情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【雲】 ウユニ幸せなひと時が終わり、夢から目覚めた夜明け。 愛されて、少しけだるい身体を起こして、 隣で眠る貴方の方を見ようとして―――――。 異変に、気付く。 視界が、いつもより狭い。 恐る恐る、手で顔に触れれば、そこにあるのは 花。 ……そんな、まさか。 (D0) 2022/08/14(Sun) 0:23:25 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ狭まった視界と、上手く働かない思考のせいで 貴方に見せてはいけない 手帳 が鞄から滑り落ちてしまったことには気づかず。 (-0) 2022/08/14(Sun) 0:24:26 |
【雲】 ウユニ震える手では鏡を持っていられなくて カタン、と音を立てて落としてしまう。 冷静に自分の身体を見れば、 貴方が咲かせた花の上に 鮮やかな花が新たに咲いたことも、 確認できたはずだけれど そんなこと、今の私には出来なくて。 病が悪化したことを悟って 何も考えられなくなった私は へなへなと座り込んで、目を閉じた。 (D4) 2022/08/14(Sun) 0:27:43 |
【人】 サルコシパラ正体の分からない誰かの台詞が 脳内で不快な程に木霊して ついにサルコシパラは限界を迎えると たまらず夢の世界から現実へ その意識を引きずり戻すことになった。 (5) 2022/08/14(Sun) 8:06:32 |
【雲】 サルコシパラ嫌な予感は当たるものとよく言う。 噎せ返るような心臓の痛みを覚えながら サルコシパラはウユニの名を呼ぶ。 一体何が起こっているのだろうか。 ウユニの身体に咲く花が昨夜と異なっていることは 見ればすぐに分かる。 しかしそのきっかけとなる原因が まるで分からないまま。 ふと床に落ちていた手帳を見つけて。 何気なしにそれを手に取ると。 (D9) 2022/08/14(Sun) 8:09:15 |
【雲】 サルコシパラ「……っ!」 サルコシパラは驚きを隠せずに息を飲む。 しかしそれと同時にウユニのことも心配で。 混乱する頭をなんとか動かしながら 座り込むウユニの元へと歩み寄り。 「ウユニさん…… 大丈夫です。大丈夫……。」 まるで自分に言い聞かせるように 小さくなったその身体を抱きしめることしか 出来ないまま、ウユニが事情を話してくれるのを 今は待つことになるだろう。* (D11) 2022/08/14(Sun) 8:12:06 |
【雲】 ウユニ悲劇のきっかけなんてわかっている。 貴方との幸せなひと時。 愛しあったことで、私の心は強く揺れて。 孤独への 薬 になる愛情は身体にとっては 毒 だったみたい。 (D13) 2022/08/14(Sun) 13:23:14 |
【雲】 ウユニそんな悲しい現実、見たくない。知られたくない。 見てしまえば、 昨夜の行為が、間違いだったと、 認めてしまいそうになるから。 知られてしまえば、 貴方はきっと、自分を責めてしまうから。 (D14) 2022/08/14(Sun) 13:24:42 |
【雲】 ウユニ否定が返ってきて欲しい。 そんな願いを抱きながら、貴方の返答を待って。 否定されれば、それならいいのと 誤魔化そうと思っていたけれど。 もし、肯定が返ってくるのなら。 淡く、哀し気に微笑んで、ぽつりと。 「ごめんなさい……。」 何も語らないまま、また謝ってしまうの。* (D19) 2022/08/14(Sun) 13:32:04 |
【独】 ウユニ/* 色々考えてたけどウユニさんあまりにもこう…詰んでる…… 傷つきたくない気持ちが強いし、怯えてるし諦めようとしてたのに何も諦められてないのアリスのPC感……どうやったら諦めってつくんですか??? なんか場面動かしてお渡しした方が絶対良かったな…猛省…… でも場面動かす方法が思いつかないっていう…朝ごはん食べるしか…?(???) (-3) 2022/08/14(Sun) 23:22:48 |
【雲】 サルコシパラばらばらの鎖が円を成すように繋がり 点と点が結ばれていく。 本来なら心地いいはずのこの瞬間が いまはただ、恨めしい。 聞かずとも推測するに十分な情報があっても サルコシパラはウユニの口から語られる事を 望んでいた。 勇気と信頼を持って、 自身を受け止めて欲しいと願っていたから。 (D20) 2022/08/15(Mon) 21:46:19 |
【雲】 サルコシパラ「貴女の病気のことを 貴女が抱えているものを 私に教えてくれませんか。 貴女の病気のことを 貴女のことを、私には知る義務がある。 貴女に添い遂げると誓ったのですから。」 (D22) 2022/08/15(Mon) 21:47:50 |
【雲】 サルコシパラあの手記には病気のことが記されていた。 思い浮かぶの昨夜のこと。 自分の犯した過ちの断罪などいつでも出来る。 今はそれどころではないのだ。 でもその先のことは記されておらず 彼女の口から直接聞かなければならない。 サルコシパラは強い決意で ウユニの左目の花に触れた。* (D23) 2022/08/15(Mon) 21:50:24 |
【雲】 ウユニ 手記を読まれてなお、語ろうとしなかったのは 怯えていたから。 勇気を出して、踏み込んだ次の日には 悪化してしまった病。 貴方と心を深く通わせるほど 貴方へと想いを募らせるほど 花が咲いていくと、知って。 貴方が私を蔑ろにしないと わかっていても怖かった。 (D24) 2022/08/16(Tue) 0:26:09 |
【雲】 ウユニそれでも、僅かな望みの芽を摘まれて 貴方が、教えて欲しいと願うから。 花に触れる手が、 肌に触れるときと同じように優しくて 貴方は私のこの姿も厭うことはないと。 全てを受け入れてくれると、語ってくれるから。 貴方の強い決意が、私の心を溶かして。 (D25) 2022/08/16(Tue) 0:26:49 |
【雲】 ウユニ「……花咲病を発症したのは、 私が、18歳の時。 その時は、太ももに小さな花が 一輪、咲いているだけだった。」 何処から話せばいいのか 少し迷って、視線を彷徨わせていたけれど 貴方の手を軽く握って。 話し始めるのは、本当に、最初から。 抱えて来たもの、全て。 (D26) 2022/08/16(Tue) 0:27:58 |
【雲】 ウユニ「私は家族に相談したの。 味方でいてくれるって思ってた。 でも、……違ったの。 出て行け、 って。そう、言われて。」追い出されたことは、 貴方も既に知っている事実。 自嘲したように笑うと、続きを語っていく。 (D27) 2022/08/16(Tue) 0:28:24 |
【雲】 ウユニ「病のことを知らないと、って。 そう思ったから、街を巡って、 色々調べてまわったわ。 貴方がさっき読んだことは、 行く先々で知ったこと。 病が重くなっていく原因は 時間が経つことだけ、 最初は思っていたけれど……。 感情が昂ったり、自我が薄くなったり。 そういったことも原因になるって知って。」 (D28) 2022/08/16(Tue) 0:29:08 |
【雲】 ウユニ 誰かに関われば、そこに待っているのは 決して明るくない未来。 証明なんてしたくなかったのに 昨夜、貴方とそれを証明してしまった。 病を悪化させたくないのなら 間違いだったのかもしれない。 でも、それでも―――――。 (D30) 2022/08/16(Tue) 0:29:56 |
【秘】 ウユニ → サルコシパラ 「昨日…貴方に愛されて。 私はね、とても幸せだったのよ。 今まで生きてきた中で、一番、幸せだって。 …止めたくなかったの。こうなるって、 予測できないわけじゃなかったのにね。」 空いている方の手で左目の花に触れた。 そして、 貴方のせいじゃないと伝えるように 貴方の頬を軽く撫でて、微笑むの。 (-6) 2022/08/16(Tue) 0:31:14 |
【雲】 ウユニふ、と息を吐く。 貴方の反応はどうだったかしら。 「治療法、は……。」 そこまで言って、言い淀んだ。 書かなかった、治療法になるかもしれない手段。 誰かに感染せば、助かるかもしれない。 それは犠牲を伴う治療方法。 だから言いたくはなかったの。 誰かが犠牲になる治療法なんて、治療法じゃない。 知った時、そして今もそう思っているから。 (D31) 2022/08/16(Tue) 0:33:07 |
【雲】 ウユニ「私が望むような治療法は、ない、の……。」 か細い声で、告げて。 きっとこの先も話すことを貴方は望んでいる。 わかってはいるの。 でも、嫌な予感が頭を掠めてしまうから。 それを打ち消すには、 まだ貴方への理解が足りない気がする。 踏み込まないようにしていたから 知らないのは、当たり前。 (D32) 2022/08/16(Tue) 0:34:50 |
【雲】 ウユニ貴方の方を見つめていたのに、 ふい、と目をそらせば、 零れ落ちるのは心に抱えていた本音。 「私には、未来がないのに…。 貴方が、私に時間を捧げることなんて……。」 ないのに、とは言わない。 だって貴方は以前に答えを示してくれているから。 (D33) 2022/08/16(Tue) 0:35:35 |
【雲】 ウユニ「私は貴方を騙していたし 寄り添い続けることはできないのに。 そういう意味では、 貴方のW家族Wと、同じでしょう……? それでも貴方は―――。」 貴方の決意を疑っているわけじゃない。 ただ、私は、貴方のことをもっと知りたかった。 独りになってしまった理由も、 貴方が仮面に隠そうとしたものも。 貴方が私に望んでくれたように、知りたかった。 だから私は、貴方の心に、手を伸ばしたの。* (D34) 2022/08/16(Tue) 0:37:33 |
【雲】 サルコシパラ語られていく花の歴史は 想像していたよりも重く 共感と呼ぶにはあまりに絶する痛み 独りで居たいのではなく 独りになるしかなかったのだと そんな叫びに聞こえてならなくて。 共感とは程遠い理屈としての理解が サルコシパラの顔に陰りを見せた。 (D35) 2022/08/17(Wed) 10:00:15 |
【雲】 サルコシパラ彼女を受け止めたいと。 彼女の全てを受け入れたいと。 青い少年の戯言のような誓いが あまりに無力で滑稽であることを サルコシパラは思い知る。 自分が彼女にしてあげられることが 何も無いことに気づいてしまったのだから。 (D36) 2022/08/17(Wed) 10:00:42 |
【雲】 サルコシパラ家族は皆自分を置いて逝ってしまった。 置いていかれたと嘆いた事がないわけではなく。 そういう意味では彼女の言うことは正しい。 このままでは辿る未来が いつかの悲劇と同じであることも。 (D38) 2022/08/17(Wed) 10:02:44 |
【雲】 サルコシパラいまだ幼かった頃 かつて小言のように言われた言葉を思い出す。 独りとなったサルコシパラに浴びせられた同情は 身勝手に家族を非難する言葉に乗せられて。 こんな小さな子を捨てて死んでしまうなんて なんて酷い家族なんだ、と。 赤の他人が憶測で家族を語るその様は 当時サルコシパラの怒りを買うのに十分だった。 (D39) 2022/08/17(Wed) 10:05:19 |
【雲】 サルコシパラ「私の家族を悪く言うのは たとえ貴女でも、許さない。」 それがたとえ彼女自身の自己卑下であっても 家族 を否定されるのはいい気がせず。仮面を外した姿のまま 「私は貴女を信じています。 私を悲劇の子供と決めつけ情けを口にする ような下劣な人々を知っているからこそ 貴女のような人が、私は好きなんです。」 そう、己の胸の内を明かすことになる。 (D42) 2022/08/17(Wed) 10:07:23 |
【雲】 サルコシパラ「私には、理解者も、家族もいない。 この痛みを知る人など この街には決して居ないでしょう。 だから私はこの痛みを知る人を その痛みを慈しめるような人を ずっと探していたんです。 私が貴女の傍で力になりたいと願うことに これ以上の大きな理由など要らないでしょう?」 (D43) 2022/08/17(Wed) 10:08:37 |
【雲】 サルコシパラサルコシパラは伸びた手に指先を絡めて それから小さく笑うとウユニの頭を撫でて。 「この病気の治療法…… あなたが知らないのであれば 私は今からでも探すために全力を尽くします。」 そう言って立ち上がり 荷物をまとめようとするのだ。 残された時間は少ないのだから。 (D44) 2022/08/17(Wed) 10:10:10 |
【独】 ウユニ/* 治療法を言わないor言うで全私が喧嘩している なんで手記に最後まで書かなかったんですかaliceさん!!! どっちがよりウユニさんっぽいかな……。 (-7) 2022/08/17(Wed) 11:56:52 |
【雲】 ウユニ「きっと私も。 貴方が下劣と思う 人々の側に立つ人間だったのよ。 花が知らなかったことを 教えてくれただけ。 人より、運がよかっただけの事。」 運が悪かった 貴方に信じてもらえるような人になったのは 花が見せた現実のおかげ。 満たされた場所から落ちた私は 満たされた場所にいる人々の考えも 多少なりともわかるから、 わかってしまうから。 感じた後ろめたさを隠さず口にして。 (D48) 2022/08/17(Wed) 12:57:46 |
【雲】 ウユニ「こんな私を好いていてくれるのなら 力になろうとしてくれるのなら それ以上に嬉しいことなんてないわ。 貴方の痛みを、 全ては理解出来ないかもしれない。 でも、私は貴方のことをもっと知りたい。 貴方の家族で、いたい。」 絡む指先から伝わる体温が 貴方の気持ちが、温かくて。 静かに終わりを見据えていたはずなのに 生きたい、 と思ってしまった。 (D49) 2022/08/17(Wed) 12:59:37 |
【雲】 ウユニこの人を悲しませたくない、裏切りたくない。 そして貴方は私の気持ちを裏切ったりしない。 手帳の続きを口にするのは、そんな理由。 「 ……感染せば、助かる。 それが、私が知る全て。」 でも、それは望まない。 誰であろうと、この病を感染したいなんて 思えるわけがなくて。 (D50) 2022/08/17(Wed) 13:00:23 |
【雲】 ウユニ 私にとってのW最善Wは恐らく 静かに、足掻かず過ごすこと。 治療法がまだあるかもしれない、と 期待して、それが裏切られて 絶望を見るよりも。 胸をふたぎ、貴方と暮らす方が、まだ、なんて。 (D51) 2022/08/17(Wed) 13:00:49 |
【雲】 ウユニでもそれは、あくまで私にとって。 貴方が、見失いかけた希望を探そうとするならば。 「何処に、いくの? 治療法を探すのなら、私も連れて行って。」 独りにしないで、と願うように すこし遅れて立ち上がると ふらり、と立ち眩みを起こして 貴方の方へ、よろけてしまった。 残された時間がないと示すように。* (D52) 2022/08/17(Wed) 13:01:31 |
【雲】 サルコシパラとなれば選べる選択肢は 全て最善とも最悪とも遠い ズレた折衷案しか残されておらず。 「もちろんです。 貴女を独りになんてしません。」 まるで迫る現実から逃避するかのように 立ちくらみに揺れる彼女を支えて。 サルコシパラは外へと出るのだった。 (D55) 2022/08/17(Wed) 23:45:12 |
【雲】 サルコシパラ 心の奥底では理解していた。 この先に望む未来などないことなんて。 もしその時になれば自分は選択を迫られる。 愛する人を死なせて悲哀に突き落とすか。 愛する人を救いあげて、悲哀に晒すか。 その事を全て承知の上で サルコシパラはこの未来を選んだのだ。 (D56) 2022/08/17(Wed) 23:45:41 |
【雲】 サルコシパラとはいえ行先をこの街にしてしまえば 花がわかりやすく目立ってしまうウユニが 忌避の目に晒されることは容易に想像がつく。 サルコシパラは仮面をつけ直し 少し迷った素振りを見せたあと。 「そうだ。 この帽子、よければ使ってください。」 そう言って自分が愛用していた帽子を差し出す。 少しでもその姿が周りに晒されないためには 必要なことだったから。 (D57) 2022/08/17(Wed) 23:50:01 |
【雲】 サルコシパラそれから サルコシパラはウユニから視線を逸らすように 蒼空を見上げると。 「実は……隣町で行きたい所があるんです。」 いつもは彼女に伺いを立てる配慮をするのに 今は何も言わずに彼女の手を引く。 有無を言わさずに、彼女を連れていくために。 (D58) 2022/08/17(Wed) 23:50:48 |
【雲】 サルコシパラそうして歩いて数十の刻 辿り着いた先にあったのは 店先に色々な花が飾られている しかし花屋ではない、古ぼけた店だっただろう。* (D59) 2022/08/17(Wed) 23:51:18 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新