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【人】 孤独では死なない兎 ツィオ>>5 >>6 負け犬 猫被り 【ノッテアジト廊下】 はぁ、と嘆息して、 マウロの横でそのザマを見る。 なんともまあ……締まらない。 それくらいが、自分たちには似合いなのかもしれないが。 「噛まれたらコトだから、 手出さない方がいいんじゃないかな。 もしかしたら野良犬かもしれないしな」 拾ってくれる優しい飼い主がいたら、 今度こそ首輪の一つでもつけてもらいたいものだ。 マウロの後ろから、近寄っていく。 (15) 2022/08/25(Thu) 21:17:12 |
【人】 孤独では死なない兎 ツィオ>>17 >>16 腐れすぎ縁 【ノッテアジト廊下】 「見てみなよリック、 俺たちの愛息子はこんなに立派に育ってるのに、 ベビーシッターのお前がそのザマじゃ笑いが出るな」 やれやれ、世話の焼けるやつらだと肩を竦めて。 生憎、女性以外の荷物を持つように、 俺の肩は出来てないんだけどなと言いながら荷物を持つ。 肩に荷物を抱えたまま。二人の前を行き、振り返る。 「まあ、病み上がり二人抱えて、 こんな場所でダンスを踊るつもりはないから安心しなよ。 たださ、キミら俺に何か言うべきことあるんじゃない? なあ、マウロ、リック」 そろそろ俺も――"おかえり"が言いたいんだが。 それは言葉にせずに、たった四文字だけ相手に求めて。 右手をマウロのために、左手をリカルドのために。 すれ違いざまにそれが出来るように、顔の横で相手に向けて開いた。 (18) 2022/08/25(Thu) 23:43:14 |
【人】 孤独では死なない兎 ツィオ【ノッテアジト廊下】>>19 >>37 ファミリー ――すれ違いざまに 軽い音で叩いていった手と、軽く重ねられた手に、 目を瞑って、笑いながら満足げに、口の端を持ち上げた。 「おかえり、俺の愛しい悪童ども――」 振り返ると、すれ違っていった怪我人二人の首を 纏めるように両手で抱いて廊下の行く先を指さす。 そこには。 あの日三人で忍び込んで、こってり怒られてなお、 網膜から消えてなくならなかった『街並み』がある。 俺たち大人になり切れない少年が、 ――不要の烙印を押されたはずの孤児が。 何かを求め、希求してしまうほどに光り輝く街並みがあった。 ▽ (38) 2022/08/27(Sat) 19:51:39 |
【人】 孤独では死なない兎 ツィオ【ノッテアジト廊下】>>38 "マウロ" "リック" "ツィオ" ――俺は嗤う。 「――天辺取ろう。 今度こそ、手を伸ばしても届かなかったあの景色を、 諦めの悪い死にぞこないの俺たちのものにしよう。 独りじゃ無理だ。二人でも足りない。 ただ三人なら、急に敵が居なくなる――そうだろ?」 こいつらの顔を束ねて見えなくしたのは、 互いの表情を見えなくするため。 だってキャラじゃないだろう――? 本気で夢を見るときの横顔なんか、 いつだって、男は見られたくないもんだ。 その三つ並んだ背中が。 あの日、監視塔の上で街を眺めたその背と重なる。 carina. 「――さあ。――踊ろうか、カワイコちゃん」 兎は、マフィアの顔で嗤った。 (39) 2022/08/27(Sat) 19:58:25 |
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