04:55:35

人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ

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視点:


【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    
―――――?


  
(-2) 2024/06/13(Thu) 23:51:05

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




       
暁。



 
(-3) 2024/06/13(Thu) 23:55:11

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 気が早ってしまった僕は
   待ち合わせ時間より早く来ていたから

   彼女が来てくれたのが見えた時
   ここだよと手を振って。

   だんだんと近づいてきて
   くっきりとしてくるシルエットに
   僕は思わず目を奪われた。      ]


(-4) 2024/06/14(Fri) 22:27:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ その人の普段と違う姿を見ると
   嬉しくなってしまうのが人間の性というもの。

   何か特別意識してくれたらそれもいいし
   そうじゃなくても私服を見るだけで
   自分は相手にとって特別って錯覚できるからだ。

   普段見ることの無い幸阪の私服姿、
   髪型ひとつ違うだけで印象も変わる。

   なにより嬉しく思えるのは
   この幸阪を今僕が独り占めできるってこと。
   ]


(-5) 2024/06/14(Fri) 22:28:14

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   う、ううん。大丈夫、待ってないよ。


 [ 思わず見惚れたなんて
   言えるはずもないから。

   慌てた様子で
   大丈夫だって幸阪には伝えて。   ]

(-6) 2024/06/14(Fri) 22:28:42

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そ、そう?
   それはきっとお互い様だよ。


               幸阪だって、
可愛いんだし。




(-7) 2024/06/14(Fri) 22:29:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 改めて言うのは少し恥ずかしい。
   照れたように幸阪に微笑みかけて
   手を繋ぐかという問いかけに頷くと。  ]


   そうだね。寒いし、それに…

         せっかくのデートだし。


 [ 理由をもうひとつ付け足して
   彼女の手を取り、行こうと目配せをした。  ]*


(-8) 2024/06/14(Fri) 22:30:53

【雲】 宮崎暁



 [ 溶けていくアイスクリーム
   分け合うほど口の中にはメロンとバニラが混ざって。

   お互い縁がなさそうに見えて
   いざ食べ合わせると相性がいいのは
   まるで僕達のようだって。>>D0-

   何気ない会話の中に
   勝手に自分たちを照らし合わせて微笑ましくなる。

   幸阪の部屋に行ってみたいと頷いたのだって、
   ただ幸阪のことを知りたくて。>>D1

   なんの用事がなくても
   こうして話せるということが
   当たり前じゃないことを知っているから

   幸阪じゃなければ
   こんなに話が弾むこともなかったはずだ。   ]

   
(D9) 2024/06/14(Fri) 22:31:57

【雲】 宮崎暁



 [ 幸阪にだってバレていたはずだ。>>0:8>>0:16
   幸阪にその素質があったと思っていたとはいえ
   僕達の関係が始まったその時は
   幸阪でなければダメな理由なんてなかった。

   僕がたまたま最初に出会った彼女が
   たまたま僕と似た気持ちを抱えていたから。
   僕を受け入れてくれていたから。

   それさえ同じだったら。
   幸阪ではない誰かだって不都合はなかったんだ。 ]


(D10) 2024/06/14(Fri) 22:32:46

【雲】 宮崎暁



 [ それでよかったんだ。

   だって僕達に未来はなくて
   僕達はいつか、離れ離れになるから。


             なのに、なのに──。 ]


(D11) 2024/06/14(Fri) 22:34:16

【雲】 宮崎暁



 [ これ以上は役割で片付けられる域を超えている。
   二人の心を交ぜ合わせた時、
   二人とも幸せだったとしても
   あるいは二人とも不幸になってしまったとしても

   痛みを背負うのは幸阪の方だ。


              ここから先は…………。 ]


(D12) 2024/06/14(Fri) 22:35:07

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   え…?

         そ、そんなの、だって…>>D5




(-9) 2024/06/14(Fri) 22:35:34

【雲】 宮崎暁



 [ 弱腰が作り出す見せかけの理性。
   誠意という名の謝罪に隠れた、逃げ。

   そんなものはまるで無意味なんだと
   幸阪の言葉が蔦のように絡みつく。

   この先の自傷行為は
   役割の一環なんじゃないかって。>>D7
   僕の心の逃げ道が示されて。

   それでも僕の心を締め付けるのは
   赦しではなく、彼女の懇願。>>D8

   してもいい、じゃなくて。
   したい、という声。胸元に顔を埋める仕草。

   まるで、行かないでと、言われた気がして。
  ]


(D13) 2024/06/14(Fri) 22:36:45

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



         僕も、したい。

(-10) 2024/06/14(Fri) 22:38:07

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月





        結月とだから、したい。


      

(-11) 2024/06/14(Fri) 22:38:35

【雲】 宮崎暁



 [ 僕は幸阪結月大切な人を手折る。

   待宵草の芳醇な香りに酔いしれ、
   引き寄せられる獣のように。

   他ならぬ君だからいいんだって。

   他の誰かの物語では大団円になるはずの
   それでいて僕達二人にとって、
   最も残酷な愛の調べを奏でながら。   ]**


(D14) 2024/06/14(Fri) 22:39:21

【人】 宮崎暁



 [ 気づけばあっという間に冬になった。

   あと数ヶ月もしたら
   幸阪と出会って一年を迎える頃。

   秋のまだ服装に迷う時期を超えて
   もうすっかりとコートまで羽織る季節。

   僕はといえば
   いつものように幸阪に会えば
   ご機嫌な様子になるのは相変わらず。

   ひとつ変わったことがあるとすれば
   付き合い始めた頃より
   その距離がぐっと縮まったことくらい。 ]


(1) 2024/06/14(Fri) 23:50:58

【雲】 宮崎暁



 [ 蝉が鳴く昼下がり
   近くの小学校が午後の授業の予鈴を鳴らす中、
   僕は彼女との秘め事に耽ける。
  
   不安に思わせたくないと丁寧に愛でる傍らで
   大切な人を乱してしまいたい願望に挟まれて
   葛藤すればするほど、心地良かった。


   お姫様みたいに抱き上げ
   ベッドに寝かせて、何度も口付けをするのは
   溢れた愛情と独占欲の裏返しだ。

   制服のリボンのフックを取り
   ひとつひとつボタンを外すと
   その度に真っ白な肌を覗かせる。

   初めて見た女の子の身体は
   言葉が出ないほど美しくて

   しかもその相手が結月なんだって思うと
   僕はもう止まれなくなってしまった。   ]



   
(D15) 2024/06/14(Fri) 23:51:47

【人】 宮崎暁



   おはよ、幸阪


 [ 毎日のように交した挨拶
   夏休み明け、僕は幸阪に言ったんだ。

   幸阪の家に迎えに行くから
   よかったら毎朝一緒に学校に行こう。
   僕がそうしたいんだ、って。

   幸阪が僕のわがままを聞いてくれていたら
   今日の挨拶はきっと彼女の家の前になるはずだ。 ]


(2) 2024/06/14(Fri) 23:52:08

【人】 宮崎暁



 [ いつものように手を繋ぐ。

   でもいつもよりももっと近く、
   指先同士を絡めると、そのままぎゅっと握る。 ]

(3) 2024/06/14(Fri) 23:54:40

【雲】 宮崎暁



 [ 指先で、唇で、肌で、
   感じるのはかけがえのない恋人の味。

   まだ花開く前の美しい蕾
   時間をかけて待宵草の花を開けば
   頭がその香りに酔ってくらりとする。

   すぐに自分の手で花弁を散らすのに
   まるで花の蜜を舐めるように

   楽器を奏でるような烈愛は
   結月を蕩けさせるまで続けて。 ]


(D16) 2024/06/14(Fri) 23:55:40

【人】 宮崎暁




    [ 今日は彼女に、大事な話があるんだ。  ]


(4) 2024/06/14(Fri) 23:57:10

【人】 宮崎暁



 [ いつもなら楽しい登校の時間
   でも僕は彼女の前だというのに
   浮かない顔をしてしまう。

   これでは幸阪に気を遣わせてしまうかも。

   でも、あの日の反省を踏まえて
   幸阪にはハグ以上のことはしていないし
   名前だって呼ばないように気をつけている。


   だから、これは、言わなきゃいけないんだ。   ]


(5) 2024/06/14(Fri) 23:57:58

【雲】 宮崎暁



 [ いつも寝るだけのベッドが
   想いの丈を語るように大きく鳴く。

   飲まれればもう引き返せない。
   沼にハマっていくみたいに
   奥底で彼女と繋がる度に
   彼女の中に感情まで引っ張られそう。

   シワになるのも構わず脱ぎ捨てられた夏服に、
   すっかり汗をかいたコップは
   中の氷が今にも消え入りそうで。

   それでも僕は
   結月を求めるのをやめない。


            だって僕は結月のことを…  ]



(D17) 2024/06/14(Fri) 23:58:54

【雲】 宮崎暁



   結月のこと
   僕でいっぱいにしたい。

      僕のことしか考えられないようにしたい。


(D18) 2024/06/14(Fri) 23:59:26

【人】 宮崎暁



      ねぇ、幸阪

            あのさ、僕……


(6) 2024/06/15(Sat) 0:00:05

【雲】 宮崎暁



   結月は独りじゃない。

   世界に置いていっても
   僕は置いていったりしないから。

         僕だけは、結月の味方…だから。


(D19) 2024/06/15(Sat) 0:01:29

【人】 宮崎暁



      転校が、決まったんだ。*


(7) 2024/06/15(Sat) 0:02:05

【雲】 宮崎暁



     大好きだよ。

               結月。**


(D20) 2024/06/15(Sat) 0:03:09

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   
―――――嫌じゃ、なかったから。


  
(-12) 2024/06/15(Sat) 2:05:00

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 知っているから、私の全部を刻んで。
  私のことを手折って、思い出にしてほしい。 ]


 
(-13) 2024/06/15(Sat) 2:06:28

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ いつもと違う髪型にしたのは 
  本当に恋人同士ならきっと違う自分を見せたいって
  思うんじゃないかなって、想像したから。

  普段はしない髪型もその表れ。

  本当に好きな人相手ならお化粧したりとか
  もっと張り切ってコーディネートを考えるだろうけど

  些細な変化に留めたのが
  私達の関係をよく表していた。 ]


  
(-14) 2024/06/15(Sat) 21:03:47

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ほんと?
   なーんか怪しいけど。
   

[ 慌てた様子を見て、無理してるんじゃないかって
  勘違いした私は少し首をかしげて。 ]

 
(-15) 2024/06/15(Sat) 21:05:59

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   …………ありがと、嬉しい。


[ 別に好きな人相手じゃなくたって
  異性からの可愛い、はちょっと照れる。

  言っている人が照れていれば尚更。
  お世辞かもしれないけど。
  そうだとしたって嬉しいことに変わりない。 ]

 
(-16) 2024/06/15(Sat) 21:06:32

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    あ、やっぱり待ってないって嘘でしょ?
    こんなに手が冷えてる。


[ 握った手は冷たくて、
  少し咎めるような目を向ける。

  私がちょっと走ってきたせいで
  体温が上がってるだけかもしれないとは思い至らず
  待たせちゃったのかなって思ったから。 ]

 
(-17) 2024/06/15(Sat) 21:06:57

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    今度は早めに来たらダメだから、ね?


[ まだデートは始まったばかりなのに
  もう次の話をするのは
  次があると疑ってないから。

  君との時間が苦痛になることなんてないと
  今までのやり取りで確信しているから。 ]*

  
(-18) 2024/06/15(Sat) 21:07:16

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   い、いやいや!
   ほんとほんと!


 [ 無理なんてしてるわけが無い。
   むしろ度肝を抜かれる度に

   頑張って誘ってよかったって
   嬉しくなるくらいだ。

   誰かを褒めるのなんて
   いつもやっていることなのに
   女の子に可愛いと言うのは
   めちゃくちゃ緊張する。

   二人で照れるこそばゆい時間の後
   行こうと手を繋いだ矢先
   はやくも墓穴を掘ってしまった。  ]


(-20) 2024/06/16(Sun) 8:02:59

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   え゛っ



 [ まずい、幸阪、ちょっと怒ってるかも。
   確かに待ったかもしれないけど
   その待ち時間は全く苦じゃなかった。

   もしかして幸阪は
   待たせてしまったって思っていたりするのかと
   それなら僕も本当の事を言わないと
   きっと誤解を与えてしまうだろうから。     ]


(-21) 2024/06/16(Sun) 8:03:38

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   ごめん…、楽しみだったから。

      テンション上がっちゃって…


(-22) 2024/06/16(Sun) 8:04:01

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 遠足前の小学生みたいだと
   苦笑いしながらごめんと謝ると
   ふと幸阪の言葉を思い返して。   ]


   え、今度って…
   また付き合ってくれるの?


 [ 今日の内容次第で
   幸阪が次は嫌ってなるかもしれないのに
   なんだか信頼してもらえている気がして。

   つい顔がにやけてしまうのだった。     ]

(-23) 2024/06/16(Sun) 8:04:34

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 初めてのデート。
   冷えた手は幸阪のおかげで
   すっかりあったまって。

   プラネタリウムに行こうとするのだが。  ]


   あ!ちょっと待って!

   実は明日発売の新作フラペチーノ
   モバイルオーダーで先行販売してるんだってさ。


 [ ほらってスマホの画面を見せると
   買ってから行こうかなんて提案もする。

   飲み歩くか、座って飲んでから行くか
   迷ってしまうところだったけど
   そこは幸阪に合わせたいと思う。

   これから少し歩くし
   女の子は歩くの大変だったりするし。

   幸阪と二人なら
   どんなことをして過ごしても、楽しいから。  ]


(-24) 2024/06/16(Sun) 8:05:42

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   僕、あんまり気づけないかもしれないから。
   休みたくなったら言ってね。


 [ 行く途中、少し狭い歩道に差し掛かると
   一度手を離して車道側に立って歩く。

   歩幅を幸阪に合わせながら
   なるべく気をつけてはいるけれど

   それでも情けない話、
   完璧に察してあげられる自信はなかったから。  ]*


(-25) 2024/06/16(Sun) 8:06:16

【人】 宮崎暁



  [   転校が決まったのは、昨日。   ]



(37) 2024/06/16(Sun) 8:16:06

【人】 宮崎暁



 [ いつものように幸阪との時間を堪能して
   家に帰ってくると
   珍しく父さんが早く帰ってきていた。

   嫌な予感が胸中をよぎる。
   この空気感、もう何度目だろう。


   リビングに入ると
   父さんと母さんが飛行機のチケットの
   予約をしているところだった。

   次は今の場所から飛行機じゃないと行けない
   かなり離れたところらしい。
   海外じゃないだけいいって
   母さんは言うけれど

   悪気がないといっても
   二人でヘラヘラと楽しそうに笑う姿に
   僕は耐えることが出来なくて。        ]


(38) 2024/06/16(Sun) 8:16:51

【人】 宮崎暁



   あんたはいっつもそうだよ!

   あんたの都合で振り回されて!
   僕の大事なものは
   いつだっめあんたのせいで壊れる!

   家族のために仕方ないんだって
   育ててやったなんて
   そう言ったら僕も母さんも
   何も言えなくなるの知ってて

   僕がどんな思いで
   いままで生きてきたと思って…!



(39) 2024/06/16(Sun) 8:20:11

【人】 宮崎暁



  [ 僕は初めて、父さんの胸ぐらを掴んだ。]


(40) 2024/06/16(Sun) 8:20:53

【人】 宮崎暁



 [ 頭では分かっている。

   こんなの僕の責任転嫁なんだって。

   それでも僕は
   この現実を受け入れられなくて。  ]


(41) 2024/06/16(Sun) 8:22:14

【人】 宮崎暁



 [ 今日に至るまで
   僕は、両親と一度も口を聞いていない。  ]**

(42) 2024/06/16(Sun) 8:24:41

【人】 宮崎暁



   ……………ごめん、幸阪。


 [ 彼女の前では僕は被害者の顔をしたらいけない。

   彼女を巻き込んだのは僕で
   始めたのだって僕だ。

   風に飲まれて消えてしまった小さな棘は
   耳に届くことはない。

   受け止めてくれた彼女に
   僕はただ、謝ることしか出来なかったんだ。  ]

(43) 2024/06/16(Sun) 15:17:45

【人】 宮崎暁



 [ あれから二人でいつものように登校して
   そらからはいつもと同じなのに空気が重い。
   学校の授業にも集中出来ないし
   なんだか落ち着かなくて、

   今朝の凍りついた空気と
   幸阪の顔が頭から離れない。

   どんな顔をして
   僕は彼女に会いに行けばいいんだろう。
   そんなことばかり考えてしまう。   ]


(44) 2024/06/16(Sun) 15:18:54

【人】 宮崎暁



     "僕だけは、結月の味方…だから。>>27"



(45) 2024/06/16(Sun) 15:19:34

【人】 宮崎暁



 [ 一体どの面下げて、会いに行けばいいんだろう。 ]



(46) 2024/06/16(Sun) 15:20:04

【人】 宮崎暁



 [ 心に大きな蟠りを残したまま
   放課後、僕は幸阪のクラスに顔を出す。
   目的はもちろん、彼女に会うため。

   ここで逃げたらもう会えない。
   それが分かっていたから
   自分の面目よりも彼女のことを考える。
   こんなの、当たり前だ。


   でも、そこに幸阪は、いなかった。>>29  ]


(47) 2024/06/16(Sun) 15:20:43

【人】 宮崎暁



 [ 何故か王子様とあだ名をつけられている事も
   今は反応している余裕がなくて

   事情を知らないかクラスの人に聞いてみると
   幸阪は今日、体調不良で早退しているらしい。

   その理由なんて明らかだ。
   だって、彼女からは何も、連絡がなかったから。 ]


(48) 2024/06/16(Sun) 15:21:05

【人】 宮崎暁



 [ 心配になって電話をかけても
   繋がることは無かった。>>35

   『体調、大丈夫?』と一本のLINEも
   既読になることは無く

   一か八かで家に行ってみるも
   その結果は言うまでもなく惨敗だ。  ]



(49) 2024/06/16(Sun) 15:21:43

【人】 宮崎暁



 [ 思い知る。

   この学校にいる間
   僕にとって、幸阪は僕の全てで。

   幸阪のいない学校は
   また昔みたいに息苦しいだけ。

   どうせ三月にはさよならだと余計に。
   彼女のいない場所なんて
   いても辛いだけ、なんだって。     ]


(50) 2024/06/16(Sun) 15:22:30

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   『ごめん。
    こんなことになって。

    もし幸阪がこれを見て
    僕に会うくらい元気になったら、連絡が欲しい。

    そうしたら、君のこと、迎えに行くから。』


(-26) 2024/06/16(Sun) 15:22:56

【人】 宮崎暁



 [ 幸阪に送った一本のLINE。
   家に帰った僕は父さんはおろか
   母さんのことすら無視をして

   携帯をベッドに投げ捨てながら
   不貞寝をするように飛び込んだ。

   その時が来たら昇華しよう。
   いつか来るサヨナラのとき
   二人で思い出にするために。


   僕達が結んだ盟約は
   地に堕ち、涙を流していた。   ]*


(51) 2024/06/16(Sun) 15:23:45

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ごめんね、心配してくれてたのに
   返すの遅くなっちゃって。

   ちょっと風邪ひいちゃってたみたいで。
   でも、もう治ったから大丈夫。
  
   明日は、学校に行けると思う。

  
(-28) 2024/06/16(Sun) 21:08:10

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   迎えに来てもらえたら嬉しい。
   一緒に学校行きたいから。


  
(-29) 2024/06/16(Sun) 21:08:37

【人】 宮崎暁



 [ 結局二日はもう幸阪と会えていない。
   相変わらず体調不良みたいで、

   送った連絡の返事を貰えたのは
   その翌日の夜だった。

   最初に既読がついてから
   返ってくるまで時間が空いていて
   その間は落ち着かずにそわそわしていた。
  ]


(66) 2024/06/16(Sun) 21:46:02

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



  『ごめんね気づいてあげられなくて。

   分かった、それなら迎えに行くよ。
   でもほんとに無理したらダメだからね?』


(-30) 2024/06/16(Sun) 21:46:30

【人】 宮崎暁



 [ 風邪、という言葉は

   残酷な真実を目の当たりにしないための
   幸阪の優しさにも聞こえて。

   それ以上を聞くことが
   今の僕には出来そうにない。

   幸阪の優しさを、棒には振れそうにないから。 ]


(67) 2024/06/16(Sun) 21:47:02

【人】 宮崎暁


 [ 人を傷つける真実>>7
   人を傷つけない嘘>>57


         どっちがいいかなんて
         僕には分からないけど


   それを責めることは出来ない。
   僕も似たような酷いこと、しているから。  ]

(68) 2024/06/16(Sun) 21:47:34

【人】 宮崎暁



 [ 朝、約束通りに幸阪を迎えに行くと
   二日ぶりに幸阪の顔が見れた。>>58

   それだけで心の底から安堵して
   それでいて胸を締め付けられるのは何故だろう。 ]


   ううん。大丈夫
   体調はもう平気?


 [ 風邪だとしたらまだ全快とはいかないだろうから
   そんな僕の心配を他所に
   幸阪はもう平気だと言う。

   いつものように何気なく繋いだ手
   そこから伝わる強烈な違和感に
   僕は思わず言葉を失ってしまった。      ]


(69) 2024/06/16(Sun) 21:47:45

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 懸命に役を演じてくれる幸阪、
   でもいつか暖かいと思ったその手は
   今はすごく冷たくなっていた。

   それに、僕の名前を呼ぶなんて
   役割の中なら絶対になかったはず。>>58

   だって、君は…僕の苗字すら
   呼ぶのを躊躇っていたはずなんだから。  ]


(-31) 2024/06/16(Sun) 21:48:58

【人】 宮崎暁



 [ 当たり前だ。大丈夫なわけないんだ。
   増える口数に対して減る感情。>>61
   愛らしいはずの声色はどこか無機質で。>>62

   でも幸阪の提案が嫌なわけがないから。 ]


   う、うん、行こっか!
   楽しみだね。


 [ どこか気まずさを感じながらも
   誘いにはしっかりと応じるのだった。  ]**


(70) 2024/06/16(Sun) 21:49:23

【人】 宮崎暁



 [ その日を境に、幸阪の誘いが増えた。
   嬉しいことのはずなのにどこか落ち着かない。

   まるでゲームのエンディングロールみたいに
   まだ見ていない場所の中に
   記憶を辿るような場所が示されていたから。>>63

   それが思い出に浸るためなんじゃないかと
   一番最初に思い出を望んだ僕は
   そればかりが気がかりになってしまう。     ]

(71) 2024/06/16(Sun) 21:50:08

【人】 宮崎暁


 [ ふとした日、またいつものように幸阪から
   デートに誘われる。

   今度はどこだろうと注意深く聞いていたら
   スカイツリーに行きたいらしい。>>64

   いままでの幸阪とは結びつかない場所
   その理由を聞きたくなってしまうけど、
   聞いたらまるで僕が行きたくないみたいな
   そんな言い方になってしまいそうだから。  ]

(72) 2024/06/16(Sun) 21:50:51

【人】 宮崎暁



   うん、いいよ、行こっか。


(73) 2024/06/16(Sun) 21:51:05

【人】 宮崎暁



 [ 僕は君の提案を、二つ返事で受け入れたんだ。  ]*


(74) 2024/06/16(Sun) 21:51:23

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 手が冷たい理由は私が思った通りだった。
  露骨に焦ったような君の姿に
  ちょっとおかしくなって笑っちゃった。
 
  隠し事、苦手なのかな。 ]

  
(-32) 2024/06/16(Sun) 21:53:42

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   そんなに楽しみにしててくれたんだ。
   もしかして昨日は眠れなかったりした?


[ ふふっと笑いながら揶揄ってしまう。
  そんな風に言われしまえば
  もう責めることも出来なくなってしまうんだ。 ]

 
(-33) 2024/06/16(Sun) 21:54:00

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   …………?
   恋人って何度もデートするものでしょ?

   それに……絶対幸せって言わせてみせるって
   言ったのは君なんだから。

      2度目がないなんてこと、ないんじゃない?


[ 緩んだ君の頬をつん、と指でつついて。
  隙あり、ってにやっと笑った。 ]

 
(-34) 2024/06/16(Sun) 21:54:29

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ プラネタリウムに行くって話だったし
  話しながら歩いていくものだと思ってたけど ]


   先行販売とかあるんだ。
   いっつも発売日以降に買ってたから知らなかった。

   …………私のために調べてくれたりした?


[ 
なんて、そんなわけないか、
と保険を掛けるのと
  君の返事、どっちが早かったかな。
  もし君が私のためだって言ってくれたら
  嬉しくて、思わず頬が緩んでしまったと思う。 ]

 
(-35) 2024/06/16(Sun) 21:54:53

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   ありがと。
   折角だし座ってのんびり味わっていこうか。
   時間は余裕あるもんね。


[ ブーツだからいつもより疲れやすい。
  そんなこと一言も言わなかったのに
  自然に座れるように、提案してくれたのかな
  流石にそれは考えすぎかな。

  そう思ってたけど。 ]

 
(-36) 2024/06/16(Sun) 21:55:30

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   優しいね。
   今は大丈夫、疲れたらその時は言うよ。


[ 考えすぎでもなかったみたいで
  なんだか少し不思議な感じ。
  
こんなに大切にしてもらえると思ってなかった。


  
まるで恋人みたいだな。違うんだけどな。

  君が一生懸命なのは伝わってきて。
  私、あんまり気合い入れてこなかったな、と
  少しだけ後ろめたくなったりもしたけれど。 ]

 
(-37) 2024/06/16(Sun) 21:55:57

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   プラネタリウムに行くって決まってから
   星のこと、調べてみたんだ。


[ なんて、君が少しでも楽しいと思えるように
  私から話題を振ってみたりもしたんだ。

  例えば、水があふれる星、エウロパの話。
  もしかしたら生命体がいるかもしれないとか
  人が住めるかもしれないとか言われてるんだって
  なんて、調べて面白かった部分だけ
  かいつまんで話をするんだ。

  とはいえ、元々あんまり饒舌なタイプではないし。
  君が話すことを聞くことの方が多かったかも。 ]*

 
(-38) 2024/06/16(Sun) 21:56:27

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   隠しちゃったのは私だから。

        大丈夫、無理はしないよ。

 
(-39) 2024/06/17(Mon) 1:53:34

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 冷たい手は不調の証ではなくて
  ただ、冬だから身体が冷えただけ。

  名前を呼ぶのだって、恋人なら普通のこと。
  恋人なら、そうする、それだけのはず。
  今まで躊躇ってたのが間違ってた。

  ちょっとした言動が過去と矛盾していると
  自覚できないままに、君のことを求めてしまう。 ]


 
(-40) 2024/06/17(Mon) 1:56:31

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




   何でもない話をして
   一緒に笑ってくれる暁が好き。



   
(-41) 2024/06/17(Mon) 1:58:26

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   パン屋に前行った時は少しだけ意地悪したから
   今日は素直にあーんってしてみた。
   こんな小さなことなのに、幸せ。


  
(-42) 2024/06/17(Mon) 1:58:52

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   後は何してなかったかな。
   思い残すことが何もないように
   あれもこれも、って思うのに。
   全然、時間足りなくて困っちゃうな。


  
(-43) 2024/06/17(Mon) 1:59:27

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



[ 私から誘ったらもっと喜んでくれると思ってた。
  でも、迷惑だったりするのかな。

  転校するから距離を置きたいって思われていたら。
  そんなことを考えて眠れなくなる日もあった。 ]


 
(-44) 2024/06/17(Mon) 2:00:11
 




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