしやがります?
 『他人にどう認識されてるか』がわかって、其処を自分で
 思うままに弄れるようになりてぇってんなら
 僕に出来る協力はしちまいますが」

感覚的なモンなんで、深く説明した所で、身に着けられるかは
保証出来ねぇですがね。
そんな事を言いながら、探る様にあなたを見ている。
(13) 2021/11/06(Sat) 22:18:30

【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久

>>6:-327
「ええ、その認識で間違いねぇですよ」

「修復方法は、ゼロじゃねぇでしょうが……僕の異能に
 晒されてる内は、中々難しいんじゃねぇですかね?
 治る傍から焼き切っちまうんじゃ、イタチごっこに
 なりかねねぇですし」

同じ学園に通い続けてる間に治療するのは、現実的でないと。
鏡沼が言わんとしているのは、そういう事だ。
或いは、自分が異能を完全に制御出来れば話は別だが。

「……ま、言うほど悲観する事でもねぇですよ。
 僕が“居ない”状態でも連絡取る方法は、朝日がちゃぁんと
 気付いてくれやがりましたんで」

そう言うと自分のスマホを取り出し、軽く振って示す。
あなたがその意味に気付くかどうかは、別として。

「んじゃ、お言葉に甘えちまいますかね。
 事務処理まで、押し付けちまう形になっちまいますが。
 あ、仮に授業に出てる僕が居やがったとしても、真面目に
 サボってやがるんで。ご安心くだせぇね」

そんな事を言いながら、鏡沼は文字通り姿を消すのだった。
(-4) 2021/11/06(Sat) 22:57:37

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「そんな、恥ずかしがるような仲でもねぇでしょうに。
 けど、そう言ってくれて安心しちまいましたよ。
 静の世界が僕だけになっちまうのは、色々と心配でやがり
 ますし、出来れば避けちまいたかったんで」

そう言いながら、また俯くあなたを撫で始めた。

「何処でも呼び付けてくれて、本当に構わねぇんですがねぇ。
 さっきは油断しちまいましたが、僕が心底嫌なら行かねぇ
 事は、出来ちまう筈ですし……、…………」

ふと、何かに気付いた様に動きを止めて。
ぽつりと呟いた。

「──……つまり僕も、静の傍に居たかったんですかね?」

何処にでも居る男は、此処に居たいのだと気付いた。
(-11) 2021/11/06(Sat) 23:34:49

【人】 鏡沼 創

>>15 柏倉先輩
「全員ってこれ、僕も入っちまいますかねぇ?」

騒動の中心に、限りなく近い場所に居たけれど。
(そもそも、元々何処にでも居るのだけれど)
その実、この男は何かをした訳ではない。
最後の最後まで、例の薬を拒み続けただけ。
少なくとも、叩いて埃が出る様なものは何も無いだろう。
(17) 2021/11/06(Sat) 23:51:40

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「創だけ? にはなんないぞ、多分。
 んむ、オレはもう大人だからな……んゆ……
 
我儘言わないし、ちゃんと創だけ頼んなくてもいいようになるんだ……おお……

言いつつ撫でられてとろとろ和み顔になっている。大人の威厳、皆無。

「近く、いるかー……?
 アンタが居てくれたら、そりゃ嬉しいし、頑張るけどさ」
「ここに居て!ってしたくないから、創が居たい時とか、
 そうしたい分だけオレの近くにいてくれるのが、一番嬉しいぞー」

去るを追わず来るも拒まず、青年は貴方にこれ以上の何かを強く求めるような気は無く。ただ、極論
この想いを伝えさえできればそれでよかった

撫でられるのも、話ができるのも嬉しいけれど、最もの喜びは
貴方が貴方らしくあること
で。
何とも難しいことを一番に求めているとは、本人自身考えもせず。
(-22) 2021/11/07(Sun) 0:28:09

【人】 鏡沼 創

>>18 柏倉先輩
「そういう事になってるんでしたら、態々自分から
 引っ繰り返しちまう理由もねぇですね」

くつくつと笑って返す。
実の所、鏡沼は他者が自分をどう認識しているかというのは
ある程度把握している訳で。
怪しむ者はそれこそ数え切れない程居るが、誰も決定的な
証拠を握ってないのも知っている。
そもそも関わってないのだから、握り様がないとも言うが。
火の無い所にも、煙は立つものだ。
自分が居なくても、居る事になるくらいなのだから。

「ええ、そうさせてもらっちまいますね」

あなたの仕草を真似する様に、人差し指を口元へと運び。
鏡沼は姿を消すのだった。
(20) 2021/11/07(Sun) 0:42:11

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>19 神谷 (昨日)
ピルケースを取り出すあなたの手元へ、視線を向けて。
それでも、特に問い質しはしない。
鏡沼は、
それを知っている
のだから。

「……んじゃ、ヤベェと思ったら速攻そいつに頼っちまって
 くださいね」

そう微笑んだ次の瞬間、鏡沼の目は隠されて見えなくなった。
眼鏡も掛けていない。

それは、確かに“鏡沼創”である筈なのに

あなたがよく知る“あなた”の姿をしていた。

あなたは“彼”を“鏡沼創”だと認識するだろう。


「──これが、僕が今認識してる“神谷恵太”でやがりますよ」

そのふざけた口調を除けば、声までもあなたのものだ。

「この状態が気色悪くて何とかしてぇなら、アンタは
 僕の認識に干渉するしかねぇです」


或いは、自分が干渉をやめればいいのだけれど。
その事は伏せて、あなたの反応を伺う。
(21) 2021/11/07(Sun) 0:59:07

【人】 何処にでも居る 鏡沼 創

>>!0 >>22 神谷

「──────ッ、は」

一気に送られた情報に、顔を歪めて息を吐く。
そうして、
向けられた全部を自分で抱き込んだ。

こんなもの、
そのまま
相手の認識に叩き返す
訳にはいかない。

自分の“今”の姿を保とうとして、苦痛に顔を歪め

「やれ、ば…………できる、じゃ……、……────」

言葉が途切れ、あなたの前から“鏡沼創”が消える。
まるで、最初から其処には誰も居なかったかの様に。
そうして、この場に再び姿を現す事はないだろう。

もし、あなたが“鏡沼創”を探したとしても。
この日は、何処にでも居る鏡沼の内一人が倒れて保健室に
運ばれたという噂を聞けたかどうかという所だろう。
(23) 2021/11/07(Sun) 1:58:27

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「居たい時だけ、ってのは中々難しい注文でやがりますねぇ。
 僕には、自分らしい自分ってモンがねぇですから。
 人に認識されるまま、人が求めるがままに生きて来て、それが
 当たり前になっちまってるんです。
 静の傍に居たいんだろうな、というのも今気付いたくらいで
 やがりますから」

ある意味、二人とも似た者同士なのだ。
強く何かを求める事無く生きて来た。
あなたは水の中に居られればそれで良くて、鏡沼は望めば
何にでもなれる存在だったから。
異能に恵まれ過ぎていたのだ。幸か不幸か。
(-46) 2021/11/07(Sun) 3:12:15

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-46(昨日)


「あ、う。難しいか」
「なら、暫くはオレが創の近くに居たい時は、こう……一緒にいるか?
 アンタの勉強とか、邪魔しないようには、するからさ……」

……そうは言いつつも、撫でてくれる貴方の手をじっと見つめ始めた。
目線を逸らしているつもりでも、きっとバレバレの凝視。
如何にも物足りなさそうな様相をしている。

「…………あの、こっ……ここまで来るの大変だったろ?
 オレ、今日はこの後一人で帰れるからさ、えっと、
 こうして直接呼びつける心算なくて、文字で返事貰えれば、みたいな」
「や、でもその、返事も、何となく分かっちまったかもってとこ、あったりして」

不足を感じている自分自身には気付いているようで、
それを隠そうと、寧ろ言葉は急速に辿々しさを取り戻しつつある。
嘘が下手。
(-49) 2021/11/07(Sun) 3:47:04

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-49 (昨日)


「ええ、それで構わねぇですよ。
 邪魔だなんて思わねぇですから、安心しやがって────」

ふと、あなたの視線に気付く。
……ああ、足りないのだ。これだけでは。

「気ぃ使わなくても、全然そんな事ねぇんですがねぇ」

普段は吐く理由が無いだけで、嘘については得意な方だ。
必要があれば、相手の認識を弄ればいいのだから。
神谷との一件で無様にも意識を失って保健室送りになっており
正直走るのはキツかった……等は、おくびにも出さない。

「……でも、何となくじゃ嫌でやがるんでしょう?
 僕の返事が足りねぇのが、悪いんですが」

あなたの拙い知識に沿うなら、此処で必要なのは。
背中に手を回し、抱き寄せる。

「わかりました、ちゃんと言いますよ。
 僕を、静のものにしていいです」

そうして、拒まれなければ唇を重ねるだろう。
(-50) 2021/11/07(Sun) 4:21:39

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-50(昨日)


「……! う、うん、創のことオレのものに、」
する、と嬉しそうに口にして、触れた感触にぴたりと固まる。

「――――……」
「…………あ、あ え おれ」「かえ、か 帰 」
朱に茹で上がった頭と顔で言うと、止められなければ、
青年はあなたからそっと一歩離れようとする。

全身がちがちのぎこちない動きで、思考が何一つ追いついていない。
本能的に青年の思考は退却を思い浮かべていた。
(-51) 2021/11/07(Sun) 4:39:26

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-51 (昨日)


腕は緩められ、離れようとするあなたを無理に留めはしない。
くつくつと、喉の奥から笑い声が漏れて。

「ええ、また明日。めちゃめちゃに動きが固てぇですが
 校門まで送らなくて大丈夫でやがります?」

あなたが立ち去るなら、軽く手を振って見送るだろう。
抱っこしてちゅーするだなんて言ってたけれど。
自分の身に起こるとは思ってなかったのだろうな、と察して。
(-52) 2021/11/07(Sun) 5:01:22

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

>>-52(昨日)


「あ あした」「うん」
「だいじょッ……だい じょぶ」「また、ね」

……かちこちの身体をなんとか動かして、
時折再度固まりつつも、青年は帰路につくことだろう。
(-53) 2021/11/07(Sun) 5:19:40

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

>>-53 (昨日)


ぎこちない動きで歩いてくあなたを見送って。
自分もまた、丸一日ぶりに寮の自室へと戻る。
外泊許可なんて別に取らなかったけれど、異能が異能だ。
予想通り何も露見してなかった様で、その事には驚きも無い。
そのまま、いつも通りに過ごしたけれど。
ほんの少し、違和感があった。
此処の所の疲れや無理が祟ったのかとも思ったが、少し違う。
それは、小さな疑問。

あなたのものになったのに、どうして自分は此処に居るのだろうか。


湧いた問いの答えを深く考えてはいけない気がして、常より
少し早めに眠る事にした。
(-54) 2021/11/07(Sun) 5:50:23
鏡沼 創は、透 静のものになった。
(a25) 2021/11/07(Sun) 5:50:43

【妖】 鏡沼 創

その光景(>>25)を、鏡沼は少し離れた所で見ていた。

偶々“消えて”いる時に、自分を探すさして親しくもない
人物を見掛け、しかもその手に怪しげなボトルがあれば。
例の薬を自分に飲ませようとしてるのは、容易に察せらせた。
自分はどうあっても
飲む気は無いし、飲む訳にもいかない。

一度は、そのまま立ち去ろうとしたが。
けれど逃げれば逃げる程、ああいう輩は手段を選ばなくなる。
どうすべきか考えていた所に、ちょうど通り掛かった女生徒。
鏡沼が異能を使ったのは、彼女ではなく追手の方。

その認識を書き換えて『彼女は“鏡沼創”だ』と誤認させた。
彼女は随分と素直な様で、さして揉めるでもなくそれを
受け取ってくれた。

「……あんな渡し方をして、僕が飲むと本気で思ってやがるん
 ですかね?」

発された言葉さえ、誰にも認識される事はなかった。
幸い受け取った彼女も不審に思った様で、口にする様子は無い。
後で、巻き込んだ事を謝罪しに行くべきかもしれない。
彼女が風紀委員に届けるにしろ、生徒会に届けるにしろ、
先生に届けるにしろ、自分の耳には入るだろうから。
($0) 2021/11/07(Sun) 9:40:09
鏡沼 創は、結局、今回は自力で何とかしてしまったらしい。
(a29) 2021/11/08(Mon) 1:21:07

鏡沼 創は、それでもいつか、人に頼る事になるだろう。
(a30) 2021/11/08(Mon) 1:21:37

【人】 鏡沼 創

>>31 牛丸
生徒会室を出た後、あなたにとって都合のいいタイミングで。
唐突に、その男は声を掛けて来るだろう。
あなたのふわふわとした認識に沿って存在してしまうと
女子生徒になってしまいかねない為、直接足を運んでいる。

「牛丸紗優サン、でお間違いねぇですかね?
 僕は、2-Aの鏡沼創って言いやがるんですが。
 謝罪と、あと事情の説明に来た次第なんですが
 必要でやがりますかね?」

あなたとは似ても似つかない、眼鏡の優男だ。
普通に考えれば見間違えらる筈も無いが、男はそう名乗った。

「……と言っても、語る程の事情でもねぇんですが。
 例の薬飲まされそうな気配がしやがったもんですから、
 万が一を考えて、近くに居たアンタに身代わりになって
 もらっちまったってだけなんですよ。
 あれの効果が、異能の変質や強化でやがるんでしたら
 僕は、絶対に飲む訳にいかねぇなって思ってましたんで。
 危ねぇ事になっちまいそうだったら、割って入るつもりは
 一応ありやがったんですが……アンタを危険に晒しちまった
 事にゃ違いねぇですから。本当に申し訳ねぇです」

胡散臭い笑顔に、ふざけた口調。
鏡沼自身も、信じてもらえるとは思ってない。
ただ、嘘偽りなく正直に事情を説明し、謝罪を述べた。
(34) 2021/11/09(Tue) 3:20:25

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

……どこかの休憩時間、ぽん、と前触れなく、
透明な袋へ梱包されたクッキーの写真が送られてくる。

『あげたい』『学校終わったらとか、会えそう?』
『二人分あるから、その片方』
箱を持った犬のスタンプも出しつつ。

『あまり人が居ないとこがいい』
『あるかわかんないけど』
(-103) 2021/11/09(Tue) 5:33:25

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

送られて来た写真と文面に、軽く目を瞬く。
どう見ても手作りのそれだ。
騒動は一段落したのだから、薬を警戒する必要は無いとして。
自分にあげたいという意図を、鏡沼は今一つ掴み切れずにいる。

『ええ、勿論会えちまいますよ』
『二人分あるって、誰かから貰いやがったんです?』

こういう時に、送れる様なスタンプの持ち合わせは無いから
簡素な文章が続いてしまう。
やはり、何か買うべきだろうと思いつつ。

『そういう事なら、校舎裏で構わねぇですかね?』
『放課後なら、そんな人も居ねぇと思いますんで』

自分が喫煙する時によく使っている場所を指定する。
自分自身の臭いや姿は、異能で幾らでも誤魔化しが効くけれど
それ以外は残ってしまう為、屋外で人目に付かない場所を
選んではいる心算だ。これでも。
(-111) 2021/11/10(Wed) 3:09:16

【人】 鏡沼 創

>>37 牛丸
「ええ、僕の異能で間違いねぇですよ。
 と言っても、アンタに何かしちまった訳じゃねぇです。
 僕の異能ってのが
 『脳に干渉して“鏡沼創”という存在の認識を書き換える』         
 ってやつでやがるんですよね。これ使って、向こうサンに
 アンタを僕だと思い込ませちまったってだけなんで。
 ……ま、コイツがちと厄介な代物で、ロクに制御出来てねぇ
 ですから、飲む訳にいかねぇ感じでやがったんですよね」

どう厄介かは、今説明せずとも、その内わかるに違いない。
こうして自分の存在を知ってしまったからには、あなたも
これからあちこちで居たり増えたり消えたりする“鏡沼創”を
見る事になるのだろうから。

「そう言ってくれると、非常に有難てぇです。
 アンタが下手に揉めたり、軽率に飲んだりする様な人じゃ
 なかったお陰でやがりますから。
 本当に、感謝しねぇといけねぇですね。
 お礼って訳じゃねぇですが、もし何か困った事があったら
 そん時は、居て欲しいと思ってくれりゃ現れちまいますし
 僕に出来る事でしたら力になっちまいますよ」

最悪の可能性を回避出来たのは、相手があなただったからだ。
この場面で、それでいいと思ってくれる人は多くはない。
だから、出来る限りの感謝を示す。せめてもの償いに。
(42) 2021/11/10(Wed) 3:42:52

【秘】 鏡沼 創 → 家庭科部 勢喜光樹

そう言えば近頃連絡してなかったな、とスマホを取り出した。
ここ数日で起きた変化があまりに大きく、さて何処からどう
説明すべきかと逡巡しつつ文字を打つ。

『調子はどうでやがります?
 同室にはなれたみてぇですし、関係の如何を問わねぇなら
 上手く行ったって事になりやがるんですかね?』

『ま、仮にアンタの中ではフラれちまった判定だったとしても
 僕も構ってやる訳にはいかなくなっちまったんですよね。
 増えるのはそりゃ出来ちまいますが、それでもです。
 何せ、僕みてぇなのを本気で欲しいって言ってくれる子が
 現れやがったんで。裏切れねぇでしょう、そんなの』

それは、今までの鏡沼からは出なかったであろう言葉だ。
初めて明確に、関係を拒んで。
 
悪 友

『ダチとしてなら、愚痴でも悩みでも、幾らでも聞いてやり
 やがりますんで。それで勘弁してもらえねぇですかね?』

あなたとは今のままの、この関係がいいのだと。
自己の意志で以て、初めて明確に示してみせた。

あなたが、それにどう返すのだとしても。
(-112) 2021/11/10(Wed) 4:20:35
鏡沼 創は、此処に居たい。
(a38) 2021/11/10(Wed) 4:20:47

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

『作ったの、オレ。創の分と自分の分。お礼、自分で作ってみたかった』
『校舎裏、いいよ。会ったら渡す』『割ともうすぐではあるけど』

メッセージに添えて送るのはコック帽を被った柴犬。
「……えっと」
次に"伝えておきたいこと"をどう書こう、と暫く考えてから、
再び文字で言葉を送っていく。

『あと、あの 一回接吻したやつ』
『人前でするのは、これからは だめ 大丈夫なとこなら、してもいい』

『嫌じゃないよ』『嫌じゃないんだけどさ』
『されたらオレおかしくなるから、なんか身体うまく動かないし 恥ずかしいから だからしてもいいけどだめ』
(-113) 2021/11/10(Wed) 5:19:19

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

送られてきた言葉は、驚くに値するものだった。
趣味云々の話は確かにしてたけれど、まさか本当に自分の為に
作るだなんて、予想してなかったから。

『作ったんです? 静が?』
『そりゃ、絶対に受け取らねぇとですね』
『授業終わったら、待ってますんで』

終わったらと言いつつ、既に以降の授業をフケる気だった。
どうせ居ても居なくても居るのだから、騒がれる事も無い。
出欠はGPSで管理されてるので、流石にバレるにしろ。

校舎から出ようとした所で、通知に気付く。
続きがあるのかと開き、思わず口元を押さえた。

「……人が居ねぇ所がって、そういう意味でやがります?」

これじゃ、期待してると捉えられても仕方ねぇでしょうに。
そんな事を思いつつ、自分にはほぼ無い恥という意識を持つ
あなたを可愛らしく思う。
(自分に関する事なら何だって書き換えて“無かった事”に
 出来てしまうのだから、鏡沼に恥なんてあろう筈もない)

『ええ、承知しやがりましたよ』
『人前じゃなきゃ、構わねぇんですね』

そう返信を打ちながら「会いたい」と思ってしまってる自分に
気付き、慌てて行ってしまわない様に気を引き締める。
……これは、近い内に柏倉先輩に泣き付いて、異能をちゃんと
制御する方法を身に着けざるを得なくなるかもしれない。
(-114) 2021/11/10(Wed) 5:57:20

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

応急処置として、あなたが来るまで一服して待つ事に決めた。
場には臭いが残ってしまうだろうが、自分からはしなければ
どうとでも誤魔化せるだろう。
(-115) 2021/11/10(Wed) 5:57:53
鏡沼 創は、柏倉陸玖にその内頼る事になるだろう。
(a39) 2021/11/10(Wed) 6:03:55

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

『うん』
返答はそれだけ、続けてメッセージが送られてくることはなく。

貴方が校舎から出て待っていれば、少し経ってから、
未だ放課後からはある程度早い時間に青年は姿を現すことだろう。

「……あ、う。……創……?
 創のとこ、勉強、終わった……?」
周りを見回して気にしつつ、隠すように自分の鞄を抱え込んでいる。

やたらと頻りに視線を意識しているせいか、大分不審になりつつある。
その様子や時間から、青年が授業から抜け出したことに
貴方は気付ける、かもしれない。
(-116) 2021/11/10(Wed) 6:27:04

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

思ったより早く出て来たあなたに、まだ長さの残っていた煙草を
秘かに落として踏み消した。
一連の動きは認識されてないとは思うが、自信はあまり無い。

「……ええ、まあ。
 ちっと早く終わっちまったんで、待ってようと思いまして。
 静んトコも、早めに終わった感じでやがります?」

抜け出して来たのだろうと当たりを付けつつも、態々言及は
しなかった。
きっと同じ気持ちだろうから、とやかく言うのも野暮だろう。

「そんな周り気にしねぇでも、こんなタイミングで此処に人が
 来る事はそうねぇですよ。
 心配でやがるんでしたら、どっか移動しちまいます?
 外でも、何なら僕の部屋でも構わねぇですよ」
(-118) 2021/11/10(Wed) 6:42:31

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「いや、それ……は、その……」
落とされた煙草には気付かず、バツが悪そうに貴方から顔を逸らすと、片手で長い白髪を弄り始めた。

「……終わってないけど……調子悪いって、抜け出した」
「サボんの、悪いことだって分かってても、アンタの事気になって……こ、こういう事初めてしたから、バレてるかもだけど。体調のこと聞かれた……」

……発言とは逆で、入学以降一度も仮病を口にしたことがなかったからか、易々と信頼され抜け出せたようだ。
鞄から件のクッキーを取り出しつつ、極力外から見えないようにと建物の陰へ早足で潜り込む。

「う、うー……いい、こ、ここで……。アンタが言うんなら大丈夫だろうし、オレは、菓子渡しに来ただけ、だから……」
(-119) 2021/11/10(Wed) 7:00:48

【秘】 鏡沼 創 → 人魚姫 透 静

「……全く、静は正直でやがりますねぇ。
 これじゃ、本当の事言ってねぇ僕の立場がねぇじゃねぇですか」

くつくつと、気を悪くした風もなく笑う。
自分も同じ様に抜け出して来た上に、今も他人の認識を通じて
授業を受けてるだなんて、あなたが知ればどう思うだろうか。

「僕の事、信用しすぎじゃねぇです?
 そういう事なら、早えぇトコ受け取っちまいましょうかね」

はい、と渡し易い様に両手を差し出した。
(-120) 2021/11/10(Wed) 7:13:55

【秘】 人魚姫 透 静 → 鏡沼 創

「だって、周りに嘘、吐いたし……アンタには本当のこと言ったほうが、いいって思って…………」

差し出された掌へと菓子入りの袋を乗せ、
……そのまま、菓子ではなく貴方の方を見た。

「…………で、あの、さ。……ここ、人目とか、ない所じゃん」
そこまで言って、唇を一度噛み、緩々と再び開く。
空いた自分の両手で鞄を持ち、盾にするように顔を隠そうとする。

「前にしたの、少しだけで、その……創がしたかったら、
 もうちょっと、き、キスしても、いい、ですけど……」
(-121) 2021/11/10(Wed) 7:30:45