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人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【人】 神置 穂村


[本業は調律師とはいえ、
父の音色は押しつけがましいところがなく

土に染み込む雨粒みたいに
スッと耳に馴染むから、穂村は好きであった

その曲が彼の出現と共にぷつりと途絶え
視線を移すと父は弾くのをやめて]
 
(49) 2020/05/15(Fri) 13:11:16

【人】 神置 穂村



 …フェイ、久しぶり


[男は四角い楽器ケースを背負った旅行者で
様々な人種国籍の入り乱れる流れにいたから
おそらく、海外から来たのだろう

父はピアノから顔を上げ
彼 ── フェイに笑顔で手を振り挨拶をした

どうやら互いに親しい間柄だったらしい
再会の握手とハグの様子から
穂村にもそれは朧げながら理解でき
気づいたら、フェイからハグをされていた]
 
(50) 2020/05/15(Fri) 13:12:16

【人】 神置 穂村



 …トーヤの息子は、ボクの息子
 ハジメマシテ、ホムラ

 
(51) 2020/05/15(Fri) 13:13:30

【人】 神置 穂村


[父以外にされることなど島でもなく
況してや父の付き添いで他国に行った時にも
してくるのは、ほぼ女性だけだったから
驚きはこの上なく

しばらく、雑踏の音が世界から消えた

当の父はそれを笑いながら眺めて
店仕舞いの作業をしているではないか

驚きつつも、嫌ではなかったし
彼もすぐ解放してくれたから無害な知人
穂村の中でもそう認識された

そして、後片付けが済んでから
3人でラウンジへと向かったのだった


    ── 雨音みたいな雑踏を聴きながら


十年余り昔の、父と彼との思い出である*]
 
(52) 2020/05/15(Fri) 13:16:35

【人】 軍医 ルーク


  ―― 
父親の話
 ――

[ 物心ついたころには家にはおらず、
 世界中彼方此方を旅してまわっていた研究者の父は、
 良く言えば夢追い人、
 一般的に言えば生活力皆無のロクデナシだった。
 気付けば自分も似たような道を歩んでいたのは、
 果たして奴の影響を受けたのかどうかは知らないが、
 片付けられもせずに積み上げられた本の中で育てば、
 まあ、自然の成り行きではあっただろう。

 ろくに連絡も寄越さなかったそいつが、
 死んだと聞かされたのは、暫く前――
 そう、あの大穴が出来たときのこと。
 穴の調査に赴いて調査拠点に留まっていた父は、
 そこから突如現れた『怪物』に殺害されたのだという。]
(53) 2020/05/15(Fri) 13:19:46

【人】 軍医 ルーク

[ 当時の自分も、既に医術の道に踏み込んではいた。
 衝撃を受けるだろうと予測してか、
 遺体の状態について口ごもる父の同僚に、
 いいよ、見る、とだけ告げて安置所に赴いた。
 ぽつんと灯された裸の明かりが、薄暗い安置所を照らす。
 回収された部分だけが入っていた遺体袋は、
 人ひとりが入っているにしては、随分に小さかった。

 ――自分は、きっと平気だったに違いない。
 思い出される自身は、どうしてか、遠い後姿だけれど。]
(54) 2020/05/15(Fri) 13:20:01

【人】 神置 穂村

  ── 中華飯店 ──

[昼時の店は喧騒が時々起こっていた

学生街の一角にある店ではよくあること
小雨と思っていたら
突然雨脚が強くなったみたいに
誰がが声を上げ食器や椅子やテーブルが
音を立ててというのも日常茶飯事

通って2年を越した穂村も
いい加減になれた風景だった

高い位置に置かれたテレビは点いてはいても
画面では司会のタレントが話してる声は聞こえず
消音してるのに等しい

その内、誰かが消すかも知れない]
 
(55) 2020/05/15(Fri) 13:20:06

【人】 神置 穂村



 …おっちゃん、炒飯と湯麺
 別々にどっちからでもオッケーだよ


[午後の休講は確認済みである
学食かコンビニでサッと済ませて
慌てて練習室に駆け込む必要もない

となれば、空いた時間に何をしようか考えて
ゆっくり食べることも出来るということ

結果、選ばれたのはこの店だった]
 
(56) 2020/05/15(Fri) 13:21:11

【人】 神置 穂村



 …あちーっ、おばちゃんサンキュー


[先に来た湯麺を受け取ってにっこり笑う
ポケットから100均で買ったシュシュを出し
無造作に髪を束ねるとそれで結んだ

手にしていたスマホは
既にメッセージを送信していたから
アプリを閉じてバッグのポケットにスッとしまう

返信を待つなら出しておく方が合理的

とはいえ、それに伴うリスクの方が重大だった
ある意味命綱ともいえるツールを
無防備に晒せるほど能天気にはなりたくない

過去に失くしたぬいぐるみやお気に入りの本
それらを思い出せば嫌でもそうなる]
 
(57) 2020/05/15(Fri) 13:22:46

【人】 神置 穂村



 …いっただきまーす


[割り箸を割って口の中を火傷しないよう
ゆっくりと麺を啜る

返信が来るなら後で見ればいいし
来ないなら、それはそれで向こうの都合

自分の方が突発で出来た空き時間だし
こちらが目くじらを立てたり
感情的になるのは明らかに筋違い

食べ終わるまでに返信がなければ
彼は暇ではないということだろう

果報は食べて待つことにした**]
 
(58) 2020/05/15(Fri) 13:24:33

【人】 軍医 ルーク

[ その拠点に赴いていることは知っていた。
 居所を知らせる手紙なんて寄越しやしなかったけれど、
 父の知り合いが気を使って知らせてくれたのだ。
 まあ、一年か二年はそこに留まるのだろうと思っていた。
 研究のこととなれば寝食を忘れる破天荒のロクデナシは、
 調査拠点でもさぞ持て余されていたに違いない。
 いや、あれはあれで、案外人望もあったようだ。
 情に厚く、人には親身になるたちのようだったから。
 もし何か面白い結果でも得られようものなら、
 同僚や警備員を捕まえて、
 どんちゃん騒ぎの酒盛りでも始めたりだとか。
 ―― 今となっては、想像するのみだ。

 その調査拠点に残っていたものは、
 殆どが死んでしまったのだと聞く。
 早々に避難できたものは、何が起こったかは当然のこと、
 ろくに見てはいなかったようだ。
 少なくとも自分は、何が起こったか、
 何一つ知らされることはなかった。
 ただ、“怪物”が現れたのだと――それだけ。]
(59) 2020/05/15(Fri) 13:29:19

【人】 軍医 ルーク

[ 残されたものは、多くはなかった。
 形見の遺品も礫の下に埋もれ、見つかってはいない。
 ただ、身に着けていたものがひとつ。
 白い狐耳の若い女性と、同じ耳の子供が写る写真。
 それだけが、奇跡のように傷一つなく残されていた。
 もう、随分と昔のものだ。

 ああ、そういえば、最近写真なんて撮っちゃいなかった。
 自分でも忘れていたようなそれを、
 そいつが肌身離さず持ち歩いていたのは、
 ひどく意外だった。]
(60) 2020/05/15(Fri) 13:30:11

【人】 軍医 ルーク

[ いま、外壁に立ち、天に空いた大穴を見る。
 荒れ果てた地面を見る。

 そこに聊かの感慨もないと言ったら嘘になる。
 けれど、降下してくる怪物をただ真っ直ぐに見据える紫の、
 その奥底に冷たく煮えたぎるものは、
 一言に恨みや恐怖、好奇心と表すには足りない、
 ただまっしぐらに、炎のように燃え盛る、探求心。
 そして――…                 ]
(61) 2020/05/15(Fri) 13:30:40

【人】 軍医 ルーク

 
  ―― 
飛べないぺんぎんの話
 ――

[ 基地にはたくさんのペンギンたちがいる。
 いわゆるお手伝い端末というやつで、
 小さな身体でてちてちと歩き回りながら、
 行き会う者たちに人懐っこく挨拶したり、
 業務の『おてつだい』をしたり、
 そこかしこに歩き回っている、白黒のもふい塊だ。

 ちなみに、奴らは一生懸命羽ばたけば飛べる。
 高いところのものを取るときだとか、驚いたときには、
 必死に羽根を動かして高所に飛び乗る姿が、時折見られる。

 大体似たような姿形だが、微妙に個体差はあるようで、
 活発なのもいればおっとりしたやつも、
 真面目なやつも、サボりがちなやつもいる。
 大体の者は彼らの見分けなんてつかないのだが、
 一部には分かっている者もいる。

 自分は後者だ。
 興味のあるなしの問題ではない。
 単に、特徴を見れば見わけがつくというだけだ。]
(62) 2020/05/15(Fri) 13:31:38

【人】 軍医 ルーク

[ そのうちの一匹が医務室に担ぎ込まれたのは、
 着任から一週間ほど後のこと。
 どうやら他の連中とは動きが違って、
 手――というか羽根を痛めているのではないかと。]


   わたしは人間の医者なんだが。
   こいつは専門外だ――ばらして調べていいか?


[ 担ぎ込まれたぺんぎんは、じたばたと逃げようとしていた。
 それでもまあ、診るだけは、診た。
 どうやらどこかで強い衝撃を受けたらしく、
 まずは直せるような状態ではないようだった。

 こいつらはこれでも基地の備品扱いだから、
 上官への報告ついでに、言い置いた。
 変わったことがあったときには逐一報告するように、
 着任時に言われていたからだ。
 その時何やら難しい問題に頭を悩ませていたらしい上司は、
 持ち込まれたもふもふ案件に怒鳴り声を上げ、
 不良品ならすぐに捨ててしまえと厳命してきた。
 さー、いえっさー、と棒読みにして、その場を辞す。]
(63) 2020/05/15(Fri) 13:32:26

【人】 軍医 ルーク

[ 鳥を小脇にふん捕まえたまま基地を行く。
 抱えられたぺんぎんの、きゅーきゅーという悲痛な叫び声と
 必死の羽ばたきは、
 すれ違った者たち皆の目に入ったことだろう。
 眉を顰める者や、止めようとする者も多かった。

 それがまた、着任早々着々と増え始めていた自分の噂に
 新たな一頁を加えることになったようだが、どうでもよい。
 そういえば、『葬儀屋』と呼ばれ始めたのは、
 ちょうどその頃だったような気もする。 ]
(64) 2020/05/15(Fri) 13:34:40

【人】 軍医 ルーク

[ 焼却処分場にぺんぎんを連れ込んで、
 ごみの山の上に下ろしたときには、
 そいつはぷるぷると怯え切った様子で此方を見上げてきた。]


  さて、これでわたしは、君を捨てた。
  命令は完了した。


[ そうして、間をおかずにひょいとそいつを拾い上げ、
 さっさと焼却場を後にする。
 捨てられていたごみを拾ったところで、
 それは個人の勝手というものだ。
 人目のない廊下で、そいつを離す。]
(65) 2020/05/15(Fri) 13:35:06
神置 穂村は、メモを貼った。
(a7) 2020/05/15(Fri) 13:35:23

【人】 軍医 ルーク


  他の連中に紛れてしまえば、
  君に気付く上官はいないだろうさ。
  あとは好きにするといいよ。


[ かくして飛べないぺんぎんは、
 何事もなかったかのように基地内に帰還を遂げた――
 はず、だったのだが。
 何故かその日から、東棟の医務室に
 一匹のぺんぎんが入り浸ることとなる。
 人見知りが激しいようで、普段は物陰に隠れていて、
 患者が誰もいないときにはひょっこり顔を出し、
 医務室の主にてちてちと茶など運んできたりする。
 きっと場所が気に入ったのだろうと、放っておくことにした。
 (薬品の入っている棚には、その日のうちに鍵をかけた)

 来訪者があるときにそいつが姿を現すことがあったとしたら、
 それは例えば、余程気を許しただれかが訪れたときのこと。
 そういった相手がいるかどうかは――
 当のぺんぎんや、ぺんぎんと親しいであろう誰か次第。]**
(66) 2020/05/15(Fri) 13:36:05
軍医 ルークは、メモを貼った。
(a8) 2020/05/15(Fri) 13:46:07

【人】 部隊長 シュゼット

―― 前線基地外壁の外 ――

>>14けたたましいサイレンの音が響く。
怪物が現れる臭気などを研究している、
研究観測班の読み通りの時刻に、怪物は現れるようだ。

外壁の砲台を主に扱う砲兵部隊や、
遠くから銃を構え、息を殺して待ち構える射撃部隊など。
定位置から迎え撃つ兵達の準備が整えば、
続いて、第一、第二、第三……と、
攻撃部隊が各々の隊長の指示に従い、位置に着く。

攻撃部隊達が持つ獲物は、銃や近接武器など多種多様。
他の隊と違うのは、常に動き回って相手を錯乱しつつ
隙あらば接近して攻撃をしかけることだった。]
(67) 2020/05/15(Fri) 21:18:06

【人】 部隊長 シュゼット

[部隊が数字で分かれているのにも。意味がある。]

  ……皆。固定の砲台と銃器の斜線は把握しているな。
 
  一番近い距離で、敵の弱点をいち早く把握し、
  勝利への近道を作ることができるのは、僕たちだ。
 
[集まった数十名の隊員たちは、
皆、緊張の面持ちで整列し、僕の話を聞いている。

それもそうだ。
僕たちの"第一戦闘部隊"は……超近接部隊。
これからやってくる機械の怪物相手に、
目と鼻の先で戦う、一番危険な部隊なのだから。
少しでも気を抜けば、一瞬で命を刈り取られてしまう。
そのことは、今までの訓練や、実戦での経験もあり、
この場に居る兵士たちはよくわかっていた。

……そう。部隊の数字は単純な話。
戦闘能力が高い精鋭になればなるほど、
若い数字の部隊に入れられて。
若い数字の部隊であればあるほど、
実戦では、怪物から近い距離での戦闘を任されるのだ。]
(68) 2020/05/15(Fri) 21:19:32

【人】 部隊長 シュゼット

  だが、いつでも第一は自分の命。
  訓練を思い出せ。耳を、五感を研ぎ澄ませろ。
  あのデカブツの攻撃が直撃したら、終わりと思え。

[皆の顔を見回す。
僕にはよくわからないけれど、戦場での僕は、
普段、基地内で過ごしている時とは様子が違うらしい。
普段の緩く開かれた瞳は緊張を巡らせた糸のように鋭く
話しぶりも上官に相応しいものに聞こえるようだ。

僕はただ、この基地の人達に傷ついてほしくないんだ。
また、今日の戦闘が終わったら、皆で揃って
基地の食堂で美味しいご飯を食べて、
楽しそうな皆を眺めていたいと、
そう思っているだけ、なんだけれど。]
(69) 2020/05/15(Fri) 21:22:12

【人】 部隊長 シュゼット

[……その一心で、皆に色々話さなきゃと気張るから
戦闘前は、確かにいつもより、
言葉数も多くなっているのかもしれない。]

  わかったな。何かあれば通信機で知らせるんだ。
 
  すぐに、僕が。助けにいくから。

[みんなが頷いたのを見て。
頬を少し緩めると、僕も「よし」と頷いて。
背中に背負っていた、身の丈ほどはある大剣を前へ構えた。]
(70) 2020/05/15(Fri) 21:24:45

【人】 部隊長 シュゼット

[天の岩盤に開いた大穴を見上げる。
>>15黒々とした穴の奥から、
風を切って何かが落ちてくる音がする。

皆、それが聞こえたのか。
手に手に、武器を構え。]

  目標降下!!!

   さあーーー!いくぞ!!!

[耳の良い者であれば、
初めて聞いたら即倒してしまいそうな、金属音。
立っているのも難しい、地響きの中で。
僕は襟元についている通信機のマイクへ合図を出し
大地を強く、高く蹴った。]
(71) 2020/05/15(Fri) 21:25:34

【人】 部隊長 シュゼット

[戦場と化した周囲に、砲撃や銃撃の嵐が降る。
見上げるほどの機械の怪物。今回は四足歩行型だ。
動きは素早くはないけれど、確実に一歩ずつ、
基地へと近づいてくるのをみれば、
悠長に相手はしていられないと、気を引き締める。

黒い軍帽から伸びた髪と兎耳を靡かせて、
怪物の足の一振りを、得意の跳躍で避ける。
避けた先にあった、かつて家の一部だった壁を足が触れば
そこから、もう一度跳躍。

相手が放った銃弾が耳元を通り過ぎていく中で、
怪物の肩のあたりについていた銃器を一つ、
大剣を勢いよく振り抜いて、叩き壊した。

細身の黒の軍服のシルエットは
赤色をふわりと揺らしながら、一度地面へ着地。

そんな戦いぶりを暫く続けーーー
そろそろ倒す手掛かりを見つけないと皆が危ないと
そう、思い始めた頃だった。]
(72) 2020/05/15(Fri) 21:29:29

【人】 部隊長 シュゼット

[ザザッ………]
[通信機に、興奮したような、声が乗る。]

  『隊長!!"コア"、発見しました!!
   ただ、装甲が厚く我々の武器ではとても…、あっ!』

[通信機から、声が届く。
連絡をくれた彼女の方を見れば、
怪物の胸元からせり出したガトリング砲に
狙われているところだった。]
(73) 2020/05/15(Fri) 21:30:14

【人】 部隊長 シュゼット

[隊の中でも目がいいマリーベルは、
こうして、敵の弱点を見つけるのが得意で
その点を買われて第一戦闘部隊配属になった。
しかしまだ、戦闘経験が浅く年も若いため、
気が緩みやすい欠点を持ち合わせている。

泣きそうに顔を歪ませるのが見えて、
仲間を失ってたまるかと、大剣へと目を向ける。

 (こないだ、医務室で、
   暫く撃つなと念を押された直後だが
   ……躊躇なんて、していられるか。)

この戦場から、仲間を生かして返すこと。
それが僕の一番の仕事だと、思っているから。]
(74) 2020/05/15(Fri) 21:31:55

【人】 部隊長 シュゼット

[持っていた大剣は地面に突き刺して。
右腕を、前へ突き出し、掌を敵へ向ける。
大きく、肺へと息を吸い込んで。]

  マリーベル!!伏せろ!!!
 
[マリーベルは、僕の声を聞くと
すぐに、頭を抱えてしゃがみ込んだ。

掌の中央がスライドして、穴が開き。
そして穴は急速に、急速に。白く、白く。
『太陽』と見間違えるほどに、輝きを強めていく。]
(75) 2020/05/15(Fri) 21:34:27

【人】 部隊長 シュゼット

[限界まで膨れ上がった輝きは、一気に放たれる。
そうして、光の光線は一直線に
機械の化物の心臓とも言える器官を貫いた。


巨体がぐらりと揺れて、その場に倒れていく。
義手砲(センスが無いだの必殺技感が無いだのよく怒られるのだが、面倒なのでずっとこう呼んでいる。)を撃った後の僕は、衝撃で後ろに吹っ飛んでいた。

思いっきり、背中から地面に叩きつけられる。
痛覚にはめっぽう強いから(寧ろ、鈍い方だ)、
これしきのことは何でもないのだが。

……どういう仕組みか、これを撃つと、
暫く体が使い物にならなくなるのが常であり。
今日も、体力を根こそぎ義手砲に持っていかれて、
大地の上で大の字になって動けなくなっていた。]
(76) 2020/05/15(Fri) 21:51:46

【人】 部隊長 シュゼット

[機械の獣を倒せたことで、
一層騒がしくなってきた周囲の声を
帽子から垂れさがったロップイヤーは良く拾う。
シュゼット隊長を医務室へ運べだとか、
そんな言葉を聞いて、僕は力なく息をついた。]

  ……怒られる、かなぁ。
   それとも……また、研究対象か。

[こういうときにいつも貰う苦い栄養剤(AME015とかいう名前の薬らしい。)は、これが苺飴なら喜んで食べるのにと前に言ったら、逆に多めに飲まされた経験がある。
確かに、飲むとすぐ動けるようにはなるのだが、
本当は意地でも飲みたくないぐらい嫌いだ。

疲れで遠のく意識の中。
この後目が覚めた時に……今日は話のわかる、薬を患者の希望で買えてくれる医者でありますようにと願ったのだけど。
さて。ベッドへ運ばれた僕を迎えたのは、
どの医者だったのだろう。]*
(77) 2020/05/15(Fri) 21:52:41
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a9) 2020/05/15(Fri) 21:56:20