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【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ二人が別れ、暫く経ってからのことです。アルレシャは湖畔から帰った後、とある部屋を目指しました。 「アマノ〜っ。あ〜け〜てっ」 こんこん、とアマノがいる部屋のドアが叩かれます。使用人に場所を聞いたのでしょう。 ドアを開ければ、パジャマ姿のアルレシャが枕を持って立っています。 ……目的は明らかでした。 (-1) 2022/01/17(Mon) 21:15:25 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「む。……視野を広げている最中なのよ」 お堅いと自覚しているのか、或いは言われることが多いのか。ほんの少し子供めいたように唇を尖らせた。 「遊んでたなんて、はしたないわ。 物心つく前から許嫁が決まっていて、領主夫人になることが決まっていただけ。 “何でも屋”ができる貴方のように、皆が皆どんな道でも歩めるわけじゃないのよ」 協力関係を結んだ証である握手を終えると、ぱっと手を離す。 「何か気になったこととかあったらまた連絡するわ。貴方も何かあったら小さな情報でもいいから頂戴ね」 (-3) 2022/01/17(Mon) 21:24:00 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「あんだぁ……?」 のろのろと立ち上がり、扉をひらくと目の前に姿はない―― のではなく。 下を向くとアルレシャが枕を持って突っ立ていた。 「……。 …………」 目頭を押さえた。 これはあれか。 一人で寝れないから一緒に寝ようというたぐいの、その。 「……、一緒に寝に来たのか。ちび」 どっこらせ、と。 しゃがみこみ、同じように視線を合わせた。 まずはきちんと話をきいてやろう、話はそれからだ。 (-9) 2022/01/18(Tue) 0:36:02 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「なんだ、元々貴族のお嬢さんか。 そりゃそうだわな、領主夫人になるなんざ……そんなもんだ」 自由がない女だったんだろう。 それが貴族の義務というのなら仕方ないのだろうが、自分はそういう生活は御免である。 「お前サンそれじゃあ自由に恋愛っていうやつもしたことないんじゃねぇのかィ。 寂しいもんだな、 せっかくの美人が勿体ねぇ 。まぁ人のことをとやかく言う立場じゃねぇけど、折角ここは家じゃねぇんだ。 少しくらい自由を満喫してみたらどうだい」 調査は調査としてな。と付け加え。 情報のことを言われれば、「あいわかった」と深く頷いてみせるだろう。 (-10) 2022/01/18(Tue) 0:41:37 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「知らなくて済むなら俺も知りたくなかったがね……。……。」 言うべきか躊躇するように迷って、一息溜息を吐く。 「──祭り事に携わる一族だったんだが、俺一人だけが出来損ないでな。何一つ役目を果たしゃできねぇ。 ……俺が仕えた姫さんはそりゃあもうカンカンさ。当たり前だわな。俺だってその立場だったら、不快で仕方ないだろう。他は皆有能なのに。 かと言って簡単に補充できる一族でもない。だから殺せないのさ。それこそ“親”としてなら種馬代わりにはなるとか、な。──この歳だ。今更役目を果たせるようになるのは、もう誰も期待してねーんだわ」 とは言え、そんな存在はその宮にとって“汚点”である事は間違いないだろう。消せない要因は幾らでもあっても、自棄になった侍女辺りに暗殺依頼でもされかねない。『ゴミを排除したい』の意味は、そう言う事だろう。 「ま、万が一運命かなんかで依頼されりゃ、見逃して断ってくれると助かるがね。多少の金なら出すさ。……苦痛なく殺せるって言うなら、受けてもいいけどな」 竪琴──正確にはリュートハープか。に視線をやって笑う。 「死にたくないとは言わないが、簡単に殺されるのも癪なんだよ。男なら気持ちわかんだろ?……別に、人相手には基本は危害を加えられねえ限り使わねえよ。お前と似たようなもんだ」 (-12) 2022/01/18(Tue) 1:09:21 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「お前サン……その 竪琴以外の楽器 を試したことはあるのかい」なるほど、祭り事に携わる一族ときた。 祭司の家系だとか、そういうものなのだろうが、案外この男、身分が高いのではなかろうか。 ただ、少なくとも……男自身の能力というわけでないのなら、楽器を変えれば妙なことにはならないだろう。 「種馬とか言う話になるってこたぁ、その一族でないとならん理由でもあるってことか。 しかし男はまだまだこれからだろうよ? 俺からみりゃお前サンは十分色男だ」 それとも何か。 女と添い遂げれない理由でもあるのかと訝しむようにあなたを見やる。 「依頼っつーのは早いもの勝ちだろ。 俺はその信頼は裏切らねェよ。見逃すのが依頼なら、お前サンを殺すという依頼は受けられねぇよ」 仕事は信用第一なのだから。 そこに金額の差なんてのは関係がないのだ。 「理由はわかるぜ? 誰だって……理不尽に殺されたかねぇ。 そんなものを望むのは……よっぽどこの世に未練なんぞないやつらばかりだ。 でもまぁ……安心しな、今受けてるのは殺しの依頼なんかじゃねぇからな!」 (-13) 2022/01/18(Tue) 1:36:36 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「コイツは特殊な楽器だ。一人に一楽器与えられる、そんなレベルの物だ。……それでも、俺が弾けねえものだから、無理を言って兄弟の借りたり、過去に使われていた骨董品を治したり、全く関係ない市場に回ってる物も弾いた。……けど……。」 帽子をかぶり直す。何回目だろうか。 もう手を離しても、目が見えなくなる程に。バツが悪い。──それが誰に対してなのか、もう男は考えたくない。 「──何を試して、弾いても。全部、同じ結果だった。 ならもう、俺に原因があるとしか言えないだろ。」 「……そらそうだけどよ、こんな明らかに“ハズレ”が生まれやすいのと誰がそう言う関係になりたいと思える?まだ兄貴が俺の分作る方がいい。 ……初めてのケースだから処分されてねえようなもんかもな。前代未聞らしいぜ。クソッタレが。もっと良い事で起きろってんだ。正直女を抱く気すら起きねえよ。相手は皆人を見下してるような連中だぜ。……萎えるだろ、そんなの」 強がりだ。もうそれは、萎えるなんてレベルじゃなくて。 完全に心が折れ切っている。罵倒された言葉が、目が。男の心を恐怖に染め上げている。そんな状態で人を抱けるはずがあるわけがない。 だからこそ生きる為に粋がってるのか、もう諦観でこの態度なのかは不明だが。 「お前は形見とやらの為には意地でも死ねなさそうでなによりだな。……殺すなと金を積もうにも突然投げ込まれたから手持ちがねえ。口約束で何とかしてくれ。 ……しかし、殺し以外の依頼?ここでか?外で受けてたって言う奴か?」 (-17) 2022/01/18(Tue) 2:07:36 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「びっ……美人って。あ、貴方ね、既婚者だって知ったそばから揶揄うんじゃないわよ!」 声が何度かひっくり返った。 忙しなく眼鏡のズレを直しながらもごもごと口を動かす。耳が赤い。 「いいのよ。恋愛だなんてよく分からないものに現を抜かしている暇なんてないわ。私は私の役割を果たすことに注力していればいい。 それに、自由を満喫するだなんて……」 言葉が一瞬途切れる。 「……なんだか子供みたい。私はもう大人なのに。 自由って何すればいいのよ。貴方ならどうするの、アマノ」 /* PL連絡の返事をし損ねていたわ。見落とし、あるあるだから気にしないでいきましょ。秘話ぴょいお付き合いありがとう! (-24) 2022/01/18(Tue) 5:18:31 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「なるほどねぇ。 そりゃ確かにお前サンの力ってことになるな」 どの楽器で試してもそうなるならば疑いようもなくそうだろう。 とはいえ一人1楽器という事なら、自分の楽器を使うことで何か相乗効果はありそうな気はする。しかし…… 「けどよ。どんなに酷い音楽だろうと…… たかがといっちゃ悪ぃが、音楽で人に危害を加えられるか? 無理だろ。 そいつはお前サンが上手く弾けないんじゃなくて、……お前サンの特殊な力ってことになるんじゃねェのかい」 ”なんでも屋”はその強がりを見抜く。 ぽっきりと折れた心がだらしなく垂れ下がり、淀みを作っている。 長年に渡り受けた負の感情というものは一朝一夕で抜けるものではない。 きっと、おそらく。 この男は根がとても真面目なんだろう。 「まぁ……神聖な神事やら祀り上げる祭事なんかにゃ向かない力なんだろうが。 やりようによっては神の怒槌なんてものになるんじゃねぇの。 お前サンの一族とやらも見る目がねぇなァ。 神の事は詳しかねぇが……レアケースってのは必要だから生まれるんだろうが……お前サンの力にゃ何か意味があるんだと思うがねぇ……?」 何も神は優しいだけではない。 ときには怒り、罰を与える者でもあるのだから。 そうするならばまぁ、自分は裁きを受ける側であるのは間違いない。 「ァん? あぁ……依頼は外で受けたものだ。 別に金じゃなくてもいいんだぜ、報酬は俺の言い値、十分な対価になるンなら物でも体でもなんでも良い。 そーだなァ、お前サン…… ひとつ体で払ってみるかい? 」 (-25) 2022/01/18(Tue) 8:02:03 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「おうおう、領主様の奥様ならこれくらい適当に流せなくてどうするよ。 カカッ、初心なこった」 この様子では、旦那にまともに口説かれたこともないんじゃなかろうか。 勿論、どんな領主様だか全く知らない。 「まぁ、貴族には貴族の義務があるってのは知ってるがねェ。 大事なときに仕事しねぇんじゃ、特権を持ってる意味がねェしな。 けどよ…… 自由ってのは誰にでも与えられる権利だぜ 」耳まで赤くなっている様子に口端を上げて笑う。 男は何処までも自由だ。 縛られるものはひとつもない。 好きなときに酒を飲み、煙草を吸い、女を抱くことだってある。 「お前サンの意思でやりたい事をやる権利だ。 結婚は義務だっただろうが、恋のひとつやふたつ経験しとかねぇでどうするよ。 ……お前サンは旦那とそういうコトをする気にはなれねぇタチなのかね」 「……ま、この城ン中だけじゃやれることは限られるがなァ。 お前サンが望むなら1日遊びに費やしてみるかい?」 (-26) 2022/01/18(Tue) 8:16:13 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「うん!!」 満面の笑みで肯定が返って来ます。様子からして、家でも男の子と一緒に寝ていたのでしょう。 まだ性差など考えたこともなければ、理解もできない年頃です。 「ブラキはいっしょにかえるから、おうちでいっしょにねられるもん。 でもアマノはいっしょにかえれないから、いまのうち!」 別れが来るかもしれないことは理解しているようです。子供なりに優先順位を考えた結果ではありました。 (-28) 2022/01/18(Tue) 10:25:24 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「あ”―――…………ちび、お前サン今いくつだ?」 見た目からいくと5、6歳といったところ。 まだまだ親兄弟と一緒に寝ているお年頃だろう。 自分に幼児趣味なんてものはないし、親がいないのであれば寝かしつけるくらいの事は出来なくもない。 出来なくもないが………… 自分が親であればこんな怪しげな男と子供が一緒に寝ているなどありえないだろう。絶対。 「一緒に帰るってお前、あのガキも家があるんじゃないのか? いや、それはまぁ良いんだが……」 「仕方ねぇなァ…… 玩具の類はねぇけど、ちゃんと寝ろよ?」 結局こちらが折れるしかないのだろうと。 わしわしとあなたの頭を撫でました。 (-29) 2022/01/18(Tue) 12:31:08 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「自由…………」 ぼんやりと繰り返される言葉。 君を見上げて、それから俯く。何もかもが反対な男だ。 「権利は剥奪されるものよ。誰もが平等に持っているものなんて、ありはしないわ」 力の無い子供なんて格好の獲物だ。価値を知らない者から取り上げることなど、大人にとっては容易いだろう。 「恋なんて何の為になるのよ。私は主人を立てる為にあるのだから、必要ないわ」 ▽ (-30) 2022/01/18(Tue) 13:05:07 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「一日中遊ぶなんて、それこそ子供じゃない。私は大人としてしっかりしなきゃ……」 最後の言葉もまた同じように否定しようとして、けれどなかなか言葉が飛び出なくて。 「…………」 「……一日は、駄目よ。調査とかあるから。 でも…………少しくらいなら。私は、視野を広げている最中だから……」 (-31) 2022/01/18(Tue) 13:05:43 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「お前サンはそれを自分の子供にも教えるつもりかい?」 領主と結婚したのなら。 例えそこに恋も愛もなかろうと子孫を残すのは義務だろう。 「お前サンはそれを、自分の領地の民にもそう言うつもりかっつうの」 ときには恨まれることも必要な立場であるかもしれないが 剥奪するのが当然のように言う、そんなことをする領地の先はたかが知れている。 「力で押さえつけなければならないのがお前サンの領地なのか。 俺ァそんな難しい顔してる領主より、もっと手を差し伸べてくれる笑顔ある領主の領地の民になりたいものだがね」 ▼ (-39) 2022/01/18(Tue) 15:39:19 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「大人には大人の遊びがあるってものよ。 酒も煙草も大人にならねぇとできねーだろ?」 ガキどものように走り回るだけが能ではない。 これが城に閉じ込められている状態でなければ、芝居でも買い物でもなんでもできるのだが。 それが出来ないとなれば、やはり酒に誘うのが一番だ。 気分がよく酔が回るまで飲ませれば、面白い本音も聞けるかもしれない。 「その無言は興味があると受け取るぜェ。 仕方ねぇなぁ……それじゃちょいと遊んでやるとするかよ」 お手をどうぞと、すこし草臥れた手を差し出して。 あなたを夜の楽しみへと、誘い込んだ。 (-40) 2022/01/18(Tue) 15:40:08 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「は〜い!」 満足気に頭を撫でられた後、ベッドへ飛び乗ります。 大きな枕の横に小さな枕を並べると、期待に満ちた眼差しをアマノに向けました。添い寝を待っているのは明らかです。 「ブラキはねっ、おともだちだからいっしょなの。 あっでもでも、フツーのおともだちじゃないよ?」 刹那、僅かに滲む大人のような微笑み。 ……しかし、それもすぐに消えてしまいます。アルレシャはこどもですから、そんな表情をするはずがありません。 (-41) 2022/01/18(Tue) 15:51:40 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「……ッ!」 一度目を見開いて、はくはくと桜色の唇を震わせて、喋る猶予があったのにそれでも言葉が上手く出てこなくて。 「……領民には、言わないわよ……。 でも、そういうものでしょう。大きな役割を背負わなければならない生まれの者は、敷かれたレールから外れる余裕なんてないわ」 ばつが悪そうに顔を下げる。 ▽ (-42) 2022/01/18(Tue) 16:12:40 |
【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ「体に悪いものなんて、どこが楽しいのかしら」 俯いた視界に自分よりも遥かに大きな手が映り込む。 「……少しだけ、よ。長い時間付き合っていられないわ……大人なんだもの……」 言い訳を沢山、沢山並べた後。 左手を持ち上げて、それから隠すように引っ込めて右手で貴方の手を取ったのだった。 (-43) 2022/01/18(Tue) 16:13:03 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「おいこら。暴れるんじゃねぇぞ」 やれやれと肩をすくめ、ベッドに飛び乗っていく後ろからゆっくりとその背を追う。 枕が横に並べられたのを見れば、布団の中へと体を滑り込ませてあなたを懐に迎え入れるだろう。 「普通の友達じゃないってどんな友達だよ」 大人が滲む笑みは一瞬。男はそれを見て、少しだけ眉をひそめた。 それでも、 ったく。ガキは気楽でいいなぁ……なんて思いながら、トン、トンとゆっくりあなたの胸元を叩く。 その手付きはまるで、子供の扱いをよく知っている者のものだ。 ゆっくり、静かに眠気を誘い出していくでしょう。 「寝物語は必要かい、ちび」 (-44) 2022/01/18(Tue) 17:07:41 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ「テメェで自由が、幸せがわからねぇでどうしてガキに教えられるんだ? 敷かれたレールを外れろとまでは言わねぇけどな。 知ることは大事だぜェ、お前さん、自分で言ってるだろ。 視野を広げるってなぁ」 手を引いて、誘い込んだのは自分の部屋だ。 元々飲むつもりで色んな酒やつまみを貰っていたため、テーブルの上にはそれ以外のものが乗ってすらいない。 あなたをソファに座らせると、すぐにグラスを二つ準備するだろう。 「煙草はおすすめはシねぇけどな、酒はいいぞ。 飲んで語らえば、大人はすぐ仲良くなるし気分も良くなる。 お前サンはすぐ胸ン中溜め込むタイプだろう……まずは飲んで面倒なことは全部忘れちまいな」 今だけな? と付け加えて、甘く飲みやすいけどアルコール度数は高めのカクテルをあなたのグラスに注いだ。 酒に強いか弱いかまでは知らないが、ある程度酔わせる気しかないのだ。 (-45) 2022/01/18(Tue) 17:18:00 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「…………。そうだよ。 実際、指は正確に動いてる。譜面通りに全て弾けてる。 ただ──鳴る音が、終わってたんだ。 不協和音とか聞き苦しいってレベルじゃなくて──文字通り、人を苦しめる。鳴らせば鳴らす程。……この楽器を弾くのに魔力は元々全員使うんだよ。祭りごとで使うモンだしな。なのに、音だけ異常で、俺だけ楽器じゃなく『兵器』になった。 ──ハハッ、『魂が腐ってる』んだとよ。 上等だよなぁ。なら白紙にする方法でもさっさと編み出せってんだ。……。」真偽は不明だ。彼の魂を覗き込める方法を在るなら別だが。 ただ発言からして、貴方の見立て通り、この男は非情に強がりで、根が真面目だったのは端々から出ている。 原因が事実であれ嘘であれ、そう結論付けられて見切りをつけられ放棄されれば、今どうしてこんな男になったかも、尋常ではない罵声を浴びせられていたのも数多の人間を見ていた“何でも屋”なら容易に察しもつくだろう。 「……わかんねぇや。メインは姫さんの方で、引き立てる側だからよ。万が一姫さんの方に問題があったとして、誰がそれを指摘してくれる?俺がしても、……。いや、もういいんだ。もう、今更どうしようもならない」 気遣いはわかる。言いたい事もわかるが、『引き立て役の引けない男』を擁護する事で得られるものなんてない。そんな世界だ。 「そーかい。ガキが懐いてたから依頼を受け── はい?」 思わず隠れていた目が見えるようになった。暗殺者と言われた時よりも思わず数歩分後退り仕掛けている。▽ (-46) 2022/01/18(Tue) 18:03:14 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「え?何?……お前、ソッチの方の趣味だったの? さっき女抱く話してなかったっけ?男抱くのはなんかそう言う話を振る常用手段かなにか……?……あの、男だが……」 「え、俺だぞ?32歳だよ?対価むしろ奪う側じゃないのそれ?本当に目ェ見えてる……?え、マジで本気?」 これが 真の震え声 と言うのだろうか。文字通り、殺されるよりビビっている。 金がないのは事実だ。死んだら終わりなのだし、提案が最悪ではないのは理解しているのだが、嫌がるとか嫌悪感と言うよりも、あらゆる常識が吹っ飛んだのと、この流れだったのと、 そもそも自分相手にそれが言われるのが信じられなかった 3段重ねのトリプルだ。 (-47) 2022/01/18(Tue) 18:08:57 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「ず〜っといっしょなの。フツーのおともだちは、いつかおわかれするでしょ?」 胸元を叩かれると大人しく寝る姿勢を見せます。当然のように受け入れるあたり、良い環境で暮らしているのでしょう。 「……おはなしって、どんな?」 顔だけをアマノに向け、続きを促しました。興味があるようです。 本を読むタイプの子供なのかもしれません。 (-48) 2022/01/18(Tue) 18:31:18 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「推察通りってわけか。 ……生まれたときから腐ってる魂なんぞあってたまるかよ。 俺ァ孤児だったから、親兄弟なんて知らないが。 それでも家族ってぇのはそういうモノじゃねーだろっての位はわかるぜ。 俺は学がねぇがな!」 話を疑いはしない。 一見嘘のような話ではあるが、この強がりで、真面目くさった男が嘘を付くとは思えない。 そんな男がここまで落魄れるには、それだけの出来事があったことくらい直ぐにわかることだ。 「あぁあのチビな。なんかわからんがすげぇ懐かれた。 あんなチビからの依頼受けたとしても金なんか受け取れっかよ。 まぁオトモダチと母親を探すってぇのは引き受けてやったが、外の仕事とは別口だぜ」 にんまりと、笑う。 ▼ (-51) 2022/01/18(Tue) 21:00:33 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → 酔吟 ミズガネ「馬鹿を言え。 ソッチの趣味があるんじゃなくて俺はヨければ何でもイイんだ。 男でも女でもな? お前サンが男なことくらい見りゃあわかる」 「ちなみに俺の年は34だ。俺のほうが2歳上だったな。 なぁ、死にたくねぇんだろ。守ってやっても良いんだぜ?」 くつくつと笑い声を立て。 腰掛けたまま、震えるあなたの顔をじぃっと眺めた。 苦しめずに殺す方法はなくもないが、自殺の依頼はあまり受けたくない。 あまりにも後味が悪い。 それくらいなら俺は、守る方を選びたいというものだが、さて……。 (-52) 2022/01/18(Tue) 21:01:48 |
【秘】 なんでも屋 アマノ → こどもの アルレシャ「そいつはどういう意味だ? 普通の友達でも、大人になってもずっと一緒にいるやつらはごまんといるぞ」 このガキの言うずっとの意味を探る。 何か妙に引っかかるものを感じて、胸騒ぎがした。 文字通りずっと、永遠を意味するのなら。 ブラキと呼ばれたあと一人のガキの運命は――――― そこまで考えて、はっとしたようにあなたに目線を戻した。 「あぁん? 俺が知ってるのは有名な童話くらいなものだ。 俺にはあんま学がなくてねェ…… そうじゃなけりゃ俺の昔話ってことになるな?」 (-53) 2022/01/18(Tue) 21:10:27 |
【秘】 こどもの アルレシャ → なんでも屋 アマノ「どういう、って……ずっとだよ?」 アマノの疑問を紐解くに至る語彙を、アルレシャは持っていませんでした。 二つの『ずっと』。 予想通りそれは同じ言葉であって、意味合いは全く違うのでしょう。 恐らく、一致させるにはかなりの時間と言葉を要します。その労力に見合う結果が得られるとも限りません。 「えほんはいっぱいよんでるから、しってるおはなしかも。 だからアマノのむかしのはなし? がいいなぁ」 加えてアルレシャ自身は含まれた意味の違いに気付いていないようです。興味は既にアマノの話へ向いていました。 (-54) 2022/01/18(Tue) 21:31:00 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「さて、ね。俺は魂を見れた事がないから知らねえ。 子供が純真無垢なのだって、結局幻想なように 。魂が生まれた時から綺麗だなんて、決めつけかもだぜ? これなら家族なんて欲しくはなかったがね、俺ぁ。 ま、食うに困らないのは血統のお陰だ。自由はなくともな。 ……言い切るなよ。……言っておいてやると、真に学がないようには見えない。割と俺の目は節穴だし隙も詰めも甘い自信はあるが──嫌いに向けた相手はよく見誤るが、そうでない場合は結構当たる。」 ……不器用な励ましだろうか。それにしても下手くその極みだ。 もし真面目なのが本当だったとして、無事引けたとして宮廷で生きるのにはとてもじゃないが向いてない気質なのは目に見えている。 「は?何でだ?ガキだろうが取っちまえばいい。 まあアイツも手持ちはなさそうだから親から回収になるだろうが。……ガキの方が残酷だぜ。下手な大人より余程な」 ▽ (-58) 2022/01/18(Tue) 23:55:24 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ「……趣味悪いな、お前。 百歩譲って両性愛だの同性愛はよくみるけどよぉ。 いくら女が抱けねぇ状況だからって、俺を相手にすんのは飢えすぎてねぇか……?どんだけ仕事に追われてた状態から来たんだよ……」 呆れがありありと顔に出ている。趣味が悪い。どう悪いか?当然だ。自分みたいな奴を選ぶのがおかしい。顔に出ている。 ただ、疑問には思っているが──否定はしなかった。 「──対価になる程に何もできねーと思うぞ、俺。 返品できねえぞ?あと、 守るのは不要だ。 言っただろ。苦しくなく死ねるなら俺はそっちを取る。 ……けどそれが難しいなら、勇気が出ないなら、後はもう自分でそう言う状況に追い込むだけだ。 構ってやってたガキの方を守ってやれ。 ──そっちの方が遥かに喜ぶ奴らも多いだろうさ。」 数人、会話した時。誰を心配してたか。誰を想っていたか。 こんな場所で狙われるなら、もうそれこそ諦めだってつく。 ここはきっと子供の為の国なんだろ。 自分の様な子供が許されなくなった奴の世界じゃない。 (-59) 2022/01/18(Tue) 23:58:30 |
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