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人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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視点:


【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ

「『人生最大の幸福は、愛されているという確信である。
 自分のために愛されている、否、もっと正確には、
 こんな自分なのに愛されているという確信である。』」

始終男に暗い表情はなかった。

「どういたしまして、メイジさん。
 また機会があればどうぞ取引をしてください。

 それでは御機嫌よう」

鞄をもち、背を向けるように踵を返す。
あなたとまた何度かは出会うだろう。
そのときの表情も変わらない、この男は何も後悔をしておらず、
ただあなたたちを思って何かをしようとしていた。
ただそれだけの男だったのだ。
(-217) 2021/07/07(Wed) 20:17:39

【秘】 焦爛 フジノ → 商人 ミロク

「朝、に?
……わかった。ちゃんと、起きてて、ね」

こくり、頷いてそう返しただろう。

辛いもの。害したいわけではない。
"食べられない"。

気になった言葉はいくつも、あった。
それでも言及はせず……ご機嫌ようと、返したのだ。

お互い腹に抱えるものがあると、大人へ足を踏み入れてしまった少女は悟っていた。
(-219) 2021/07/07(Wed) 20:29:48

【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク

骨を手渡せば、そっとバケツに蓋をする。
静かに戸棚へ戻す手付きは、眠る赤子を扱っているようにも見えるかもしれない。

「仕事なら仕方ない、と言わざるしかないですね。
 埋めるなら、うんと深く掘ってください。
 その内鹿や猪が戻ってきて、掘り返してしまいます」

東京に行く為の手段と言われても、
男には一体何なのか思い当たらなかった。
物品でなんとかなるものならば、既に彼の親が買い与えているだろう。
現実主義者の男は、考えるのをやめた。

「……倫理に関しては、僕も大概ですから」


まるで逃げるように立ち去る背中を、感情の無い瞳が映していた。
(-221) 2021/07/07(Wed) 20:42:53

【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク

「……そっか、安心した」

死ぬのが怖いのは、自分だけではない。
メイジは最後にひとつだけそう呟いた。

あなたの語るそれは、歪んだ感情だとは思った
けれどそれが彼の飢えだったのだろう。
渇きに潤いを求めるのは、当然かもしれなかった。

「またね」

メイジは、その背を見送った。
(-226) 2021/07/07(Wed) 21:00:01