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【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ逸らした視線を、添えられた手に向ける。 これが確かな答えで、貴方の心。 「…ツィオ様がそうおっしゃるのであれば、否定はしません。 ラウラは女で、そうした気持ちは分かりません から」 例えば、貴方のように仲がいい人がいるとか。 本当に 大切なものがここにあるとか、そうしたこと。「…分かりました。その時はどうぞ、ラウラをお連れ下さいませ。 たのしめる ように、五体満足であるよう 祈っております」続く質問には一度動きを止めて、瞳を揺らす。 変わらない表情の中で確かな動揺が見えるのは、今ここで彼の名が出るなどと思いもしなかったからで。 「…マウロ様、が……ですか?そんな、こと………」 己に望むはずが無いと否定するには、彼の心を知らない。 知らないものを否定するのは、良くないことだ。 考えるように黙して、吐息を零す。 きっと答えを出す前に、貴方は離れていくだろうから。 「………。……お願い、致します」 言葉を返して、エスコートを受け入れる。 そうしてラザニアを食べて帰る訳だが……暫くは貴方の問いに思考し続け答えを探す日々を送る形になるだろう。 そうこうしているうちに、己が上司に凶刃が迫っていたとも知らずに。 (-8) 2022/08/14(Sun) 21:24:04 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 風任せ マウロ名前を呼びかけられ、すぐには気付かなかった。 ふと、振り向くとそこには知り合いが立っていて。 手に持っていた資料をテーブルに置いた。 「おっと――今日は随分と機嫌がいいらしい。 美味しい餌の隠し場所でも見つけたか?」 昔から、このリカルドとマウロの寡黙さに対し、 補って余りあるほど自分が言葉を口にしてきた。 「そろそろ来る頃だと思ってたよ。 下手人を探すにも手当たり次第じゃ 行き詰まるところはあるだろうと思ってさ」 相手の思惑には気づいていないのか、 わざと気づかない振りをしているのか。 テーブルの上の写真を指さしながら見当違いのことを言う。 (-36) 2022/08/14(Sun) 23:59:10 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「………」 振り返り、リカルドの方を向き。両手を広げ。 ふざけるようにおどけてみせる。 「――Ciao、リック。 良いニュースと悪いニュースがあるんだが、 どっちから聞きたい?」 (G8) 2022/08/15(Mon) 0:20:16 |
【秘】 風任せ マウロ → 狡兎 ツィオ「何の話だよ」 「とっくに部下に調査させてる。……それとも、お前の方で何か見つかったのか」 以前と同じくらいの口数に戻ってはいるようで。 君が写真を広げているテーブルに寄っては、端の方へ腰を預けて立っている。 「……抗争も激しくなってきたな。 そろそろ俺らも無傷じゃいられないだろ」 「備えは出来てるのか」 写真の方を眺めながら。 世間話のように、何でもない風にそう口にする。 小さい頃から知っている君たちなら、心配ないとは思っているのだが。 (-42) 2022/08/15(Mon) 0:33:25 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 "良い方"。リカルドが答えると、 ――片腕で抱くようにして、相手の背中に手を回し。 耳元で、相手にだけ聞こえるように囁いた。 「―― 俺がまだ、生きてる。 」――長年一緒に居ると嫌になる。 声の震えは、この距離では同期には見抜かれただろうな。 ▼ (G13) 2022/08/15(Mon) 0:41:21 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「……まだ、やることも、やれることもある。 もう少し、膝を折らず、地獄に付き合えよ、相棒。 動揺も絶望もは、下へも上でも伝えてやるな――」 それは、かろうじて保っている組織内の均衡を破りかねない。 酷なことを言っていることは分かっている。 だが、この酷なことは、俺なら言えて、俺しか言えず―― 俺以外には言わせない言葉だ。ならば、俺から伝えるしかない。 それにまだ、この目で見たわけじゃない以上、 その情報の全てを信じる必要もない。 身体を離して、息を一度だけ吸った。 「――少し、市井でこの件について情報で体を汚して来る。 風呂を沸かして待っててくれ」 言うと、相手の肩を叩いた。 (G14) 2022/08/15(Mon) 0:41:49 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 風任せ マウロ「ああ、怪しきを調べられる程度には頭が冷えたかい。 会議中のキミは、上に鍋を置いたら そのままアルデンテが茹でられそうだったからな」 いつものように揶揄うような口調で言う。 自分なりに案じてはいたが、やはり独力で立ち上がれる程度には、 鉄火場慣れもしているようだ。藪蛇だったな。 「まぁね。その辺は、リック(リカルド)辺りが、 政治的な部分も含めて上手くやるだろうさ――。 俺が心配してるのは、むしろ下手人が内側にいたときに、 打算もなにもなく仇とでも思って 迷わず引き金を引くやつなんだけどな」 心当たりはないか? と尋ねた。 (-46) 2022/08/15(Mon) 0:47:51 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 追いかけて来た問いに。 ナイフを片手に持った状態で、部屋の出口に片手を置く。 その掌の、爪が食い込んだ跡から――血が滴った。 「決まってるだろ。 ――言わすなよ」 ――俺もこれ以上は。 少し、"人間の顔"を保てない。 (G20) 2022/08/15(Mon) 1:22:16 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「リカルドにも釘を刺された。 いつまで経っても赤ん坊扱いしやがって」 自分の機嫌くらい自分で取れる―――と言えたらよかったのだけれど。 君たちがいなければもっと落ち着くのに時間を要していただろう。 自分がいつも以上に感情のコントロールが出来ていない事は分かっているが、素直に認めるのは嫌だった。 そういったところは、昔から変わらないのだ。 「さて。誰のことだろうな。 そんなことをすれば、成す術もなく潰されるのがオチだろうよ」 これは、もうひとりの幼馴染に言われたことだ。 本当に、2人して同じことを言う。 「……でも、まあ。 そんなバカがいたとしても、俺たちは大丈夫だろ」 「3人でこれまでやってきたんだ。これからもやっていけるだろ」 (-66) 2022/08/15(Mon) 2:31:53 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「俺がマウロを頼むぞってベビーシッター扱いしたときは 眉間にシワ寄せてたのに随分と律儀なやつだな、あいつも」 ある意味、あいつが居ることが、俺たち三人の鎹でもある。 俺たちのバランスはそうやってできていて、 何か一つでも欠けたり食い違えば別の形になってしまう。 昔から――そういう関係性だった。 「もし、そういう奴に会ったら伝えといてくれ。 そういうヘマをして潰されたやつに流す涙はないし、 俺も、リックみたいなやつも、大して動揺もしないし、 指さして笑ってやることになるってな……」 軽く笑って、付け足す。 「大丈夫、か――俺はともかく、リックは――。 その3人でやるために、随分と本気みたいでな。 お前をメイドマンにするために、色々やってるみたいだぞ」 愛されてるな、子猫ちゃん、と笑う。 (-132) 2022/08/15(Mon) 22:12:03 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「幹部になったとき――右腕がお前で。 左腕が、俺だとさ――。 随分、マフィアが抱く夢にしちゃ大きいって笑ったが」 そのバカみたいな夢に、 真剣に向かおうとしているバカのことを、 俺は少なくとも嫌いになれないが。 (-133) 2022/08/15(Mon) 22:13:49 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「何だかんだ……頼めば何でもしようとするところがあるからな。 良くも悪くもそういう奴だろ」 人に頼れとは言うが、リカルドは抱え込みすぎるところがある。 その荷物の一部を勝手に取っていって、代わりのクッションを投げ込む。 そうやれていたのが、俺たち3人だった気がする。 小さい時にリカルドが花瓶を割ってしまって。 彼が一人怒られたらどうしようと思って、マウロが庇おうとリカルドの前で棒を持って仁王立ちになっていたり、ツィオが先生に先に話を付けてくれたりして。 結局先生は怒らなかったのだけれど、子供の頃からそういった連帯感が自然とあった。 「耳にタコができるくらい言い聞かせておく。 "そんな薄情な奴らがいるらしい"ってな」 こちらも笑って。 「はは。よくやる」 「そう簡単には変わらないだろうよ、それこそ―――アイツが、組織を変えられる位昇進しないとな。 何年かかるか分かったもんじゃない、正気かよ」 血統問題は、この社会において最も重要視されているものだ。 他のファミリーの耳にでも入ったら、此処は確実に下に見られることだろう。 だけれど、それでも。と思うのは自分も同じだ。 友がそう思ってくれているのは、悪い気がしなかった。 ▽ (-228) 2022/08/16(Tue) 23:13:44 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「ハッ、馬鹿言えよ。 あいつが幹部になって、此処を変えるなら――― 俺たちは背中を預ける同列の存在になる。 右腕ってのはな、部下に付ける称号なんだよ。俺はあいつの部下なんて御免だね」 ならば、この男は。もう一つ上の夢を口にするのだ。 アイツと自分は上司と部下で終わるような関係でいたくなかった。 お前もそうじゃないのか?という視線を送って。 (-229) 2022/08/16(Tue) 23:16:11 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「あいつは、あいつにどうして周囲が甘えたがるか、 あいつが迷惑を掛けられた時にどういう顔をしてるか、 一度確かめてみろよとは言ってる」 そういうのが楽しいやつらが、 ましてや幼馴染に居るなんていうのは、 あいつにとって不幸であり幸福なことなのだろう。 いつだって、俺とマウロの貧乏くじを押し付けられるのは、 一番面倒見のいいあいつだった。 「今どき、女と寝た後の寝物語でも、 もう少し現実的な夢を語るだろうにな。 頭の出来が俺たちと違うのかリックはそれを本気で信じてる 古い知り合いとしては冷たい水を浴びせてやったほうが、 あいつの為かは今度議論しよう」 マウロも。 丁度らしさが戻って来たような笑みがこぼれ。 少しだけ安心をする。 ▽ (-240) 2022/08/17(Wed) 0:11:51 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロより、大きな大言壮語を聞くと、 珍しくぶはっ、と昔のように屈託なく笑い。 「おいおい。 同じ釜の飯を食ったくせに、 どうして俺以外のやつらはこう 自分の未来にロマンチストに育ったかなー」 目元の涙を拭い付け加える。 「生憎、俺は女意外にロマンを語らない主義でな。 賭けにしよう。 そのお前のでかい夢が叶ったときは、 俺がお前に煙草を一箱奢る。 お前の夢が頓挫した時は、 ――お前が俺に煙草を一箱奢りなよ」 きっとその煙草の味は、格別なものになるだろうと思ったから。 (-241) 2022/08/17(Wed) 0:12:15 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「今の今まで確認できてないだろうな。 あいつは誰かと喋りながら鏡なんか見られないだろ」 「失礼だって、顔を逸らせないんだ」 いつだって気ままな自分達に振り回されて、困っていただろうに。 まあ、この年になっても。それを悪かったと告げたことはないのだけれど。 それはきっと、それでも2人の事をリカルドがよく考えてくれているのを知っているからだ。 ▽ (-256) 2022/08/17(Wed) 2:27:14 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「突然変異を遂げたのはお前だってことだ。 そっくりそのまま同じ言葉返してやるよ、発情兎」 とはいえ、幼い頃からその片鱗はあったような気もするけれど。 少なくとも、自分達の前では確かにロマンのある話をしなくなった。 「はは、そりゃいい」 「もし頓挫したら、その煙草に特別に火を点けてやってもいいぜ。 人生で一度きりの大サービスだ」 もしそれがどちらに転んだとしても。 そうして同じように煙草を吸うことが出来たのなら。 きっと気分が良い結果にはなっているのだろう。 マウロも、そう信じていた。 「ま、そういう話をしにきただけだ」 「すっきりした。お前から話すことがなけりゃ、もう行くぞ」 (-257) 2022/08/17(Wed) 2:28:11 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ「よし、決まりだ。火までとは随分サービスもいい。 リピートしたいところだな お前の屈辱に歪んだ顔で吸う煙草は、 また格別だろうな――」 また一つ、人生に楽しみが出来た。 くだらない世の中だ、くだらない楽しみ方をして、 然るべきだ。 キティちゃん 「そっちも餌場に困ってもゴミ箱漁るなよ、不機嫌子猫」 笑って言うと、マウロが尋ねて来る。 付き合いたての男女の機微か? と揶揄いたくもなったが、 ここは大人として、ぐっとこらえて。 一言だけ。 ▽ (-259) 2022/08/17(Wed) 2:51:04 |
【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ「性格悪いな、お前がロマンとやらを語る女に見せてやりてえよ」 なんて冗談を返して。 君と、もう一人の幼馴染と。 変わらぬ日々を送れることを信じて。 「おう」 「また明日」 これが。 マウロという男と、君の交わした 最後の会話になった。 (-261) 2022/08/17(Wed) 3:02:50 |
ツィオは、誰にも見つからないところで、不味そうに煙草を吸う。 (a28) 2022/08/17(Wed) 14:36:14 |
ツィオは、今日も、自分で、煙草に火を着けた。 (a29) 2022/08/17(Wed) 14:36:39 |
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