情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「はじめからやり直すなんて、いくつになっても出来る」 「いっそここじゃなきゃどこでも良い」 「平和主義の虚けだとは思ってない、さ。だがよお。 ……似合わないよなあ、本当。」 すべて本心で、もう壊れかけている秩序の中であり方を問われるその仲介人を見る。 何処かに行けとは言わないし、誘いはしない。 改めて逃げるつもりも遠くに行くつもりがないのはわかった。 「お前も未練が無かったりするのか。 どこのどいつも、死にたがりばっかだ」 (-30) 2022/08/12(Fri) 14:27:36 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオふん、と鼻で笑う。 この男にしては珍しい。 「それが許されるのは若いもんだけだろう。少なくとも、俺たちには隠居が似合いだ。もしくは骨を埋めるか、だ。」 あくせく働くのは自分たちには似合わない。 未来は若者に託せば良い、と何処か放り投げたように言う。 「俺の一番の未練はとうの昔に消えたが、別に未練が無いわけじゃあない。お前に可愛い部下がいるのと同じように、俺にも居るからな。」 「死にたいとは思わんよ。今はね。」 (-35) 2022/08/12(Fri) 17:07:33 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「へえ……もう少し聞きたいんですど。伴侶や連れ添い? お子さんは?今はどうして?」 遠慮もプライバシーもあったものではない。 が、遠巻きに聞いてもどうせ聞くことは大事だ。 何より、現状自分が欲しているものの参考になりそうなのでそれなりに必死なのはある。 「態度ですねぇ。 ……いや、馬鹿にしてる訳じゃなくて。 任務時は俺ですらこの態度は崩してそれなりに取り繕います。 取り繕わないでほにゃ〜っとしたままで上層部に上がるのって 相当に努力と運か、天賦の才がなければできない。 余程相手の差異に気を付け思慮に長けないと不可能な事です。 このうちどれを否定されましても、立場が証明されていますよ。 「……後は親しみやすさですかね。 誰も花の茶なんてこの国では興味を示さないですから」 付け加えた言葉のほうが本音に近いと言わないまま、簡潔に。 揺らされたタンブラーに飲む、と素直に頷いた。 「俺に直接怒ってる方はいなかった気もしますし、 持ってる人への妬みでしょうねぇ。 俺も幼少期に苦労はしたんだけどなぁ……」 (-65) 2022/08/12(Fri) 23:14:21 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「…大切なパートナーだ。友でもあり、恋仲でもある。濡羽色の髪が美しい女性でね。」 「今は、そうだな。アウグストと会っているやもしれんな。」 暗に、既に亡くなっていると告げる。 軽くもないが、重すぎない口ぶりで。 花茶を飲みたい、と言われれば紙コップに茶を注いで、貴方に差し出す。すっきりとした花の香りが漂う。花を知っていればジャスミンだと分かるだろうか。 「態度か。なるほど。此処ではそもそも茶よりもコーヒーのようだからな。興味が向きづらいのだろうよ。」 貴方の評価に少し笑って。この昼行灯の仮面が良い方向に映るならば、それは願ったり叶ったりである。 「他人の苦労なんざ、知識として知る事は出来たとしても理解にまでは及ばんものだよ。所詮、痛みは主観でしか図る事は出来ないのだから。」 (-98) 2022/08/13(Sat) 11:15:48 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ【祭りの屋台】 「ふう…」 駄菓子屋には似つかわしくない、煙草の香りが漂う。 出店を構えながら、ふと何やら考えるようにぼうっとしているカラス面の店主がいる。 勿論、客が来れば思い出したように対応はしているようだ。 子供たちがお菓子やおもちゃを万引きしている姿もちらほら見受けられるが、気づいていないのか注意する様子もないだろう。 (39) 2022/08/13(Sat) 12:55:09 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……そうですか。 ……恋仲なのに友になるの、本当にあるんですね。 いや、知識としては知っていたんですが実感がなかったのが本音で」 謝罪をすべきか悩んで。 しかし、聞き出した上でそれもどうかと思い口を閉ざした。 「……言いぐさ的に一般の方ですか? 同職なら覚悟が、……いや、付くものなのかはあれですけど」 淹れてもらった茶に礼を言って、 暫し手を付けないまま紙コップの水面を見つめる。 それが柔く揺れるほどに見つめて、零す言葉。 「……。……」 「誰か相手を探そうとは思わないんですか」 「俺だと、寂しさで耐えれないと思います」 痛みは主観で図る事しかできない。 言われてみれば、そうなのかもしれない。だが、そうであるなら。 たとえほんの数ミリの事象の重なりの近さだとしても、 似た部分がある人と自分の感情なんて結局は尋ねなければわからないのだ。 (-124) 2022/08/13(Sat) 18:06:34 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「未練が残っててよかったよ。 俺がくたばっても面倒なことを押し付けられる」 先程までいっていた言葉を手のひら返しに。 イタリアの血ではない貴方ならもしかして、と思ったすべてをかきけした。もう無駄なことは考える必要はないな。 今日も茶をしばいて特製のパイでも出してやって、 ああ、あとは何しようか。 「せいぜい長生きしようや、やりたいことだけやってな。 時にテンゴ」 友人であり兄弟、お前には何があっても武器は向けられんだろうな。 「お前さんは改めて家族ってやつは欲しいと思うか」 ファミリーの絆の話でないことは一目瞭然だ。 男も当の昔に未練は消えた、今の家族は彼らだけだ。 (-126) 2022/08/13(Sat) 18:32:35 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「彼女は裏の人間ではないし、当時は俺も此方側の人間じゃなかったさ。いわゆる堅気という奴だよ。」 嘘偽りなくそう答えて。 揺れる水面を見つめる貴方からの言葉を聞く。 「…今更だな。己の立場と歳を考えれば、作るべきではないし、必要性も感じていなかった。」 「寂しさなぞ、とうに忘れたよ。20年も前の話だ。それに俺にはかわいい部下も友人もいる。それで十分だ。」 「…参考にはならんかっただろう?」 貴方の思惑を分かってか、そう締めくくった。 (-160) 2022/08/13(Sat) 22:29:13 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「お前さんの代わりが俺に務まると思うなよ。まあ万が一があったその時には、1つくらいは引き受けてやろう。」 親友の肩書と自分の肩書は違う。 重みも何も全く違う。だから荷が勝ちすぎる、と首を横に振りつつも、親友の望みを断る気にもなれなかった。 「ああ、全くだ、が。なんだ、藪から棒に。」 「俺がそういうものを作らんのはよく知っているだろう。この歳にもなって、そういう風に考えたことはないね。」 この男、自分から作るつもりはないらしい。 歳も相まって、といったところだろうか。 「それとも、とうとうお前さんも色気づいたか?」 やや揶揄うように、友を見た。 (-162) 2022/08/13(Sat) 22:35:06 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……堅気をしていたのが浮かばない…そうだな… 警察官だったのかと邪推したくなりますね。 いえ、その前に故郷のお国にいらしたのかもしれませんが」 無意識に懐の銃に触れる。 愛なんて存在しない故に愛銃とは言えないが、 元々は警察から奪った正規銃でどことなく落ち着かなくなった。 「今だ髪の色も脳裏に焼き付いてそうなほど愛したのに、 その経験の上で独りを選べるんですねぇ。 純粋に、考えないようにしてきた訳ではなく、 立場と申し訳なさでいらないと思い込んでいた訳ではないんですか?」 「それこそ、今貴方の家族になりたいと。 そう言いだす人だっていてもおかしくないのに、 たったそれだけの言い訳で無碍にするんですか」 あえて"言い訳"と憎たらしい断定の言葉にした。 推測の上の過程の話の為、実際に貴方がそうだなんてわからない。 わからないからこそ、 その真意があるならただ知りたくて、 (-171) 2022/08/13(Sat) 23:23:01 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「お前と老後を共にする最悪の光景しか考えたことねえよ」 半分以上冗談だ、今はリカルドがお気に入りである男も 誰かと共にそういう家族を作るつもりは一切ない。 孤児院の彼らも子供たちのようで、心の内側には全く入れないのだから。 「……聞いてみただけだ。 俺は今の生活で十分だからよ、それで足りない人間の気持ちがわからんかっただけさ。でもいい女がいたら少しは揺れろよお前、いい顔してんだからまだやれるぞ」 (-180) 2022/08/13(Sat) 23:58:19 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「まあ、何かあったら」 「そんときは。 俺もお前のなにかぐらいは持っても構わん。 お互いすぐにやられないといいな」 (-181) 2022/08/14(Sun) 0:02:41 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「生まれながら、ではないからな、俺は。」 「…さて、どうだろうな。」 貴方の言葉に、口が止まり。 「今更、家族になりたいと思う者などいるものか。それとも何か?お前さんが俺の家族になりたいとでも言うのかね?」 真意を絶妙に隠しながら。 しかし、否定は、しない。 (-183) 2022/08/14(Sun) 0:17:40 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「はん。そりゃあ最悪の想像だな。お前さんにそこまで行く先を心配される日が来るとは思わなかった。」 くつくつと笑みを漏らす。 「41にもなって、女にうつつを抜かせるほどもう盛んじゃないんだ。丁重にお断り申し上げる事にするよ。俺も、今の生活で十分に満足しているんでね。」 「ほう、言ったな?それなら俺が先に逝くことがあったら、フィオレロの事をお前さんに託そうか。」 面の下から僅かに覗いた目から伺えるのは、冗談ではなく本気の意思だ。 (-191) 2022/08/14(Sun) 0:42:05 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「 すまん、そいつは無理 かもしれん 」フィオレロの名前のあとすぐに食いぎみにはいった。何かあったのかもしれない。 「……本当におまえのことも気にいってるんだな。 此度の祭りを生き残れたら考える、ファミリーにはいられるようにするつもりだしな。 ただ、どう考えてもあいつの望みを叶えられる気がしないだけだ」 (-194) 2022/08/14(Sun) 1:01:16 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…もしや、お前さんも言われたのか?」 わざとらしく首を傾けて。 ほう、と面白いものを見る様子になる。 「“家族”、だったか、あいつの望みは。ああ、その程度で構わんよ。奴が未来へ進むことが出来るのならばな。」 貴方に彼の望みを叶えろとは言わない。ただ。 自分に懐いていた手前、行く先の心配程度はしているらしい。 「お前さんは無いのか?言っておくなら今のうちだぞ。」 (-197) 2022/08/14(Sun) 1:19:46 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ最後まで言及しないあなたを見つめながら、 一度目を閉じながら茶のカップを置いて、 「もしも、なりたいって言ったら、」 ゆるり、目を開きながら小首を傾げ、 貴方を見つめ続ける。 「どうしてくれるんですか?」 周囲の喧騒がどこか遠くに聞こえるように、 微笑を湛えたまま貴方を、ただ。 (-200) 2022/08/14(Sun) 1:56:32 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「……。」 その言葉に、今度こそ言葉が止まり。 少ししてから、ゆるりと、面で隠れていた目が覗き、貴方の目としっかり合う。 「どうしてくれるのか、か。もし本当にそうしたいと望んでいるのであれば、俺を本気にさせてから言うんだな。」 「お前が望む家族の形に、俺が全面的に同意して本気になる事が出来たなら。その時は応えてやるさ。」 軽く応じてやれるほど、この男の防御は甘くはないようだ。 (-202) 2022/08/14(Sun) 2:15:56 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……。」 「やー手厳しい。 他にいないっていうならいいじゃないですかぁ」 ぱっ。と、いつもの無気力めいたあどけなさの含む表情で。 瞳は先ほどまでと変わらぬ瞳で貴方を見つめながら、 お茶らけるように、悪びれず笑う。 「いたって単純なんですけどねぇ。 ま、本気にさせろって言うからにはぁ。 俺が頑張ってるってところ、見たいって事でしょ? やだやだこれだから上司さま方はいつも〜……」 「 だから、俺より先に、死なないでくださいね 。 」 (-207) 2022/08/14(Sun) 3:23:01 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「俺にとって相応に、家族ってものは重いんだ。故にそう簡単に頷いてやれないんだよ。」 再び目は隠れてしまって。 煙管を懐から取り出せば、葉を詰める。 ぼろぼろと、葉が零れているが気にした様子はない。 「手を伸ばすならば、それなりの努力はするべきだ、とは思っているよ。もし俺がお前さんより先に逝くことがあれば、その時は笑ってくれ。」 「フィオレロ。お前の行く未来に幸あらんことを願っている。生きろよ。」 小声が聞こえていたのか、そんな風に貴方に返した。 (-213) 2022/08/14(Sun) 8:27:16 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「俺だって軽くはないですよぉ。 軽いならそもそも望まなくても手に入りますしね」 あーあー。零してますよぉ。 なんて言いながら零れて一部葉が机に乗ったなら、払うように取り除いて。 こんなゆるゆると世話を焼くのはいつもどおりの光景なのに、言葉だけが今日は違った。 「……伸ばしたところで誰も来てくれなかったんですよ。 なのに、ある日突然知りたいものは知れた。 これが、神様の試練とかいうやつなんでしょうかねぇ。 努力とか、する意味が果たしてあるのか」 「たまにわからなくなりますよ」 生きろ、の言葉に対して。 笑ってくれ、に対して。 眉尻を下げながら、笑えませんよ。と言葉にできないまま、笑いに従ったそれは形を作らず、ただ口を噤んだだけになった。 (-218) 2022/08/14(Sun) 10:47:27 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……じゃあ、俺は今日はそろそろ戻りますよテンゴさん。 駄菓子がぜんぶ盗まれないように気をつけるんですよ」 なんて、答えが返せないのから逃げるように、 なんの静止もなければ、その場を立ち去ろうとするだろう。 (-219) 2022/08/14(Sun) 10:49:25 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「残すもんは、先代からの忘れ形見ぐらいか」 ヴェネリオずっと面倒を見ている孤児院のことだ。 ファミリーにはいってからずっと、子供たちの記念日と祝祭の手土産は忘れたことはない。 ノッテにいる限り、死ぬまで守ってやろうと思っている穏やかな生活。基、ファミリーのための資産。 「……フィオレロもお前もくたばったらあの孤児院をまともに面倒見てくれるやつがいなくなる。 情けないぜ、協調性の欠片もないやつらは。 残りはリックの同期にでも書き置きでもするつもりだ」 (-224) 2022/08/14(Sun) 11:31:02 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「だからこそ、だろう。」 「俺の国ではよく言ったものだ。努力をすればいつかは報われる、と。まあ報われない時もままあるが。」 「信じるだけは、ただじゃあないかね。神ではなく己を。」 なんて。頭から拒絶していないのだから良い方だろう、とカラス面は嘯く。 「ああ。そちらこそ、寝首を掛かれないように気を付けるんだな。」 去り行く貴方を見送る。 この先に待つ未来など知らぬまま、ただ、明日を信じて。 (-239) 2022/08/14(Sun) 13:41:54 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…なるほどな。良いだろう。」 「お前さんが先に逝ったその時は、引き受けてやる。」 友の願いであれば、と首肯する。 「確かに、血の気が多い上に協調性のない連中が多いが…まあ、何とかなるんじゃあないか。多分な。」 そうなって欲しい、という希望のもと。 煙管を出して葉を詰めながら、そんな風に言う。 相も変わらず、葉をぼろぼろ落とすのはこの男の常だ。 (-240) 2022/08/14(Sun) 13:53:42 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新