情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオそれはノッテ系列のバーだったか。 あなたがカウンターで酒を楽しんでいるところにでも男は現れただろう。 「フン、また飲んでるのかお前は」 視察を諦めてきたのか、他の用事をすませてきたのか。 隣座るぞ、と声をかけすわる姿はやっぱり身なりの良いスーツのまま、首周りも少し乱したままだ。 「お前に言われた通り屋台でワインを買ったが、ストレガに呆れられたぞ」 おい、どうしてくれると言う目は冗談でもなんでもなくクソ真面目であった。 (-38) 2022/08/12(Fri) 17:23:55 |
【人】 狡兎 ツィオ>>3 ラウラ 【街中】 「おっと……今日はもう車には乗らない方がいいらしい。 おめかししたラウラちゃんに会ったことで、 一瞬で酔いが回ったみたいだ」 発見する成り、額を抑えるようにして近づいてくる。 いつも通りのスーツに赤いタイのふざけた服装で笑い、 「あれ、もしかして今日俺に出会えるかもしれないと思って、 お洒落してきてくれたの? 嬉しいなあ、俺のために。 もしくは、これから会う誰かのためなんだとしたら、 俺はどんなに頑張ってもそいつよりは幸せになれないな」 誰だい、その世界で一番幸せな誰かは、と 自然に隣に陣取りながら尋ねる。 世界で一番幸せな男が来るまでは、ここでお話できる? と付け加えながら。 (7) 2022/08/12(Fri) 18:36:33 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「酒が飲まれたいってうるさくてさ。女性と同じだよ。 求められたら断れない、小心者なんだ」 カラ、と手の中の酒精を回しながら、 珍しい場所で珍しい顔と会うもんだと笑う。 同じものを、とマスターに勝手に注文し、 丸椅子の席を回して示し。 「――へえ、ストレガさんに。そりゃ羨ましい。 これは、随分とまたハードな方から行ったもんだ。 いいんじゃないか? 呆れもされないよりはかなりマシだ。 俺の判定じゃ脈ありだね、その反応は。 彼女、いいだろ。人が好くて。敏くてさ。 割と、死んでほしくないなって思う珍しい相手だよ」 多少酒が進んでいるのか赤い頬で言う。 (-42) 2022/08/12(Fri) 18:42:17 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 報告を聞いて、レヴィアの隣に寄り。 ニィ、と笑って。 「……へえ、レヴィちゃんからすると雑な仕事なんだ」 胸を押さえて、苦しむようにして。 「まあ、そうだよね、キミが俺の胸に撃ち込んだ恋の弾丸は 一発で俺の心臓を恋に停止させていったもんな……。 そろそろ、この動かない心臓が主治医にバレて、 カルテの原因・死因の欄に困ると思うんだよね。 当然死因の欄には名前と連絡先が必要になるわけで、 だから、そろそろ連絡先教えてほしいんだけどいいかな?」 或いは、死ぬ前に食事とか、一緒にどう? と笑う。 (G9) 2022/08/12(Fri) 18:55:12 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 一瞥ももらえずともさして気にもしてない様子で、 「困ったな、俺が声を奪われたら、 キミに胸の熱い想いを伝えるときに キス以外で伝えられなくなってしまうね」 相手が小型拳銃を取り出すと、 そういえばキスオブデスなんて銃もあったなと思った。 「……そうかい、気が合うね。 俺も一番大切な時間は言葉以外のコミュニケーションが 最良の手段だと思ってるよ。上手くやっていけそうだ。 すまないね、生憎、食器の一つにしろ、 アンティークの使い方が分からなくてね。 どこかにレクチャーしてくれる優しくて見目美しい、 髪の綺麗なお嬢さんがいたら紹介してよ」 そしたら喜んで、死ぬまでに買わせてもらおう。 (G11) 2022/08/12(Fri) 19:55:30 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「都合のいいことを言うな。酒が喋るわけ無いだろう」 ジト目で貴方を睨み、それから回された椅子を止め腰掛けると、目の前に早々に酒が提供された。 メニューを眺めるのも面倒くさかったから丁度いい。 そのグラスに手をかけ、一緒に提供されたつまみのチーズをひとつ口に放り込んだ。 「仕事の休憩だと言っていたな。 ストレガにはいつも銃のメンテナンスを依頼しているからな……、知らない仲というわけでもない。 脈も何もないと思うがね」 ツィオは直ぐそういう話に持っていくから慣れてはいるが、そういう物にとんと疎い男は、煽るように酒を数口飲んで深く息を吐いた。 (-47) 2022/08/12(Fri) 19:59:52 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「リックももう少し酒か女に愛情を注げば、 すぐに聞こえてくるさ――」 酒杯を回すと、丸い氷がカランと音を立てた。 「相変わらず忙しそうだな。 彼女の頭の中の手帳は分単位で予定が刻まれてるらしい。 こちらも分単位でデートを捻じ込もうとしたら、 秒で値切られたよ。手厳しい」 話題を繋ぐようにして、薄く笑みを零した。 「こんな時世だ。 それこそ、そういう脈を伝手に、 堅気に戻りたいやつも出てくるんじゃないか。 特に俺たちみたいな立場より下は、 抗争の匂いがし始めた時に慌てて山を降りそうだ。 上も下も、進退に関しては緊張高まるな、幹部候補同志よ」 (-66) 2022/08/12(Fri) 23:26:26 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「体温が同じだとさ」 「温度って感じにくいらしいよ」 「もしかしたらそれかもしれないから、 機会があったら試してみよう」 冷たくあしらわれてなお嬉しそうに。 レヴィアとこの手のコミュニケーションは慣れっこだ。 たまに本当に銃弾が飛んできそうな圧はあるが、 幸い今日まで命を繋いでいる。 「お互いがお互いの幸せを祈れるって、素敵なことだね」 「うーん生憎俺が支払える最大価値って、 俺自身になるからそれで足りるかなあ。 ちょっと鑑定して確かめて来るよ――」 そこから離れようとして、戻り。 「ああ、そうそう――」 (G13) 2022/08/12(Fri) 23:27:29 |
ツィオは、レヴィアに顔を近づけ―― (a5) 2022/08/12(Fri) 23:28:01 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 暗殺屋 レヴィア「――ひとつだけ聞かせてよ。 "した"か"してない"か、じゃなくてさ。 レヴィちゃんなら、あの犯行は、"可能"?」 貴方の顔を覗き込むようにして、 男はマフィアの顔でそう問うた。 (-67) 2022/08/12(Fri) 23:29:04 |
ツィオは、――何事かを囁いた。 (a7) 2022/08/12(Fri) 23:29:28 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「一生聞こえなくても構わない」 ぴしゃりと即否定だ。 誰に対しても特に態度が変わるわけではないが、気安い貴方には容赦がない傾向はある。 それだけ、気遣う必要がないと気を許していると言うことではあるのだが。 「あぁ、常に依頼が舞い込んできているようだからな……。 俺の武器は特に繊細な狙撃武器だから、ストレガのような有能な整備士は手放せん」 「…………、それは、別に忙しくなくとも断られてる気がするんだが気のせいか……?」 多分、気のせいではないに違いない。 そう確信しながら、グラスの中で揺れ泳ぐ丸い氷を見つめて、もう一度酒を口に運ぶ。 甘すぎる酒より、こっちのほうがずっと良い。 「そうだな……。 少なくとも跡目は誰がなんていう争いは必ず起きるだろう。 そこをアルバに突かれてしまうわけにはいかん」 だというのにあの腐った古参ときたらと。 少しばかり愚痴をこぼし、はぁ、と大きなため息を吐いた。 (-81) 2022/08/13(Sat) 1:33:18 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「最期に聞いた声が男の奴なんて人生、 願い下げだと思うんだけどなぁ……」 ましてやそれが長い付き合いの相手だなんて想像するのは 軽く寒気がする。それだけは絶対に御免だ。 「分かってないな、リック少年。 女性のNOにはいつだってYESの意味があるんだよ。 本当に願い下げなら、女性はNOすら言わないもんさ」 軽口に付き合ってくれる間は、誰だって芽があると思っている。 しかし。――泥水を啜っていたころに比べれば、 随分と互いに、良い飲み物と服装で肩を並べるようになったもんだ。 ダメだな、こいつと飲むと。昔の事ばかり話しそうになる。 「――きな臭いのはやっぱり、アルバか。 二、三、こっちで調べてみたいことがあるから、 ついでに探っておくか。 明日の朝、俺が湾で俯せに海水浴を楽しんでいたら、 仮説が正しい証明だと思ってくれていい」 ここのところ、対面よりも上下の関係で 疲れていそうな同僚に笑った。 (-113) 2022/08/13(Sat) 16:38:39 |
ツィオは、リカルドと――同じ孤児だった。 (a17) 2022/08/13(Sat) 16:52:16 |
【人】 狡兎 ツィオ【街中】>>37 ラウラ 「ハァ……リックといいキミといい、 どうしてうちにはこうこう真面目な奴が多いんだろう」 訂正しても仕方がないと思う。 彼女が自分以上に誰かに価値を感じている以上、 その言葉は上滑りするだけだ。 それに、俺は、何か大切なものを語るときの女の横顔は、 そう、嫌いではない――。 「少しはワガママ言ってみていいと思うけど? あれで、マウロくん構われると喜ぶタイプだよ。 でなかったら今頃俺の眉間に はお洒落なあしらいのピアスホール空いてるだろうし」 相手がお腹を押さえると、指を立て。 「とりあえず、何か食べながら話そうか。 定点での視察よりさ、色々な場所を見た方がいいと思うから。 ラウラちゃん、何か好きな食べ物か好きなツィオ様ある?」 どっちもプレゼントするよ、と言いながら道の先を促した。 (41) 2022/08/13(Sat) 16:56:32 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 狡兎 ツィオ「 ───troppo facile. 」誤魔化しも繕いもせず。 平時のように目線を合わさぬまま、言ってのけた。 (-115) 2022/08/13(Sat) 17:15:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「そうか? お前は薄情なやつだな……まぁ、お前たちに先に死なれるのは俺とて御免だが」 先に死ねるのであれば、最期に聞く声は心許せる誰かであればいいとは思う。 そこに性別のこだわりはないが、今であれば幼馴染の貴方達か、上司くらいしかいないかもしれない。 「ストレガが真面目に付き合ってくれる女で良かったな」 こんな風に女性の話などをするようになるなんて、孤児院に居た頃は思いもしなかった。 その日その日を生きるのに必死だったあの頃に比べれば、今は本当に恵まれた暮らしをしている。 仕事が仕事であるがゆえ、金回りの良いリカルドは、上納金はノッテのトップレベルに位置している。 そのため次期幹部候補なんて言われているが、それならば上司にボスについてほしいとも思っている。 マウロも正規のメンバーになって、ノッテを盛り上げていくのが自分の夢であったから。 それまでは命を粗末にする気はなかったが、今となればそうもいかない。 いつ殺し殺されるかわからない状況下だから、せめて、二人には生き残って欲しいと切に願っている。 自分の命は既にノッテに、自らの上司に捧げている。 死の覚悟など、とっくに出来ていた。 「……諜報は俺よりお前のほうが向いてるからな。 それは任せるが……無茶をするな」 上下の関係に苦心してる理由を口にする事は今までしてこなかったが、貴方ならきっと察してることだろう。 (-120) 2022/08/13(Sat) 17:38:36 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「―――」 ふわりと、言葉だけを香らせて、 レヴィアが雪の様に何も残さず目の前から立ち去っていく。 零度よりもなお心胆寒からしめる温度の狭間で、 男はその立ち去っていく後姿を見ながら。 静かに嗤った。 「――本気にさせるなよな」 (G15) 2022/08/13(Sat) 18:22:31 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「情が厚いように見えたならついに眼鏡が要るんじゃないか。 俺の友人はデスクワークで視力が落ちたようだ」 元より自分は、この稼業に脚を突っ込み、 その先でマウロとリカルドと再会することになった時点で、 "正しい最期"を迎えるとは思っていなかった。 それでも。時々こいつが、眩しいと感じる時がある。 この掃きだめの中でも、こいつは上を向いている。 マウロを、俺を、 そこでしか見えない景色の先に連れていこうと、 本気で信じている節がある。 いつかこいつが二人の腕を引き、 孤児院で忍び込んだ監視塔の上から。 孤児院の外の世界を睥睨した時と――全く同じ横顔で。 ――俺は思う。 三人の中で、先に死ぬのはきっと――。 カラン。 氷が回る音で我に返る。 「ああ、餅は餅屋だ。効率よく行こう。 俺は……そんなに勤勉でもなければ家族想いでもないよ。 適当にやるから、期待せずにいてくれ。ああ、そうだ」 乾杯。と今頃、グラスを合わせた。 バーに、グラス同士が打ちあう乾いた音だけが響いた。 (-125) 2022/08/13(Sat) 18:31:20 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオそして、促された道を歩こうと1歩踏み出した後。 ──貴方に身を寄せて、囁くように言の葉を紡ぐ。 女の双眸は真っ直ぐに、貴方に向いている。 思うほど、女は真面目とは言えない。 貴方が本当の意味で望むなら………。 「…たのしければいつでも、お付き合い致します」 ここで両腕を貴方の首に伸ばし、抱き着く方が雰囲気としては良かったのかもしれないが。 街中で恋仲のように触れ合うのはあまり良くないだろうと判断した。 「……ラウラは、ツィオ様がお好きです よ」 その好きの形がどういったものかはともかく……。 次の瞬間には寄せた身を離し、何を食べるのがいいかと辺りに視線を向けるだろう。 (-138) 2022/08/13(Sat) 20:23:24 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「失礼なやつだな、俺の視力は2.0だ」 狙撃手が近眼でどうする。などと真面目に言い、少し溶けて薄くなった酒を飲む。 昔はいつも3人一緒にクソガキなんて言われていた。 当時は少しだけ気の弱かった貴方と、当時から怒りっぽかったマウロ、それから正義感が強く夢見がちだった自分。 二人を巻き込んで、いろんな事をして叱られたりしたのが懐かしい。 最初に養子で貰われることになった時の、不安そうな二人の表情を俺は覚えている。 一人だけ幸せになれるかもしれない道へ行くことの罪悪感は、今も忘れることは出来なくて。 今度は。 今度こそ、そんな風にはしたくないから。 二人がひとつも不安にならないで済む席を、用意できる自分になりたいと思ったのだ。 「メンテナンスはストレガに取り付けたからな。 情報が手に入ればいつでも撃つ準備はできている。 お前達が死に瀕しようと……救うだけの力はつけてきたつもりだが、下手なヘマはふまないでくれよ」 カツンとなったグラスとグラスが重なる音は、口に出さない約束のつもりか。 何にせよ、俺は。 今は貴方の無事だけを人知れず祈ったことだろう。 (-155) 2022/08/13(Sat) 21:45:17 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラこの世で最も甘い果実は毒を持つと聞く。 たまに、 ラウラは――この表情を見せる。 この顔で囁かれるたびに、俺は理性を焼かれる。 その白首を掴んで引き倒し、穢してやりたくなる。 だから。 これは最上の遊びにもなっていた。 どこまでを理解し、どこまでが織り込まれているか。 それこそ、男女の機微みたいなもんだ。 だから俺はその言葉に囁きを返す。 「――ああ、俺も、キミのことは大好きだよ」 その好きの意味がどういったものかはともかく……。 少なくとも、彼女の食の好みが、何であるかは知ることが出来るだろう。 今はそれでいい。 (-187) 2022/08/14(Sun) 0:31:15 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ貴方の考えなど露知らず。逸らした視線は近くのカフェに向かう。 勿論近場でなくとも構わないが……。 意識をそちらに向けていたところで、柔らかな囁きが耳に入った。 たのしげな貴方の声が、女の心を揺らす。 「……ありがたき幸せ、です」 意味はどうあれ、好ましいと口にして貰えることは幸せな事だ。 少しの間をおいて髪を揺らし、振り返る。 菫色の瞳はまた貴方へと向かうだろう。 今度はいつものように変わらぬ表情で、笑みはない。 そうしてフレアスカートの裾軽く摘んで、これからダンスでも踊るかのように片足を後ろに下げ膝を曲げてお辞儀を行う。 形式的なものにも思えるそれは直ぐに解かれた。 次に問うのは、お誘いの続きだ。 「…ツィオ様、ラザニアは お好きですか。 少し歩くようですが……美味しいお店があると、聞きました」 (-199) 2022/08/14(Sun) 1:48:58 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ「そっか、相思相愛とは嬉しいね。 誰ともそうであれって思うけど中々難しいからな」 肩を竦める。 「もちろん。ラザニアもきっと俺のことが好きだと思うし、 仮に嫌いでも今日この日に二番目に好きになるチャンスだ。 ぜひともご一緒しよう」 きっとそこからは、普通にラザニアを食べて帰るだけだろう。 その前に、二つばかり聞いておきたいことがあった。 お辞儀の距離で、自分は両手を広げて。 「ラウラちゃん、二つだけ、聞かせてよ。 キミが僕を好ましく思ってるならさ。 この国から一緒に逃げちゃおうか、って聞いたらどう答える? 争いも、抗争もない、平和な地域まで。 二人で逃げちゃおうか?」 本気とも冗談ともとれない聞き方で尋ねる。 (-206) 2022/08/14(Sun) 2:57:26 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ「心の底から嫌いで、関わりたくなければ……。 人はそれを 無かったものにします、から」 そうでないことを相思相愛とも言いきれないのは勿論。 それでも、話せば分かることもあるらしいので。 「…それでは、行きましょうか」 一歩踏み出そうと足を動かしたところで、貴方からの問いかけ。 他者である己がその意図を理解することは出来ないが……。 動かした足を貴方に近づくように置いて、軽く背伸びをする。 「……ツィオ様が心からそう願うのであれば、ラウラは 着いていきます。 ですが……少しでも心残りを残し、苦しむのであれば──お断りします、よ」 続いて、女の指先が貴方の頬へと伸ばされた。 こちらから触れることは無いだろう。 「…本当に大切なものへ、手を伸ばして掴むべき です。 ………ラウラは、何かを捨てて得るには 価値のない人間です、から」 言葉とともに僅かに逸らした目を細め、小さく息を吐き出す。 この言葉の意味を正しく理解することもまた、他者には難しい。 (-237) 2022/08/14(Sun) 13:36:41 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ伸ばされた指に、自分の手を重ねる。 掴もうとはしない、添えるだけだ。 それが相手への、自分への何よりの答えになったかもしれない。 「へえ。それは、光栄だ。 心残りなんかは、きっとラウラちゃんと一緒に居れば、 忘れられたり拭えたり上書きしたりできるよ。 ――男って、そういう生き物だからさ」 女に溺れようと思えば、いつだって溺れられる。 ワインだって、薬物だって、女だって同じだと、俺は思う。 「分かった、覚悟が決まったときはお願いするよ。 その時にお互い、まだ五体満足だと良いね。 そうしたら、随分と楽しめるだろうから。 ――そして、次の質問には答えなくていい。 ただ、ここで俺に質問されたことと、 そしてその答えが見つかったときは、それを大事にしてほしい」 ▼ (-245) 2022/08/14(Sun) 16:47:05 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ人をかどわかす翠の瞳が、貴方の目を覗き込む。 「――マウロが。 もし同じように"それ"を望んだら。 キミは、どうする――? 俺にしたのと同じ回答なら――。 それを覚えていてくれるだけでいい」 その結論は。 いつか、誰かの救いになり得る。 そして、願わくは、俺が居なくなったときに。 そんなことを言っていたバカがいたなと 笑って思い出してくれれば俺はそれで充分だ。 パッ、と離れ。 「――さあ、行こうか。 ラザニアが冷える前に、エスコートしますよ、お姫様」 自分は騎士にはなれないが、道化になることはできる。 恭しく手を取って、道の先を促した。 (-246) 2022/08/14(Sun) 16:48:15 |
【秘】 風任せ マウロ → 狡兎 ツィオ「ツィオ」 アジトに戻ってきた頃、どこかしらで君を見かけたのなら声を掛ける幼馴染の姿があるだろう。 ここ最近見せていたような仏頂面はそのままに、声は以前より君たちと話していた時と同じトーンだ。 調子はどうだ、だとか。様子は変わりないだろうかだとか。 そういったことを聞きたくはあるのだけれど、素直でない彼は声を掛けたまま暫く間を空けている。 君から口を開いた方が早いと思うくらい。それもいつものことだ。 (-260) 2022/08/14(Sun) 19:40:57 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新