「処刑室は、えぇと……こちら！あっ」

初日に覚えた道を行こうと、したあたりで駆け足のミズガネに越されただろう。
気を取り直し、急ぐこともなく、軽やかな踊るような足取りで向かう。

>>+2　ミズガネさん
宣言を聞いて、一度貴方の前まで足を進めた。

「……歌いますか？」

聞いたのはたった一言、これだけ。
勿論、男が言う歌がただの歌ではないのは、貴方も知っての通りだ。

>>+4 ミズガネさん
「えぇ、わかりました。では、」

ミズガネから離れ、大声で発する。これを聞けば高揚感が引き出されるだろう。

一呼吸置いて、よく通る透明感のある声で歌い始めた。
これは、楽しさを、愉悦を引き出すもの。聞いたもの全てに作用するはずだ。

歌い続ける。それ自体はよくある、古くから幾つかの国に伝わる喜びの歌。
楽しげな笑い声も、皆の様子も、壊れていく肉体や流れる血潮も。視界に収める。

働かない頭が、正しくそれらを認識できるかは別だが。

男は、『楽しい宴の催し』を眺め続ける。
息継ぎの他で、歌は途切れることはない。

派手な銃声に、一度歌は掻き消されただろう。それでも歌を途中で止めることはなかった。
形の変わった頭部を見ても、それが死んだと認識するまでに間が空いた。

歌を止める。キリ良く、余韻を残すように。歌として不格好にならないように。

それから、よた、と死体の近くへと寄って。
べちゃ、と血の中に膝をついた。

看守様が亡骸を抱き止めたのを、見ていた。
ただ見ていた。

解散していいという言葉も聞いた。だから、下がるべきだ。
することも、できることもないし。

ぺこ、とアマノに軽く会釈して、ずり、と膝を擦るように遺体とアマノから離れていく。
血の痕を引きずりながら。無言で。けれど笑みは湛えたまま。

「」

にこやかに笑ったまま、待つ人と、見る人に言葉を向ける。
声は全然出ていないが。

「」

要するに、ふにゃふにゃなのだ。

「」

軽く咳をし、喉を摩り。

多分支えてはくれないだろうなーと思っているので、壁伝いにずりずりと立ち上がり始めた。
結構いける。

>>c8　ロビーに向かおうとする貴方

「おや、おはようございますミズガネさん。
お身体はもう平気ですか？」

ロビーのちょっと前の廊下、ロビーがちょうど確認できないくらいの位置にいた男が貴方に話しかけた。

>>+23　ミズガネさん
「綺麗に治るものですよねぇ。よかったです」

貴方の身体を暫し眺める仕草。


「……気遣いだなんて。私が思ったことをしただけですよ。
具合、悪くなかったですか。いいんです、最後まで聞かせられない歌でしたから」

ちょっとだけ肩を竦めて苦笑しつつ。

>>+24　ミズガネさん
「……それは疑えないですね私も。貴方は目の前で死にましたので」

足も腕も喉も腹も、勿論頭もしっかりと。傷も後遺症もなさそうなのを確認して細く息を吐いた。

「側から見たら結構異様な光景なんでしょうね。歌を聴いていない人からすれば、特に。そのくらい笑ってました。
……歌自体ですか？私の国では踊る時の定番みたいなものです。民謡の一種…なんですかね。こう……くるくる踊ります」

手でくるくるのジェスチャーを添えて説明。

>>+25　ミズガネさん
「………、……生き返りますよ」


動く様子に違和感はなかった。見えている部分にも。だから、改めてよかったと思った。

「私も、私が歌っていなければそう感じたかもしれません。
こうです、こう。あぁ、そうそう……もう少しこう……」

くるくるを表す手は割とテンポ早め。よって、貴方は目を回すのだろうし、ダメ出しもされる。

>>+26　ミズガネさん
わざわざ礼を否定はしない。しないが、ちょっとだけ目を細めた。

「あっ、そう、そんな感じです……すごい、上手くなってますよ！上出来で……あっ、あぁ、」

ダンス指導によりだいぶくるくるが上手くなった様子を見てはしゃいだが、目が回っているらしいのに気付けばハッとした。
若干、本当に少しの間言葉に悩み。

「あー、えぇと、あー……そう、ですね、休まないと……」

「私の国は芸術や宗教が盛んでした。宗教はともかく……文化は面白いかもしれませんね？」

そんなことを言って、先に進むミズガネの後ろからついて行ってたが……、

「」

めちゃくちゃ他人事みたいな声を発した。設置した者でもないので表にも出ない。

あと、まだ近付いたらドロドロも絵の具もあるし、滑って転んで汚れる可能性、大いにあるよ。

>>+30　ドロドロドロ
「お怪我はないですか？大丈夫ですか？」

蘇生したてなのでそこは結構心配した。





聞こえるか聞こえないかのめちゃくちゃちっちゃいボイスで呟いた。

>>+32　ミズガネさん
「……流石に、お尻は……見て差し上げましょうかとも言えませんし……、無事だといいですね……」



「うわっ！！あぶな、」

とか言ってたらドロドロが遠くから飛んできた>>64のでちょっと危なっかしく避け。



近くから飛んできた高命中のドロドロは避けられないよ！
ドロドロの餌食となった。

>>65　通りすがりの看守様
「メレフ様ぁー……！」

いかにも助けを呼ぶかのような情けない声で貴方を呼ぶ囚人の男。

>>+37　ミズガネさん
「乙女ってなんですか男ですよ私は……」

男らしさ、足りない。

「と言いますか、すんごい色ですよ」

黒と赤紫が際立つパンクな色合いに、になったのも一瞬忘れた。

>>73　メレフ様
「それが……まぁ……いろいろありまして……」

もご……と曖昧に。
それはそれとして、立ち止まられたので一瞬だけスンッとなった。一瞬だけ。

「……ヴェルクさん、すごいですね…？」

ベチョ……になっている手遅れびとなので、見物。

>>+42　かっこいいワイヤーアクションさん

向けられた視線に、←こんな笑みを返した。

「……死にたくないからといって処刑意欲を無くしたりはしませんよ？
私が選ばれたとしても」

だからこそ、という懸念の方が大きいかもしれないが。