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【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「たのしいのであれば、良かった です」 それならば、このやり取りをした甲斐がある。 たのしいことはラウラにとっても、いいことだ。 「…どう、でしょうか。 満足いただけるなら、それも役に立った と言えるかと」 片方の手の指先を己の胸に置いて、小首を傾げた。 役立ち方はひとつではないのだから、相手によっては 遊び も。「………そう、ですね。知れる日があればいいと、思います。 いつ死ぬかも分かりませんが、いつの日か……………」 そんな言葉を零しながら、気づけば空になったグラスを眺める。 己が死ぬ日はどうか、上司よりも先であればいいと願って。 ──いても、そう上手くいかないこともある。 女は、己が上司と貴方に迫る凶刃に気づけずにいたのだから。 (-12) 2022/08/14(Sun) 21:46:53 |
【魂】 piacere ラウラ>>2:_8 女が急くことはない。待つことには慣れているから。 やがて扉が開く頃、顔を隠したままでは警戒も解けないだろうとスカートに差し込んだ手を抜いて自らヘルメットを外す。 中におさめるようにして束ねられていた髪は落ち、その姿をよりよく顕にするだろう。 「……………はじめ、まして。…貴方は、悪い狼ですか」 聞きたいことはそうしたことでは無いが……。 ひとつ問いかけて、シートから下りる。 「……いえ、何方にしても まずは」 と、深く頭を下げる。女に敵意はない。 ただ追いかけることで迷惑をかけたのは確かだから、と。 許されるかどうかは分からないがこれは本心だ。 貴方がアルバの人間だとして、素直に問いかけたところで今回の件に関わりがあるかどうかを明らかにすることは叶わないだろう。 故に、誰か一人をつけて回れば もしかすると何か行き着くかもしれないと考えた。 もしも関わりが見えれば、敵対する理由が明確となり 己が上司も動きやすくなるはずだから。 (_0) 2022/08/14(Sun) 22:43:34 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 ここ数日続いている会議だが、何かがいつもとは違う。 己が上司の姿を探して視線をさ迷わせて。 聞こえてきた声に、言葉に──動きを止めた。 「……フィオレロ様………………………………マウロ 様、」 表情に変化は見られないだろう。 壁際に立ち尽くして、さ迷わせていた視線が落ちる。 …女は、それ以上に声を出さなかった。 (G3) 2022/08/14(Sun) 23:22:52 |
【独】 piacere ラウラボスが死んだ時、本当は凄く悲しかったのだろう。 それでもまだ、仕えるべき人がいたから 表に出ることは無かった。 それなのに。 …もう、いない。本当に? また 、いなくなるのか。やはり己はあの人達がそう呼んだように──なのだろうか。 数日前に話した彼の姿も思い浮かべて、吐息を零す。 息がしづらい。まるで餌を求める魚のように口をはくと動かした。 (-33) 2022/08/14(Sun) 23:30:33 |
ラウラは、視線を落としたまま動かない。 (a2) 2022/08/15(Mon) 0:18:54 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → piacere ラウラ (-43) 2022/08/15(Mon) 0:34:13 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 >>G11 ヴェネリオ様 名を呼ばれて、落としていた視線が上がる。 その表情も瞳も、全くと言っていいほど変化がない。 「…ヴェネリオ 様、いかがなさいました か」 声にも震えはなく、あくまでいつも通りだ。 視界の中で見えるそれぞれのやり取りも 聞こえていた 。背筋を伸ばし、紡がれる言葉を待っているだろう。 (G15) 2022/08/15(Mon) 0:44:21 |
ラウラは、────。 (a3) 2022/08/15(Mon) 0:44:36 |
【秘】 piacere ラウラ → デッドヘッド ヴェネリオ「……………、」 その意味を理解した。 上手くいかなかった呼吸のせいか、喉がヒュッと音を鳴らす。 唾を飲み込んで、乾きかけた喉を潤した。 「……………ありがとう、ございます。 ……マウロ様を守れず、申し訳 ございません」 (-45) 2022/08/15(Mon) 0:45:57 |
ラウラは、ヴェネリオ様へと深く頭を下げた。 (a4) 2022/08/15(Mon) 0:46:23 |
【独】 piacere ラウラ己は他者にとって価値のない人間だ。 …正しくは、優先して手を伸ばす価値のない人間だ。 飄々とした彼にも、道化の仮面を被り振る舞う彼にも。 そして、己が上司である気分屋の彼にも。 だからこそ少しくらいは役に立てればと、そう願った。 どこか壊れてしまった己でも力になれるのなら。 (-56) 2022/08/15(Mon) 1:43:55 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → piacere ラウラ「あの男は謝罪を求める性格だったか。 そうはみえなかったがな」 へたな慰めも、感傷の世辞も与えない。 何か言おうものなら、駒が減っただの面倒が増えただの、 ぞんざいな扱いのオンパレードになってしまうからだ。 そういう男に、見せている。 これ以上死者の話題で傷つける必要が無いことを知っている。 「あいつの代わりの穴はあいつにしか埋められない。 お前は引き継げる仕事をしつつ、 何度も言うが急務の要請があれば誰かに言うように。 ちなみに、俺はコルヴォ以外の掃除屋とも 仲良し だ」まるで子供に言い聞かせるように繰り返せば軽く肩を叩いて通り過ぎて。 いつの間にかあなたのポッケにキャンディを落としていけば、また席に座って頭を悩ませている姿を見せていた (-58) 2022/08/15(Mon) 1:51:59 |
【秘】 piacere ラウラ → デッドヘッド ヴェネリオ一体どこまで見られていたのだろうか。 まだ上手くいかない呼吸の中、何とか思考を巡らせる。 「……いえ、ラウラが下手なことをすれば 相手に利を与えてしまう、ので」 などと口にするも、追いかけること自体が悪手と言われればそうでしかない。 とはいえ組織としてかと問われれば、女は否と答えるだろう。 「……はい、かしこまりました。何かあれば、次は 必ず」 肩を叩く手の熱にゆっくりと息を吐き出す。…少し、楽になった。 突然の仲良しという意味には僅かに首を傾げ、離れ行く貴方を見送る。 その意味は会議室から立ち去る頃に理解を得るだろう。 その後にポッケの中のキャンディにも気づいて、その甘さに心を癒して。 ──また、息がしやすくなった。 (-65) 2022/08/15(Mon) 2:23:44 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 女の傍にはもう、誰もいない。 先程まで言葉を交わしていた幹部の彼を眺めていれば色とりどりのキャンディが空を舞う。 いくつが地面に落ちて、いくつが綺麗に手に納まったのかまでを追いかけて。 「──────…」 誰にも届かない言葉を呟き、足を動かす。 ここに残る人ももう、そう多くはないだろう。 静かになった会議室の中でそっと息を吐き出し、その場から立ち去った。 (G26) 2022/08/15(Mon) 2:36:47 |
【独】 piacere ラウラ会議室を去ってすぐ、先程のヴェネリオ様の言葉に納得したように頷いた。 恐らくだが、 そういうこと なのだろう。先程までより明瞭になった頭で次に己がすべきことを考えて。 …ふと、ポケットの中から小さな音が鳴る。 手を中に入れ取り出せば、見た事のある包みが目に入った。 「……いつの、間に」 気づかなかった。確かに飴をくれていたらしい。 アメだけでなく、こんなものまで。 女は包みからそれを取りだし──。 (-69) 2022/08/15(Mon) 2:50:02 |
ラウラは、キャンディの甘さに小さく息を吐き出した。 (a6) 2022/08/15(Mon) 2:50:30 |
【人】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 同じアソシエーテでスナイパーライフルを使用出来そうな者にどれが使いやすいのかなど問いかけている姿がある。 勿論答えはひとつではないから、頭を悩ませて。 「……………やはり、聞いておくべき でした」 そんな言葉を零し、何かを思うように遠くを見つめる。 どれが合うかの確認も含めて以前に触れたことはある、が。 ピストルを主に使用することにしてからは手を出さずにいたものだから。 メイドマンやソルジャーに問いかけるのもひとつの手ではある。 …ただなんとなく、それは行わずに今に至る。 (11) 2022/08/15(Mon) 3:33:11 |
【独】 piacere ラウラ別に。…別に、言葉通りにそれを扱う必要などないのだろう。 己はただのアソシエーテで、それ以上でも以下でもない。 「……フィオレロ様、ラウラは…………………」 変わらない表情で変わらない声で呟いて。 ぼんやりと、窓から空を眺めている。 変化が見えなければ問題ない、と言えるのか。 …また、息がしづらくて。苦しい。 (-95) 2022/08/15(Mon) 10:55:17 |
ラウラは、探している。 (a7) 2022/08/15(Mon) 12:42:26 |
【独】 piacere ラウラ無意識に、上司の姿を探している女の姿がある。 本当にもう、いないというのか。 「……………マウロ様、」 名を呼んでみてもあの人の声は、ない。 昔、同じような気持ちを誰かに抱えていた気がする。 その名前は思い出せないけど。………。 (-104) 2022/08/15(Mon) 12:50:25 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「ラウラくんはいい子だねぇ……騙され……いや、 ……強いから大丈夫と信じたいんだけど……」 貴方の言葉と仕草を見て少し何かを言い淀んだが、 むむ、と考えはしたが 「マウロさんがいるから平気か」 と小さく呟くだけで、その悩みは回避された。 この男の中では問題は解決した。それで終わっている。 根拠とした上司が死んだのが同時期なら、認識は最後までそうであっただろう。 「……うん、でも今くらいが一番いいのかも。 "できればいい"と淡い夢くらいが幸せなんだろう。 でもまあ……見つけちゃったら報告してよ。 結構勝手に仲間意識、抱いちゃって気になってさぁ。 君が幸せな何かをその目で見つけるのを祈っているよ」 渇望まで行くと、幸福と絶望の総取りになりかねない。 それは何より、この時の男が悩んでいた事なのだが。 そんな暗い話は今はいいだろうと避けた。 何の因果か。 この後に自分と同時期に彼女の上司が殺害され、 貴方に軽率な事を述べたと悔いることもなく、 「それじゃ、また機会があったら飲もう」 去り際に伝えた言葉が交わされることも、二度とない。 (-114) 2022/08/15(Mon) 16:45:55 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「……いい子、ですか。………そうとも言えません、が。 大丈夫です。ラウラが何かをするのは、ノッテの為だけ ですから」 胸に置いた指先はするりと胸を辿りながら落ちて。 空のグラスのふちをなぞり口紅を落とす。 その指先を傍にあるナプキンで拭い、満足気に頷いた。 「…わかりました。もしも見つけることが出来たならその時は。 …どうか、フィオレロ様が一番に ラウラの話を聞いてください、ね」 約束です、と微かな笑みを口元に浮かべて呟く。 それが叶わない約束になることをこの時はまだ、知らない。 去り際の言葉もまた、叶わないものだ。 機会があるなどと思い込んで、未来を当たり前に想像して。 残されるのは、どうにもならない思いだけ。 息苦しくて、はくと口を動かした。 この思いが何かを問いかけることが出来そうな相手は……もう、いない。 (-124) 2022/08/15(Mon) 20:56:41 |
ラウラは、叶わない■■ばかりが増えていく。 (a9) 2022/08/15(Mon) 21:06:31 |
【秘】 piacere ラウラ → 無風 マウロ女は無意識に、貴方の影を探している。 「………マウロ様、」 揺らぐ視線のまま玄関口方面に歩いて、小さく名を呼ぶ。 それに応える声はないから、虚しい響きが残るだけ。 「……ラウラ、は」「……、」 「……………マウロ様のお役に、……立ちたい です」 いつものように見下ろす視線もなく、煙の匂いもここには無いのに。 何故だか胸が苦しくて、そっと目を伏せ 胸に手を添える。 ツィオ様の問いに答えを見つけられないまま、今がある。 貴方があの問いを己にするなどとは思えないけれど。 「……………好きです、よ。……マウロ 様、」 この言葉はきっと、メイドマンである彼らに告げた意味合いと同じだが。 己にとってこの感情にその名前をつけることが正しいか理解は出来ないままだが。 それでもなんとなく、普段は伝えずにいたそれを言葉にして……。 ──そっと、その場から立ち去るだろう。 貴方も、他の誰も知らない女の姿が、そこに。 (-127) 2022/08/15(Mon) 21:38:55 |
【魂】 piacere ラウラ>>_1 問いへの応えが返される前に頭を下げたものだから、貴方の言葉に頷くことも返事を返すこともなかった。 しかし挙動から見える自信や解けない警戒。注意深くこちらを見つめる視線は頭を下げる直前に瞳に映り、貴方がどういう人間か僅かながらに理解する。 続いて聞こえた声は静かで、それでいてこの場によく響いた。 女の顔を隠すようにして落ちていた髪は顔を上げる仕草とともに持ち上がり、視線はまた絡み合うだろう。 「…………申し遅れ、ました。…ラウラは、ノッテの人間 です。 恐らく、貴方様は言葉にせずとも 凡そ理解はされていたのでしょう」 両手を身体の前で軽く重ね、真っ直ぐに己と同じ色を持つ瞳を見つめる。 ゆったりとした言葉からはやはり敵意は感じられない。見せない訳ではなく、本当に微塵も含まれていないことが伺えるはずだ。 「…目的は、此度の件について……何か一つでも、情報を得られればと 探しておりました」 最初は、怪しい動きを見せるようならそれを理由に何かしらの行動を起こすつもりではいたが……。 追いかけるうちに、そして対話するうちに、その気持ちも変化しつつあった訳だ。 「……これは ラウラの勝手な行動で、ノッテは関係ありません。 ………………何も知らない中、付け回してしまったのであれば 本当に申し訳ございません」 血の掟を破ってまで行うべきことかと問われればきっと別だ。 こうした行動で相手に利を渡してしまうことも勿論考えてはいた。 それでも己の慕う者の様子から、行動を起こさずには居られなかった。 (_2) 2022/08/15(Mon) 23:20:53 |
【魂】 piacere ラウラ>>_3 >>_4 「…よく、ご存知 ですね」 名前の意味を知る者はそう多くない、と感じている。 ノッテではわざわざそうしたことを口に出すことも少ないだろう。 だからだろうか。 貴方からの視線と言葉に、何故だか落ち着かなくて。 少しだけ、逸らしたくなった。 「………はい。勿論……存じて、おります」 女は今まで、掟を破ることなど一度たりとも無かった。 勿論他のルールでもそうだ。なのにここにきて初めて、それを破った。 「今回の件が落ち着いた後、如何なる処分も受けるつもり……です。 ただのアソシエーテがこのように動くことはきっと、許されません」 女に差し出せるものはそう多くはない。 それでもその全てを差し出す程の覚悟はしているつもりだ。 例え結果としてあの方の傍に居られなくなるとしても。 あの方には己と違って親しき者達がいる。それでいい。 「…ですが、良い子になるだけではきっと 辿り着けません、から」 (_5) 2022/08/16(Tue) 13:06:17 |
【独】 piacere ラウラ/* 死之商人は決闘者であるラウラだけが死んでも死なないけど 邪気絆を持つもの ラウラとサルヴァトーレ様が死んだら 後追いしちゃう認識でいいんだよな…… 暫定死之商人の命を握りたくない 後追いしないで サルヴァトーレ様が生きれば問題は解決する これ以上話をした人 死ぬな………他も死ぬな…… (-178) 2022/08/16(Tue) 14:51:39 |
【魂】 piacere ラウラ>>_6 貴方の視線がどうにも居心地が悪いと感じるのは何故だろう。 その笑顔も声も、仕草や言葉も。そのひとつひとつにそうした感情を抱いてしまう。 それでも逸らすことなく見つめ続け、ゆったりと口を開く。 感じているものを表に出すことは無いだろう。そうしたことには慣れているから。 「……いえ。…アルバは家族なんです、ね。 にも関わらず こうした行動を取らせてしまい、申し訳ございません」 もう一度頭を下げて、通りやすいようにその場から退く。 それだけではなくバイクのキーを抜いて、スカートを捲し上げ隠し持っていたダガーナイフと拳銃を取り出し、まとめて床に置いた。 敵意がないことを貴方は理解しているだろうが……これで己には何も出来ないという改めての意思表示を見せる。 「………お時間をいただき、ありがとうございました」 最後に、真っ直ぐに貴方の目を見つめてから瞼を閉じた。 何も知らないのかもしれないということは考えていたし、その答えが貴方の口から語られたことで確かなものとなったのだから これ以上に何かをする必要などない。 であれば誰が、どうして、何の目的で。こうしたことを行ったのか……怪しい人間を探し出す方が余程慕う者の為になるだろう。 今日の件については後程報告するとして、明らかになるまではまだ動かなければならないと思考しながら立ち尽くす。 車の音が遠ざかるまではそうしているだろう。 (_7) 2022/08/16(Tue) 20:33:30 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 表の喧騒が僅かにしか届かない路地裏の奥で、静かに立ち尽くす女の姿がある。 女は、 何処へ向かうべきか迷っている。 時折傍を通る野良猫や人々に僅かに視線を向けるのみでその場から動く様子がない。 「……………、」 (55) 2022/08/16(Tue) 22:07:58 |
ラウラは、その手に何かを握りしめている。 (a19) 2022/08/16(Tue) 22:08:10 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>58 リカルド様 名を呼ばれて反応するのは、一呼吸おいてから。 上司と似た背丈である貴方と目線を合わせるには見上げなければならない。 「………リカルド 様、…何、……を しているのでしょう、か」 問われた言葉に、問いを返して口を閉じる。 それは貴方への問いではなく、自問と言える。 握りしめているものを隠す様子はないが、それをわざわざ見せる真似もしないのでやはり貴方にはそれが何かを理解できないだろう。 とはいえ、女の上司と仲のいい貴方だ。目にしたことがあるのならば、気づく可能性の方が高い。 ──女が握りしめているのは、煙草だ。 片方の手には封の空いた箱が。もう片方の手には火を付けたのか、半分ほど減ったそれが握られている。 もしかするとこの場には、煙の匂いが残っているかもしれない。 そしてもうひとつ。この女が煙草を嗜む様子など一度たりとも見かけたことは無いはずだ。 (59) 2022/08/16(Tue) 23:08:55 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>60 リカルド様 問い返したところで答えが返されることがないのは当たり前だ。 それもそうかと頷いて、煙草を握りしめていた手を胸の前まで動かし開く。 そこにあるのは確かに貴方の知るそれで、火がついたまま握りしめていたのだろう。手のひらには火傷の痕が残されている。 それでも表情ひとつ変えやしない。まるで痛みを忘れてしまったかのように。 緩々と首を横に振り、再度口を開く。 「…いえ、……ラウラは、マウロ様がどこにいるか 存じ上げません、から」 関係はあなたの思う通りだ。それ以上でも以下でもない。 一方的に慕っていただけで、ソルジャーとアソシエーテと形容する以外に他ない。 「………何処か一つでも 怪しい素振りを見せた人間を、捕まえて 来るように。 連れてくるだけで、いい。……抵抗するようであれば、無力化くらいであれば 構わない………」 あの日の言葉を思い出してひとつひとつ丁寧に、ゆっくりと言の葉を紡ぐ。 たったこれだけ。それでも、女にとっては価値のある言葉だった。 (61) 2022/08/17(Wed) 0:07:32 |
ラウラは、役に立ちたいと願った。 (a20) 2022/08/17(Wed) 0:08:59 |
ラウラは、────。 (a21) 2022/08/17(Wed) 0:09:10 |
ラウラは、 また 間違えてしまった。 (a22) 2022/08/17(Wed) 0:10:03 |
【独】 piacere ラウラ傍にいれば救えたかもしれないのに。 勝手な行動をした先が今に繋がっている。 後悔してももう遅い。また、選ぶべき道を──…。 (-242) 2022/08/17(Wed) 0:13:42 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>65 リカルド様 「………、……申し訳、ございません」 深くため息を付く貴方を見て、出てくる言葉は謝罪のみ。 己の傷よりも、他者に迷惑をかけてしまうことの方が重大だ。 寧ろ傷のことなどこれっぽっちも気にもとめていないのだから。 「…………煙の、…匂いがするのです。マウロ様のお側に、いると。 ……ですが、それももう 消えて、しまって。…落ち着か、なくて」 火をつけたものの、好んで手をつけることがなかったそれを上手く吸うことなど出来ず。 煙だけが漂うように周囲に浮いていた。動けなくなったのは、そこからだ。 己よりも遥かに長く傍にいた貴方 達 に迷惑をかけるべきではないとそう思考するのに。そんな考えに反して思わず零してしまった本音に、表情に変化はなくともそれなりに驚いていた。 そうした中での提案だったものだから、思わずといった形で瞳を揺らす。 慕う者はもう居ないのだと認めたくなかったから、そこには近寄らずにいた。近寄れずにいた。 開いた手のひらをまた握りこんでしまうくらいには、動揺の色が見えているだろう。 それでも素直に頷くのは性分か。何を言えばいいか迷ってしまったからそれに留めるのみで、迷い子のように貴方の次の言葉を待ち目を見つめている。 (66) 2022/08/17(Wed) 5:34:20 |
【人】 piacere ラウラ【路地裏】 >>67 リカルド様 貴方の言うことは最もだ。この場に留まったところで何かメリットがある訳でもない。 それを理解していても、今の今まで動けずにいたのは確かだが。 差された手に一度視線を落とし、僅かな間をおいて頷く。 一人であればそのまま放置していたものとはいえ、やはりこれについても貴方の言うことが正しいだろう。 「……そうした、つもりは。…気を付け、ます」 女の中では普通なものだから、そのようなことを告げられるとは思わず。 けれど数日前のツィオ様の言葉を思い出して、 そうした面も含めての言葉だったのだろうかと思案する。 その答えを出せるかどうかはともかくとして、地面に縫い付けられたように動けずにいたその足は、背を向ける貴方を追いかけて動き出す。 決して気持ちが晴れる訳では無いだろう。それでも行動しないことよりも己のためになる。 そんな気がした。 「……、…着いて、行きます。ラウラもきっと、後悔します から。 ………………リカルド様、…ありがとう、ございます」 喧騒が近づく。表通りは今日も楽しげで、変わらない日々だ。 賑わう人々を眩しいものでも見るかのように目を細め見て、そっとポッケの中に煙草をしまう。 貴方から紫煙の香りは漂わないけれど、やはり幼馴染と言うべきか。 追いかけるその背が上司の姿と重なって、ほんの一瞬だけ立ち止まり、路地裏を見つめてからまた歩き出すだろう。 貴方の背を追って、あの人の部屋へと。 (73) 2022/08/17(Wed) 13:48:12 |
ラウラは、探している。 (a25) 2022/08/17(Wed) 13:50:56 |
ラウラは、誰かといれば見つかるだろうか。 (a26) 2022/08/17(Wed) 13:51:11 |
ラウラは、────。 (a27) 2022/08/17(Wed) 13:52:26 |
【人】 piacere ラウラ【マウロの部屋】 >>74 リカルド様 歩を進め部屋が近くなると、何故だか鼓動が早くなる。 どうしてかは己では理解できなくて、貴方の後を追いかけながら小首を傾げてみたり。 大家への話を通し、鍵を借りて上司の部屋に辿り着くまではそう時間もかからなかったはずだ。 手際のいいその様子に何を思うのか、背後から静かに眺めていた。 扉を開けば夏特有の蒸し暑さが身を包んだ。それに加えて求めていた紫煙の香りが漂ってくる。 あれからそう何日も経っていないはずで、先程までも匂いだけは纏っていたが……懐かしいような、そんな気持ちになった。 手当を促されれば大人しく従うだろう。 蛇口から流れる水は少しの間だけ温くて、次第に冷たくなるそれを患部に当てていれば、ようやくといった形でジワジワと痛みを自覚する。 ぶっきらぼうな物言いは確かに上司に近い。 同じとは言えないが、ここでもまた似たものを感じて彼を想う気持ちが強くなる。 水の流れる音。エアコンが動く音。静かなこの場にはそれらがよく響いているのを感じて、女の視線が部屋を見回すように動く。 そうしていれば貴方は視線と視界におさまるからその様子を見つめて、そうしてある一点に向かっているのに気づきを得るだろう。 「……………写真、ですか」 遠目ではそれがどのようなものか理解はしづらい。見ようにも手を冷やすようにと言われているから、まずは問いかけるのみだ。 (75) 2022/08/17(Wed) 17:41:22 |
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