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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「は。よく言うよ。自分で気付いてないわけ?」
「あんた、グラス楽器ハープにしてるじゃないか。
 それと同じ事を言ってんの、あたいは」
「ま、いいさ。好きに思うのは自由、だろ?」

かわいくねえ〜、なんてやっぱり楽しげに呟いて、
その為の安全装置だよ、とも零し。
再度、かっわいっくねえ〜〜〜、と笑った。

「ベッドと冷蔵庫と発電機。あと爆弾と、時計」

やれやれとあなたの後から2階へ上がる。
言った通りの物が置かれていた。
質が良いとは言い難いが綺麗にされているベッド。
小型で中身は殆どがコーヒー、残りがアールグレイの冷蔵庫。
忙しなく駆動音がしている発電機に、
きっちりと区分け・種分けされた爆弾類。
そして、アンティークの壁掛け時計が4つ。
1つを除いて、チク・タク。同じ時間を刻んでいる。

あとは他愛のない、寝具の替えだとか、
シンプルな着替えだとか、先の金庫だとか。
壁際にはさらに上に続く梯子があるが、
それはきっと錆びた鐘に繋がっているだけだ。
(-315) 2022/08/22(Mon) 22:10:50

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「……………。」
「私は」
「グラスから飲まないもの。」

器を器として使ったことがない女だから、
あれはただの楽器でしかない。
屁理屈のようでもある、そんな言い分。
可愛さで生きる小動物じゃないもの、と
貴女の笑い声に返して。

「そう。」

いつものように素っ気なく返して、上へと昇る。
生活スペース、という言い方が一番正しいだろうか。
最低限、生きる為に必要なものだけが備えられている、
なんとも無機質な部屋。
鳴る音もほとんど規則的で、温度のないもの。

「時計を集める趣味があるのかしら。」

壁掛け時計を眺める。
一つだけ止まった時計。
これを動かすのが貴女の仕事ではないのかしら、と
時計の表面に触れて。

「今の所、時計を持っていって売りに出すくらいしか
 魅力的なものがないわ。」

残念な部屋ね、と淡々と告げた。
(-323) 2022/08/22(Mon) 22:41:02

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

/*

ご連絡ありがとうございます、テンゴPLです!
襲撃対象になったとのこと、承知しました

ご質問に答えさせていただきます。

まず最初の質問ですが、折角の機会ですので、RP挟ませていただきたいです。レヴィアちゃんともなかなかお話出来てなかったですし…!

次に、RP時のシチュエーションですが、理由はご指摘の通りで大丈夫です!恐らくはテンゴが復讐に燃えていることから裏路地辺りでの襲撃になるのではないかな、と考えております。

以上、お付き合いよろしくお願いいたします!
(-325) 2022/08/22(Mon) 22:42:08

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

/*
ごめんなさい、追記です!
お喋りはちょっとしたいかなぁ、とは思います!

お手間をおかけしますが、よろしくお願いします!
(-326) 2022/08/22(Mon) 22:43:06

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

/*
お返事ありがとうございます!
こちらも出来ればRP出来たらいいなと思っていたので、
嬉しいです!よかった!

シチュエーションも了解しました〜!
路地裏に一人でいらっしゃるところに声をかけ、
襲撃するような感じにしようかと思います!
それでは続けて秘話を送らせていただきますね!
少々お待ちください!
(-330) 2022/08/22(Mon) 22:50:52

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

月が出ている。
それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。
普通の人間はまず寄り付かず、逆に。
ここに居るような人間は、まず普通ではない。
そんな時間、そんな場所。

貴方が、そんな場所に居る時。

コツ、コツ。
パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。
暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。
女が、歩いてくる。

「ごきげんよう。capo先輩.」

それは、会議で幾度と見たことがある顔。
齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。
今も、何の色も、温度もない顔で。
夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。
貴方の三歩前で、立ち止まる。

「夜道は危ないわ。」
「何が起きても不思議じゃないもの。」

こんな場所で、一体何を?
まるで雑談のような言葉を、投げかける。
(-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

返答にはふっと笑い、
「そこは可愛いのな」
と揶揄っておいた。

「いい物を集める趣味がある、と言って欲しいね」

肩を竦めるのは、いつもの如く。
止まった時計を示されて、自身の役目を示されれば。

「そいつは、死んでるんだ。
 元の持ち主と一緒に死んだ。
 だからあたいには直せないし、直さない。
 本当なら持ち主と一緒に
 棺桶に入れときたかったんだけどね」

入れる棺桶がなかったから、と軽く呟く。

「ま、あたいの部屋にあんたのお眼鏡に
 かなうようなものはそうないでしょ。
 まだ下のPCの中の顧客情報とか、
 そういうもののがあんたとしちゃ
 使いやすいんじゃない?」

要るか要らないかで言えば、要らないだろうけど。
そう言って下に降りようと促すと、階段へ足が向く。

――あなたは、視野が広い。
ストレガがやや立ちふさがるようにしていたベッドに、
それほど大きくはない膨らみがあるのを見つけてもいい。
(-337) 2022/08/22(Mon) 23:02:28

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

ゆらり。

この島ではおよそ見る事の無い、抜き身の刃。
月の光が、波打つ模様を撫でて浮かびあがらせる。

普段は面で隠れた目が覗き、貴方を見た。
会議室で見えた、鋭い殺気が刺すように向かう。

「嗚呼、レヴィア嬢か。」
「何、少し気晴らしと…いい加減体は動かしておかねば鈍り切ってしまうのでね。」

くつくつと喉を鳴らして笑う。

「そういうお前さんこそ、珍しいじゃあないか。氷の姫君がこんな場所に何用かな。警邏…という訳でもあるまい。」

殺気は収まらない。
まるで、これから起こる事を分かっているかのようだ。
(-341) 2022/08/22(Mon) 23:13:20

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

揶揄いはいつものようにだんまりとして。
止まった時計を撫でて、その年季を知る。

「そう。興味がないわ。」
「貴女の知り合いだったのかしら。」

持ち主と共に死んだ道具。
それなら確かに、直す意味もない。
道具など、主を失えば何も存在価値のない、
ただの物でしかないのだから。

「私、顔と現在位置以外の情報は要らないの。」

暗殺で必要なのはそれくらい。
勿論、多くを知っていたほうが暗殺には役に立つけど。
女は、それ以外の情報を得ることは滅多にない。

夕闇が、動く。

「まだ全部見てないわね。」

こつ、こつ。
部屋の中を歩いて、ベッドの方へ。
止められなければ、掛け布団を捲るだろう。
(-343) 2022/08/22(Mon) 23:22:40

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

大きく三歩分の距離は。
波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。
東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、
触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。
殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。

「ジムにでも行ったらいかがかしら。」
「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」



「殺す人間なの、私。」



袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、
手のひらに出して。
その右目を狙うように、前に構える。

「最期に恨み言はあるかしら。」

もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。
女は冷たい声で、そう告げた。
(-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「だろうね。親父の時計だよ、そいつは」

言った所で意味はない。感傷に浸る趣味もない。
ただ、そこに置いてあるだけだ。
価値のない、ただの物を。

「プロが仰る事は違うね」

そう言って、階下へ――消える寸前で、
やっとあなたの行動に気付いて。

「だっ、バッ……」

止める間もなく、捲られる。
そこには二つ、物がある。
ひとつは、大分ぼろぼろで、ほつれだの、毛玉だのが
くっついた黒い猫のぬいぐるみ。
綿が寄って毛が縮れ、残念な顔立ちにはなっているが、
くりくりの目が可愛らしい。

もうひとつは、そのぬいぐるみからちょっと離された
白い猫のぬいぐるみだ。
こちらはどうやら新しく、黒いリボンが巻いてある。
開けたてなのか、包装紙もそこに一緒になっておかれていた。

「…………」

そして、これは隠すのを諦めてぐったりしたストレガ。
どうせ興味ない、で終わるのだろうけど、それでも。
(-346) 2022/08/22(Mon) 23:34:14

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「ふん、やはりか。そろそろ此方にもまわる頃合いだろうとは思っていたが、よもやお前さんを使うとはな。」

分かり切っていた。

先代やアウグストは目を掛けてくれていたが、彼らが居なくなった今、元より余所者だった自分を排除する動きが出たとしても何ら不思議な話ではない。

「恨み言など何もないさ。先代とアウグストが愛したノッテが残るのであれば…俺に悔いることなどありはしない。ただ…」

伝えるべきことは、伝えてきた。
若い者がまだ残っているのであれば、思い残すことはない。

「だからといってそう簡単にこの命、小娘ごときにくれてやるつもりはないのでね。若くはないが、足掻かせてもらうよ。」

刀を横に構えた。足掻く意思を、貴方に突きつける。
そう大人しくくたばってやるつもりはない、と。
(-350) 2022/08/22(Mon) 23:47:16

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「そう。」

もう一度時計を撫でて、手を放した。
この時計は幸せだっただろうか。
答えはきっと否だ。
道具に、幸せになる権利などないのだから。

「大事にしてるのね。」

それだけ告げて、足は、ベッドの方へ。
貴方が気づいて制止するよりも、此方の方が幾分早い。
ふぁさり、掛け布団が取れて、それがあらわになる。
黒と白の、猫のぬいぐるみ。片方は随分古い。
少しの間、沈黙してそれを眺めて。
それから、貴女の方に向き直る。

「可愛いのね。」

つい先ほど、貴女に言われた言葉を、
そっくりそのままお返しして。
また視線をぬいぐるみに戻す。

「夜はこの子達と一緒に寝ているのかしら。
 寂しがり屋ね、signorinaお嬢ちゃん

つい最近にも買うなんて、と、白い方を一瞥して。
(-351) 2022/08/22(Mon) 23:53:20

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「殺しに殺しの道具わたしを使うのは当たり前の事だわ。」
「どうかしら、これから先のノッテは。」
「今までと同じに、なるかしら。」

消耗し、身内を殺し。
カリスマ的な頭目一人を失えば、
この組織は随分脆いようにすら思える。
これから先、元通りになることがあるだろうか。
………興味はない。
道具は未来を思案しない。

「そう。馬鹿ね。」

向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。
抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。

パン、発砲音。
弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。
それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。
続けて二度、三度と弾を打つ。
改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。
急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。
(-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

時計を撫でる指先に、きっとチリのひとつもつきはしない。
動かない時計は、その古ぼけた見た目のまま、
しかし丁寧に掃除がされていた。
今の主は何も答えないまま、揶揄われている訳だが。

「はぁー……黒いのは昔からいる奴だよ。
 癖になってて枕元にないと落ち着かないだけ。
 別にいいだろ、それくらい。
 それに白い方はあたいのじゃない、あんたのだよ」

目元を抑えて、半ばヤケなのか投げやりにそう返す。
白い方はよくよく見れば、確かに開けたというより
これから包む、といった風体で。

questo è per te, Piccolinaおちびちゃんに贈る

なんて書かれたメッセージカードが傍らに落ちている。

「真っ当に人とお喋りなんて普段滅多にしないからね。
 飲み物も貰ったし、礼代わりに買ったんだよ。
 興味ないとか、要らないってんなら捨てりゃいい。
 捨てるのが億劫ならあたいんとこに置いときゃ
 いつかまとめて吹っ飛ぶだろうよ」

完全に脱力して、階段から2階の床にかけて
溶けるように倒れ込んでいる。
はあーーー、とまたひとつ大きなため息が出た。
(-357) 2022/08/23(Tue) 0:25:48

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「全く同じにはならんだろうな。だが、未来ある若者が残っている。望みはあるさ。」

肩を軽くすくめて。
何もかもが同じに進むことなどありはしない。
だが未来はあるのだから、それでいいのだ。

「馬鹿は、お互い様だろうよ。哀れな姫君。」

身体を逸らし、予め狙いが向けられていた右目からは射線をずらし、そのまま踏み込む。

相手は音速の銃弾だ。2発目、3発目をいなす余裕はない。が、致命傷を外すことは出来る。

左腕に1発。もう1発は面を打ち抜き、砕く。

負傷を厭わずに、小柄な貴方の跳躍で取られた距離を一気に詰めるように走り込みながら、刃を薙ぎ払う。一矢でも報いるべく。貴方の腕を狙って。

昼行灯を気取ってはいたが、実力は幹部に勝るとも劣らない速さだろう。刀を得物としながら、銃との戦いに慣れている。

だが、部は悪い。遠距離と近距離であれば、射程の差は一目瞭然だ。男は、理解している。結末を。
(-358) 2022/08/23(Tue) 0:27:28

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

きちんと手入れされたままの時計。
死んでからも大事にされる道具。
それになにを思うかなんて、
女以外に分かる者は誰もおらず。
 
そうして。

「……………。」
 
「何故?」

貴女の方を見て、女は。
ほんの僅か、怪訝そうに眉を歪めて。

それから、また白猫の方へと視線を戻す。
耳についた黒リボンに、手を伸ばして。

「私、貴女の為に何かをしたことなんてないわ。」
「用事のために話して、ゴミを押し付けるためにあげただけよ。」
「馬鹿ね。」

やはり言葉はどこまでも淡々としていて。
ただ利用価値があったから接していただけだと。
それに礼を覚えるなんて、なんて愚かなのかと。
いつも通りの冷たい表情のまま。

ぬいぐるみを二つ、抱き上げて。

「じゃあ、これを貰っていくわ。」
「ぬいぐるみは、中に色々入れられるもの。」
「いいかしら。」

どうせ、何もかも爆ぜてしまうなら。
黒い方も貰って構わないでしょう、と、
胸の前で二匹を抱きかかえたまま問うた。
(-390) 2022/08/23(Tue) 11:20:09

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「哀れ?」
「私は幸せだわ。」

装弾数は3発、それを全部打ち切って、距離を取る。
……が、捨て身の突撃をされれば、歩幅の分
距離はむしろ詰められる事となる。
───速い。

しかし女も、殺しのプロだ。

薙ぎ払われる刀を、手に持った傘で受け止める。
普通の傘なら真っ二つだっただろうが………
これは軸を鋼鉄で作られた特性の傘。
故に傘ごと切り捨てられることはないものの、
やはり男と女の力の差では、対等な鍔迫り合いとはいかない。
圧される、腕が痺れる。

「っ!」

そのまま圧し切られるより前に、傘をばさりと開く。
貴方の視界が一瞬、真っ黒に染まり。
それからふっと、貴方とぶつかり合っていた力が無くなる。
女が視界を潰すと同時、また後ろに跳んだのだ。

(-391) 2022/08/23(Tue) 11:32:15

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「あたいがそうしたいからそうした、
 それ以上に理由なんていらないだろ……。
 はいはい、あたいは馬鹿ですよ」

ぐったりとした状態からよろよろ立ち上がり、
しかしやはり気力がないのか
階段脇の壁に寄りかかった。

「落ち着かないって言った傍から
 両方持ってくのかよ。まああんたならいいや……
 好きにしなよ。あたいが持ってるよりは似合うだろ。
 ……あ、待った。持ってく前にお別れくらいさせてくれ」

そう言って、壁から離れて。
少しだけ屈んで、黒猫のぬいぐるみの頭を優しくなでた。
静かに、大切そうに。
そうして僅かに唇を動かし、きっと別れの挨拶をした。
(-392) 2022/08/23(Tue) 11:34:39

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

幹部級の貴方に、女がまだ殺されずに済んでいる理由は。
一つは、有効射程の差。戦いにおいて、射程の差は絶対だ。
そしてもう一つは。
"最近体が鈍っていた"貴方と、"10年以上殺しだけを任務としてきた"女の。
───ブランクの差、それだけだった。



華奢な体で、路地裏のパイプを伝って屋根に上る。
もしかしたらその登り切る過程で一度斬撃を貰ったかも
知れないが………女はプロ。
一時的に痛みを遮断アドレナリンを出して、動きへの支障をなくす。

屋根の上で、装弾を終える。
射程距離、高所、全てが揃った状態で。

また貴方の急所に向けて、音速の弾丸を3発、
躊躇いもなく放った。
(-395) 2022/08/23(Tue) 11:40:28

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「いや、哀れだよ。」
「血と硝煙の香しか知らぬ、哀れな女。それがお前さんだ。」

軽くなった傘を斬り捨て、パイプを伝う貴方に一撃を見舞う。貴方は腕に切り傷を貰ったかもしれないが、距離もあり、切り落とすには至らない。

そうして満を持して貴方が放った弾丸を。
咄嗟に、頭部と心臓部を腕と手にした刀で庇う。

最低限の急所は守り切るも…
両腕、そして跳弾した弾が右太ももに被弾した。

ふらり。
男はよろめいた。
足をやられた以上、貴方に攻撃を加えることは最早不可能だ。

「…ふは。やはり、か。歳は取りたくはないな。」

震える手を懐に入れて、取り出すのは小さな袋。
中に入っているのは、飴だ。
男はその中からべっこう飴を摘み、口に含む。

悠長ともとれる行動だ。

(-397) 2022/08/23(Tue) 11:59:46

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「なあ、レヴィア嬢よ。」
「お前さんは、俺が死ぬならば自らの手を下さずとも満足するか?それとも、その手で俺を殺したいか?」

刀を手にしたまま、声を掛ける。
既にそちらに攻撃の手を向ける様子は、ない。
(-398) 2022/08/23(Tue) 12:02:06

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「そう。」
「興味がないわ。」

いつも通りの言葉を返す。
随分とお人好しな人だったようだ。
そういうのを皆にすれば、貴女は今頃
人気者だったわね、と、皮肉なような、思ったままなような、
そんな言葉を告げつつ。

「寝る時だけ貸してあげてもいいわ。」

逐一取りに来るなら、と。胸の中で撫でられる子に視線を落とす。
よほど大切にしていたのだろう、そうわかるような
優しい手つきに、言葉。

「道具より先に、持ち主が死ぬなんてあってはならない事だわ。」
「この子の持ち主は、ずっと貴方。私は預かるだけ。」
「覚えている事ね。」

そんな言葉だけ零して、女は、階下へとまた足を進める。
螺旋階段を下りれば、いつもの部屋。

「用件は済んだわ。お暇しようかしら。」

これ、捨てておいてくださる?と、飲みかけのボトルを机に置いて。
(-399) 2022/08/23(Tue) 12:02:21

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「それでも。」
「私は幸せだったわ。」

ずばっと、二の腕が切られる。
ぼたぼたと血が垂れる。
普通の人間なら痛みに呻き、パイプから手を滑らせ落ちる傷。
しかし女は、汗一つ流すこともなく登り切る。
ゴシックの服がワインレッドに染まっていく。

そうして、撃った弾は。
全盛期の貴方ならそうはいかなかったかもしれないが、
今の貴方の機能を奪うには、十分で。
ふぅ、と一つ細い息を吐いたのは、きっと誰にも聞こえない。

こつ、と、屋根から飛び降り、地面に降り立つ。
ハンカチを傷口に当てて、ようやく流れてきた汗が
額から頬へと一筋伝う。

貴方の一歩前まで、近寄る。
貴方にその気があれば、切り捨てられるかもしれない。

(-400) 2022/08/23(Tue) 12:11:32

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「私の仕事は」
「対象を死に至らしめる事。」

「死因も要因も、指示されてなんていないわ。」

自分の手で殺したい、なんて殺人鬼のような拘りはない。
殺したくなんてない
「好きにすればいい。」

女はそこで見守るように、佇み続ける。
(-401) 2022/08/23(Tue) 12:15:32
レヴィアは、一筋の汗を流した。
(a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09

レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。
(a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「人気が欲しいんならもっと上手くやってるだろうよ」

ため息ひとつ、逐一取りに行くか……と力なく笑い。

「は。それじゃあその白いのの持ち主も
 死ぬなんて事はないだろうね」

そう返すのは、いつもの軽口かそれ以外か。
身体を引きずるように降りて、
置かれたボトルを当然のように口にし、
空にするとゴミ袋に放り込む。

「捨てといた。レヴィア、あー……」

死ぬなよ、なんて言っても興味がないとか言われそうで。
気を付けて、もなんだか違う気がする。

「いってらっしゃい」

妙な言葉をかける事になり、微妙な表情で。
まあ、ほんのり口角はあげて、見送るだろう。
(-403) 2022/08/23(Tue) 12:25:34

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「………。」

降りてきた少女を見つめた。
その漆黒の瞳に殺意はない。諦観と憐憫。

この少女がどれだけの苦を背負ってきたか。
幼いながらに思う事が無かった訳があるまい。

例え、家族を手にかけていたとしても、彼女は男にとっては家族ノッテの一員だ。

「そうかい。なら手前の事は手前でやらせて貰おう。その前に、お前さんにこれをやるよ。」

飴の入った布袋。
まだ中身のあるそれの口を閉めて、貴方に投げて寄越す。
中身はべっこう飴に、オレンジの飴に、抹茶ミルクの飴。

「ただの飴だが、これが美味いんだ。」

笑う姿は、いつもの昼行灯のようで。
男は貴方が受け取るにしろ、受け取らないにしろ、そのまま貴女から距離を取る。

(-404) 2022/08/23(Tue) 12:27:15
レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して
(a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27

レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。
(a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49

レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。
(a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「さて…それじゃあさっさと、片を付けるとするか。」
「じゃあな、レヴィア嬢。達者でやれよ。嗚呼、見たくないのなら目を塞いでいろ。少々派手になる。」

よろめきながらも刀を持ち上げて。
慣れた様子でくるりと刃を自らに向ける。
そうして――

向けられた刃は、何の躊躇いもなく、押し込まれ。
テンゴ自身の胸に深々と突き刺さり、その
心臓
を貫いた。

「っ、ぐ…!」

男は知っている。その手で何度もやってきたから。
どうすれば、人が絶命するかを。

脂汗を滲ませ、苦悶に表情が歪み、呻き声を漏らしながら。
ぐり、と刀をその手で捻る。抉り、潰すように。
そうしてから、一気に抜けば。それで、
お終い。


勢いよく、男の胸から赤が噴出し、その場にばたりと倒れるだろう。辺りに一層濃く、鉄錆の香りが立ち込めるだろうか。
(-405) 2022/08/23(Tue) 12:43:21

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。
女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。
何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。
涙の一つも流さない、冷たい死神。
人からの評価などそんなものだし、
女もそれを否定することなどなかったから。

「そう。」
「興味がないわ。」

投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。
これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。
呟きながら、しかし、捨てることはせず。

「私には標的の死を見届ける義務があるの。」

標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。
それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。
そして。

(-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「………馬鹿ね。」

その最期を、見届ける。
飛び散る紅も、苦悶の顔も。
全てを、全てを見届ける。

また一人、ノッテ・ファミリーの家族を殺した。
貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。
女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。


女は、貴方に近づいて。
いつかの遺体と同じ様に、その右目に。
パン、と一発、弾を打ち込んだ。

死を確実なものにするため、でもあるし。
自分がやったのだと、認識するためでも、ある。
誰かに誇示したいわけではない、ただ。
"自分が死に追いやった"のだと証明する、
罪の証
として。
それを、残す。


女は、昼行灯の火を消した。
べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。

「……雨が降る前に、帰りましょうか。」

ハンカチを腕に縛って止血をして。
切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。


呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。
(-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54
レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。
(a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12

レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。
(a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14

 




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注目:レヴィア 解除する

生存者 (7)

ソニー
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子守唄を歌ってよ

リカルド
10回 残 たくさん

ただいま

ヴィオレッタ
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隣を失礼しますね

テンゴ
0回 残 たくさん

 

ストレガ
12回 残 たくさん

時を刻み続ける

ルチア
5回 残 たくさん

赤い華

ツィオ
4回 残 たくさん

 

犠牲者 (9)

アウグスト(2d)
0回 残 たくさん

 

フィオレロ(3d)
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欲しかったな

アベラルド(4d)
0回 残 たくさん

「またな」

ヴェルデ(4d)
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ありがとう

サルヴァトーレ(4d)
0回 残 たくさん

 

ヴェネリオ(5d)
0回 残 たくさん

子守歌を聴くか?

ラウラ(5d)
0回 残 たくさん

──未練と願い。

コルヴォ(6d)
0回 残 たくさん

Nessuno

マウロ(7d)
4回 残 たくさん

三人

処刑者 (4)

ロッシ(3d)
0回 残 たくさん

よい夢を。

マキアート(4d)
0回 残 たくさん

好きな席に、後輩

ビアンカ(5d)
0回 残 たくさん

くたばれ。

レヴィア(6d)
9回 残 たくさん

未来へ

突然死者 (0)

舞台 (2)

クリスティーナ
1回 残 たくさん

 

フラン
1回 残 たくさん

受取人不在につき

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

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