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【見】 郵便切手 フラン【街中】 「………今日も賑やかだなぁ。」 屋台が立ち並ぶ方向へ独り言。 祭りは変わらず賑わいを見せている。 余所見をしたのも数秒ばかりのことで、 帽子を深く被り直してから、石畳の上を道順通りに歩いていく。 三日月島で交わされる言葉の数が減ったことになんて、直ぐには気づかない。 或いはずっと。 誰かが帰ってきたことにも。 凶弾が、その日も誰かの命を奪い損ねたことにすら。 きっと気づかないのだろう。 「こちらへお受け取りのサインをお願いします」 配達員の日々は大体殆ど通りだ。 (@0) 2022/08/20(Sat) 21:08:13 |
【独】 郵便切手 フラン/* 自分もPL予測しとくか〜と思ったけど明らかにわかるところしかわかってないから当てるとか無いんだよな ヴィオレッタ:くろはさん コルヴォ:許さん ソニー:はぐきさん マウロ:音水さん マキアート:あどさん リカルド:和泉さん ロッシ:睦月さん がまず確定してるから他がそれ以外ってこと………。 (-108) 2022/08/21(Sun) 1:27:25 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 「妹さんを?」 思わぬ理由に、首を傾げた。 そしてまたくすくすと笑う。 「ふふっ、ではお兄ちゃん、と呼んだ方が? それともお兄様?どちらがよろしいですか?」 笑いながら尋ねる声は少し楽し気で。 こんな夜だというのに、と自嘲する自分がいながらも。 「いえ、謝らなくても……そのお気持ちは嬉しいです。 お気遣いも」 気遣わし気に微笑んで、甘いひとくちを。 次いでホットミルクをまたひとくち。 それらは空っぽの心にも優しい味がした。 (-110) 2022/08/21(Sun) 1:36:50 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「からかわないでください……」 いつかと同じ、弱ったような反応。 ほんの少し、満更でもない気持ちを滲ませて。 「お兄ちゃんだなんて、 もう長い間呼ばれていませんね」 いつも呆れと愛しさを滲ませた声音でそう呼ばれた。 きっと頼りない兄だったろう。 懐かしむように落ちる眼差しは、タルトを載せた食器ではなく、どこかその先の遠くを見ているようだった。 「ヴィオレッタさんは、 自分よりずっとしっかりしていますけど。 休めるときに、休んでくださいね。 お話……は、自分が聞けることなら、聞きますから」 何も知らない他人だからこそ話せることもあるだろう。 無論、話せないことも。 ミルクの甘さとタルトの甘さが異なるように、二人の感じるものは違う。 青年はせめて穏やかな時間を共有できていればと願うばかりだ。 (-117) 2022/08/21(Sun) 2:27:08 |
フランは、妹は2年前に亡くなっている。 (t0) 2022/08/21(Sun) 2:28:00 |
【見】 郵便切手 フラン【街中】 「こちらにお受け取りのサインをお願いします。 ……ええ、はい。 祭りもそろそろ終わりですね」 届け先でサインを受け取りながら、 祭りの賑わいを指摘する話に頷いた。 開催初日に比べれば喧騒も落ち着いてきた。 時折、届かずに持ち帰られる荷物が増えたような気がする。 気がするだけ、だが。 「良い一日を」 別れを簡素に告げて来た道を戻る。 街の裏側で流れた血が段々と表側に滲み出してきている気配を感じながらも、今日も時間は過ぎていった。 (@1) 2022/08/21(Sun) 17:47:04 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 「あなたが、」 くすり、くすくす また小さく笑って。 つい、あなたを揶揄う事が楽しくて。 「フランが”お兄ちゃん”というのが、 なんだかとてもお似合いで、つい。失礼しました」 きっと優しい兄なのだろうなと想像して。 きっと穏やかな家庭なのだろうなと想像して。 タルトへ向けた穏やかな瞳は きっと、あなたと同じ色をしていただろう。 「はい、お気遣いありがとうございます。 ……でも、しっかりだなんて、全然ですよ? 今日も、ずっと良くしていただいた先輩が、 遠くへ行くことになってしまって……」 それがショックで、つい。 そう言って情けなさそうに眉を下げて苦笑。 じくり疼く、まだ新鮮な胸の痛みは、 ホットミルクだけでは癒されない。 (-162) 2022/08/21(Sun) 19:48:00 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「似合う、は初めて言われました。 ……頼りない印象の方が持たれやすいので」 こそばゆい気持ちになって眉が下がる。 ──遠くへ行った。 それが身に覚えのある言い方で。 でも確信なんてものはなかったから、どう反応するべきかを迷ってしまう。 揺らいだ内心は、機微に敏いあなたに悟られただろうか。 食器の立てる音だけが無感動だ。 「とても慕っていらっしゃったんですね」 消沈、という表現がここまで当てはまる状況もないだろう。 それくらいには参っているようだった。 それは確かなことだろうから、気遣わしげに言葉を掛ける。 「……もう、会えないくらいの遠くですか」 どちらともとれる表現を選んで並べて。 こういう曖昧さは、案外得意だった。 (-179) 2022/08/21(Sun) 22:08:09 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン 掛けられた優しい言葉に、口元に力が入る。 つい重い吐息をを零してから、 両手でホットミルクを包んで話し始めた。 「えぇ。尊敬できる方ですから。 まだ仕事に慣れない私を気遣ってくださり、 期待して成長を祈ってくださった。 素敵な方、でした」 カチャリ テーブルとカップの間で小さな音が鳴る。 動揺はそこまでに留めたけれども。 「……どう、でしょうか? 仕事柄、異動が多いですから。 案外、私も遠くないうちに あちらへ行くことになるかもしれません」 少し寂し気に微笑んだ。 この状況では明日なんて見えない。自分も―― ……その時、この青年には伝える方法はないだろう。 でも、それで良い。それで良いと、思う。 彼には普通の生活を、送って欲しいから。 ――私なんかと関わり合いのない世界で。 (-182) 2022/08/21(Sun) 22:54:49 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「それは……寂しく、なりますね」 もしも異動の真意が"想像した通り"であるならば少し羨ましい。 不躾な言葉は甘味と共に飲み込んだ。 代わりに吐き出されるのは思案げなため息。 「きっとヴィオレッタさんは、 先輩と同じ所へ行きたいのかもしれませんが。 ……自分はまだ、こうしてお話をしていたいです」 あなたの望みと自分の喜び。 どちらを優先するべきかなんてものは明白だった。 未練がましくなってしまうのは、 思いの外、孤独を受け入れ難かったからだ。 あなたがどこかで死んだって、いつも通りに日々は過ぎるのだろう。 家族の時ですらそうだった。 別れだけが平等だ。 死だけが身分のしがらみを取り払う。 「だから、」 でもそれで良いとは思いたくなかった。 「預けものを。」 いつかの離別を避けられないなら、悪あがきくらい許されるだろう。 「預けものを、頼んでも良いですか」 (-196) 2022/08/22(Mon) 0:19:08 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン あなたの溜息に、また小さく笑って。 「すぐに、というわけではないので、 そんなにしんみりとなさらないでください。 私の勤め先がどうなるかは上次第。 まだ決まっているわけではないですよ」 惜しんで貰えることは嬉しい、なんて本音は口にしない。 この人にとって、私はバーですれ違っただけの いつか記憶に埋もれてしまう女で良いのだから。 「……そうですね。 またあの方の下で働きたい、という気持ちはあります。 ですが、勝手はできませんから」 本音を見透かされているとは露にも思わず。 それらしい返事をする。 明るい世界にも暗い話はあるだろうに、それに気づかずに。 「……?預け物ですか?」 タルトを口に運んだフォークを持ったままに、首を傾けた。 (-292) 2022/08/22(Mon) 20:17:00 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ「すぐに、でないのなら……安心できますが」 それらしい答えを飲み下しながら、思考を巡らせる。 届けるのが自分の仕事なのに。 たった二回しか時間を共にしたことがないのに。 どうかしている。 でも、お互いそうでなければ、出会うことすらなかっただろう。 だから最後まで、どうかしたままでいてやるべきだ。 きっとこれが、青年にとって最初で最後の賭け事だ。 明るい世界にも暗い話があるのなら、 闇の中に光を灯しても良い筈だ。 それがマッチ売りの火になるか、幾星霜と続く星灯りになるかは受け取り手に委ねられているのだろう。 だから願いを 掛けよう 。胸ポケットに、手を伸ばす。 頼りないお兄ちゃんにとってきみは。 バーですれ違っただけの女じゃなくて、大好きな妹を一瞬でも思い出させてくれた可愛い人だ。 (1/2) (-328) 2022/08/22(Mon) 22:48:42 |
【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタカフェの明かりに照らされて、差し出した手の中の預け物が露わになる。 繊細なチェーンの先。 エメラルドがひし形のプレートに嵌められている。 裏には Nina と彫られた刻印が見えるだろう。 ひっそりと刻まれたそれに気づくかもしれないし、気づかないかもしれない。 どちらにせよ、今それは重要ではなかった。 「幸運の御守りです」 「また、 会える ように」きみの大好きな先輩と。 おれの話したいきみと。 あなたが少しでも長く、幸運と共に無事でいられるように。 預けもの、なんて言ってみたけれど 本当は返してもらうつもりなんて更々ない。 「……ずっと持っていてください。 いつか 遠く へ行くときも、一緒に持っていってください」いつか向こうで会ったときが、それを返してもらうときだ。 できれば、遅ければ遅いほど良い。 いつ来るか判らない別れが来るまでは、またねを続けよう。 あなたにしてあげられることなんて、それくらいが精々だ。 それくらいはしてあげたかった。 (2/2) (-329) 2022/08/22(Mon) 22:49:33 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「お届けもの、です」 祭りの間、もう開くことはないのだろうと悟った扉の前。 一輪、花を添えた。 誰に見つかることなく枯れて朽ちる確率の方が高い。 それで丁度いいと思った。 密やかに過ぎるくらいが丁度いい。 「……サインは要りません」 正式な届け物でもないし、 受け取る人もいないから。 「よい夢を。」 帽子を僅かに持ち上げて、良き夢が訪れていることを祈る。 その後は暫く看板を見つめたままぼうっとして。 それから踵を返して立ち去った。 (@2) 2022/08/23(Tue) 11:30:38 |
【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>>フラン あなたのそんな覚悟には気付かずに。 あなたのそんな想いにも気付かずに。 フォークを置いて、手の中の鎖へ手を伸ばす。 しゃら、と小さな音を立ててネックレスを持ち上げて、 困ったように、笑う。 「素敵なお守り、ですね。 ですが……少々。受け取り辛いですね」 二度。そうたったの二度だ。彼と話したのは。 礼として受け取るには重すぎて、 想いとして受け取ることはできない。 くるくると回る翠玉。 その裏に刻まれた名は、自分のものではない。 それを見て小さく頷く。 ……私を誰かと重ねたのですね、きっと 苦笑とも溜息ともつかない吐息を零して、 そっとあなたの手の中に戻した。 「こちらはあなたの大切な方へ、差し上げてください。 今でなくても、いつか」 鎖を零した手をあなたの手に重ね、微笑む。 今度はあなたへの気遣いと感謝を込めた笑みには 僅かな寂しさの色が混じっていた。 (-444) 2022/08/23(Tue) 19:50:55 |
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