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人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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視点:


【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創


「わからん」

思わず頭の悪い本音が漏れた。

「いや何一つわからんという訳ではないですよ。
脳の認識をイジってオンオフにして消えた風に見せかける。
それも可能なクソ物騒に聞こえる異能なのは。

ただ『今は本体』って事は分体の時もあるんでしょ?
あれ一時的に一部の人間の認識だけ書き換えてるって事?
それか、ワープは出来ないってことはー……
本体が来るまでの繋ぎとしてそうしてる感じなんですかね」

ふわふわとした認識しかできていない。
もとい深く考え過ぎると頭がショートしかねない。
自分は既に、もうその手の考え過ぎる異能で手一杯だから。
(-401) 2021/11/04(Thu) 9:22:58

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久

返信。

『誰が貞子だよ』
『人を悪霊の類みたいに言わないでくれ』
『ただでさえ七不思議のいくつかに心当たりがあるのだから』

『なるほど』

『君には悪いが、その言葉は素直に嬉しい
 ありがとう
 良い友人を持った』

素っ気ないものだとしても、本心が別にあったとしても、
贈る言葉として見繕ってくれたもの。
それが純粋に有り難かった。
(-402) 2021/11/04(Thu) 9:33:01

【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久

「ええ、大正解でやがりますよ。クッソ物騒な異能です。
 しかも、単純なON・OFFだけじゃなくて“鏡沼創”を
 どう認識させるかも自由でやがるんですよね。
 鯱やらハムスターやらの僕が居ても、おかしかねぇんです」

「仰る通り、今朝みたいに一時凌ぎで使う事もありやがります。
 けどまあ問題は、僕がこのクソ物騒な異能を
半分ほどしか

 
制御出来てねぇ
って事でやがりまして。
 他人の脳に負担掛けねぇ様に、野放しにせざるを得ないんで
 誰かが『居るかも』って思った所に僕が生えやがるんですよ。
 ま、全部の情報は僕にフィードバックされやがるんで
 記憶の齟齬とかはねぇですが」

「で、本題に戻しちまいましょうか。
 このクッソ物騒な異能のせいで、僕のアイデンティティって
 割とガッタガタでやがるんですね。
 それを何とかしてぇなーって思ったのが、守屋先輩で
 やがった訳ですね」

「要するに
この件の発端、元凶の元凶が僕
でやがります」
(-404) 2021/11/04(Thu) 9:59:09

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜

 
『あの放送直後は紛れもなく貞子でしたよ』
『成仏して下さい』
『七不思議は今回みたいな異能事故と思いますけどね』

  間。

 何回か書き込みの形跡と、消し直した様な表示。

『薬との背後関係がバレないか心配しただけですよ』

と、言い訳なのか本当に本音だったのか。
普段の様子的にもいまいち曖昧な返事が返ってきた。

『結果的にそちらが心配していた後輩より
 無茶苦茶な目に遭ったんですからそちらの為にも
 反省しといた方がいいんじゃないですか』

『まあ薬の効用の結果が取れたのは嬉しいですが』
(-407) 2021/11/04(Thu) 10:12:47

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創

口は閉じていた。
開いた口が塞がらない、という慣用句はこう言う時か。
そう妙に自己解説的なナレーションが流れる程には、考えれば考える程、眩暈がしそうな異能だった。

「……上には上がいるもんなんだなぁ、やっぱ」


思わず髪をくしゃりと掴むように抱えて呟きが零れた。
自分の異能も相当、で済むのだろうか。
面倒すぎる類だが、少なくとも制御不能ではない。何より、

「……どっちかというとそれ、」

「全部フィードバックされるのが問題じゃないですか?
脳と記憶の負担がかかるってレベルじゃないでしょ。
よくそれで発狂しないな、と一周回って感心しましたよ」

脳に負担を掛ける、の程度がわからない。
ただ、もしも、これが己の異能で選べたとしたら──
自分も“彼”も、目の前の彼と、同じ選択肢を取るだろう。
だからそれについて、何も言葉にはできなかった。

「まあそらヤンキーの鏡沼と風紀委員の鏡沼がいると、
 アイデンティティって何?ってなりかねませんね。

まあ、守屋女史なら知ったらやりかねないのはわかりますよ。
俺でも今正直同情したレベルです。そらなるでしょうね。

ただ、それでなんで守屋が消える事件になったんです?
元凶の元凶は否定はしませんが、
まあそちらに関しては勝手に一人でやらかす方の問題ですので」
(-408) 2021/11/04(Thu) 10:23:48

【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久

「生憎と生まれた時からコレなんで、普通の感覚の方が
 よくわかんねぇんですよね。
 異能抑制剤飲んでる時の、いやに静かで落ち着ける感覚が
 ソレかなーって程度でやがりまして」

鏡沼創が、ある種神がかり的な処理能力を持ってるのは確かだ。
異能の一部なのか、必要だから開花した才なのかは不明だが。

「ヤンキーも風紀委員も生徒会役員も居やがりますねぇ。
 なんで、最低限のアイデンティティは作ってんですが」

常に浮かべられた微笑みも、態とらしい口調もその産物だ。

「コレは、あんま守屋先輩には聞かせらんねぇ話なんですが
 守屋先輩には僕を救いてぇって気持ちがあって、
 僕にはアイデンティティがねぇんですよ。
 つまり『守屋先輩が救える“鏡沼創”』が出来ちまった訳で」

「僕も詳細は聞いてねぇですが、守屋先輩の異能は
 認識阻害系でやがるんですね。
 で、守屋先輩の異能で僕を『誰にも認識できない世界』に
 手加減なしの全力で吹っ飛ばそうとしちまったんですよ。
 誰にも影響されねぇ世界に置いちまえば、僕でも
 アイデンティティが確立出来るんじゃねぇかって理屈で
 やがりますね。二人で其処へ行って、互いの認識も
 ぶった切っちまおうって。
 ま、その前に守屋先輩が一人で飛んじまったんですが」
(-411) 2021/11/04(Thu) 10:49:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久

『黙殺されてるようなものだろうに何を今更』

端的にそれだけを。
所詮、私たちは子供なのだ。大人に保護されている、な。

『そうなのかな?
 自分のことで精一杯で、分からなくてね』

そんな余裕はなかったよ。まぁ、だけど……。

『君が言うなら、そうなのか』

『ああ、薬の効果だが
 折角のテスターだ、簡単にまとめてみたよ』

書類データが送られてくる。
体感と私見をふんだんに盛り込まれた感想が綴られていて。
気分の悪いものだったと何行にも渡って訴えてくる。
それらを除けば、
異能の本質は変質することもなく、
延長線上でしかなかったこと。
出力は大幅に上がったがその内訳は、
リミッターを超えての作用によるところだろうということ。
興奮状態、負荷の過処理、
それら副作用によって、心身の摩耗が著しいこと。
そういった旨の内容であった。

『最後に一つ』
『私の二の舞にはなるなよ?』
『何のためのテスターかわからんぞ』
(-412) 2021/11/04(Thu) 10:55:23

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 鏡沼 創

「途中からの才能開花じゃなくてよかったですね本当に
下手に“普通”をしててからそうじゃなくなるほうが、
余程ヤバい事になってたでしょうから、生まれつきで」

──そもそも耐えられない人間は、もう死んでいるのでは?
鏡沼に適性があったからこそこの異能でも生きてるが、
生まれつきでも精神が強い場合じゃなければ?
……考えれば考える程、深みに嵌りそうでやめた。

「まあへらへらしていまいちよくわからない不躾な奴。
という認識はあるからそれが作ったアイデンティティです?」
しかも増えたと、“救えた”のが。……」

「一つ思ったんですが、アイデンティティがないって事は『本体』って言ってもどの君も結局は全部君なんですよね?逆に言えば、救える鏡沼後輩が生まれたなら、結果的に救った事になったりした──的にはならないんです?」

あー…、と声が漏れた。なるほど、突然薬を飲みだしたのも、突然一人ぶっ飛んだのも。このややこしい異能と動機を聞けばやっと理解ができた。

「一人で飛んでってのが薬の効果で暴走したみたいなあれ?
……とは言えお前ら一旦消えてたじゃないですか。
そこで何とか試せて……ああ、でも朝日後輩もいましたか。

まあなら、3人では“朝日の認識する鏡沼”、が、────」

続きは紡がれなかった。
あの時、片方が言えばわざわざ言う必要がない言葉を“どっちも”が戻ってきた際にかけて来た。つまるところ、それは。
(-416) 2021/11/04(Thu) 11:16:13

【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜

 
『逆に言えば黙殺しかされないんですよ』
『結局、後始末は俺が殆どやってるんですからね』

正直、学園側の対応は余りにも現場任せすぎて、報酬程度じゃやってられないと言う思いは強い。最もこれは己が風紀委員であるから、も大きいので何も言えないのだが。

ただ、自分と“彼”に回って来なければ別の生徒に回っていただけなので、やはり大人はクソだと思ってるのが本音である。さすがに書きはしないが。

『報告感謝します。
 そちらの系統の異能者は少ないので良いサンプルになったかと』

データを目に通して精査をしてから、純粋に読みやすく助かる書面だったのでそう返した。最も短文過ぎて全く伝わらない気はするが。

『少なくとも誰かの為に飲む、はしませんからご安心を』
『自分で自分異能のの実験の為にしますから』

・・・。

打つか打つまいか悩んだ末に、文面を送る。

『今回の鏡沼に干渉しようとしたことは』
『貴方が2年からキャラ変更したのと何か関わりでも?』
(-418) 2021/11/04(Thu) 11:25:42

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久

『珍しさだけでAクラスでの入学をしたようなものだ
 役に立ったのなら良かったよ』

文面だけでは、皮肉なのか本心なのか分からない。

『その時は一報くらいくれよ』
『じゃないとメリーさんになってるかもしれん』

向こうはどんな顔で見ているのだろうかと想像しながら、
ふざけた調子で会話を終わろうとして。
遅れてきた文面。

────…………。

かたかたと何度か書いて消してを繰り返し。

『まずは訂正』
『鏡沼クンの影響もあるが、それだけではない』

それから。

『これでも頑張って取り繕ってるんだ』
『あんまり強く言わないでくれると嬉しいな』
『急に怖くなるだろう』
(-419) 2021/11/04(Thu) 11:47:13

【秘】 鏡沼 創 → 風紀委員 普川 尚久

「朝日程じゃねぇですが、普川先輩もかなり察しが良くて
 助かっちまいます。
 現状に関しては、概ね想像通りでやがりますよ。
 
朝日はもう、僕を認識出来なくなっちまいました


それを、世間話の様なトーンで微笑んだまま話す鏡沼は
あなたの望む『何が起きたか説明してくれる“鏡沼創”』だ。


「別に、試そうとしたからこうなったってワケじゃねぇですが。
 さっき言ったでしょう? 相手の脳に負担掛けるって。
 負担掛けてぶっ壊したって、僕の異能は一点特化なんで
 『“鏡沼創”が認識出来なくなる』だけでやがりますが。
 守屋先輩に繋がる為に、僕は異能制御アクセも外して
 全力で異能使ってる状態で引き込まれちまったんです。
 守屋先輩の異能のお陰で、外にゃ漏れませんでしたが
 中の二人が無事じゃ済まねぇですよね?
 流石の僕も、あんな何もねぇ空間で誰にも認識して
 もらえねぇ状態になっちまうと、狂死しかねねぇんで
 完全に二人との接続を切る訳にもいかなくてですね」

少し考えてから、言葉を続ける。

「……もし切っちまってたら、僕だけ帰還不能にも
 なってやがりましたかね?
 兎に角、その状況になった時に、守屋先輩は既に意識が
 無い状態でやがったんですね。で、朝日が言うんですよ。
 自分一人の認識で事足りるなら、異能抑制剤が利くか
 試してる間、守屋先輩との接続を切ってくれと。
 僕は、正直二人ともぶっ壊しちまったかと思ってたんですが
 朝日の提案のお陰か、守屋先輩の方は問題なかったみてぇです」
(-420) 2021/11/04(Thu) 11:51:03

【秘】 朝日元親 → 風紀委員 普川 尚久

「自分で運べるんなら運びましたって。
 無理だと思ったからしなかった。それだけです」

「残念がらないでくださいよ。
 そもそもその免除がなければ先輩の立場も危ういのでは?」

短に嘆息する。
怪しげな薬を配り歩いているのは果たして学校の風紀を守っていることになるのだろうか。

「………。
 
本当にバカだなあの人は。

 
僕が僕をどう扱おうが僕の勝手だろうに。

 いえ、ありがとうございます。それだけ聞ければ充分です」

大して恭しくもない礼をする。
つい漏らしてしまった小声は聞こえていない方が有難い。

「馬鹿じゃないかどうかって聞かれたら馬鹿だろうと思いますよ、自分でも。
 でもあの時はああするしかないと思ってたんです。
 カッとなると我を忘れがちで。多分、そっちが本当の僕ですよ」

さて、どこから説明しますかね。
取り敢えずどう体調が悪いかから聞き取りしますか?
そんなことを、僕は普川先輩に尋ねる。
(-423) 2021/11/04(Thu) 12:52:42